「Androidの父」と言われているAndy Rubinが手がけたスマホ「Essential Phone」をご存じですか?
このEssential PhoneがIIJmioと楽天モバイルで販売開始となったことで話題を集めています。
今回は、Essential Phoneの魅力をはじめ、特徴・スペック・価格について解説。Android 9.0にいち早く対応したEssential Phoneの魅力が深く理解できるでしょう。
※記事内の価格は執筆時の内容です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください
この記事の目次
楽天モバイルとIIJmioでEssential Phone PH-1が販売開始
個人向けにSIMロックフリー端末を販売する「IIJmioサプライサービス」のラインアップに、Essential製「Essential Phone PH-1」および同端末にEssential Phone専用360°カメラをセットにした「Essential Phone 360°カメラセット」を追加し、本日より台数限定で販売します。 https://t.co/FANpsqQhLk pic.twitter.com/oMN9dwts8o
— IIJ (@IIJ_PR) 2018年9月11日
日本国内での販売が待ち望まれていたEssential Phoneがつい楽天モバイルとIIJmioから販売が開始。ドコモ・Softbank・auなどの大手キャリアではなく、MVNOの楽天モバイルとIIJmio販売であることに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、なんと言ってもAndroidの父と言われているAndy Rubin(アンディ・ルービン)が設立したEssentialが開発を行った注目のスマホ。今回の国内販売により、日本でも大きな注目を集める可能性は高いでしょう。
Essential Phone PH-1とは
まず、IIJmioと楽天モバイルで販売開始となったEssential Phoneがどのようなスマホなのか解説します。
Andy Rubin(アンディ・ルービン)が手がけたハイエンド・スマートフォン
Android OSの創始者であり、「Androidの父」と呼ばれるAndy Rubin。彼が手がけたハイエンド・スマートフォンとして、Essential Phoneはアメリカをはじめとする各国で大きな注目を集めました。
全画面ディスプレイとチタンを使ったタフさを併せ持ったデザイン。また、リッチなパーツを惜しげもなく使った高い性能が魅力です。
2017年8月に販売がスタート
Essential Phoneは2017年8月にアメリカで699ドルで販売がスタート。販売当初から、日本での取扱いが期待されていました。そして、ちょうどアメリカでの販売から1年経って、日本で販売されたことになります。
公式WebサイトやAmazon.comからの通販が可能であったため、日本での販売を諦めていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1年前の機種ですが、その当時のハイエンドなパーツが使われているため、性能は現在でも申し分ありません。
Essential Phone PH-1の特徴
Essential Phoneのノッチの採用などの特徴について、以下で解説します。
iPhoneに先行したデザインが話題に
Essential Phoneはノッチ(切り欠き)をはじめて採用し、全画面ディスプレイを実現したはじめてのスマホです。また、ベゼルが狭く美しいモダンなデザインは話題を集めました。
ノッチはiPhone Xをはじめ、現在はトレンドとしてさまざまなスマホで見ることができます。しかし、そのような最先端のデザインをいち早く提案したのはEssential Phoneなのです。
素材にもこだわりが感じられる
スマホのボディにはロケット製造にも使われる丈夫なチタンが使われています。日々の暮らしにスマホは欠かせない存在です。そのため、どれだけ大事に使っていても、落としてしまうといったトラブルは起こってしまうでしょう。
そのような場合にも、Essential Phoneは素材にチタンやセラミックを使うことで、傷つきづらく壊れにくくなっています。こだわりの素材を使うことで、美しさとタフさを融合したスマホと言えるでしょう。
最小限のカスタマイズで純正Androidに近い印象
Essential PhoneのデフォルトのOSは、Android 7.0です。SMS・電話・カメラとGoogleのアプリ程度とカスタマイズは最小限に抑えられており、純正のAndroidに近い印象を受けます。
最高のリスニング体験を提供
高音質エンコーディングであるMQAを使ったハイレゾ・ストリーミングサービスを提供するTIDALとEssentialは提携。MQA向けにEssential Phoneと公式のイヤホンはチューニングされており、最高のリスニング体験を提供してくれます。
ただ、残念なことにTIDALは日本ではサービスを提供していません。サービスが開始されることを期待しましょう。
TIDAL · High Fidelity Music Streaming
360度カメラをワンタッチで装着
Essential Phoneは360度カメラをワンタッチで装着可能。ワイヤレスデータ通信機能を持った磁気コネクタを利用しています。
余計なパーツを増やさないという思想に基づいて設計されており、今後拡張パーツが販売される場合も同じようにシンプルに装着できるものとなるようです。
