ITキャリアの悩みを無料相談で解決! カウンセラーにITキャリア相談

「マーケットインとプロダクトアウトの二元論が古い理由」考え方とフレームワークも紹介

作成: 2019.06.27 更新: 2019.06.25

>>10年後も職を失わない「求められる人材」になる

読むだけでIT転職が有利になる限定資料はこちら

マーケットインとプロダクトアウトは開発において、対比的な概念として捉えられることが多く見られます。

しかし、ユーザーに選ばれる価値提供を実現するためには、その二元論で考えるというスタートに疑問を持つべきです。

本記事では、「マーケットインとプロダクトアウトの二元論が古い理由」と、現代のビジネスシーンに合った2つを融合させる考え方について解説します。

また、マーケットインのメリットやデメリットの説明や、実践に役立つフレームワークも紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。

マーケットインとプロダクトアウトの違い

マーケティングの基本概念としても知られる「マーケットイン」と「プロダクトアウト」。

これら2つは、製品開発・生産・販売をするうえでの考え方が違います。

二元論が古い理由の前に、まずはマーケットインとプロダクトアウトの違いについて解説していきます。

マーケットインは顧客のニーズにフォーカス

マーケットインは、顧客のニーズにフォーカスしてビジネスを展開する概念です。

市場調査を行い顧客の立場に立ってみることで、買い手が必要としているものを把握し、その結果をもとに製品開発を行います。

また、ニーズの分析は、サービスやプロダクトの差別化にもつながるのです。

プロダクトアウトは作りたいもの・作れるものが基準

プロダクトアウトは、作りたいもの・作れるものを基準として製品開発を行う概念です。

そのため、マーケットインのような、買い手が必要としているものを作るといった考え方を軸にしている訳ではありません。

あくまでも、自社の持っている技術力や方針をもとに製品開発を行うといった考え方なのです。

メディアアウトやカスタマーインといった概念も注目されている

マーケットインとプロダクトアウトのほかに、メディアアウトやカスタマーインと呼ばれる2つの概念も注目されているのです。

ここでは、この2つについて解説していきます。

カスタマーインについて

カスタマーインは、マーケットインの考え方をさらに発展させたようなもので、さまざまな顧客に対して、一人ひとりのニーズに対応したサービスや商品を提供する概念です。

「顧客」というイチ個人にフォーカスしているため、市場規模での考えよりもさらに踏み込んでいます。

例を挙げるとすれば、ファッションのオーダーメイドなどが当てはまります。

オーダーメイドは消費者側からの要望であり選択するものでしたが、これを企業側から仕掛けていくのがカスタマーインのスタイル。

マーケットインよりも、さらにターゲットを絞って製品を提供するのがカスタマーインなのです。

メディアアウトについて

メディアアウトとは、「メディアの在り方がどういったモノを作るか」を規定している状態です。たとえば、テレビの広告を打ち出すのに1億円がかかるとします。

そうなると、単純な話をすると最低でも1億円の利益が必要になります。売上で考えればそれ以上の金額が当然求められます。

さらに、テレビの枠組みにあった広告の手法や流通方法に限定されたプロダクトやサービスを作らなければならなくなります。

「広告の枠組みが決まっているから、それに合った製品を作らなくてはいけない」というのがメディアアウトという考え方。

日本の市場は、このような考え方を取らなくてはいけない場面が増えていることを問題視する意見もあります。

流通とかメディアのあり方が「どういうモノを作って売るか」という戦略まで規定しちゃってる状態なんです。ですからマーケットインでもプロダクトアウトでもなくて、メディアアウトなんですよ。メディアのあり方がどういうモノを作るかっていうのを規定してる、っていうことなんです。
引用元:日本企業はマーケティングの奴隷になっている アートを軸に、サイエンスを道具として使う時代のビジネス論 – ログミーBiz

