プライベートよりも仕事を優先する人や、仕事を中心に生活をしている人のことを、よく「仕事人間」ということがあります。
仕事人間は仕事で成果を上げやすい、同僚から信頼されるといった良い面がある一方、家族や友人との関係性が悪化したり、体調を崩してしまったりなどの注意点も。
そこでこの記事では、仕事人間といわれる人にありがちな特徴やなりやすい人の性格、なりすぎを防ぐ方法などを解説します。
自分が仕事人間かどうか知りたい人や、ワークライフバランスの取り方に悩んでいる人は、本記事をぜひ参考にしてください。
この記事の目次
仕事人間とは?仕事人間の特徴4つ
仕事人間とは、何よりも仕事に熱心に打ち込み、仕事中心に生活をしている人を指します。
仕事人間であることは、決して悪いことではありません。しかし仕事人間にとって、仕事は生きがいであり、プライベートよりも仕事を優先する側面も。
そのため、本人は好きで仕事をやっていても、周囲から「付き合いが悪い」「仕事しかやることがない」といった悪い印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
仕事人間といわれる人の働き方には、いくつか共通点があります。
「自分が仕事人間かどうか知りたい」という人は、あなたの働き方が次の4つの特徴に当てはまるかどうかを見てみましょう。
- 残業や休日・早朝出勤が多い
- 何よりも仕事が好き
- プライベートでも仕事の話が多い
- 仕事以外の時間を惜しむ
残業や休日・早朝出勤が多い
仕事人間にとって、働くことは苦ではありません。朝は始業時間よりも早く出社、夜は遅い時間まで残業、休日も自らの意思で出社したり家で仕事をしたりすることもあります。
ここでのポイントは、仕事人間はこのような日々に満足していること。
同じように残業や休日出勤が多い人でも「早く帰りたい」「仕事がつらい」と思っている人は、仕事人間にはあたりません。
しかし、仕事人間の場合は、長時間熱心に仕事に取り組むことで、満足感や達成感を得ているのです。
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何よりも仕事が好き
仕事人間は、単純に仕事が好きで、仕事を頑張っている自分が好きです。そのため、他に趣味や娯楽などがなく、仕事=趣味のような状態になっています。
休日などの空いた時間は、スキルアップのための勉強をしたり、ビジネスセミナーに参加したりなど、よりビジネスパーソンとしての価値やパフォーマンスを高めるために使います。
プライベートでも仕事の話が多い
仕事人間の頭の中は、仕事に関することでいっぱいです。学生時代の友人と飲みの場や、家族や恋人と過ごしているときも、自然と今の仕事やビジネスの話になりがち。
生活が仕事中心に回っているので、話題が仕事関連のものしかないとも言えます。
しかし、プライベートでは仕事の話をしたくない・聞きたくないという人もいるため、そのような人からは「話がつまらない」と思われてしまうことも。
本人にとっては興味のある話題でも、周囲にとってはそうでない可能性があることには、注意が必要です。
仕事以外の時間を惜しむ
時間があれば仕事関連のことをしたいと考えているため、食事や睡眠などの仕事以外の時間をできるだけ短縮させようとする人も。
例えば、食事は簡単に食べられる栄養機能食品やインスタント食品、睡眠時間は短め、通勤時間を短くするために職場の近くに住むなど、様々な工夫をして仕事時間を確保しようとします。
友人や恋人とのLINEなどでの雑談や外出の時間さえも「もったいない」と考えることもあるので、あえて交友関係をドライにしたり、恋人を作らなかったりする人もいるでしょう。
仕事人間になりやすい性格5つ
仕事に対する考え方は人それぞれ。「仕事=人生」に近い考えで仕事に打ち込む人もいれば、「仕事はあくまで生活のため」とプライベートを重視する人もいます。
仕事人間はまさに「仕事=人生」という考えで、仕事に多くの時間とエネルギーを費やす人です。では、具体的にどのような性格の人が仕事人間になりやすいのでしょうか。
ここでは、仕事人間になりやすい人の性格を5つ紹介します。
- 責任感が強い
- 完璧主義
- 仕事ができる
- 向上心が高い
- プライベートでやることがない
責任感が強い
責任感が強い人は、仕事にも妥協ができず、自分の100%で仕事に取り組みます。
本来の自分の仕事に加えて、後輩の面倒や同僚ができなかった仕事など、様々なタスクを並行して抱えていることも多いでしょう。
