あなたは、「オタク」「ギーク」という言葉に思わず反応していませんか?
そんな人におすすめしたいのが、世界中で人気の「シリコンバレー」というドラマです。このドラマはIT関係者にハマる人が続出しており、大きな話題を集めています。そこで今回は、このシリコンバレーがどのようなドラマなのか紹介します。
この記事を読めば、シリコンバレーの見どころをはじめ、IT関係者が好きになる理由や視聴方法まで詳しく理解できます。
2018年8月21日追記:「現実のシリコンバレーについて知りたい方は」について追記
この記事の目次
面白いと話題の海外ドラマ「シリコンバレー(Silicon Valley)」
「シリコンバレー」は、アメリカのHBOが制作しているギークたちのスタートアップを描いたコメディードラマ。ドラマの舞台がシリコンバレーなので、タイトルも「シリコンバレー」というのはとても覚えやすいでしょう。
この海外ドラマはコメディとしておもしろいというだけでなく、人気の秘密は他にもあります。
シリコンバレーで働いている様子などのディティールの描写が細かく、さまざまな企業のパロディも出てくるというドラマとしてのワクワク感とリアリティのバランスが絶妙なのです。
ITの仕事に関わる人には特にクスッと笑えるポイントが多いでしょう。1話が30分なので、構えずに観られるところも人気の理由の1つです。
以下のツイートも人気になり、観たくなった人もいるのではないでしょうか。
シリコンバレーのこのシーンがありえん好き pic.twitter.com/01VMI019YL
— Rafale (@Rafale28) May 13, 2018
「シリコンバレー(Silicon Valley)」について
まずは、「シリコンバレー」のあらすじやキャストについて紹介します。どのような作品なのか、ざっくりと把握しましょう。
ドラマのあらすじを紹介
「シリコンバレー」は、オタクが「パイド・パイパー」という会社を起業して夢を叶えようとするコメディドラマです。大手IT企業であるHooli(フーリー)に務めるコミュニケーションが苦手な気の弱いエンジニアであるリチャードが主人公。
彼が音楽アプリの制作の際に革命的なデータ圧縮アルゴリズムを開発します。それに対して大手企業や投資家がその技術を買収しようとしますが、リチャードはCEOとなって自分でこの技術を育ていくことを決めて起業します。
しかし、プログラマーとしての能力と起業家としての能力は別。そんなリチャードとその仲間がドタバタしながら成長を続け、夢に向かって進んでいく姿に勇気をもらえるストーリーです。
キャストは?
ドラマをより楽しむために、「シリコンバレー」の個性豊かな主な登場人物を紹介します。以下で紹介した出演者以外にもピーター・モニカ・ギャビンなど、魅力的なキャラクターが数多く登場するので気になった方はぜひドラマを観てください。
リチャード(Richard Hendricks)
リチャードは、トーマス・ミドルディッチ(Thomas Middleditch)が演じる「シリコンバレー」の主人公です。
彼はスタンフォード大学を中退後に、大手IT企業Hooli(フーリー)でプログラマーと働いていました。
その中で自分が開発したデータ圧縮アルゴリズムが注目を集め、会社を辞めてパイド・パイパーを立ち上げてCEOになります。物静かで臆病なギークな彼がビジネスの世界で奮闘する姿は思わず応援したくなるでしょう。
アーリック(Erlich Bachman)
T.J.ミラー(T.J. Miller)が演じるアーリックは、リチャードたちが住む家や資金を提供するインキュベーターです。
傲慢で頭のネジが飛んだところもありますが、時には信じられないほどのパフォーマンスも発揮するところがポイントと言えるでしょう。
ジャレッド(Donald “Jared” Dunn)
ザック・ウッズ(Zach Woods)が演じるジャレッドは、まじめなのですが融通がきかない扱いづらい人。
観ていてイライラさせられるのですが、損な役回りが多いため憎めない存在です。
ギルフォイル (Bertram Gilfoyle)
マーティン・スター(Martin Starr)がギルフォイルは、カナダ人のプログラマー。
悪魔崇拝者でブラックジョークを連発する個性的なキャラクターです。パイド・パイパーでは、セキュリティ管理を担当。ディネシュとのやりとりは「シリコンバレー」の見どころの1つです。
ディネシュ(Dinesh Chugtai)
クメイル・ナンジアニ(Kumail Nanjiani)が演じるディネシュは、女性に恋をしてはフラれるというかわいそうな役どころ。
ドラマの中では、ギルフォイルからその様子を度々いじられています。
