就活生向けの会社説明会では、参加者が質問できる時間を設けられています。
わからないことがあれば質問したいところですが、
「失礼な質問をしてしまったらどうしよう」「有益な情報を得られる質問が思いつかない」
などと考えると、手を挙げにくいものです。
そこでこの記事では、会社説明会で質問する際に意識したおきたいことや、質問例を紹介します。
これから就活を始める方は、説明会を120%役立てられる質問力を身につけ、就活を有利に進めましょう。
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この記事の目次
会社説明会のタイプを分類
本記事を進める前に、会社説明会のタイプを分類しておきます。
就活生向けに開催される説明会は大きく2種類に分けられます。
それぞれのタイプを踏まえて、適切な質問を考えていきましょう。
大人数で実施される説明会
大学の教室や各社の会議室などを使って実施されます。
会社の担当者が登壇し、ほぼ一方的に学生へ自社の紹介をするタイプの説明会です。「会社説明会」と聞くと、こちらを思い浮かべる人が多いでしょう。
人数が多いので、参加者全員に質問の機会が設けられるわけではありません。しかし、説明会の終わり数分が挙手制での質問時間として使われることが多いです。
個別で実施される説明会
例えば、OB/OG訪問や先輩社員との面談などは小さい単位での会社説明会と言えるでしょう。
このような説明会は、大人数のタイプのように一方的に説明を受けるものとは異なります。どちらかというと、学生が個別の質問をする場として利用可能です。
大規模な会社説明会では質問しにくいことでも聴けるのがメリットとなります。
ただ、答えてくれる人は個々の社員になるので、全ての質問に対して完璧な答えをくれるとは言い切れません。個人の事例や考えを答えてくれることが多いです。
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大人数の説明会で質問する時に意識すること・マナー
以下の点を知っておけば、質問をしてもマナー違反になることはないでしょう。
大学、学部、氏名を言ってから質問する
質問をする際は、必ず自分の大学名、学部名、氏名を伝えてからにしましょう。
これは自分のことをアピールするためではなく、あくまでマナーの一環として自己紹介する意味合いで行います。
質問は簡潔にまとめる
質問は短く簡潔に伝えましょう。
要点がわかりにくい質問だと、回答する方が困惑してしまい、正しく答えられない可能性があります。
また、会場には自分以外の学生もたくさんいるので、あまり時間を使わず迷惑にならないよう済ませるのがベターです。
個別の質問は控える
大人数での会社説明会では、自分にしか関係のない個別の質問は控えるようにしましょう。
具体的には
「私は学部で〇〇を学習してきましたが、この知識を御社の仕事に役立てることはできるでしょうか」
といった質問。
先ほどもお伝えしたように、会場にいるのはあなただけではありません。個別の質問は、別の機会にしましょう。
質問は基本1回につき1つまで
基本的に、質問は1回の挙手につき1つまで。
時間は限られており、他にも質問したい人がいる可能性があります。あまり時間を取りすぎないようにするべきです。
もし複数質問があったり、説明担当者の回答を受けてさらに質問が生まれた場合は、
「2点質問があるのですが」
「追加で質問したいのですが」
などと伝えて担当者の許可を取ることをおすすめします。
すでに他の人がした質問はしない
他の人がした質問や、すでに説明されたことについては質問をしない方がいいでしょう。
担当者の手間になってしまいますし、他の質問者の時間を奪ってしまうことになります。説明会中はよく話を聞いておきましょう。
どうしても聞きそびれてしまったことがあれば、説明会が終わってから個別に担当者に質問しに行くなどの方法をとってください。
大人数の会社説明会での質問例
あくまでもここで説明するのは一例ですので、参考までにお考えください。
質問するべきことは、説明会の内容によって異なります。
募集している職種の仕事内容について
説明会の中で職種に関する大まかな説明はあると思います。しかし、もっと知りたい部分があった場合、質問してみましょう。
ただし「〇〇職の給料について教えてください」などお金に関する質問はデリケートな部分であるため、大人数の説明会では控えておく方がベターです。
そのような質問は、個別の相談会などで行うべきです。
質問例
「〇〇職の仕事内容についてお聞かせいただけると幸いです。」
「〇〇職の担当に〜という仕事がありますが、これはどのような仕事なのでしょうか。」
職場の雰囲気について
会社説明会では、事業や理念、募集する人材についての紹介がメインの内容になることが多いです。
その一方、社内の雰囲気について触れられることがないケースもあります。
特に大企業は、社員数が多く一言で職場の雰囲気を説明しにくいため、説明がないことも。
また、大人数の会社説明会で職場の雰囲気について質問すると、会社全体の雰囲気は答えてくれるかもしれません。しかし、個別の職場・職種についてまでは答えをもらえない可能性が高いでしょう。
もし社内の様子について質問するなら、現場で働く社員が登壇した場合をおすすめします。現場で働く社員であれば、自分のチームの雰囲気などをよく理解しているためです。
質問例
「〇〇さんが所属するチームの雰囲気はどのような感じでしょうか。」
「仕事で上司や同僚の方とどのように関わることが多いですか。」
求める人物像について
その企業が求める人物像について質問するのもおすすめです。今後就活を進める上での軸にしたり、面接でのアピールポイントを考えるヒントになります。
ただ、説明会では求める人物像について紹介してくれるのが一般的です。もし質問するなら、説明の中で求める人物像に関する説明がなかった場合にのみにするといいでしょう。
あらかじめコーポレートサイトの採用情報も確認しておいてください。そちらに記載されている場合、改めて説明されないこともあります。
質問例
「御社が求める人物像についてお聞かせください。」
「御社が採用する人材にはどのようなスキル、人間性などを期待しますか。」
その他、説明会の内容で不明なこと
その他、説明会中にわからないことがあれば、それについて質問しましょう。
個別の質問だったり、すでに他の学生がした質問と重なったりしなければ、基本的に問題ありません。
ここまでに紹介してきたポイントを踏まえて質問してください。
大人数の説明会で質問をアピールにつなげるのは難しい
その中で、説明会担当者に自分をアピールするための質問をしたとしても、効果的とは言えないでしょう。
その場では目立つかもしれませんが、一瞬のことで印象には残りにくいです。
説明会は、あくまでも疑問点を解消する場。「自分はこんな勉強していて、こういう活動をしている」と伝えたくなる気持ちはわかりますが、ここは我慢。
質問の答えをもらったら、それを今後の就活でどう活かせられるかを考えましょう。
他の就活生にも役立つ質問をしよう
説明会における「いい質問」とは、参加している他の就活生にも役立つ質問です。
説明の中で触れられなかった部分、詳しく解説がなかった部分について質問できないか考えてみましょう。
もちろん、説明の抜け漏れを指摘したり、揚げ足をとったりすればいいわけではありません。
「あなた自身や他の就活生にとって知っておくべきことが不明瞭だ」と感じる点を質問することが、いい質問ができる「質問力」を磨くポイントです。
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