マーケットインのメリットとデメリット

マーケットインでは、買い手が必要としているものを作るといった考え方をしています。

そのようなマーケットインを行うことにより、どういった影響が生じるのでしょうか。

ここでは、マーケットインのメリット・デメリットについて紹介したいと思います。

マーケットインのメリット

マーケットインのメリットとして「ユーザーのニーズとのズレがなくなる」「売上の予測が立てやすい」「リスクを抑えて短期間で開発が行える」の3つがあります。


以下で、1つずつ詳しく紹介していきたいと思います。

ユーザーのニーズとのズレがなくなる

マーケットインでは、ターゲット層へのニーズ調査を綿密に行なうので、ユーザーとのズレがなくなります。

企業側が一方的に作りたいものを作って製品を販売をすると、需要がなくて全く売れないといった状況に陥ってしまう可能性があるでしょう。

ですが、マーケットインでは買い手のニーズをもとに製品を作っているため、そのような心配がいりません。

その結果、顧客満足につながり、リピーターも増えやすいのです。

売上の予測が立てやすい

すでに顕在化しているニーズに対してアプローチするため、どの程度の売上が見込めるかという予測が立てやすいです。

ニーズを把握していないまま製品を発売してしまうと、売上の見通しを立てるのは難しいでしょう。

また、ニーズに沿った製品を販売したとしても、価格や時期によってモノが売れないといった状況に陥る場合ももちろんあります。

ですが、ニーズがまったくわかっていない製品を販売するよりは、購入してくれる可能性は圧倒的に高いので、売上の予測が立てやすいのです。

リスクを抑えて短期間で開発が行える

マーケットインでは、「ニーズ=製品」となるので製品開発の目的が明確。

また、自社の既存の製品やマーケットのリサーチを元に開発が行えるので、リスクを抑えて短期間での開発が可能です。

こういった製品が欲しいという声に合わせて作ればよいので、具体的な目標を持って製品開発ができます。

ニーズがわからないまま製品開発を行うと、売れる見込みが立っていないため、いざ販売しても製品がまったく売れないというリスクが伴うでしょう。

また、目標設定ができていないと、開発が長期化してしまう可能性もあります。リスクを抑えて短期間で開発ができるようになるのは、マーケットインで考えるメリットと言えるでしょう。

マーケットインのデメリット

マーケットインによって生じるメリットがあれば、反対にデメリットも存在するものです。

以下では、マーケットインのデメリットについて詳しく紹介します。

ユーザーのニーズに応えるだけでは失敗する

商品開発をする際に、ユーザーのニーズに応えるだけになってしまっては、失敗してしまう可能性があります。

ユーザーは開発者ではなく、あくまでもお客さん。開発においては素人です。

参考情報としてニーズの分析を行いうのはよいのですが、その上でプロの開発者の目線で回答を提案する必要があるでしょう。

ユーザーにばかり目を向けていると方向性にブレが生じ、自社の業界内でのポジショニングを見失う場合があるので注意して下さい。

イノベーティブな商品は生まれない

それぞれの企業がマーケットインで開発を行えば、類似した商品やサービスが乱立する可能性が高く、ユニークでイノベーティブな商品は生まれづらいです。

どうしても既存の商品やサービスと似ているところが出てきてしまうでしょう。また、開発が行いやすい分、他社からもマネされやすくなってしまいます。

マーケットインでは新しい発想を生み出すのは難しいので、斬新な切り口の商品開発などには不向きだと言えるでしょう。

大きなヒットを狙うのは難しい

マーケットインではニーズを満たすことが重要視されるため、失敗の可能性は低いですが、大きなヒットを期待するのも難しいでしょう。

上述したように、類似した商品やサービスが乱立する可能性が高いので、必然的に競争は激化します。

そうなることにより、ある程度のヒット商品は生まれますが、予想を超えるような大ヒット商品やサービスは生まれづらいのです。

今なら受講料30,000円OFF!オンラインでエンジニア転職を実現

テックキャンプ エンジニア転職は、受講生の3人に1人がオンライン受講
◎今なら9/23~30限定で受講料30,000円OFF!
◎オンライン受講の満足度は4.4/5点の高評価
まずは、ITキャリアの悩みを無料カウンセリングで相談!

