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夫婦円満の秘訣は”自分らしく働ける会社”?「家でくらい気を遣わないでいたい」は赤信号かも……

更新: 2021.10.26

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この記事は、株式会社すきだよを運営するあつたゆかさんと、パートナーであるまさとさんのインタビュー記事後編です。前編では「2時間もの対話を大切にするワケ」を聞きました。

インタビューで話を聞いていくと、2人が良い関係を築いている背景には職場環境があることがわかってきました。

なぜパートナーとの関係に会社が影響するのか、どんな職場ならパートナーと上手くいくのか、会社選びでやってはいけないこととは何かーー。

もしあなたが家でパートナーと衝突が多かったり、「家でくらい気を遣わないでいたい」と思うタイプならこの記事が何かの参考になるはずです。

<あつたゆかさん プロフィール>
2016年新卒でサイボウズ株式会社に入社。サイボウズで働きつつ「複業」としてカップル・夫婦の課題解決に取り組む株式会社すきだよを設立。「誰もが大切な人とずっと幸せでいられる社会をつくる」をビジョンに、カップル・夫婦の対話ツール「ふたり会議」や、パートナーシップを楽しく学べるコミュニティ「ふたりの教室」などを運営する。

会社選びがパートナーとの関係に作用 自分らしく働けることが大切

ーー2人とも同じ会社に勤めていますよね。同じ会社で働いているから、うまくいっているということはありますか?

まさとさん(以下、敬称略): そうですね。今2人でうまくやっていっているのは、お互いに同じ会社だったからというのも大きいかもしれません。

ゆかさん(以下、敬称略):同じ会社だと具体的な仕事の話ができるので、お互いの状況が理解しやすいし、辛いことも気軽に共有できますね。社内に共通の知り合いが多いので、会話の幅も広がります。

あと、サイボウズに議論のフレームワークがあるのも私たちがうまくいっている大きな要因かも。「事実と解釈を分けて議論をすること」や「理想と現実を埋めるために話し合いをすること」を念頭に置いて話しています。なので対話はスムーズですね。

ーー共通の議論のフレームワークがあると、たしかにストレスは少なそう。2人が長時間対話できる理由が腑に落ちました。

まさと:他には、サイボウズがオープンな会社で、仕事とプライベートの隔たりがない風土というのもパートナーシップにいい影響をもたらしていると思います。

ゆか: 確かに!従業員のプライベートを尊重してくれたり、自然体でいれたりする会社にどちらも所属しているなら、自然とパートナーシップもいい方向に行く気がします。

そういう意味では、同じ会社だからうまくいってるというより、サイボウズだからこそ、なのかもしれません。お互いに自分らしくいられる会社だからこそ、私たちうまくいっているのかもって、今話しながら初めて気づきました!

まさと「自分らしく働ける」という会社であれば、パートナーと同じ会社じゃなくてもいいってことですね。

ゆか:うんうん。例えばパワハラとかセクハラとかがある会社だったら、頭が会社のことでいっぱいになって、エネルギーを仕事関連に使わざるを得なくなりますよね……そうなると気力は出ないし、パートナーにも優しくできないと思うんです。だから、極力ストレスが少ない会社や仕事を自ら選ぶことも大切といえますね。

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「自分も会社を選ぶ」という姿勢を持つことでパートナーシップも良好に

ーーお話を聞いていると、パートナーとの関係とワークライフバランスは密接につながっていそうな気がしました。「家でくらい気を遣わないでいたい」は赤信号かもしれないですね。ちなみに2人はワークライフバランスについてどのように考えていますか?

