GoogleがChrome OS搭載の12.3インチ新型タブレット「Pixel Slate」をMade by Googleで発表しました。
タブレットとノートPCの役割を兼ね備えた2in1のPixel Slateは、iPad ProやSurfaceに対抗するデバイスとなるのでしょうか。
今回は、Pixel Slateの特徴・スペック・価格などから、新たな体験を提供するその魅力に迫ります。
選び方や海外通販についても紹介していますので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
2018年11月2日追記:「EXPANSYSで仮予約がスタート」「Pixel Slateのおすすめの構成について」追記
この記事の目次
Made by Googleで「Pixel 3」「Pixel Slate」「Google Home Hub」を発表
2018年10月10日に開催されたGoogleのハードウェアイベント「Made by Google」。このイベントにおいて、「Pixel 3」「Pixel Slate」「Google Home Hub」の3つの新たな製品が発表されました。
Pixel 3はGoogleが手がけるAI搭載のスマートフォン。このNexusに続くフラッグシップモデル「Pixel」シリーズの最新機種です。高性能なカメラを搭載し、Google Assistant・Google Lens・Call ScreenといったAIによる機能が強化されました。
Google Home Hubは7インチディスプレイ搭載のGoogle Homeシリーズの新たな製品。音声による操作の利便性はそのままに、画面を利用してGoogleマップやYouTubeも楽しめるスマートディスプレイです。
関連記事:スマートディスプレイGoogle Home Hub登場。価格やGoogle Homeとの違いは?
そして、Googleの新たなタブレットがPixel Slate。2018年後半に発売予定です。AppleのiPad ProやMicrosoftのSurfaceに対抗するデバイスとなるのか注目を集めています。
Pixel Slateとは
Pixel Slateがどのような魅力を持ったタブレットなのか、以下で詳しく解説していきます。
Pixelbookに続く2in1のデバイス
Chromebookのフラッグシップモデルとして販売されているノートPC「Pixelbook」。このPixelbookに続く2in1のデバイスがPixel Slateです。
タブレットとしての機能だけでなく、キーボードを装着すればノートPCとしても利用可能。Pixel Slateはタブレット型ノートパソコンやスマホが大きなっただけといったデバイスではなく、2in1の機能を活用できる「まったく新しい体験」となるように設計されています。
ディスプレイの解像度は3000×2000ピクセル、画像密度は293ppiに向上し、Pixelbookから大きく進化しています。このディスプレイの性能は、ハイエンドなタブレットの中でもトップクラスです。
電源ボタンは指紋認証センサーの役目も果たすので、スムーズなロックの解除が可能。細かいポイントにも使いやすさへの配慮が感じられるでしょう。
Core i7・256GB SSD・16GB RAMの上位の構成も選択できるので、タブレットとノートPCの役割をしっかりと兼ねるこれまでにない立ち位置のデバイスになるのではないでしょうか。
Chrome OS搭載
Pixel SlateにはChrome OSを搭載。Pixel Slateにおけるタッチスクリーンでの操作が快適にできるようにChrome OSは再考されています。
また、デスクトップ版のGoogle Chromeが使えるので、拡張機能も利用可能です。PCとの連携もスムーズに行えるでしょう。
仕事でもプライベートでも活躍
Pixel Slateのスプレッドシートとドキュメントはオフラインでも利用できます。また、オフラインの状態のGmailで返信を行っておくと、ネットワークに接続後に自動で送信されるといった機能も便利です。
バッテリーの駆動時間は最大で10時間で、外出先の作業も安心。15分の充電で2時間利用できる急速充電にも対応しています。重さは721gとPCと比較するととても軽量なので、持ち運びも快適です。
マルチタスクツールで2つのアプリを表示させ、並行して操作も可能。仕事で活躍するパワフルでスマートなデバイスと言えるでしょう。
また、Pixel Slateは新開発のMolecular Displayを採用。美しいディスプレイはゲームや動画鑑賞にも最適です。スピーカーは2基搭載されており、迫力のあるサウンドが楽しめます。良質な音になるようにチューニングされていることもポイントと言えるでしょう。
