本記事では、就職面接で志望動機を聞かれた際の回答例文を紹介します。
「新卒」「転職(中途採用)」などケースに応じた例文を作成しました。
これから紹介する例文を元に、あなたならではの志望動機を考えてみてください。
【ケース別】志望動機の例文
ここでは具体的な志望動機の例文をケース別に見ていきます。
あなたに当てはまる部分を参考にしてください。
新卒の場合
ポテンシャル採用となる新卒の場合、やはり「なぜこの会社を選ぶのか」が重要となります。
企業理念への共感アピールする場合もただその事実を述べるだけでなく、その部分に共感した理由をオリジナルなストーリーで伝える必要があるでしょう。
この部分で「面接で詳しく聞いてみたい」というエピソードが書けるかどうかが重要です。
その会社で働く人の姿にひかれたケース
企業説明会で貴社の話を聞いたところ、もっとも印象的だったのが「お客様のワクワク体験を重視したい」という部分です。
私は学園祭の実行委員で、この「ワクワク」の気持ちをつねに意識してきました。
しかしそのような「ワクワク」の裏側にはさまざまな工夫が必要であること、そして大事なのはお客様目線と、かつ作り手の「ワクワク」であることを痛感しました。
貴社の方々が生き生きとサービスの魅力を語る姿を見て、私も自身の「ワクワク」を大切にしつつ、ユーザー視点の厳しい目も持ってサービスに向き合っていきたいと感じ、貴社を志望するようになりました。
企業理念に共感したケース
既存のサービスの形にとらわれず、つねに「社会にとって必要なものを、革新的なアイディアで生み出すこと」──わたしは貴社のこの理念に感銘を受けました。
わたしは大学のボランティアサークルで“従来のやり方”の壁を痛感しています。
しかし大事なのは形にとらわれず、「課題を解決するにはどうしたらいいのか」をつねに考えていくこと。
そこでわたしはボランティア参加者を募るため、ボランティア活動後の交流会を企画し、過去○年間の参加者数を超えることに成功しました。
このような経験を活かし、貴社でも形にとらわれずサービスをブラッシュアップするのに尽力したいと考えます。
商品・サービスにひかれたケース
私は貴社の商品の“共感力”に非常に魅力を感じています。
私自身も貴社の商品のいちユーザーなのですが、私の親、そして祖父母もユーザーです。貴社の商品開発には世代を超えて「あったらいいな」を叶える力があると感じます。
私はアルバイト先のPOP作成に携わっていましたが、実際に商品を手に取ってもらうには「誰のためにこれを売りたいのか」「どういう人に向けて作られた商品なのか」を理解するのが重要だと痛感しました。
貴社に入社した際にはこのような消費者ニーズの分析力をさらに上げ、商品企画に積極的に関わっていきたいです。
転職(中途採用)の場合
転職活動における志望動機を考える際は、転職志望先が未経験分野か、同業種かなどで異なります。
ここでは4つのケースに分けて見ていきましょう。
未経験分野への転職
未経験分野に転職する際の志望動機には、自分がこれまで培ってきたスキルや経験と、志望企業との共通点を盛り込む必要があります。
これまで営業職で培ってきたスキルを活かし、営業事務としてサポート業務を行っていきたいと考えます。
特に資料作りは現職で高評価を得ており、クライアントさまから直接「資料がわかりやすく参考になった」をお声がけいただいたこともあります。
しかしこのような資料作りには営業とのコミュニケーションが欠かせません。私は営業経験を活かし、営業と事務との橋渡し的存在になっていきたいと感じ、貴社の営業事務職を志望します。
関連記事:事務職に転職するときの志望動機の書き方は?考えるコツや例文を紹介
同業種への転職
今の会社では叶えられない自分の希望と、それを志望する企業では叶えられること、そしてその根拠を述べる必要があります。
また即戦力となる部分もしっかりアピールしましょう。
「同業種だからわかってもらえる」と思わず、具体的に内容を書くことも重要です(採用者側が現場のことを完全に把握できていない可能性もあるため)。
私は貴社のインタラクティブな環境でサービスをブラッシュアップさせていきたいと考えます。
現職は受託開発でやりがいはあるものの、やはり「自分のプロダクトがどのようなユーザー体験を生み出しているのかを知りたい」と感じるようになりました。
これまで「〇〇」での開発経験が3年あり、貴社のサービス「●●」に対するユーザーからのフィードバックに迅速に対応する自信があります。
第二新卒の転職
第二新卒の場合は一社目を短い期間で辞めているため、「うちに入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」という不安がつきまといます。
この点を払拭するためには、短い期間でも責任感を持って仕事を全うしたエピソードを伝えるべきでしょう。
新卒の際は家庭の事情により、実家にほど近い会社に事務職で入社しました。
営業サポートにも携わっていたため、担当営業を通してお客様からの感謝の声を聞いたり、営業自身から「ありがとう」の声をかけられるのがやりがいでした。
一方で本来志望していたWeb業界への憧れも消えず、休日を利用して自身でブログを立ち上げ情報発信していく中でますますその想いがつのりました。
このたび家庭の事情が解消し、担当営業のプロジェクトの区切りがついたのを機に転職を決意しました。自身のブログ運営で培ったWebマーケティングスキルを活かし、サービスのブラッシュアップに尽力していきたいです。
出戻り転職
出戻り転職で採用側が気になるのは、やはり「戻ってきた理由」。そして「またやめてしまわないか?」という不安もあるでしょう。
志望動機ではこれらの部分を解決できる書き方をするべきです。
例えば家庭の事情で一旦退職しで復帰する形ならば、その事情が解決されたことを伝えるべきです。
あるいはキャリアを考えて転職し出戻るならば、「なぜ戻ることに決めたのか」を論理的に説明しましょう。以下は後者の場合の例文です。
現職ではプロジェクトマネージャーとして商品開発に携わりました。
計画の策定やプロジェクトの推進・管理など、プロジェクト全体の動きを統括したことで、これまで以上に市場から見たこの業界の面白さや、貴社の商品の素晴らしさを再確認できました。
現職のプロジェクトマネージャー経験で培った課題解決力やマネジメント力を、貴社での商品開発に積極的に活かしていきたいと考えています。
この場合、商品開発プロジェクトの成果や志望企業でどのように培ったスキルを活かしていきたいのかを、より具体的に記載できるとよいでしょう。
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志望動機が書けたら面接対策も
面接はエントリーシートや履歴書に書かれた内容に沿って行われます。
書類の志望動機の部分で書ききれなかったことを効果的に伝えられるよう、面接対策を行いましょう。面接対策には以下の記事を参考にしてください。
【転職の志望動機】面接を突破するための大切なポイント
自分自身と向き合えば、志望動機も見えてくる
あなたが就職活動で志望動機が思いつかないのは、自己分析が足りていない可能性があります。
「就職活動における志望動機の書き方。NGな例文も紹介」記事で紹介した3つの軸「Will・Can・Must」で自分自身と向き合い、仕事選びの軸を明確にしましょう。
そして企業とあなたとの接点が見出せれば、志望動機の材料が揃います。
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はじめての転職、何から始めればいいか分からないなら