Android 9.0 Pieにいち早く対応
2018年8月にAndroidの最新バージョンであるAndroid 9.0 Pieがリリースされました。このAndroid 9.0 PieにEssential Phoneはいち早く対応。
GoogleのスマホであるPixelもAndroid 9.0 Pieに対応していますが、日本では販売されていません。また、技適に対応していないため、Essential Phoneは2018年9月現在はAndroid 9.0 Pieが利用できる日本で唯一のスマホとなっています。
Android 9.0 PieはAIが使われており、ユーザーの使用状況を学習することで、バッテリーの消費を抑えてくれます。また、スマホの使いすぎを制御する機能も搭載。
Essential Phoneは最新のOSであるAndroid 9.0 Pieを試してみたい方にとっても、魅力のあるデバイスと言えるでしょう。
Essential Phoneのバッテリー持ちがここ4日くらいすごく良い。
Android9Pieの自動調整バッテリーがちゃんと学習したモードを発揮してきてるか?
1日1回必ず充電してたのが1日半持つようになった。#EssentialPhonePH1 #EssentialPhone #EssentialPH1 #自動調整バッテリー— Titanium. (@gs7800m) 2018年9月12日
Essential Phone PH-1のスペックについて
Essential Phoneのスペックについて以下にまとめました。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ディスプレイ
解像度が2,560 x 1,312ピクセルで5.71インチのQHDのディスプレイを搭載。ディスプレイの上部に前面カメラがあります。
カラー
Black Moon・Pure White・Ocean Depths・Stellar Gray・Copper Black・Halo Grayの全6色で展開。日本で販売されるのは、Black Moonのみです。
サイズ・重さ
幅が約71.1mm、高さが約141.5mm、厚さが約7.8mmとコンパクトなサイズ。チタンフレームと背面にセラミックが使われたことで、約185gとしっかりとした重さがあります。防塵防水性能はIP54です。
CPU・メモリ・ストレージ
Qualcomm Snapdragon 835 オクタコアCPU(2.45GHz+19GHz)が採用されています。RAMは4GB、ストレージは128GBでカードスロットはありません。
カメラ
背面カメラは13MPでレーザーAFのデュアルカメラ、前面には8MPのカメラを搭載。動画撮影は4Kに対応しています。
バッテリー容量
バッテリー容量は3,040mAh。外部接続端子は今後のスタンダードとなることが予想されるUSB Type-Cです。
センサーなどその他
GPS・NFC・指紋リーダー・近接/環境光センサー・外圧センサー(気圧計)加速度計・磁力計・ジャイロスコープを搭載。
Essential Phone PH-1の価格をチェック
Essential Phoneの価格のIIJmio・楽天・公式Webサイト・Amazonにおける価格の違いをチェックしていきます。
IIJmioで購入する
IIJmioでは一括払いで50,600円(税込)、24回分割払いで月々2,156円(税込)で販売。360度カメラとのセットは一括払いで60,104円(税込)、24回分割払いで月々2,541円(税込)で販売されています。
2018年9月11日から10月3日までの期間限定で、新規契約で音声SIMとセットで購入するとAmazonギフト券10,000円分がもらえるキャンペーンが実施中。MVNOへの乗り換えを考えている方にとって、IIJmioでの購入はお得感があります。
Essential Essential Phone PH–1 | 格安SIM/格安スマホのIIJmio
楽天モバイルで購入する
楽天モバイルでは一括払いで54,780円(税込)、24回分割払いで2,241円(税込)で販売。24回分割払いは、上記の金額に別途分割手数料がかかりますので注意してください。
Essentialのロゴが入ったモレスキンのノートを先着60名にプレゼントする発売記念キャンペーンが行われています。
IIJmioと楽天モバイルのどちらも、故障・破損の際にケアが受けられる端末保証を付加できるので安心です。
楽天モバイルは9月15日からショップでの販売を展開していきます。Essential Phoneが興味を持った方は、実際に店頭で試してみてはいかがでしょうか。
公式Webサイトから購入する
EssentialのWebサイトでは、499ドルで販売されています。日本円で56,000円程度と高めですが、収納ケース付き360度カメラと純正イヤホンが付属。
この価格に送料が30ドル程度と関税が加算されるので、合計すると6万円代前半になると考えると良いでしょう。
公式Webサイトの通販では、Black Moon・Pure White・Stllar Grayの3種類のカラーから選択できます。違うカラーを購入したいという方は、公式Webサイトからの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、129ドルをプラスすると壊れたり破損したりした際に交換対応などのケアが2年間受けられるEssential Extended Careに加入できる点もポイントです。
Buy Essential Phone | From $499. – Essential Products, Inc.
