ビジネスに必須のスキルとも言えるコミュニケーションスキル。
社会人ならば持っていて当たり前、という風潮はあります。
しかし、コミュニケーションに苦手意識を感じている人は多いです。特にエンジニアやプログラマーに多い傾向があります。
「なかなか話しかけてもらえない上、ずっと一人の作業が続いてつらい」
「他部署の社員に説明しても、理解してもらえない」
「相手に話しかけにくく、確認するだけの作業が長引いてしまう」
といった悩みを抱えていませんか。
この記事では、コミュニケーションを苦手に感じるエンジニア向けに、コミュニケーション能力向上のコツを解説してきます。
これから解説するコツを実践していくことで、コミュニケーションに自信が持てるようになるでしょう。
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この記事の目次
この記事のまとめ
エンジニアにも求められるコミュニケーション能力
一人で行う作業が多いためか、エンジニアにはコミュニケーションを苦手とする人が多い傾向があります。
しかし、エンジニアにも、ビジネスの基本スキルとしてコミュニケーションスキルが求められます。
クライアントの要望を聞いたり、製品の説明をしたり、マネジメント職に就いたら部下の管理をしたりします。
コーディングやデバッグといった仕事だけするのがエンジニアではありません。対人で仕事をする場面もあります。
そのため、エンジニアの求人採用の条件として「コミュニケーションスキルが高い人」を募集していることも多いです。
コミュニケーションを苦手だと感じる人の特徴
コミュニケーションを苦手だを感じる人の特徴や原因としては、以下のことがあります。
- 自分から話しかけられない
- 表情が硬い
- 対面で話すと緊張してしまう
- 自分のことばかり話してしまう
- 相手に興味を持っていない
- 相手の気持ちを考えすぎている
- なんでも否定から入る
- 相手の立場を考えすぎている
これらについては記事の中で詳しく解説していきます。
上手にコミュニケーション取るコツ
コミュニケーション上達のためには以下のコツを実践してみてください。
職場や商談の場でももちろん、家族や友人と話す時も、パーティなどで初対面の人と会話するときにも使えるコツです。
- あいさつを徹底する
- 笑顔を見せる
- たくさんの人と会話をして練習する
- 相手に興味を持つ
- 考え方を変えてみる
- 聞き役に徹してみる
- 質問する
- あいづちを打つ
- 相手との共通点を見つける
- 相手の意見をきちんと聞く
- 一言一句正しい言葉使いにしようと思わない
こちらも、記事の中で詳しく解説していきます。
コミュニケーションが苦手なのはあなただけではない
コミュニケーションは、自分と相手とで作り上げていくものです。お互いのスキルがあってこそ良いコミュニケーションが生まれます。
もしコミュニケーションに違和感を感じたら、それはあなただけのせいではないかもしれません。
そのとき話していた相手もコミュニケーションを苦手としていた可能性もあります。
コミュニケーションを苦手と感じている人は、エンジニアのみならずたくさんいます。
思ったように会話ができないことを自分の責任にしすぎないようにしてください。
自信を持って、改善していけば、必ずコミュニケーションスキルは高まります。
それでは、さらに詳しく解説していきます。
エンジニアにはコミュニケーションを苦手とする人が多い
エンジニアはその職業柄か、コミュニケーションを苦手だと感じている人が多いです。
エンジニアの作業は主に、クライアントから要望を聞く要件定義、制作物の仕様書作成、プログラマーの仕事を兼任している場合はコーディング、デバッグなどまで行います。
作業工程の多くが、一人で行う作業です。黙々とパソコンに向かっている時間が長くなります。
結果的に社内の人とコミュニケーションを取る機会が減り、だんだんと苦手意識が芽生えてしまうようです。
エンジニアにもコミュニケーションスキルが必要
しかし、エンジニアといえども、コミュニケーションスキルは必須のものとなってきています。
社内では打ち合わせを行ったり、他部署の社員と連携して作業を進めたりします。この時には少なからず対面でのコミュニケーションが発生するでしょう。
また、クライアントの要望を聞いたり、完成した製品の説明をするために、エンジニアが客先に出向くこともあります。このような場合は、初対面の人とコミュニケーションをとらなければなりません。
エンジニアの業務の中でも、当然のようにコミュニケーションが求められるのです。
エンジニアの求人を見ても、募集要項の中に「コミュニケーションスキルの高い人」と記載されていることが多くあります。