しかし、パイド・パイパーの中ではインド人の天才プログラマーとして認めらており、辛辣な意見も口にする重要なキャラクターです。
キャラクターの選択がリアル
ギルフォイルはカナダ人で、パイド・パイパーによるビザでアメリカで働いています。このように優秀な人材に就労ビザを取得して雇用するというのは、実際のシリコンバレーの企業でも見られるリアルな描写のようです。
また、「シリコンバレー」にはギークなプログラマーだけでなく、筋肉がムキムキなプログラマーも登場します。彼らはUberなどの企業で、実際に働いているそうです。
彼らは「オタク」というプログラマーに対する固定観念を変え、パーカーなどがビジネスウェアとして認められることに一役買ったとも言われています。
シリコンバレー(Silicon Valley)の見どころを紹介
「シリコンバレー」がなぜおもしろいと話題なのか、その謎を解く鍵となる見どころを紹介します。
どうしてもネタバレになってしまうので、予備知識なしで楽しみたい方は注意してください。
スタートアップの描写が細かい
「シリコンバレー」は、ベンチャー企業である「パイド・パイパー」を運営することで主人公たちが成長していく様子がとてもおもしろいです。そのおもしろさを支えているのが緻密な描写。
リチャードたちがスタートアップで浮かれている様子は、シリコンバレーで働く人だと強く共感できるポイントのようです。
それがわからなくても、新しいことをはじめる時には誰でもつい浮き足立ってしまう気持ちはわかるでしょう。
そして、パイド・パイパーのライバルはGoogleをモチーフにした大手IT企業Hoolie(フーリー)。
このHoolieのセットはGoogleの研究機関である「Google Y」を元にしていると言われており、しっかり作り込まれている点もポイントです。
この他のドラマ中に登場する企業も、実在する企業のオフィスに似せて作られています。違和感のないセットは、ドラマの世界に没頭する上で欠かせない要素ですよね。
想定外の革命的な圧縮アルゴリズムを開発
リチャードは音楽ツールの開発を行っていましたが、そこから想定外の革命的なデータ圧縮アルゴリズムを生み出します。
それにより会社を立ち上げるというのが「シリコンバレー」のストーリーの重要な要素です。このような意図しない転換の流れはシリコンバレーでもよく起こっています。
Slackも違うアプローチから生まれた
ビジネスツールとして人気のあるチャットアプリ「Slack」。このSlackもGlitchというゲーム用のツールとして開発されました。
このように、想定していなかった成果が大きな結果を生むというのはドラマの中だけの話ではないのです。
現実の開発手法を採用
ドラマの中ではチームによる開発を円滑に進めるために、「スクラム開発」を採用するシーンがあります。スクラム開発はチームでコミュニケーションを重視した開発手法で、現実でも取り入れている企業があります。
また、コンパクトに話し合いが行える「スタンドアップ・ミーティング」のシーンもあるなど、実際の業務と結びつく映像が多いです。
IT業界で働く人は笑えるポイントが満載
このドラマには、IT業界で働く人やシリコンバレーで働く人が思わずニヤッとするようなポイントが満載なのです。
Facebookのパロディ
Facebookの企業としてのモットーは「Move Fast and Break Things」。ドラマの中では、これをパロディにしたと思われる「BREAK FAST AND EAT THINGS」というポスターが登場します。
実名のサービスや企業も登場
ドラマで繰り広げられる会話には、Uber・Airbnb・Napsterなどの実在するサービスが登場します。
また、サンフランシスコで実際に行われる「TechCrunch Disrupt」でクライマックスを迎えたりと、現地の人が共感できるネタが多いのです。
そして、ドラマのオープニングCGは現実のシリコンバレーの移り変わりを反映した映像になっていることも注目されています。
今では懐かしいと感じる企業も登場するのでビジネスの変化のスピードを実感するでしょう。上記の動画の様にそのおもしろさのトリコになり、細かく分析を行ったユーザーもいます。
日本でシリコンバレー(Silicon Valley)を観るには
この記事を読んで内容を知り、実際に「シリコンバレー」を観てみたいと感じた方もいらっしゃると思います。そのような人のために、どのような方法で日本で「シリコンバレー」が観られるのか紹介します。
動画配信サービスを利用
2018年5月現在で「シリコンバレー」が観られるのは、Amazon Prime Videoだけです。HBO作品がAmazon Prime Videoで見放題になったことで、「シリコンバレー」はAmazon Prime Videoで2018年4月から動画配信が開始。
