日々、PCやスマホで何気なく使っているブラウザ。しかし、ブラウザとは何?と聞かれると答えられない人も多いと思います。
そこでこの記事では、ブラウザとは何かを初心者にもわかりやすく解説。ブラウザとは何かをはじめ、アプリとの違いやできることといったITの基礎となる知識をしっかり理解できます。
この記事の目次
ブラウザとは
まずブラウザとは、どのようなものを意味するのか以下で解説します。
Webサイトを閲覧するソフトウェア
ブラウザとは、スマホやPCでWebサイトを閲覧するときに使うソフトウェアのことです。
スマホやPCでWebサイトを閲覧するためには、ブラウザが必要です。ブラウザがなければ、スマホやPCをインターネットに接続しても、Webサイトの閲覧はできません。
スマホやPCは、あくまでもWebサイトを表示するためだけの物理的な画面です。インターネット接続によって得られる文字や画像・映像のデータは、ブラウザで受け取ります。
このブラウザで受け取った情報をスマホやPCの画面に表示することで、はじめてWebサイトが閲覧できます。
ちなみによく「ブラウザを開く」といいますが、これはどういうことだろうと思う人もいるかもしれません。これはインストールされているブラウザを起動することです。
ブラウザを開くとは、ブラウザを起動すること、と覚えておきましょう。
ブラウザとは何かについては「今さら聞けない「ブラウザ」とは?おもな機能やおすすめのブラウザを解説」で詳しく解説していますので、こちらの記事も併せてご覧ください。
ブラウザとアプリの違いは利用目的
ブラウザと並んで良く使われるのが「アプリ」です。ブラウザもアプリも「必要な情報を得る」という行為は同じです。
この2つには細かい違いが多くありますが、主な違いは「利用目的」です。
アプリは特定の情報や機能を利用するために開発されています。また、ユーザーもインストールをする時点である程度どのような情報が得られるか知っているはずです。
その上でより深く対象となる情報について確認したり、手軽にアクセスしたりできるようにアプリをインストールします。
一方のブラウザは、Web上にある情報であれば、幅広い内容が検索・閲覧が可能です。
「お気に入りのサイトの更新を欠かさずチェックしたい」という場合には、そのサイトがリリースしているアプリがあれば使うとよいでしょう。
「どんな趣味があるのか知りたい」という場合には、ブラウザで「趣味」と入力して幅広いWebサイトを比較する方が求める情報が得やすいです。
英語の「browse」が語源
ブラウザという言葉は、英語の「browse(閲覧する)」が語源です。動詞のbrowseを名詞にして「ブラウザ(browser)」となりました。
ちなみに、一般的には「ブラウザ」と呼ばれますが「インターネットブラウザ」「Webブラウザ」などが正式名称です。
利用するためにはインストールが必要
ブラウザはソフトウェアですので、利用するためにはデバイスへのインストールが必要です。
例えばWebで検索をしたり、Webサービスを利用したりする場合、インターネットに接続されたスマホやPCなどの端末だけがあっても検索や閲覧・操作はできません。
使っているスマホやPCにブラウザがインストールされて初めてWebサイトの閲覧ができます。
では、ブラウザというものは世界に1つしかないか、と言われるとそうではありません。
ブラウザというソフトウェアは「Google Chrome」「Safari」など、さまざまな種類があります。その中から自分好みや、使用するシステムなどに合ったブラウザを選んで使うのが一般的です。
PCやスマホには標準ブラウザが搭載されている
PCやスマホを購入すると、電源を入れてインターネットに接続すればすぐにWebの閲覧ができます。これは、PCやスマホに「標準ブラウザ」が搭載されているためです。
標準ブラウザとは、そのPCやスマホのメーカーが推奨するブラウザのことで、ユーザーは別途インストールは必要ありません。
何もインストールしていないのにWebサイトが閲覧できるため、PC自体の機能だと思っている方も多いと思います。
しかし、実際にはPC自体の機能ではなく、ブラウザがデフォルトでインストールされているのでWebサイトが閲覧できるのです。
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ブラウザは何ができるの?