プログラミングのスキルやITの知識と同じくらい、あるいはそれ以上にコミュニケーションスキルがエンジニアにも求められています。
また、プロジェクトマネージャーやリーダー職につくとしたら、部下の管理を行うこともあるでしょう。仕事の面だけでなく、モチベーションや精神面からも部下をサポートしなければなりません。
これからエンジニアを目指す人、あるいはエンジニアとしてキャリアアップを狙う人は、コミュニケーションスキルを高めていかなければなりません。
コミュニケーションが苦手な人の特徴
まずは、なぜコミュニケーションが苦手なのか、自分が人見知りなのかと感じてしまう主な原因や特徴を見ていきましょう。
原因を理解することで、解決策も考えやすくなります。
自分から話しかけられない
自分から人に話しかけるのは勇気がいります。
もしかしたら相手にとって邪魔かもしれないと考えてしまうと、つい遠慮して話しかけられなくなってしまいます。
しかし、これがコミュニケーションの機会を奪う大きな原因となっています。
自分も周りの人も、互いに自分から話しかけられない状態だと、コミュニケーションは生まれません。
仕事中はなおさらでしょう。集中して作業している人には話しかけにくいものです。
話しかけにくさはあなただけでなく相手も感じています。特にエンジニアが必死にコードを書いている時に話しかけるのは、申し訳なく感じてしまいます。
どちらが悪いというわけではないのです。しかし、自分から話しかけようという気持ちがないと、会話しにくい環境になってしまいます。
表情が硬い
コミュニケーションが苦手だと感じている人は表情が硬いことが多いです。
話している相手からすると、笑ったり怒ったりもしないので、何を考えているのかわかりにくいです。
あなた自身は楽しいと思っていても、それが表情に出ないので、相手の方がコミュニケーションを早々に切り上げようとしてしまいがちです。
長時間同じ作業が続くと、表情の変化に乏しくなってしまいます。特にエンジニアは何時間もパソコンに向かいっぱなしで、表情を動かす機会も少ないです。
それが周りからすると機嫌が悪そうに見えてしまうこともあります。
表情一つで、あなたの気分と周囲の人たちの印象が違ってしまうのです。
対面で話すと緊張してしまう
メールやSNSなどでは何の問題もなく意見を言えるのに、対面で人と話をしようとすると話せなくなってしまうという人もいます。
原因は緊張していることにあります。相手の自分に対する印象や、口調などが気になってしまい、緊張してしまうのです。
また、日常的なコミュニケーションを対面で行っていないことも、緊張してしまう原因になります。緊張せずに話すには慣れも必要です。
エンジニアの中には、連絡の際にSlackなどのツールに頼ってしまうという人も多いです。
確かにツールは便利で、すぐに連絡ができる優れものです。だからこそ頼ってしまいます。
しかし、それが対面でのコミュニケーションの機会を奪っていることにもなります。
自分のことばかり話してしまう
あなたが人と話すとき、どんなことを話そうを考えていますか?もしかしたら、自分のことばかりを話題に挙げようをしていませんか?
今考えていることや、過去の経験、打ち込んでる趣味など…
話題を提供しようとしている点で考えると、コミュニケーション上手に思えるかもしれません。
しかし、自分のことばかり話してしまうのはコミュニケーションに苦手意識を感じる人の共通点でもあります。
自分のことを話そうとしても、パッと思い浮かぶ話題には限界があります。
すると、最初は話題がどんどん出せても、5分、10分と会話時間が長くなるごとに、話題が尽きてしまいます。
また、人は他人に無関心なものです。自分の話ばかりしていても、相手が興味を示し、話を深掘りしてくれるとは限りません。
結果、自分から提供できる話のネタがなくなり、会話に困ってしまうのです。
エンジニアやプログラマーの場合だと顕著かもしれません。
例えば、相手と仕事の話をするとします。相手も同じエンジニアやプログラマーならば、お互いに話を理解しあえるでしょう。
しかし、それ以外の仕事をしている人と話すとなると、専門用語を理解できないことも多いです。
プログラミングには専門用語が多い上、そもそも「Ruby」や「Python」などといった言語の名前も、意識して情報を集めようとしなければ、聞き慣れない言葉でしょう。
自分の仕事についてばかり話していても、相手が理解できず興味を失ってしまうかもしれません。
相手に興味を持っていない
「自分のことばかり話してしまう」というのは「相手に興味を持っていない」ことの裏返しでもあります。
会話は「キャッチボール」と表現されることもあります。自分から一方的にボールを投げるのではなく、相手が投げ返したボールをキャッチしなければ、会話のキャッチボールにはなりません。
