「Chrome リモートデスクトップを使ってみたいけど、設定手順が分からない」
「Chrome リモートデスクトップでうまく接続できない」
このように悩んでいませんか?
本記事では、Chrome リモートデスクトップの設定手順や接続できない時の対処法を解説。手順に従えば、すぐにChrome リモートデスクトップが使えるようになります。
なお、本章に登場する以下の単語は、次のように解釈してください。
- ホストPC:操作される側のパソコン
- クライアントPC:操作する側のパソコン
Chrome リモートデスクトップの概要、メリット、デメリットについて知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
Chromeリモートデスクトップの危険性は?セキュリティ問題・できること・使うメリットを解説この記事の目次
Chrome リモートデスクトップの設定①ホストPC側のリモートアクセス手順
同じGoogleアカウントを使用して、違うパソコンから遠隔操作を行うのがリモートアクセスです。
リモートアクセスを利用する場合には、以下の手順でホストPCを設定してください。
- Chrome リモートデスクトップの拡張機能をインストールする
- リモートアクセスの許可やPINなど初期設定を行う
- スリープを解除して起動したままにする
上記について、詳しく解説します。
Chromeリモートデスクトップの拡張機能をインストール
出典元:Chromeウェブストア
まずは、Google ChromeでこちらChromeウェブストアを開き、右上の「Chromeに追加」をクリックして拡張機能を追加しましょう。
追加が完了すると、ブラウザーのアドレスバーの右側に、Chrome リモートデスクトップのアイコンが表示されます。
拡張機能の追加が完了したら、アプリをインストールします。
指示に従ってChrome リモートデスクトップのアプリをPCにインストールしてください。
アプリのインストールが完了したら、Chrome リモートデスクトップの拡張機能のアイコンをクリック。Chrome リモートデスクトップのWebページに遷移します。
「リモートアクセス」の画面上で、「オンにする」をクリックしてください。
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リモートアクセスの許可やPINなど初期設定を行う
インストール後は、画面の指示通りに各種設定を行いリモートアクセスを許可しましょう。
「名前の選択」では、ホストPCにふさわしい名前を任意で設定してください。
次の「PINの入力」では、6つ以上の適当な数字を組み合わせてPINコードを設定してください。
誕生日、好きな数字の羅列など、推測されやすい数字の使用は避けましょう。
その後、「起動」をクリック。PCのパスワードを求められる場合がありますので、入力して進めてください。
Macではアクセシビリティ権限の付与の設定が必要です。ChromeRemoteDesktopHostの項目にチェックを入れてください。
「オンライン」と表示されれば、初期設定は完了です。
スリープを解除して起動したままにする
最後に、ホストPCのスリープ対策を行います。スリープ状態になってしまうと、外部のPCからリモートアクセスができないからです。
ホストPCがWindowsの場合は、「設定」の「電源とスリープ」より、スリープに該当するセレクトボックスをすべて「なし」に変更してください。
ホストPCがMacの場合は、「システム環境設定」、「省エネルギー」、「電源アダプタ」の順にクリックします。
その後、「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動でスリープさせない」にチェックを入れてください。
これを行えば、パソコンのスリープ解除は完了です。
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Chrome リモートデスクトップの設定②ホストPC側のリモートサポート手順
違うGoogleアカウントのクライアントPCから、自分のPCをリモートで操作してもらうのがリモートサポートです。
リモートサポートには、以下の設定が必要です。
ホストPCのリモートサポートの設定は、以下の手順で行います。
- Chrome リモートデスクトップのアプリをインストールする
- ワンタイムアクセスコードを生成して伝える
上記について、詳しく解説します。
Chrome リモートデスクトップのアプリをインストール
Chrome リモートデスクトップのインストール方法は、リモートアクセスの手順と同様です。
初めてChrome リモートデスクトップを使用する場合は、こちらの「remotedesktop.google.com/support」を開き、「サポートを受ける」よりダウンロードボタンをクリック。
すでに上記のリモートアクセスを利用したことがある場合は、共通のアプリなので別途のインストールは不要です。
自動でChrome リモートデスクトップのPC用アプリのダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了したらファイルを開いて、指示に従ってChrome リモートデスクトップのアプリをインストールしてください。
ワンタイムアクセスコードを生成して伝える
インストールが完了したら、「サポートを受ける」より「コードを生成」をクリックします。
すると、12文字の数字で構成されるワンタイムアクセスコードが表示されます。
左側のアイコンをクリックすると、ワンタイムアクセスコードがコピー可能です。
アクセスコードの期限は5分のため、期限切れに注意しましょう。SlackやChatworkなどの方法で、相手に迅速にアクセスコードを伝えるのがおすすめです。
Chrome リモートデスクトップの設定③クライアントPC側の設定手順と使い方