Amazon Primeの会員であれば、無料で視聴できます。日本語の吹替版はなく、英語の字幕版だけとなっています。
4月1日(日)より、『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』、『シリコンバレー』、『ザ・ソプラノズ』、『トゥルーブラッド』、『THE WIRE』などをはじめとしたHBO製作のシリーズの多くを、追加料金なしで視聴可能(その一部は独占配信として提供)となる。
引用元:海外ドラマNAVI
現状、「シリコンバレー」は独占配信作品にあたると考えられます。Hulu・Netflix・U-NEXTなどの他の動画配信サービスでは視聴できないので注意しましょう。
DVDやブルーレイ(Blu-ray)について
DVDやブルーレイでじっくりと「シリコンバレー」が観たいという方もいらっしゃるでしょう。しかし、残念ながら今のところ日本ではDVDやブルーレイは発売されていません。
そのため、TSUTAYA(ツタヤ)やゲオでのDVD・ブルーレイレンタルのどちらも行われていないのです。「シリコンバレー」が観たい方は、Amazon Prime Videoを利用しましょう。
アメリカでシーズン5が2018年3月からスタート
アメリカでは「シリコンバレー」のシーズン5が2018年3月からスタート。現在、日本のAmazon Prime Videoで配信されているのは、シーズン3までです。
Amazon Prime Videoが独占配信を行っていることを考えると、これから順次配信されるのでしょう。ちなみに、シリコンバレーはシーズン6も制作が決定しています。
シリコンバレー(Silicon Valley)のゲームでドラマを体験
「シリコンバレー」に関するゲームもリリースされています。ゲームで「シリコンバレー」の世界を体験すればさらにドラマが楽しくなるでしょう。
VRゲーム「Silicon Valley: Inside the Hacker Hostel」とは
2018年3月からのシーズン5のスタートに合わせて、VRゲーム「Silicon Valley: Inside the Hacker Hostel」をリリース。
このゲームを手がけたのへVRスタジオ「REWIND」です。ゲームエンジンには「Unreal Engine4」が使われており、ドラマから生まれたとは思えないほどの高いクオリティに仕上がっています。
緻密に再現されたドラマでおなじみの彼らの家で、750個以上のさまざまな体験ができます。「シリコンバレー」のドタバタとした世界の主人公になれるので、ファンにはたまらないVRゲームと言えるでしょう。
「Not Hotdog」で食べ物を見分ける
「Not Hotdog」は「シリコンバレー」の中で中国人のアプリ開発者として登場するジアン・ヤンの作ったアプリです。街中の音楽を判別してくれるShazamの食べ物版というコンセプト。
そして、このアプリは対象となる物が「ホットドッグか」「ホットドッグではないか」を判断してくれるという機能を持つ優れものです。
ドラマの中では20万ドルの資金調達を行い、お披露目も大成功したと本人は思うというジョークアプリとして描かれています。
実際にスマホのアプリとしてリリースしているところが一番おもしろいです。ホットドッグかホットドッグでないかが判断できなくなった場合には、ぜひこのアプリを使ってみてください。
iOS:NotHotdog
Android:Not Hotdog
現実のシリコンバレーについて知りたい方は
シリコンバレーで働きたいという夢を抱いているエンジニアの方もいらっしゃるでしょう。高い志を持った人たちの中で、自分の技術がどこまで通用するのかと希望を持つことは生きる上で重要な要素です。
世界にはシリコンバレー以外にもIT先進国として知られる場所があります。それが、中東のシリコンバレーとして世界中から注目されているイスラエルです。
イスラエルは国を挙げてプログラミング教育に力を入れており、スタートアップの支援を行うことで優れたエコシステムの構築に成功しています。
まとめ
今回はIT関係者でハマる人が続出している海外ドラマ「シリコンバレー」について紹介しました。
緻密に作りこまれた現実のシリコンバレーと紐付いた世界観と、成長を続けていく主人公たちの活躍を見守りたくなるのが人気の秘密でしょう。
そして、何よりもコメディとしての質が良く、単純に笑えることがとても大切です。入り口は広く、理解するほど味わい深いドラマであることが世界中で「シリコンバレー」が高い評価を得ている理由ではないでしょうか。
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