自分のことばかり話しているのは、まさに自分だけがボールを投げ続けている状態です。
相手にどんなボールを投げてもらえばキャッチボールが続くのかを考えられていないです。
会話を成立させるには、相手に興味を持ち、相手の話を引き出すことがとても大切です。
相手に興味を持てていないことが、コミュニケーションの苦手意識につながっているかもしれません。
相手もそうですが、自分もまた、人のことに興味を持っていない。これは自然なことです。
特に自分と共通点がない相手、仕事も趣味も考え方も違う相手に興味を持つのは難しいかもしれません。
エンジニアは同じエンジニア職だけでなく、他の部署の人と会話する事もあるでしょう。
相手の理解度や、わからない点などを考慮してあげて話す気配りも必要となります。
相手の気持ちを考えすぎている
会話をする上で、相手の気持ちを考えて話をするのは大切なことです。しかし、考えすぎは円滑なコミュニケーションの妨げになってしまうかもしれません。
「この話をしたら相手に失礼ではないか?」
「相手は自分の話をどう思っているのだろうか?」
「コミュ力がないと思われなくない」
などといった感情が芽生えると、会話に対して消極的になってしまいます。
先ほどはエンジニアも、特に仕事における会話の時には相手の気持ちを考えたほうがいいと説明しました。
しかし、あまりにも考えすぎた結果、会話することすらできなくなってしまう事態は避けるべきです。
さじ加減が難しいですが、「相手の理解度を測り、レベルに合わせて話をする」くらいの意識でいるのが良いでしょう。
何でも否定から入る
相手の話や意見に対して、どんな内容であっても否定的なことを言う人もいます。
否定的な意見を言うことで相手は気分を損ねてしまい、会話を放棄してしまうかもしれません。
これもコミュニケーションが円滑に取れない原因になります。
相手の意見を否定をしてはいけないわけではありません。否定することで議論が発展することもあります。
しかし、最初からダメなものだと決めつけたり、その人に能力がないと決めつけるような発言には気をつけなければなりません。
リクナビNEXTの「TECH総研」の記事によると、エンジニアの何気ない一言が、同僚を怒らせてしまったということもあるようです。
記事の中では「説明してもわからないでしょうけど」という一言に頭が来てしまった事例が紹介されていました。
エンジニアの作業は製品の要件定義やコーディングなど、特別なスキルがないとできないものが多いです。
営業や事務などほかの職種の社員ではできない領域です。
だからといって、自分の作業についてわからない相手を、否定してはいけません。相手としては気分が悪いでしょう。
否定した結果、関係が険悪になり、コミュニケーションを取りにくくなってしまいます。
相手の立場を気にしてしまう
自分より年上の人、あるいは役職が上の人に話しかけるのはとても緊張します。
会社の社長や役員などはもちろんですし、上司に仕事の報告をするにしても気を張ってしまいますよね。
立場が上の人に話すときには敬語を意識したり、身だしなみも整えたりしなければならず、普段友達と話しているようにはいきません。
また、接客業や営業職の場合は、お客様との会話をする場面も非常に多いです。お客様の機嫌を損ねてしまっては、仕事がうまくいきませんので、言葉使いなどには一層気を遣います。
相手の立場を気にしてしまうと、意識するべきことが増え、コミュニケーションを取るハードルも上がってしまいます。
エンジニアにも役職はあり、上司がいたり、プロジェクト全体を仕切っているリーダーやマネージャーがいたりします。
そういった立場が上の人と会話をするときは気を遣うものです。
エンジニアも、自分がクライアントとなっているお客様のもとへ訪問することがあります。
セールスエンジニアなどは、一人でクライアントのもとへ訪問し、製品の説明を行います。
システムエンジニアの場合も、どのような製品を作ればいいのか、クライアントの要求を聞くために商談に参加することがあります。お客様との会話も、無縁ではないのです。
コミュニケーションが苦手なのは自分だけではない
エンジニアに限らず日本人は、コミュニケーションスキルが低いと感じている人が多いです。
コミュニケーションは自分一人で行うものではありません。お互いに歩み寄ることで成立します。
自分以外にも苦手に感じている人が多くいるからこそ、円滑なコミュニケーションができない場面に遭遇するのです。
自分の意識を変えてスキルアップを目指すことも重要です。その上で、他人もコミュニケーションを苦手に感じているという前提を持っておくと良いでしょう。
少し気持ちが軽くなってきませんか?