マーケットインは時代遅れなのか

上述したような特徴をみればわかるように、マーケットインには、よい面と悪い面が共存しています。また、「もはや、時代遅れなのではないか」といった声もあがっている現状も。

ここでは、マーケットインは本当に時代遅れなのかどうかについて解説していきます。

マーケットインとプロダクトアウトの二元論が時代遅れ

マーケットインの概念自体が時代遅れという訳ではなく、プロダクトアウトとの二元論で考えることが時代遅れです。

一時期はマーケットインで開発を行うのが当然という風潮があったのですが、上記のデメリットによって疑問視される声が上がっています。

そのような意見の根拠としては、iPhoneのようにプロダクトアウトから生まれた大ヒット商品があることなどが挙げられるでしょう。

しかし、そもそもの考え方として、どちらかの方法を選ばなければいけないというルールなどはありません。

マーケットインとプロダクトアウトの2つは同時に行えないものではないのです。

まずは、どちらを選ぶべきかという考えを改める必要があるでしょう。そして、マーケットインとプロダクトアウトを対比して考える二元論を見直すべきなのです。

マーケットインとプロダクトアウトの融合が大切

マーケットインとプロダクトアウトの2つの観点から分析を行って、それを融合して結果に厚みを持たせることが大切です。

求める結果としては、自らが実現したい理想の未来である「コア」と、表向きに発言はしないけれど見込み客の共通願望である「サイレントマジョリティー」を掛け合わせた形に刺さるものがベスト。

このバランスが実現できれば、買い手が「具体化できてないけど欲しかった」と思える、まだ見たことのない市場価値の高い製品やサービスを打ち出すことも可能となるでしょう。

マーケットインとプロダクトアウトを融合した分析を行うフレームワーク

知っておくとマーケティングの際に間違いなく役立つフレームワークがあります。

ここでは、その中でもマーケットインとプロダクトアウトを融合した分析を行うフレームワークを紹介。

ぜひ参考にして下さい。

4C分析

4C分析では以下の4つのCを分析する手法です。

・Customer Value=顧客価値
・Cost=顧客にとっての経費
・Convenience=顧客の利便性
・Communication=顧客対話

上記のポイントを抑えて、顧客の視点に立って考えることが必要。これらはマーケットインの考え方となります。

また、このように顧客のニーズを深く分析することで、これからのマーケティングに活用でき、より良い案が生まれやすくなるでしょう。

4P分析

4P分析は以下の4つのPを分析する手法です。

・Product=製品
・Price=価格
・Place=流通
・Promotion=販促

4C分析は顧客目線の4P分析とは反対に、企業側からの視点となるので、プロダクトアウトの考え方となります。

「何をいくらでどこにどのような手段で製品を売るのか」を考えるためのフレームワークとなっているのです。

ユーザーから選ばれる商品の方向性を見極めることが最優先

マーケットインやプロダクトアウトは、あくまでも開発を行う上での概念に過ぎません。

その考え方を知っておけばもちろん役には立ちますが、大切なのは自社のプロダクトやサービスがユーザーから選ばれ、どのような喜びや価値を提供できるかです。

ユーザーから選ばれる価値の提供が商品の方向性を見極める上で最優先であることを忘れないようにましょう。

受講料30,000円OFF!先の見えない時代でも求められる人材「ITエンジニア」を目指すチャンス

「今の仕事は、10年後も必要とされているだろうか……」と、将来の働き方に不安を抱えていませんか?
不安定で先の見えない時代でも求められる人材になりたいなら、ITエンジニアがおすすめです。
テックキャンプなら、IT業界未経験・知識0の人でもエンジニア転職を実現できます。
今なら、9/30までの期間限定で受講料が30,000円OFF!
無料オンラインカウンセリングで、今すぐIT転職への不安を解消しましょう!

無料カウンセリングの予約はこちら

この記事を書いた人

山岸
お笑い芸人兼作家として主にネタを書いたり脚本を書いたりしていました。 その後、ITベンチャー企業でWebメディアのコンテンツ作りやマーケティング、記事の執筆・校正などを経験し現在に至る。 好きなものは美味しいお酒と邦楽ロックです。