このように、Pixel Slateは仕事でもプライベートでも活躍するデバイスなのです。
iPad Pro・Surfaceに対抗する製品
2in1の利便性の高さやプライベートと仕事のどちらでも活躍するパワフルさが魅力のPixel Slate。Googleが手がけるPixel Slateは、iPad ProやSurfaceといった人気のタブレットに競合する製品となる可能性は高いでしょう。
Pixel Slateの特徴
Pixel Slateのデザインや機能など、その特徴について紹介します。
手に持った時の感触にもこだわり
Pixel Slateはタブレットとして使えるため、持った時の感触にもこだわってデザインされています。12.3インチのディスプレイで、厚みは7mm。重さは721gとiPad Proよりも重いですが、角を丸くして重みが均等に分散することで持ちやすさを考慮。
アルミ製のボディは見た目だけでなく、触った時にも高級感が感じられるでしょう。
Google Pixelbook Penで絵が描ける
Pixel SlateとGoogle Pixelbook Penを組み合わせれば、するすると絵が描けます。これまでのChrome OSの端末は、タッチの感度があまり良くないと言われてきました。
しかし、Pixel Slateはペンの動きを先読みするアルゴリズムが改善され、違和感なく利用できます。指での操作・キーボード・タッチペンと柔軟な入力に対応している点は、Pixel Slateの特徴の1つです。
Pixel Slate Keyboardのキーはタイプライター風
専用のPixel Slate Keyboardのキーは丸型で、タイプライターをイメージさせるユニークなデザインです。中心が少しくぼんでいることで、キーが打ちやすくなっています。また、バックライトが光るので、暗い場所での作業も快適に行えるでしょう。
2つのモードが切り替わる
Pixel Slateはデスクトップモードとタブレットモードの2つのモードに切り替わります。Pixel Slate Keyboardを装着すると自動でデスクトップモードにり、ノートPCとして利用できます。
デスクトップモードに簡単に切り替わると、マウスやトラックパッドによる操作もスムーズに行えることも快適な点ではないでしょうか。
Pixel Slate単体ではタブレットモードが利用でき、Android・Chrome・Linuxのアプリをタップして開けます。これは、Androidの開発実績を持つGoogleの強みを生かした機能と言えるでしょう。
タブレットモードはタッチでの操作がメインで、オンスクリーンキーボードももちろん利用できます。
Pixel Slateは開発者にも最適
Pixel Slateは開発者もターゲットにしたデバイスです。幅広いアプリに対応するなど、その理由について以下で説明します。
Chrome OS・Android・Linuxのアプリに対応
最新のChrome OSはChrome OS・Android・Linuxのアプリに対応。それぞれに対応したデバイスを用意する必要がなく、Pixel Slateのみで開発と実行が可能です。
動作が軽いとされているChrome OSで上位の構成が用意されているのは、開発者もターゲットにしているからです。
デュアルブートにサポートする可能性も
さらにPixel Slateは、Chrome OSだけでなくWindows 10も利用できるデュアルブートをサポートする可能性も出てきました。
Googleは、現在ラップトップPCとタブレットPCの開発を行っていると見られています。ラップトップPCはコードネーム「Atlas」で2in1のタブレットPCがコードネーム「Nocturne」です。このNocturneがPixel Slateではないかと推測されています。
そして、ChromiumのNocturneの関連したコードに、以前にはなかったWindows 10についての記載が見つかりました。このことから、Windows 10に関連した何らかのテストが行われていると予想されています。
実際にPixel Slateがデュアルブートをサポートするかは不明です。しかし、将来的にGoogleのハードウェアがWindowsに対応する可能性は十分に考えられるでしょう。
Pixel Slateのスペック・価格について
Pixel Slateやアクセサリーの価格について紹介します。
Pixel Slateのスペック
価格はCPUとストレージの違いで5種類