Amazonでの購入について
さらに値下がりして223.99ドルになりました。 | (更新)米AmazonでEssential Phoneが223.99ドルで販売中 https://t.co/CRf4I14jt8 pic.twitter.com/X0ph2MB7OP
— 山本竜也(Dream Seed ????????????) (@dreamseed) 2018年8月20日
アメリカのAmazon.comでは、Essental Phoneは359ドルで購入可能です。これは、日本円で40,000円程度と、日本国内よりも低価格。また、2018年8月末には、一時223.99ドルで販売していたようです。
ただし、こちらも送料と関税がかかりますので、費用とかかる届くまでの日数を考慮するとお得感はあまりないかもしれません。
ちなみに日本のAmazonでは54,000円程度が底値となっています。特に理由がなければ、Amazonで購入する必要性は感じられません。Black Moon・Pure White・Halo Grayの3つのカラーが選択できることが、唯一のメリットではないでしょうか。
Essential Phoneの後継機について
2018年8月に発売されたEssential Phoneの後継機は発売されるのでしょうか?現状のEssentialの状況を踏まえて、後継機の開発について予測していきます。
後継機の開発はストップしている?
後継機の開発は行われていましたが、現状はストップしていると言われています。それどころか、Bloombergによると会社の売却も検討されているという噂もあるのです。
そのような状況では、Essential Phoneの開発を続けるのは難しいのかもしれません。実際に、Andy RubinはTwitter上で開発のキャンセルを受け入れるようなコメントをしています。
We always have multiple products in development at the same time and we embrace canceling some in favor of the ones we think will be bigger hits. We are putting all of our efforts towards our future, game-changing products, which include mobile and home products.
— Andy Rubin (@Arubin) 2018年5月24日
販売台数が90,000台に満たなかった
Essential Phoneは話題を集めたにも関わらず、THE VERGEによると発売から6ヶ月経っても販売台数は90,000台に満たなかったようです。
売上台数が低迷した大きな理由としては、カメラ機能の評判が悪かったことや価格が699ドルと高価であったことが考えられます。AppleのiPhoneやSamsungのGalaxyに匹敵する価格で、スタートアップ企業が成熟したハイエンド・スマートフォン市場で戦うのは難しかったのかもしれません。
機能の改善とプライスダウンで好感触なスマホに
発売当初は評判の悪かったEssential Phoneのカメラ機能ですが、その後のアップデートで機能はしっかりと改善されています。
また、いち早くAndroid 9.0にも対応したことで、その性能の良さやデザインの美しさが際立つようになりました。そして、発売当初よりも価格が下がったことでお得感があります。
iPhoneとは方向性の異なるラグジュアリーなスマホを目指して作られたEssential Phoneは、現在はミドルレンジの上位スマホと捉えるととても魅力的なデバイスと言えるでしょう。
Androidのスマホへの移行や、MVNOへの乗り換えを検討している方は、選択肢の1つとして検討する価値がEssential Phoneにはあります。
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