人間関係が苦手で、自分は人見知りだと感じている人は何もあなただけではありません。
自信を持ち、必ずスキルアップできることを信じて、次に紹介するコミュニケーションを取るメリットや方法について読み進めてください。
もし「コミュニケーションが上手く取れなかったことで仕事で失敗してしまった」と悩む方には以下の記事がおすすめです。
ミスの改善策についても合わせて知っておくことで、再発の確率を下げられるでしょう。
周囲の人とコミュニケーションを取るメリット
「コミュニケーションが苦手ならば、無理に取らなくてもいい」。
円滑なコミュニケーションが取れないと、このような極端な考えに至りやすいです。
気持ちは充分にわかりますが、日常から周りの人とコミュニケーションをとっておくことで得られるメリットはたくさんあります。
会話が気分転換になる
自分一人で仕事をしていたり、大勢がいるパーティの会場などで一人でいると、気持ちが塞ぎ込みがちになってきてしまいます。
気持ちがマイナスの方向に振れていくと、仕事に集中できなくなったり、人に強く当たってしまったりします。
ほんの少しの時間でもいいので、周りの人とコミュニケーションを取ることで、気分転換になります。
Slackやチャットワークなどツールを使うのではなく、対面して話すのがいいです。
マイナスな気持ちがたまりきる前に、自分から話しかけることで、リフレッシュしましょう。
エンジニアは一人で作業する時間が長いです。単純に座りっぱなしの作業を一人でも黙々と続けるのは精神的に辛いでしょう。
集中力を切らさないためにも、適度な休憩、気分転換のコミュニケーションを取ることが大事です。
困った時に助けて合える信頼関係ができる
普段から仲良くしている人が困っていると、人は見捨てられないものです。
多少自分が忙しい時でも、手を差し伸べたくなってしまいます。
コミュニケーションを重ねておくことで、自分が困った時に助けてくれる人がたくさんできます。
逆に、相手が困っている時、自分が助けてあげる側になることもあるでしょう。
煩わしく感じてしまうかもしれませんが、こうした助け合いが続くと、信頼関係を作り出せます。
エンジニアは一人で行う作業が多いので、どんな場面でも一人でこなしていくべき。こう考えてしまいがちかもしれません。
しかしエンジニアにも周りの人と協力しながら仕事をするときはたくさんあります。
例えば、営業とともに商談をしに行く機会もあります。商談の場で、自社の製品やサービスについて専門的な方面からの説明が必要となった際、エンジニアが説明を行うのです。
普段社内で仕事をしているエンジニアからすると、商談は不慣れな場かもしれません。
その時は、同行している営業の社員がサポートしてくれることでしょう。
このように、エンジニアでも同僚と助け合って仕事をする場面があります。
日々のコミュニケーションを大切にし、信頼関係を作っておくことが大事です。
上手にコミュニケーションを取るコツ
これからは、コミュニケーション上達のコツを解説していきます。
どれもお金や時間をかけずにできることばかりです。あなたの意識を変えれば今日から実践できます。
あいさつを徹底する
どんなコミュニケーションも、まずはあいさつから始めます。あいさつを徹底して行う事で、コミュニケーションを取るきっかけをたくさん作れるようになります。
学校でも職場でも、あいさつをする事がルールとして設けられている場合があります。
上司、同僚とすれ違った時は「お疲れ様です」と一言いう。これだけでもコミュニケーションになっています。
あいさつをする事で、自分から話しかける抵抗感がなくなってきます。
最初のうちはあいさつだけかもしれませんが、慣れてくれば少しづつ会話のキャッチボールにつなげられるようになってきます。
エンジニアは、一人での作業が多い分、自分から積極的に話しかけに行かないと、コミュニケーションのきっかけを作りにくいかもしれません。そのためにも、きちんとあいさつをすることから始めましょう。
基本的なことかもしれませんが、意外と出来ていない人は多いです。
笑顔を見せる
表情をほぐして、自分の気持ちを顔に出せるようにしましょう。
特に笑顔はコミュニケーションにおいてとても大事です。相手が笑っていると、話し手としても楽しい気分で話すことができます。
笑顔を作る練習をしておきましょう。
むすっとした表情で話を聞くのではなく、口角(口の両端)を少しあげて話を聞くだけでも相手からの印象は変わります。笑顔で会話するのに近い効果があります。
仕事中に少し暇を見つけて、口角を上げる練習をしてみてください。気分転換にもなります。
