「在宅ワークをするには何か資格が必要なのだろうか」
「稼ぐにはどんな資格があると役立つのだろうか」
在宅ワークを始めようとしたものの、手にスキルがないという場合は、「資格があった方が良いのだろうか」と考えることもあるでしょう。
資格は取得するものによって、難易度や費用、資格取得に必要な期間など様々です。在宅ワークのために資格を取得することを、躊躇してしまう方も多いでしょう。
そこでこの記事では、在宅ワークに資格が必要なのか、必要であるならばどんな資格を取るべきなのか、について詳しく解説します。
在宅ワークをはじめてみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
資格がなくても在宅ワークはできる
前提として、資格がなくても在宅ワークは充分に可能です。在宅で仕事をするにあたり、資格がないとできないということはありません。実際に、特別な資格を求められることは少ないでしょう。
在宅でできる仕事内容というのは、多種多様です。高度な専門スキルが必要なものもありますが、全てがそのような仕事ではありません。
インターネット上で仕事のやり取りができる環境が整ったということもあり、シンプルな雑務などを、オンライン経由で委託する企業も増えています。
ただ、上記のような仕事は、単価が低いことが多いです。そのため、長時間稼働するような働き方になってしまう可能性もあります。
一方、専門スキルが必要な仕事は、単価も高く設定されていることがほとんどです。その場合、自分のスキルを証明するための資格が必要になることもあります。また、心理カウンセラーなど、職種によっては資格がなければできないケースもあります。
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在宅ワークに役立つおすすめの資格
具体的に、どのような資格が在宅ワークに役立つのか紹介していきます。
ここで紹介する資格は、取得の難易度は低めで、未経験からでもチャレンジできるものに厳選しました。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Microsoft Officeソフトの操作スキルを示す資格です。対象となるソフトは、Word、Excel、 PowerPoint、 Access、 Outlookの5種類。
実際にパソコンを使い、それぞれのソフトをどのくらい使用できるのか、そのスキルを測ります。
MOSは事務職をはじめ、パソコンを使う業務で活用できるもので、パソコンを使う事務の在宅ワークでも取得が有利になることもあるでしょう。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITに関する様々な知識をつけることを目的とした国家資格です。IT系の仕事をする上で、最低限必要な知識を有している証明となるでしょう。
試験内容は主に、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、プログラミング基礎、設計思想など。幅広い分野から総合的に出題されます。
ITに関する在宅ワークをしたいと考えているのであれば、取得しておいて損はない資格です。クライアントから仕事を受注する際のアピールポイントとなります。
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日本語検定
日本語検定は、日本語の知識と運用能力を判断する検定試験です。「漢字」「表記」「敬語」「言葉の意味」「語彙」「文法」など、総合的な日本語力が問われる内容で、1~7級までの試験区分となっています。
Webライティングなど日本語を扱う仕事で、正しい文章を書ける証明として活用できるでしょう。
校正技能検定
校正は、人気の在宅ワークの一つです。字句や内容の誤りを修正するという仕事内容なので、漢字や言葉の活用、二重言葉の知識など、広範囲にわたる言葉の知識が必要です。
校正技能検定は、校正者に必要な知識・技能を認定する資格なので、勉強をする中で身につけたスキル・知識は仕事に直接役立てられるでしょう。
JTA公認翻訳専門職資格試験
翻訳も、人気の在宅ワークであると言えるでしょう。場所を問わず仕事ができますし、語学が得意な方であれば、取り組みやすい仕事です。
翻訳の仕事を獲得する際には、目に見えるスキルがあるといいでしょう。資格取得を通してスキルアップすることにより、さらに専門的内容の翻訳や、会社との専属契約などの道が開けます。
JTA公認翻訳専門職資格試験は、英語と中国語が対象の試験です。科目ごとに合否判定され、グレードが示されます。全てのテストに合格し、実務経験2年の実績審査を行った上で「JTA 公認翻訳専門職(Certified Professional Translator)」と認定されます。
パーソナルカラリスト検定
パーソナルカラリスト検定は、カラーコーディネーターの資格です。Webサイトや広告、バナーデザインなどにおいて、もっとも適切な色彩を提案します。
日本カラリスト協会、東京商工会議所などで年2回行われる検定試験を通して、色の与える効果や印象、性質を学ぶことができます。
臨床心理士(心理カウンセラー)
臨床心理士は、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて診療することができる国家資格です。民間の資格である心理カウンセラーを取得することで、開業することも可能です。
一般的にカウンセラーは、福祉相談などを行う施設で働くことになりますが、近年は在宅でカウンセリングを行うスタイルも増えつつあります。在宅の場合、メールや電話、チャットなどを通してカウンセリングを行うことが多いようです。
アロマテラピー検定
アロマテラピー検定で、アロマに関する知識を身につけることで、自宅でアロマサロンを開業したり、講師業を行う人も増えています。
アロマには、心身症状を和らげたり、癒し、安らぎの効果があります。一方で、心身に影響するものであるため、専門的な知識も必要となってきます。
賞状書士
賞状書士とは、卒業証書や各賞状、式典案内状の宛名、贈答品の表書きなどを筆を使って書く仕事です。毛筆道具があれば場所を問わず行うことができる仕事のため、在宅ワークとして働きやすいでしょう。
空いた時間に作業することで収入に繋げられますし、幼い頃習字を習っていた方であれば、比較的挑戦しやすいでしょう。
仕事に関連して活用できる資格