まさと: ワークとライフのバランスを保つのって結局自分じゃないですか。仕事とプライベートで全く違う自分を演じ2面性があると、生活そのものがうまくいかなくなるように思います。

ゆか:やっぱり、職場と家庭で人格が変わらず、どちらもありのままの自分でいられるのが理想的な状態ですよね。仕事中は会社用の自分として振る舞わなきゃいけなくなると、その反動でプライベートは苦しくなると思います。

まさと:もし勤めている会社が、仕事以外のことを職場に持ち込むことを許さないような余裕のない会社だとしたら、かなりしんどい状態。職場で日常の小さなことを雑談したり、同僚とプライベートの話ができたりすれば、ワークとライフは分かれたものではなく地続きなるはずなんです。

ーー地続きですか、なるほど。どんな会社にいるかは本当に重要だなと思いました。でも会社選びって難しいんですよね。

まさと:ですよね。たまに、会社に入ることが目的になっていて、自分軸をずらしてでも入社する人がいますが、それはよくないです。なぜなら自分軸をずらすと、会社と家庭で自分が変わってしまうから。

ゆか余計な心配事のない、自分らしく入れる会社でしっかり自立するということがワークライフバランスにとって、ひいてはパートナーシップにおいて一番大事ではなのではないでしょうか。

今それができない人に伝えたいのは「私は会社に選ばれるけど、私も会社を選ぶよ」というスタンスを大事にしてほしいということ。「自分も会社を選ぶ」という意識があれば、自分らしさを守れると思います。

あと実際、会社選びは恋愛よりもガチャの性質が少ないですよね。感情的に好きになった人がどうしようもない人だった……はあるけれど、会社は冷静に選べるし(笑)

まさと: 会社でのびのびできていると、パートナーとうまく関係を築けるし、パートナーとしっかりとした関係を築けていると、仕事が忙しくなっても円滑にいくと思います。そういう仕事と家庭の相互の視点がとても大切だと思います。

「痛みを優しさに変えたい」仕事は理想の社会を作るツール

ーーところで、ゆかさんにとっての仕事観や働く意味について聞かせてください。

ゆかさん:私は「こういう社会になればいいのに」という思いが強く、それを実現するのが仕事だと思っています。現実と理想の架け橋をする、という感じですね。

ーーサイボウズで働きながら、複業で株式会社「すきだよ」をやっておられるのも理想を実現するためなんですか?

ゆか:そうですね。株式会社「すきだよ」を運営しているのは、新婚の時に周りから「子どもが生まれたら仲悪くなるよ」「今が一番幸せだね」と冷ややかに言われたのがきっかけでした。なんでそんな嫌なことを言うんだろうって思い、調べてみたら日本では離婚件数が毎年20万件を超えていたんですね。

仲悪い夫婦が多いことに驚いたし、そんな人達を仲良くしてあげたいって強く思いました。それで、自分のサービスを使ってもらってハッピーな人を増やして、私が受けた痛みを優しさに変えていきたいと思ったんです。

ーーハッピーな人を増やすために、パートナーとの価値観をすり合わせるWebサービス「ふたり会議」も作ったのですね。

ゆか:好きという気持ちだけでは解決できない問題が、パートナー同士には日々起こります。私たち2人は話し合えますが、話し合えない人も多いです。世の中に話し合える場があるといいなと思って「ふたり会議」を作りました。

ふたり会議には「お惣菜や冷凍食品に頼るのはあり?」のようなささいな質問もあり、お互いが対話するのをサポートする仕組みになっています。ぜひこのサービスを活用してもらって、対話が苦手を克服するきっかけになればいいなと思います。

Interviewer 桜口 アサミ
Writer 藤原昇平
Editer 廣田南果
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【ライター編集後記】ゆかさんとまさとさんが「会社でも家庭でも自分らしくいられるかどうかが良好なパートナーシップ実現のために大切」と考えていたのが新鮮でした。

パートナーと円滑な関係を築くのは、会社選びの時点から始まっているのかもしれません。まずは、働く環境が自分にあっているのかどうかを問いかけるところから始めてみたいですね。

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この記事を書いた人

Fujiwara
立教大学卒業後、神戸新聞社入社。2018年に退職し、写真家に転身。テックキャンプブログ編集者の傍ら作品作りに励んでいます。週刊文春に「東京オアシス」の写真、原稿を発表しています。

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