続いて、遠隔操作を行うクライアントPCのChrome リモートデスクトップの設定手順と、使い方について解説します。
ホストPCと同様にリモートアクセス、リモートサポートの2つに分けて見ていきます。
ちなみに、リモートアクセスの場合は、前章の「ホストPCでのリモートアクセスの設定手順」を参考にして、設定を完了させておいてください。
リモートサポートを行う場合は、操作を受ける側の人にホストPCの設定を依頼してください。
GoogleアカウントでChromeにログイン
まずは、GoogleアカウントでChromeにログインします。
リモートアクセスの場合は、職場と同じGoogleアカウントでログインしてください。
リモートアクセスはPINを入力すればOK
リモートアクセスの場合は、こちらの「remotedesktop.google.com/access/」を開いてください。
すると、画面上に職場のパソコン名が表示されるはずです。
接続したパソコン名をクリックして、設定したPINコードを入力すれば、Chrome リモートデスクトップを使ってリモートアクセスが開始されます。
リモートサポートはワンタイムアクセスコードが必要
リモートサポートの場合は、こちらの「remotedesktop.google.com/support」を開きます。
その後、「サポートを提供する」の入力項目に、ホストPCから教えてもらったワンタイムアクセスコードを入力してください。
最後に「接続」ボタンをクリックすれば、リモートサポートが開始されます。
リモートサポートの場合は、接続を開始してからホストPCが共有を許可する必要があるので注意してください。
Chrome リモートデスクトップに接続できない時の対処法
うまく接続できない場合は、以下の3つを確認しましょう。
- Chrome リモートデスクトップの設定を確認する
- ホストPCの電源や接続状況を確認する
- セキュリティソフトの動作を確認する
上記について、詳しく解説します。
Chrome リモートデスクトップの設定を確認する
まずは、設定自体が間違っていないか、確認しましょう。
- リモートアクセスの場合、ログイン中のGoogleアカウントに間違いはないか
- リモートアクセスの場合、PINコードに間違いはないか
- リモートサポートの場合、ワンタイムアクセスコードに間違いはないか
- 使っているGoogle Chromeは最新か
ホストPCの電源や接続状況を確認する
また、ホストPCに問題が起きている可能性も考えられます。
以下の項目に関して、確認しましょう。
- ホストPCの電源が落ちていないか
- ホストPCがスリープ状態ではないか
- ホストPCがオフラインではないか
- ホストPCの管理者が会社の場合、他のユーザーによるアクセスが許可されているか
セキュリティソフトの動作を確認する
上記を確認した上で、それでも接続できない場合は、セキュリティソフトがアクセスを遮断しているかもしれません。
お使いのセキュリティソフトにて、以下の通信が許可されているか確認しましょう。
- アウトバウンド UDP トラフィック
- インバウンド UDP 応答
- TCP ポート 443(HTTPS)と 5222(XMPP)のトラフィック
もし、セキュリティソフトを停止した状態で接続が成功すれば、ウィルス対策によるアクセス制限の対象であったと推測できます。
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Chromeリモートデスクトップの便利な使い方
続いては、リモートデスクトップを快適に使用するための、便利な使い方を3つ紹介します。
- 全画面表示
- ファイル転送
- スマホでも使える
この2つは、どちらも必須のテクニックですから、ぜひ覚えておきましょう。
全画面表示
全画面表示を使うと、お使いのディスプレイの形に合わせて、画面全体にリモートデスクトップが表示されます。
全画面表示の設定手順は、以下の通りです。
- 画面の右端にある「>」をクリックして、オプションを表示する
- 「全画面表示」にチェックを入れる
職場のパソコンと同じ雰囲気で操作できるため、覚えておいて損はありません。
ファイル転送
Chrome リモートデスクトップは、ホストPCとクライアントPC間のファイル転送もスピーディーかつ簡単に行えます。
ダウンロードの手順は以下の通りです。
- オプションより、「ファイル転送」の「ファイルのダウンロード」をクリックする
- ダウンロードするファイルを選択する
- ダウンロードしたファイルが、クライアントPCのダウンロードフォルダーに保存される
また、アップロードの手順は以下の通りです。
- オプションより、「ファイル転送」の「ファイルのアップロード」をクリックする
- アップロードするファイルを選択する
- アップロードしたファイルが、ホストPCのデスクトップに保存される
このファイル転送の機能は、別の場所にあるストレージを必要に応じて活用するといった使い方もできそうです。
スマホでも使える
Chrome リモートデスクトップは、パソコン同士だけでなく、スマホやタブレットからパソコンをリモート操作することも可能。
スマホアプリ版はiOS・Androidにそれぞれ対応しています。
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まとめ:Chrome リモートデスクトップを家での作業に役立てよう
Chrome リモートデスクトップの設定手順と使い方に関して、紹介しました。
自宅勤務により、職場のパソコンに触れない場合は、非常に重宝する機能です。
セキュリティ対策を十分に行った上で、正しく賢く使いこなしてみましょう。
Google Chromeは、Chrome リモートデスクトップ以外にも拡張機能が豊富に揃っています。もっと効率的にGoogle Chromeを使いたい人は、拡張機能の利用もおすすめです。
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