最小構成のCeleron・メモリ4GB・SSD32GBのモデルの値段が599ドル(日本円で約68,000円)、第8世代Core i7・メモリ16GB・SSD256GBの最上位の構成の値段が1599ドル(日本円で約181,000円)です。
日本での発売は未定ですが、下記のGoogle StoreのWebサイトで予約を受付中です。Pixel Slateの発売日は2018年後半となっています。
Google Pixel Slate, Tablet with Google Assistant – Google Store
EXPANSYSで仮予約がスタート
SIMフリーのスマホやタブレットの海外通販を行っているEXPANSYSでPixel Slateの仮予約がスタートしました。5種類すべての仮予約ができます。
「価格未定」なため不安を感じるかもしれませんが、発送前までキャンセル可能です。Pixel Slateを輸入して購入しようと考えている方は、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
下記のEXPANSYSのWebサイトから、Pixel Slateの仮予約が行えます。
検索結果: “Pixel Slate” – EXPANSYS 日本
アクセサリーの価格と仕様
専用のPixel Slate Keyboardは199ドルです。マグネットで着脱が可能。キーボードの電力はPixel Slateから供給されるので、充電は必要ありません。本体カバーやスタンドとしても機能します。Google Pixelbook Penは99ドルです。
Pixel Slateのおすすめの構成について
Pixel Slateの5種類の中で、どれを選べ良いか頭を悩ませている方もいらっしゃるでしょう。
以下で使う目的別のおすすめの構成を紹介します。
おすすめの構成はCore m3
第8世代のIntel Core m3のプロセッサを搭載したモデルは、8GB RAM・64GBストレージという構成です。Chrome OSの動作だけでなく、Androidアプリ・Linuxアプリも問題なく使用できるおすすめの構成と言えるでしょう。
評判が高い「HP Chromebook X2」は、Core m3と4GBメモリを搭載しています。このことからもこの構成が、多くのユーザーの作業内容をカバーできるスペックがあることがよくわかるでしょう。
Linuxアプリを日常的に使う予定の方は、スペックに余裕をもたせてCore i5にするという選択もアリです。
デベロッパーやLinuxアプリを使う人はCore i7
Linuxアプリをメインで使う方やアプリなどのデベロッパーの方には、最上位のCore i7がおすすめです。
16GB RAM・256GB ストレージで、もちろん基本的な動作は快適に行なえます。256GBのストレージは少なく感じるかもしれませんが、Googleドライブを利用すれば問題ないでしょう。
複数のアプリに対応しているというPixel Slateの良さを生かして、1台で柔軟なテスト環境が構築できます。
最小構成はどうしても購入したい場合のみにおすすめ
Celeron 4GB RAM・32GBストレージの最小構成は、どうしてもPixel Slateという名前のタブレットがほしい方におすすめです。
上記の最小構成はエントリーモデルクラスのスペックで、価格は599ドルと高めです。同じ程度のスペックで3万円代のタブレットが購入できます。
Chrome OSにこだわる場合には、同程度の価格のその他のChromebookを選ぶ方が妥当な判断ではないでしょうか。
最小構成を選ぶのであれば、100ドルをプラスして8GB RAM・64GB ストレージの構成を推奨します。
Pixel Slate Keyboardの価格を忘れずに
Pixel Slate Keyboardは多くのユーザーにとっておすすめのアクセサリです。このPixel Slate Keyboardは付属ではなく、別売りですのでプラスされる価格を忘れないようにしてください。
Pixel Slate Keyboardを購入する場合には、Pixel Slateの本体価格に199ドルがプラスされます。
日本での発売に期待
このように、Pixel Slateの価格は高めですが、新たな立ち位置を獲得する可能性のある魅力的なタブレットと言えるでしょう。残念ながら、現状はPixel Slateの日本での発売は未定となっています。
Googleの最新を試してみたいという方はPixel 3をまずは購入しみてはいかがでしょうか。Pixel Slateに関する今後のGoogleの発表に注目しましょう。
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