だんだんと笑顔を作ることに慣れてきたら、会話を楽しんでいることをアピールできるよう、大きな笑顔を作ってみましょう。もっとコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
周りの人から話しかけてもらえることも増えます。
たくさんの人と話して会話の練習をする
コミュニケーションが得意な人は、たくさんの人と話した経験があります。
いろんなタイプの人と話す事で、あらゆるパターンのコミュニケーションを理解しているのです。
すると、意識していなくても会話しながら「このタイプの人にはこういう話し方をしたほうがいい」という考えがすぐに思い浮かび、うまく対応できるのです。
まずは社内の人でもいいので、たくさんの人と話をする機会を持ってください。
ほんの2〜3分会話をするだけでも、相手の様子やタイプは見えてくるものです。
仕事に支障が出ない範囲でコミュニケーションの機会を作ってみましょう。
この時もツールを使わず、対面で話してみるようにしましょう。そうでないと効果が期待できません。
相手に興味を持つ
どんな些細なことでも構いません。会話をするときには、まずは相手に興味を持つように努力してみましょう。
ただ、相手の欠点についていったり、身体的なことに触れるのはマナー違反です。
そうではなく、仕事のことや出身地のことなど、良識に沿った範囲で、何か興味の持てそうなことを見つけてみてください。
初対面の人に興味がないのは当たり前です。会話の中で興味を持っていくものです。
まずは多くの人に共通する観点から相手を見て、だんだんと深掘りしていくといいでしょう。
後で解説する「質問すること」にも関係してきます。
自分の考え方を変えてみる
自分の話に対して相手がどういう気持ちでいるのか気になってしまうという方は、考え方を変えてみましょう。
自分だけでなく、相手もコミュニケーションを苦手だと感じているかもしれません。
だからあなたの話に対して反応が小さかったり、あまり会話が弾まなかったりしている可能性があります。
相手はあなたに対して不満を抱いているのではなく、あなたと同様、うまいコミュニケーションのたり方がわからないだけかもしれません。
そんな時は、遠慮しすぎず自分からどんどん話を振っていきましょう。相手も嫌気持ちはしないはずです。むしろ色々と話題をくれていることに対して「ありがとう」と感謝していることもあります。
相手の気持ちを気にしす技てしまう人は、考え方を変えてみてください。
聞き役に徹してみる
自分は口下手でどうしても話を振ることが難しい。そう感じるのであれば、相手の話を聞く「聞き役」に徹してみてください。
相手の話を聞くこともコミュニケーションです。自分からどんどん話せる人をコミュニケーション能力が高いと思いがちですが、聞くのが上手な人もコミュニケーション能力が高いと言えます。
しかし、ただ黙って相手の話を聞くだけでは、コミュニケーションとは言えません。
次に紹介する「質問する」ことと「あいづちを打つ」ことの2つを意識してみましょう。
相手に質問する
聞き役に徹するにしても、相手の話を引き出さなければなりません。
自分から話してくれる相手であればその必要はありませんが、相手もあなたと同じく、「自分から話すのは苦手」と感じていることもあります。
相手が話しやすいように、自分から質問をしてみてください。特に初対面の相手ならば尚更です。
例えば以下のような質問は、どのような相手にもできる質問です
- 出身地
- 趣味
- 仕事
- 身なり(服装や髪型など)
どの人にも共通していることならば、質問しやすいと思います。
商談などでは、最初に「アイスブレーク」と呼ばれる雑談の時間が生まれることが多いです。「場の凍った空気を打ち壊す会話」という意味で使われる言葉です。
エンジニアが商談に行った際も、相手に失礼にならない程度に質問することで、話も弾みやすくなるでしょう。
エンジニアも身につけておきたい、ちょっとしたコミュニケーションのスキルです。
聞き役に徹しないにしても、質問することはとても大切です。
相手から話を引き出せれば、自分が話しをする労力が少なくなります。
長時間の会話でも話題が尽きにくくなるのです。
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あいづちを打つ
話を聞くときには、あいづちを打つようにしましょう。あいづちを打つことで「私はあなたの話ををしっかり聞いていますよ」と伝えることができます。
相手としても話しやすくなります。
ただ、「へぇ」や「ふぅん」といった味気ないあいづちだと、相手としたら聞いてくれていないような印象を受けてしまいます。