具体的に挙げると、ブラウザには以下のようなできることがあります。
・WebページURLの入力と表示
・画面の文字サイズの拡大・縮小
・よく使うページのお気に入り(ブックマーク)登録
・ショートカットアイコンの作成と追加
・Webページの共有
ブラウザでできることの詳細については「今さら聞けない「ブラウザ」とは?おもな機能やおすすめのブラウザを解説」で紹介していますので参考にしてください。
自分に合ったブラウザを選ぶポイント
しかし好みと言ってもこれからブラウザを選ぶ人には難しいかもしれません。そこで以下では3つの選ぶポイントについて解説します。
動作が軽快か
まず1つ目は「ブラウザの動作が軽快かどうか」という点です。ブラウザはソフトウェアなので、それぞれに異なった動作特徴があります。使っているPCやスマホとの相性によっても、使い心地が変わるものです。
しかしこれは実際に使ってみなければわからない部分も多いポイントです。
ブラウザをどれにするか決めかねるのであれば、いくつかのブラウザをインストールして実際に使ってみましょう。いくつかのブラウザを使いながら動作を比較して決めることをおすすめします。
カスタマイズできるか
2つ目は「ブラウザのカスタマイズができるか」という点です。カスタマイズができるブラウザなら、デザインを自分好みにしたり、使いやすいように機能を拡張したりすることもできます。
また、ブラウザによってはサイトの広告を消せる機能が追加できるので、画面が見やすくなるというメリットもあります。
PCとスマホを同期する機能を追加すると、PCとスマホで情報やデータを共有することができてとても便利です。
悩んだらメジャーなブラウザを選ぶのが無難
3つ目は「悩んだらメジャーなブラウザを選ぶ」という点です。メジャーなブラウザは利用している人数が多いため、メンテナンスや機能の更新が頻繁に行われています。
そのため、常に最新の使いやすい状態になっており、セキュリティ面でも信頼性が高いです。
メジャーなブラウザの中でもどれにするか迷う場合は、「サクサクwebサイトで情報を集めたい」「トラッカーや広告なしで安心してWebサイトを見たい」など、利用目的が合っている人におすすめを聞いてみるのも良いでしょう。
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代表的なブラウザの種類とシェア
特にブラウザへのこだわりや指定がない場合は、以下にご紹介するブラウザの中からシェアが高いものを選ぶのがおすすめです。
代表的なブラウザ
・Google Chrome
・Firefox
・Internet Explorer
・Safari
・Microsoft Edge
・Opera
これら6つのブラウザは日本だけでなく世界的に大変メジャーなブラウザです。ブラウザに詳しくない人でも、一度は聞いたことがある名前も多いでしょう。
一般的に「クローム」と言われるのがGoogle Chrome(グーグルクローム)です。PCだけでなくスマホに特化したバージョンもあるため、非常に多くの人に使われている定番のブラウザ。
よく「ブラウザとクロームの違いがわからない」という人がいますが、「ブラウザの中の種類の1つがクローム」と考えるとわかりやすいと思います。
またInternet Explorer(インターネットエクスプローラー)は、通称「IE」として知られています。昔からPCを使っている人には馴染み深いブラウザです。
現在はMicrosoft EdgeへとMicrosoftのメインのブラウザは移行していますが、以前は圧倒的なシェアを誇っていました。
レガシーブラウザとモダンブラウザの違い
ブラウザには「レガシーブラウザ」と「モダンブラウザ」があります。これは簡単に言えば、古い仕様のブラウザがレガシーブラウザ、比較的新しい仕様のブラウザがモダンブラウザです。
ISOやW3Cといった国際標準化団体によって定められた「Web標準(現代で当たり前に使える基準)」に対応しているブラウザがモダンブラウザとなります。
現在のモダンブラウザの例は、Google Chrome、Internet Explorer(バージョン8以降)などです。
代表的なブラウザのベンチマークテストによる比較
ARES-6 1.0.1というWebブラウザのベンチマークテストが行えるWebサービスを利用して、代表的な5つのブラウザの性能を比較してみました。
- Safari 19.75ms
- Google Chrome 23.26ms
- Opera 23.37ms
- Microsoft Edge 23.67ms
- Firefox 57.92ms
Safariが最も動作の軽いWebブラウザという結果が出ました。
ただし、Webブラウザの良し悪しは動作だけでなく、拡張機能の豊富さや使いやすさなどさまざまな要因によって決まります。
この結果は、2020年3月時点でのあくまでも参考情報と捉えていただければと思います。
ブラウザのシェアについて
先に挙げた6つの代表的なブラウザの中で、もっとも大きなシェアを占めているのはGoogle Chromeです。
ウェブレッジによると、2019年11月のデータで日本国内のシェアは38.45%とダントツトップです。2位のInternet Explorer(12.36%)を大きく引き離しています。
世界でもトップはGoogle Chrome。StatCounter Global Statsによると、2019年11月のシェアは64.3%と半分以上を占めています。2位のSafariが16.67%ですので、Google Chromeのシェアの高さがよくわかります。
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