「自分がやらないといけない」という気持ちから、できるだけ多くの仕事をこなそうと努力するため、上司や同僚などからの信頼も得やすいです。
その一方で、あまりにも多くの仕事を抱えてしまうことで業務時間では足りず、休日・早朝出勤や残業が増えてしまうのです。
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完璧主義
完璧主義の人は「時間をかけてでも完璧に仕上げたい」という気持ちが強く、自分が満足するまで仕事をしようとします。
一度出来上がった仕事を見直して、「ここはもっとこうしたほうがいいかも」と修正に修正を重ねることもしばしば。
中途半端な仕事のままでは気持ちが悪いので、完璧に仕上げるための時間を惜しみません。
結果として、他の人よりも仕事をする時間が長くなり、周囲から「仕事人間」と評価されてしまうのです。
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仕事ができる
仕事のスキルが高い人は、「仕事ができる→楽しい→もっと頑張ろう」という流れで、仕事に没頭していくケースが多いです。
仕事をすればするほど会社内や取引先から評価されるので、さらに仕事が楽しくなり、仕事中心の生活になっていきます。
同僚や部下からの信頼も厚く、彼らの仕事のサポートを行うことも多いため、足りない時間を補うためにさらに早朝出勤や残業が増えていくのです。
一見すると良い循環のように思えますが、働き過ぎるあまり体に負担をかけてしまうことも。
向上心が高い
向上心が高い人は「このままではいけない」「もっと頑張らないといけない」という気持ちが強く出すぎてしまいがちです。
難易度の高い仕事を自ら引き受けたり、休みの日は自己研鑽に励んだりと、仕事を中心にした生活になっていく傾向があります。
周囲からは「大変そう」と思われても、当の本人は自身の理想や目標に向かって頑張っているだけなので、多少のつらさはあっても基本的には仕事を楽しんでいる人が多いです。
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プライベートでやることがない
プライベートの時間で打ち込む趣味などがないと、仕事にやりがいを見出しがちになります。
それ自体は決して悪いことではありませんが、段々とプライベート=仕事といった考えになり、仕事人間に思われやすくなるでしょう。
仕事人間のメリット・デメリット
「仕事人間」についてあなたはどのような印象を持っていますか?
「熱心に仕事に取り組む人」といったポジティブなイメージ、あるいは「家族・恋人をないがしろにする人」といったネガティブ印象を持っているかもしれません。
仕事になることは、必ずしも悪いことではありません。しかし、プライベートよりも仕事を優先してしまうことによる弊害(デメリット)もあります。
ここからは、仕事人間のメリットとデメリットを解説します。
仕事人間のメリット
仕事人間の大きなメリットは、職場で高い評価を得やすいことです。
朝早くから夜遅くまで熱心に仕事に取り組む勤務態度や、完成度の高い仕事などで、社会人のお手本として評価してもらえる人や、順調に昇進・昇格をしていく人が多いでしょう。
仕事以外に趣味がないため、旅行やファッションなどに多額を消費することが少なく、お金が貯まりやすいこともメリットです。
そして何よりのメリットは、大好きな仕事をして日々の時間を過ごせること。
スポーツや旅行などの趣味は、平日の仕事終わりや連休などにしかできませんが、仕事は平日なら毎日8時間程度行えます。
好きなことをしてお金がもらえることは、社会人の理想とも言えます。
また、頑張れば頑張るほど評価につながるため、本人も達成感ややりがいを感じられ、さらに仕事に注力していくことでしょう。
仕事人間のデメリット
仕事人間のデメリットは、同僚など他の人にも自分と同じレベルの働きを求めてしまい、職場の人間関係が悪化する可能性が高い点です。
後輩や同僚から「◯◯さんがまだ働いているから帰れない」「◯◯さんは厳しすぎる」といった評価を得ることもあるでしょう。
また、ビジネスでは多少仕事が粗くてもスピード感が求められるシーンも。
そのような現場では、完璧主義の人は「細かい」「仕事が遅い」といったマイナスの印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