在宅で仕事を進める過程で必要となってくる「お金の管理」や「確定申告」に役立つ資格を紹介します。
上記で説明した資格に合わせて取得しておくと、業務以外の作業をスムーズに進められるでしょう。
日商簿記検定
日商簿記検定は、簿記の技術を認定する試験です。簿記とは、経営活動におけるお金の記録・計算を行うスキルです。
簿記を理解することで、経理事務などを行う上で必要となる知識や、財務表を読むスキル、基礎的な経営管理力を身につけることができます。自身の得意を活かして開業したいと考えている人であれば、非常に役に立つでしょう。
もし在宅で仕事を受けるスタイルで働きたいという方も、お金を管理するスキルは大切です。
FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)
FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)の資格は、顧客の資産に応じた貯蓄や投資プランニングに必要なスキルを測る検定です。
在宅ワークをしていると、普段生活する上では思いもしなかったお金の疑問が浮かぶこともあります。配偶者や子供がいる方も、家計設計を行う上で、お金の知識は役立ちます。
直接在宅ワークにつながることはあまりないかもしれませんが、取得しておくと今後の生活を豊かにしてくれるでしょう。
在宅ワークのために資格を取る利点
在宅ワークのために資格を取得するメリットを解説します。
スキルの証明になり受注効率が上がる
資格を持っていることは、ある分野において一定水準以上のスキル・知識があることの証明になります。クライアントから仕事を受注する際に、資格があることで優先的に仕事を回してもらえる可能性もあるでしょう。
クライアントも、何ができるのか全くわからない人よりは、資格を持っていてすでに知識やスキルがある人に依頼したいもの。よって、スキルを持っていることで、仕事を受注する効率が上がるというメリットがあるのです。
仕事の幅が広がる
ただ在宅ワークを淡々とこなすのではなく、今以上にスキルアップすることで、より単価の高い仕事を受けることができるようになりますし、資格の勉強を通してスキルが身につけば、挑戦できる仕事の幅が広がります。
資格の勉強を通して、新たな分野に興味を持つこともあるでしょう。自分の可能性を広げるための手段として、資格取得は有効です。できる仕事が増えれば、収入アップにもつなげられます。
仕事に対する自信につながる
資格がスキルの証明になるのは、クライアントに対してだけではありません。資格を取ることでスキルが明確化すると、あなたの自信につながります。
「自分はこれだけのスキルがある」と思えることで、他の仕事に挑戦したり、クライアントと報酬の交渉したりする際にも強気で臨めるでしょう。
資格の取得の方法
では、具体的にどのような方法で資格を取ればいいでしょうか。勉強方法を紹介します。
独学する
独学は、自分のペースで学習できるというメリットがあります。家事などで忙しいという方は独学が向いているでしょう。また資格の関連書籍なども多く出版されているので、学習習慣さえつけることができれば、独学でも充分スキル習得が可能です。
一方で独学は、学習のモチベーションを保ちにくいという側面もあります。知識ゼロの段階では、どの学習書籍を選ぶか迷うこともあるでしょう。
関連記事:独学で資格をとって転職・キャリアアップしたい!挫折しない勉強のコツを解説
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通信教育・通信講座で勉強する
通信の講座で資格取得を目指す方法もあります。資格取得のためのテキストが用意されているので、完全に独学で学ぶよりは効率的に学ぶことができるでしょう。
これまで多くの受講生を資格取得に導いたという実績を持つ通信講座も多いので、まったくの未経験からでも挑戦しやすいです。
セミナーや勉強会に参加する
難易度の高い資格の場合は、数ヶ月〜1年程度の期間がかかることも多いですが、難易度の低い資格であれば、セミナーや勉強会など比較的短期間で資格を取得することができます。
容易に取得できる資格なので大きな差別化は難しいところですが、体系的に知識を得られるので、仕事につながる資格のセミナーや勉強会があれば、参加してみるのも良いでしょう。
専門スクールを受講する
独学が難しいという場合は、スクールを利用することをおすすめします。スクールであれば、通学していく中で、学習を習慣化させやすく、挫折の心配も少なくなるでしょう。
専門スクールの受講は費用がかかりますが、その分まったく知識のない方でも安心して資格取得を目指すができます。
資格の取得が難しければ
「資格を取る時間的な余裕がない」「今すぐにでも在宅ワークを始めなければならない」
このような事情から資格の取得が難しければ、以下の方法を試してみてください。
資格のいらない仕事から始める
資格の取得が難しいという場合は、まずは資格不要の仕事から始めてみましょう。そもそも資格を取得するというのは、在宅ワークをする上での「手段」です。資格取得に時間やコストをかけてしまうのは、本末転倒になってしまう恐れがあります。
まずは、資格がいらない仕事を始めてみて、スキルアップのタイミングで、資格取得を検討することをおすすめします。
例えば、「データ入力」などは資格がなく未経験からでもすぐに稼げる在宅ワークです。
関連記事:在宅ワークの王道「データ入力」はどんな仕事?働き方や収入を解説
資格の取得よりスキルの習得を意識する
前述の通り、資格の取得を目標にしてしまうと、手段と目的がすり替わってしまっている状態になってしまい、勉強ばかりでいつまでも在宅ワークに取りかかれなくなる恐れがあります。
まずは、資格を取ることよりもスキルを身につけることを意識しましょう。資格はなくてもスキルとして認められるものもあります。例えばWebライティングでは、専門の資格はありませんが、ライティング実績を積み重ねることで、クライアントからスキルを評価してもらうことができます。
資格にこだわらず、「在宅ワークをする上でのスキル」に照準を合わせて、学んでいきましょう。
さいごに
在宅ワークで有利になる資格について紹介しました。資格取得は時間もコストもかかるため、気軽にできるものではありません。
時間を有効に使うためにも、どの資格が自分に必要か、そもそも本当に資格は必要なのか、について一度考える機会を設けると良いでしょう。
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