相手に対して聞いていることをアピールするあいづちとしては、例えば
- なるほど
- すごいですね
- そうだったんですか
など、自分の感情を示すようなものが良いでしょう。
あいづちに合わせて首を振ったり、身振りを加えるのもいいでしょう。
仕事中だと、忙しさからこういった所作を忘れがちです。あいづちや身振りを積極的に取り入れることで、仕事中のコミュニケーションも円滑に進みます。
話が苦手だと感じるのであれば、まずは会話の輪に入り聞き役に徹してみてください。
その時は「質問する」こと、「あいづちを打つ」ことを意識してやってみましょう。
相手との共通点を見つける
質問をすることはコミュニケーションにおいて大切だを解説しました。
しかし、一方的に質問し続けるのも、相手としたはあまり気分が良くないともいます。まるで尋問しているかのようです。
質問をして相手が答えたら、その答えについて深掘りしていくことで自然な会話に持って行くことが出来ます。こちらから質問しなくても、相手が話してくれる会話にです。
質問していく中で、相手と自分との共通点を見つけてください。同じ出身地や趣味の人だと、少しマニアックな話でも盛り上がれることでしょう。
仕事中に雑談しすぎるのは良くないので、ほどほどにしなければなりません。
しかし、こうした雑談が仕事でのやり取りをうまく運ばせる効果があるのならば、積極的にやるべきでしょう。
共通点が見えなければ、相手の感情に共感を示すのも効果的です。
「この部分よくわかりませんよね?私も新人の頃わからなくて良く怒られました。」
「いきなり全部こなすのは難しいと思います。簡単なことからやってみてください。」
このように相手に共感した言葉を付け加えた会話をするだけでも、心が通じ合ってコミュニケーションが図りやすくなります。
相手の意見をきちんと聞く
何事も否定から入りやすい人は、まず相手の意見や主張をきちんと聞くようにしてください。その上で自分の意見の言うようにしましょう。
頭ごなしに相手を否定してしまえば、機嫌を損ねてしまい、それ以上のコミュニケーションができなくなってしまいます。
場合によっては、馬鹿にされたというようなイメージを相手が持ってしまうかもしれません、すると口論にも発展しかねません。
口論もコミュニケーションの一つではありますが、できれば避けるべきです。
相手の意見が、実は自分では思いつかなかったような素晴らしいものの可能性もあります。
そういう時は、素直に受けて止めて、相手を賞賛してあげるくらいの気構えでいましょう。
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一言一句正しい言葉使いにしようと思わない
上司やお客様など、立場が上の人に話しかける場合は、言葉使いや言い回しなどに気をつけなければなりません。
しかし、一言一句正しい言葉使いにしようと思わなくても大丈夫です。丁寧な心がけは大切ですが、あまりに気を遣いすぎると会話しにくくなってしまいます。
いつ何時でも立場が上の人には正しい言葉使い話すのは、想像以上に難しいことです。
その結果コミュニケーションが取りにくくなるのならば、無理に徹底する必要はないでしょう。
とはいえ、友達と話すようなタメ口でいいわけではありません。
「ですます」調で最低限の敬語は使うようにしてください。
どうしても苦手だと感じる人はいる
育ってきた環境が違う以上、私たちは自分以外の人全員を分かり合えるわけではありません。コミュニケーションが上手く取れない、苦手だと感じる人がいるのは仕方がないことです。
学校や職場という小さな範囲で見ても、ウマが合わない人はいるものです。
そのときは以下の記事を読んでみてください。
どうしても苦手だと感じてしまう人との付き合い方について、まとめています。
【職場の嫌いな人との接し方】苦手な人を意識しない方法やNGな接し方も紹介さいごに
私たちが生活している環境では、どんな場面でもコミュニケーションが求められます。
学校、職場、家庭など。人がいる場所には必ずコミュニケーションが生まれるものです。
その一方で、コミュニケーションを苦手だと感じている人が多いのも事実。
お互いに苦手意識があるために、円滑なコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
ですが、コミュニケーションスキルは、ほんのわずかな心がけや習慣の変化によって大きく伸ばすことができます。
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