シャイニングマンデーはいつからはじまった？今でもあるの？プレミアムフライデーとの違いも解説

「シャイニングマンデーって聞いたことがあるけれど今でもあるの？」

今ひとつ定着しなかったプレミアムフライデーと同じように、土日を有意義に過ごすための制度として一時的に注目を集めたシャイニングマンデー。

この記事では、シャイニングマンデーはいつからはじまったのかや、今でも制度として実施されているのかといった現状について解説します。

シャイニングマンデーとは

まず、シャイニングマンデーとは何かについて解説します。

月曜日を午前休にする制度

シャイニングマンデーとは、土曜日だけでなく日曜日も休日として満喫するために、月曜日に午前休を取得する制度。

公明党が働き方改革の推進の一環としてマニフェストの中で実施を提唱したことがはじまりです。提唱された当時は、今までとは違った新たな休み方として話題を集めました。

ちなみに、シャイニングマンデーは、現状プレミアムフライデーのように国や経済産業省が推進しているものではありません。

SNSではシャイニングマンデーで大喜利がはじまった

SNSでは、「もうすべての一週間に名前をつけた方がいいのでは？」という考えから大喜利も盛り上がりました。

経済産業省もシャイニングマンデーを推進する動きがあったことや、プレミアムフライデーがいま一つ定着しなかったことへの疑問のあらわれとなったと考えられます。

プレミアムフライデーとの違いは何か

プレミアムフライデーは「金曜日に早く仕事を終わらせる」、シャイニングマンデーは「月曜日の仕事のはじまりを遅くする」という違いがあります。

どちらも週末を充実させて、ワークライフのバランスの実現や消費の促進を狙いとしていることは同様です。

ちなみにシャイニングマンデーとは異なり、プレミアムフライデーは今でも推奨されています。

プレミアムフライデーの実施が難しいという方も多いと思いますが、飲食店や百貨店をお得に利用できるので、現状を把握しておくとよいでしょう。

シャイニングマンデーはいつからはじまったのか？

シャイニングマンデーはいつからその動きがはじまったのかと現状について以下で解説します。

2017年10月に公明党がマニフェストに記載

シャイニングマンデーという言葉が広まったのは、公明党のマニフェストに記載したことがきっかけです。

以下のように2017年10月の選挙のマニフェストの中で、シャイニングマンデーの普及について言及しています。

月曜午前を半休にする「シャイニング
マンデー」（仮称）の普及促進や有給休暇
の取得促進など、働き方･休み方改革を
進め、週末・週明けの消費拡大にもつなげ
ます。

引用元：公明党 2017衆院選重点政策 資料

経済産業省の月曜日午前休で注目が高まった

2018年にプレミアムフライデーの実施が難しい経済産業省の方々が、その振替として月曜日に午前休を取得したことがニュースに。

さらに月末の金曜日に仕事を早く終わらせるのは難しいという指摘を受け、当時は別の曜日への変更の推奨や月曜午前休をシャイニングマンデーと呼ぶことも検討する動きがありました。

そのため、プレミアムフライデーを廃止して、シャイニングマンデーを推奨するのではないかという予測がなされ、大きな注目を集めることとなります。

残念ながら、経済産業省がシャイニングマンデーを推奨している動きは2019年9月現在は見られません。

参考：月曜午前は休みという「シャイニングマンデー」はフライングだった？ 〈週刊朝日〉｜AERA dot. (アエラドット)

シャイニングマンデーのメリット

まず、シャイニングマンデーが実現した場合に考えられるメリットついて解説します。

ワークライフバランスの実現に役立つ

月曜日の仕事のはじまりが午後からになれば、日曜日にゆっくりできるのでワークライフバランスの実現に役立つことがシャイニングマンデーのメリットと言えるでしょう。

たとえば、旅行で日曜日の夜遅くに帰ってきたり、遅くまでディナーを楽しんだりといったことが可能です。

働き方の自由度が高まる

休みの取得方法が柔軟になることで、働き方の自由度が高まることもメリットです。シャイニングマンデーは仕事に影響の少ない形で、休息が取れます。

シャイニングマンデーは働き方改革を推進する上で、休息の取り方に対する新たな視点をもたらしました。

心のゆとりを持って一週間をはじめられる

一週間のはじまりとなる慌ただしい月曜日に、心のゆとりを持ってのぞめることもメリットと言えるでしょう。

また、月曜日に午後から出勤できれば、つらい通勤ラッシュを避けられます。月曜日の憂鬱な気持ちの軽減という効果も見込めるでしょう。

シャイニングマンデーのデメリット

次に、シャイニングマンデーが実現した場合に考えられるデメリットついて解説します。

月曜日の業務の負担が他の日にまわる

月曜日がゆっくりできたとしても、仕事の量が変わらなければ他の日に業務の負担が回るだけになってしまいます。

他の日の残業が増えてしまえば、ワークライフバランスの実現は難しくなるでしょう。シャイニングマンデーを効果的に実施するためには、会社との連携が不可欠です。

個人に合わせた休みではないので形骸化しやすい

シャイニングマンデーは個人に合わせた休みではないので、形だけの制度になる可能性が高いです。

プレミアムフライデーは月末の金曜日に限定されたため、職種や業界によって実施が難しいという意見がありました。月末という縛りがないとはいえ、月曜日に限定されるシャイニングマンデーも同様と言えるでしょう。

また、「この日に仕事が一段落するので休みたい」などの柔軟性に欠けるため、積極的に利用する気が起きないということも考えられます。

シャイニングマンデーが今後推奨されたとしても、国が決めただけの制度と認識されて形骸化してしまう可能性は十分に考えられます。

シャイニングマンデーは働き方を考える上で役立つ

プレミアムフライデーやシャイニングマンデーといった制度は一斉に実施するのは難しいでしょう。それぞれの企業や職種によって休日や忙しい時期が異なるからです。

ただし、ワークライフバランスを実現する働き方を考えるきっかけにはなるでしょう。

シャイニングマンデーの考え方を参考にして、有給休暇の取得をいつ取るのかや、どうすれば有意義に休日を過ごせるのかをこの機会にぜひ考えてみてください。

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