ゲーマー向けのチャットツールとして人気の高い「Discord」が、テストを続けていたゲームストアのベータ版をグローバルオープン。日本においてももちろん利用が可能です。

また、ゲームストア機能の追加に伴い有料プラン「Discord Nitro」が進化を遂げ、60本以上のゲームが遊び放題になりました。

今回は、このDiscordのゲームストアの特徴や使い方など、その魅力を徹底紹介します。

Discordが10月16日にベータ版ゲームストアをグローバルオープン

チャットツール「Discord」にゲームストア機能が実装されました。以下で、まずはゲームストア機能の概要について紹介します。

日本でもゲームストア「Discord Store」が解禁

ゲーマー向けに特化したボイスチャット・テキストチャット機能を持つ人気ツール「Discord」。

カナダでテストを行っていたゲームストア機能のベータ版を、Discordが10月16日に全ユーザー向けの提供を開始しました。

ゲームストア機能「Discord Store」を日本でも利用できることを楽しみにしていたゲーマーの方にとって、うれしいニュースと言えるでしょう。ゲームストアの対象となるのは、現状はPCゲームです。

このゲームストアの提供開始に合わせて、有料プランのDiscord Nitroも進化。遊び放題のゲームが追加されました。

Discordとゲームストアは相性抜群

ゲームストア機能はアプリ上からシームレスに利用できます。そのため、ボイスチャットで話をしながら、そのままゲームのプレイが可能。また、PC上のゲームが一括で管理できる「Universal Library」も便利です。

このようにDiscordとゲームストアの相性は抜群。今後はさらにチャットツールとして人気が高まっていくことが予想されます。

Discordとは

Discordは簡単に使えて動作が軽いチャットツールです。ゲーマーからその軽快さから高い支持を得ています。

Webブラウザからも利用でき、アプリはMac・Windows・Linuxといった幅広いOSに対応。マルチプラットフォームに対応しているため、利用している方の環境に左右されずに誰とでもつながれるのは大きな魅力と言えるでしょう。

Discordのゲームストアの特徴とは

次に、先行独占配信などのDiscordのゲームストアの特徴を紹介していきます。

「First on Discord」で先行独占配信

Discordのゲームストアの特徴として、まずPCのインディーゲームの独占先行配信があげられます。Discordが90日間限定で新たなリリースされるゲームの独占先行配信を実施。「First on Discord」と呼ばれるこの機能により、Steamなどの他のゲームストアと差別化を図っています。

First on Discordの対象として、下記の7タイトルがリリースされました。

・Last Year: The Nightmare
・King of the Hat
・Sinner: Sacrifice for Redemption
・At Sundown
・Bad North
・Mad Machines
・Minion Masters

日本語のDiscordの画面では、「はじめてのDiscord」と書いてあるタイトルがFirst on Discordの対象となっています。

Discordが厳選したゲームが紹介されている

Discordのゲームストアは「居心地の良い本屋」を目指して作られています。そのため、ゲームを購入できるだけでなく、厳選したゲームを紹介するキュレーターとしての役割も担っているのです。

ゲームの購入画面を開くと、価格や発売日と合わせてスタッフのコメントが記載されています。ゲームを購入する上で、メーカーだけでなくDiscordのスタッフがおすすめする理由がわかるのはとても便利です。

ゲームのライブラリをDiscordに統合可能

ゲーマーの目線を大切にしているDiscordはさまざまなクライアントでゲームを管理するとストレスが溜まることを知っています。そのようなストレスを解消する機能が「Universal Library」です。

PC上のゲームをDiscordのライブラリに統合して、一括で管理が可能。DiscordからPCをスキャンすることもできます。別のランチャーが必要な場合でも、Discord上からゲームとランチャーを起動可能です。

Discord Storeの使い方について

Discordのストアへのアクセス方法や購入する際の金額など、利用方法について以下で紹介していきます。

Discordでゲームをプレイするにはアプリが必要

Webブラウザ版ではゲームはプレイできません。アプリのインストールが必要です。

下記の公式サイトから、まずはアプリをダウンロードしましょう。

Discord – ゲーマー向け無料ボイス＆テキストチャット

DiscordのHome画面からストアにアクセス

左上のHome画面からストアを選択します。Discordが厳選したゲームが表示されますので、好きなゲームをクリックします。

ゲームの詳細を確認して購入

ゲームの動画・紹介・金額を確認して購入をクリックします。

「Discord Staff Pick」にスタッフのコメントが記載されています。ゲームを購入する際に参考にしましょう。

システム要件を自分のPCが満たしているかも忘れずに確認します。

支払い方法はクレジットカートとPaypalが利用可能

ゲームストアのゲームの価格は、無料から3000円を超えるソフトまで幅広いです。支払い方法はクレジットカードとPaypalが利用できます。

ライブラリでゲームを表示

購入したゲームはライブラリに表示されます。ライブラリでゲームを選択してインストールしましょう。

ライブラリからゲームをプレイ

インストールが完了しましたら、Discord上からゲームがプレイできます。

現在はWindowsのみをサポート

Discordのゲームストアのゲームは、現在はWindowsのみをサポート。Macユーザーなどは利用できませんので注意してください。macOSでもゲームストアは表示されますが、ライブラリからインストールができません。

LinuxやMacユーザーの方は、今後の改善に期待しましょう。

Discord Nitroが進化して遊び放題のゲームも提供開始

有料プランのDiscord Nitroもゲームストアの実装と共に進化しました。

Discord Nitroで遊べるゲームは60本以上

有料プランのDiscord Nitroがゲームストア機能の実装に伴って、大きな進化を遂げました。 これまでの拡張機能に加えて、60本以上のタイトルが無料で利用できます。遊び放題のゲームは、トータルで1000ドル以上の価値があるとDiscordは発表。

今後も定期的にゲームは追加されていく予定です。ゲーマーの方は、この機会にDiscord Nitroに登録してみてはいかがでしょうか。

Nitro Classicでこれまでのサブスクリプションと差別化

Discord Nitroは月額9.99ドル、年額99.99ドルで利用できます。

これまでのサブスクリプションの機能と差別化を図るため、Nitro Classicというプランも選択可能になりました。Nitro Classicは無料ゲームの機能がなしで、チャットの拡張機能やサポートなどの特典のみ利用できます。

Nitro Classicは月額4.99ドル、年額49.99ドルで利用できます。

競合となるSteamもチャットツールを提供

Valveが提供するSteamは、Discordに対抗して新たなチャット機能を2018年7月に正式リリースしました。ボイスチャット・テキストチャットが利用可能です。

Discordと類似したUIや機能を持っていることが特徴。Discordのサーバーのようにチャットグループを開設して、ユーザーを招待することでコミュニケーションツールや掲示板のように利用できます。

お気に入りのフレンドを上部に表示するといった柔軟性の高いフレンドリストや、動画や写真などのマルチメディアに対応したチャット機能が特徴です。

New friends list, voice, and chat features

機能やラインナップの展開が期待できるベータ版

チャットツールとして高い人気を誇るDiscordによるゲームストアの機能の提供は、大きな注目を集めています。Steamのシェアを脅かす存在にDiscordはなるのでしょうか。

現在はまだベータ版ですので、機能の拡張やゲームのラインナップの追加といった今後の展開にも期待しましょう。

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