もう一つ注意するべきなのが、仕事を辞めた後の生活です。
仕事が趣味のような生活を長く続けた結果、定年後に「やることがない」「友達がいない」といった状態になってしまう可能性も。
定年後も再就職したり、個人事業主として働いたりすることもできますが、趣味や友人関係も多少はあったほうが、より仕事にもモチベーション高く取り組めるかもしれません。
仕事人間はつまらない?なりすぎを防ぐ方法5つ
仕事人間として日々頑張っている人の中には、「これ以上仕事人間になりたくない」「もっとワークライフバランスを重視したい」と考えている人もいるでしょう。
ここからは、仕事人間へのなりすぎを防ぐ方法を5つ紹介します。
- 家族や友人との予定は先に入れる
- 体調管理を行う
- 仕事のオンオフを切り替える
- 許容量を超える仕事は断る
- 「働く」以外の趣味を作る
家族や友人との予定は先に入れる
「仕事が終わって時間があったら会う」「休めそうなら休む」といった姿勢ではなく、家族や友人との予定を先に入れて、それに向かって仕事を片付けるようにしましょう。
これは筆者の経験談ですが、「休めそうなら休もう」というスタンスでは、まず高確率で休みは取れません。
私の以前の職場では、結局休みを取ることができず、せっかくの有給休暇を失効させてしまった同僚もいました。
定時に上がりたい日や、休暇の予定はあらかじめ会社のスケジュールに入れておき、周囲にもその日やその時間帯に自分がいないことを知らせておきましょう。
体調管理を行う
仕事に熱中しすぎて体調を崩してしまうと、プライベートの時間はもちろん、仕事をする時間も少なくなります。
大切な時間を病気などで無駄にしてしまわないよう、体調管理はしっかりと行いましょう。
できるだけ栄養バランスの取れた食事を心がけ、休日はしっかり寝て1週間の疲れを取りましょう。「ちょっと疲れたかも」というタイミングで、休むことが大切です。
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仕事のオンオフを切り替える
家でも会社でも仕事をしている人や、休日も仕事のことを考えている人は、仕事のオンオフを意識的に切り替えることをやってみましょう。
例えば、オフィス勤務の場合は「家では仕事をしない」、テレワークの場合は「仕事は8時から18時まで」といったように、ルールを決めます。
「家に仕事を持ち帰らない」「業務時間外は社用携帯への着信やチャットには対応しない」など、具体的にやらないことを決めておくことも効果的です。
許容量を超える仕事は断る
仕事量を調整し、できないことはできないとはっきりと断ることも大切です。
時間がもう少し欲しい場合には、締め切りを伸ばせないか、他の人に頼めないかなどを上司に相談することを検討します。
「残業(休日出勤)すればできる」といった、時間外労働ありきではなく、どうすれば業務時間内で仕事を終えられるかを考えてみましょう。
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「働く」以外の趣味を作る
仕事人間の中には、他にやることや打ち込めることが見つけられていない人もいるでしょう。仕事以外に趣味がない人は、積極的に働く以外の趣味を探してみましょう。
仕事以外の楽しみを見つけることができれば、自然と仕事とプライベートのバランスも変わってくるはずです。
友人や家族が好きなことを一緒にやってみたり、一人旅に出かけたり、話題になっている本や映画を楽しんでみたりするのも良いでしょう。
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「仕事人間」は必ずしも悪いことばかりではない
仕事人間といわれる人にありがちな特徴やなりやすい人の性格、仕事人間のメリット・デメリット、なりすぎを防ぐ方法などを解説しました。
仕事に真面目に全力で取り組むこと、それ自体は決して悪いことではありません。むしろ、人生の中で大きなウェイトを占める社会人生活が充実するのはよいこと。
しかし度が過ぎると、周囲との関係性が悪くなったり、体調を崩したりしてしまうこともあるため、注意が必要です。
もっとプライベートを重視した生活にシフトしたい場合には、仕事量を調整する、仕事以外の趣味を作るなどで、だんだんとワークライフバランスを改善していきましょう。
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