あなたは人事やキャリアコンサルタントとして仕事をするなか、エンジニアの転職候補者とうまく話が出来ずに悩んではいませんか?
いま、人材業界ではエンジニアは完全に売り手市場です。しかし、いまは大半のキャリアコンサルタントがエンジニアにとって必須スキルのプログラミングを理解していません。エンジニアとキャリアコンサルタントの間に信頼関係が生まれづらいのです。
元キャリアコンサルタントの筆者も、キャリアコンサルタントをやっていた時期はまったくプログラミングを理解していませんでした。
筆者は転職後にプログラミングを学び、いまはエンジニア紹介事業の責任者として、300社以上のエンジニア採用に携わっています。今後は多くの企業で、エンジニアと話をするために人事がプログラミングを学ぶことの重要性が大きくなるでしょう。
今回は人事としてプログラミングを学んだことで実感しているメリットを、4つご紹介したいと思います。
<プロフィール>
前職の人材紹介企業のリクルーティングアドバイザーとして年間1000名以上の経営者に採用におけるアドバイスを行い、年間MVPを獲得。
現職では人事として4ヶ月で約20名を採用。人事戦略の立案から採用まで人事に関する全ての業務を担当。現在はテックキャンプ 人材紹介サービスの責任者として、300社以上のエンジニア採用の課題解決を行なっている。
テックキャンプ プログラミング教養にてRuby、Ruby on rails、HTML、CSSなどを学習し、オリジナルアプリをリリースした経験もあり。
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この記事の目次
技術が分かるキャリアコンサルタントとして、CTOやエンジニアとスムーズに会話ができる
エンジニア採用に携わっているとクライアント企業の人事やCTO、エンジニアとプログラミングについて話をする機会があります。
その際、キャリアコンサルタント自身もプログラミングを学習しておくとスムーズに会話ができ「この人は人材紹介とプログラミング、どちらにも精通している」とクライアントから厚い信頼を得られます。
また企業にエンジニアの転職候補者を推薦する際には、事前にキャリアコンサルタントがCTOや技術部門にいるメンバーからリアルな内容を事前にヒアリングした方が、書類通過率や一次面接通過率が高くなります。
ヒアリングの際に重要なのが、キャリアコンサルタントのプログラミングスキルです。
キャリアコンサルタントがプログラミングを学ぶことで、サービスにおけるデータ量や規模に対して使っている技術、ツール、組織などをより深くヒアリングでき、マッチングの精度が飛躍的に改善します。
よいマッチングが生まれることで、企業のエンジニアや人事から他社のキャリアコンサルタントと比較して圧倒的に信頼されます。
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エンジニアの転職候補者から信頼される
プログラミングの知識がある人事やキャリアコンサルタントは、転職候補者のエンジニアから信頼されます。ここでは、筆者の知人の例をご紹介します。
知人のiOSエンジニアは、大手人材紹介会社にキャリアコンサルタントとして転職しました。初めて彼と会ったのはまだ転職から数ヶ月のタイミングでしたが、彼は既にキャリアコンサルタントとして成功を収めていました。
その最大の要因は、プログラミングです。
アプリ開発(iOS)に加え、サーバーサイド(Ruby)にも長けた彼はそのスキルを活かし、キャリアコンサルタントとして転職候補者のエンジニアからの信頼を勝ち取ることに成功していました。
彼は「プログラミングを理解しているキャリアコンサルタントがいない」「自分は元エンジニアだからエンジニア案件がどんどん集まってくる」と言い、忙しくも充実した毎日を送っています。
現在の人材紹介会社では「エンジニアの転職は、高確率で決まる」というのは共通認識としてあります。エンジニア募集の案件も極めて多いです。
そのためキャリアコンサルタントがエンジニアから信頼されないと、他の人材紹介会社に転職志望者のエンジニアは流れてしまいます。
エンジニアから信頼を得るためには「話ができる」ことは最低条件です。
「プログラミングに理解があるキャリアコンサルタント」と「理解がないキャリアコンサルタント」でどっちが信頼されるかと聞かれたら間違いなく「理解のあるキャリアコンサルタント」です。
▼ 未経験からプログラミングスキルを身につけるには?
プログラミングは決して、難しい技術ではありません。しっかりと学習時間を確保し、正しい手順で勉強をすれば誰でも身につけることができます。
プログラミングを独学したい方に向け、学習手順をまとめました。学習の参考にお読みください。
100人に1人の存在になれる
筆者がキャリアコンサルタントを始めたのは2011年のことですが、2011年時点で既にエンジニア求人案件は大幅に増えていました。
しかしキャリアコンサルタントは文系出身が圧倒的に多いです。
新卒で理系やエンジニア出身者をキャリアコンサルタントとして採用しようと思っても、採用が思うように進まないという現実もあります。そもそも日本の学生は文系や非エンジニアの方が多いので自然と非エンジニアの割合が増えてしまうのです。
2015年5月時点の大学学部学生数のうち、私立文系の学生は全体の50.2%、国公立文系が9.7%を占めています。つまり、日本の大学生の59.9%は文系なのです。
出典:学校基本調査
だからこそ今プログラミングを学習することで「プログラミングを理解できるキャリアコンサルタント」になることができれば、同僚・同業者と差別化をすることができます。
プログラミングを学ぶことは、人事やキャリアコンサルタントにとっては自分自身の市場価値を大幅に高めることに繋がるのです。
エンジニア採用ができる人事として重宝される
キャリアコンサルタントのキャリアステップとして「人事」という選択肢は非常に多いです。人事と言っても採用、評価、研修などミッションは様々ですが「エンジニア採用ができる人事」はかなり重宝されます。
プログラミングを理解している人事はかなり少ないです。一部のIT企業では、エンジニア経験者が直接的に採用を担当していますが、そうした事例はまだまだ少ないのが現状です。
プログラミングを学んだ上でエンジニアの人材紹介をメインに担当していたという実績を積んだ人事は、企業にとって貴重な存在です。
そうした人材を採用したい企業は、非常に多いことでしょう。
さいごに
私自身2014年の年末にRuby、Ruby on Rails、HTML、CSS、JavaScriptなどを学習しました。
結果的にオリジナルアプリの開発や、自社サイトの文言修正、テスト、データ抽出などができるようになりました。
これまでエンジニアにお願いして数日かかっていたことが、自分でできるため従来の作業時間から考えて5倍以上は早くなったと実感しています。
加えてプログラミングを学んだことで、人事としてエンジニア採用時に明確なペルソナ作成ができました。結果的に、素晴らしいエンジニアの採用に成功しました。
またエンジニア紹介事業をやっている中で、エンジニアとしっかりコミュニケーションができることはやはり大きいです。
エンジニアの採用や業務効率化に課題を感じている人事の方は、ぜひプログラミングを学んでみてください!
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