あなたは転職しようか悩んだ経験はありませんか?
特に20代の方は、今後の働き方を考えたときに新卒入社した会社から転職するか悩む人が多いように思います。
またキャリアアップやキャリアチェンジの時期を悩んで転職に踏み切れていない人もいるのではないでしょか。そこで今回は、20代社会人を3つの世代に分け、それぞれの年代でどのように転職市場が変わるのか解説します。
また、転職する前に考えるべきことや、おすすめの転職サイトも紹介します。
この記事を読めば、20代の時期にどのように転職活動を進めるべきか分かります。
この記事の目次
20代を取り巻く環境
20代で転職を考える人の割合はどれだけいるのか?20代が転職するに至るまで、どのような理由があるのか?を説明します。
20代の離職率
厚生労働省によると大学新卒者(平成25年就職者)の3年間の離職率は31.9%。およそ10人に3人は3年目までやめています。
また1年以内の離職率は11.8%(平成27年度就職者)と、全体の1割が離職しています。
20代の転職理由
20代の転職理由で最も多いのは「ほかにやりたい仕事がある」です。
これは、実際に働いてみると仕事内容にギャップを感じることが起因しています。
また、若手社会人として会社の中ではやりがいが持てるような責任ある仕事を任される機会が少ないことも考えられます。
次に多い「会社の将来性が不安」では、グローバル化に伴い移り変わりが激しい経済の中で、会社としての競争力に不安を持つ人が多くなっている現れなのではないでしょうか。
3番目に多い「給与に不満がある」では、20代でも外資系を始めとする企業などで差が生まれていることが考えられます。
「20代」の転職理由のトップ3は前回と変わらず、1位が「ほかにやりたい仕事がある」(13.9%)、2位が「給与に不満がある」(8.1%)、3位は「残業が多い/休日が少ない」(7.2%)となりました。
トップ3の割合はいずれも前回から増加しており、5位の「専門知識・技術力を習得したい」も0.3pt増加しています。20代では、会社の業績悪化など外部要因によるものよりも、自分の希望を軸に仕事内容や給与、勤務時間などの不満を解消するために転職に踏み出す傾向が強まっているようです。
女性も活躍できる社会
特に女性は入社してから、男性と同じようにバリバリ働く先輩社員の姿を目にしキャリアを考えたり、結婚・出産を目の前にして自分の将来のワークライフバランスを考え直したりするのではないでしょうか。
そのために転職を通じてキャリアのステップアップを図ったり、働きやすい環境を目指して転職活動を行う人も少なくありません。
現在は女性のライフステージに変化があっても働きやすい社会になっているので、自分が望むようなキャリアを築ける会社がどこかにあると考え転職してみてはいかがでしょうか。
各年代における転職活動のメリットデリット
一口で20代といっても、それぞれの年代で転職活動も大きく異なります。そこでこの章では、各年代別に転職活動の注意点を紹介します。
20代前半(社会人1〜3年目)
社会人1〜3年目は、新卒と変わらない若さを持ちつつ、一定のビジネスマナーや実務経験を備え、教育コストが小さい人材であることを期待されます。
この年代の転職の理由には、会社とのミスマッチや仕事内容が事前に聞かされていたものと違っていたり、実はブラック企業で労働環境が劣悪であったなど、就職活動をしていた時のイメージと実際の状況とのギャップが挙げられます。
そんな社会人1〜3年目で転職するメリットは第二新卒として転職できることです。
転職市場では概ね学校卒業後3年以内であれば第二新卒として就職が可能です。最近では、第二新卒を積極的に採用する大企業も増えてきています。
更に「新卒の3割が3年以内に辞めてしまう」とも言われる時代。第二新卒にあたる層は、企業にとって常に人材不足の状態なのです。
そんな情勢にあるからか、2016年の調査では、全体の半数を超える企業が「今後一年間、第二新卒者を積極的に採用したい」と答えています
第二新卒は異業種・未経験の職種にチャレンジしやすい時期でもあります。
他に挑戦したい仕事が見つかりキャリアチェンジを考える人は、早目に転職活動を行うのがオススメです。
一方、第二新卒を採用する際、企業は「またすぐ辞めてしまうのでは?」という不安を抱えています。その不安を払拭するためにも、短期間で離職することになった理由や転職目的を明確にすることが必要となります。
そしてキャリアアップを目指すのであれば、最低でも一年以上の実務経験を積むことをおすすめします。
ストレス耐性と一定のビジネスマナーを備えている人材であることを示すことがキャリアアップの転職を成功させる近道です。
20代半ば(社会人3〜5年目)
社会人3〜5年目は、一定のビジネス経験があるがまだ若手であることから、即戦力としての期待と若手ならではの柔軟性を期待されます。
この年代は、新卒で入社した会社での仕事を続けるべきか迷ったり、30代以降も長く続けていく仕事であるというイメージが湧かない、実はもっと他にもやりたい仕事が見つかったなど、実際に仕事を続けてきたがゆえ仕事とのギャップを感じやすくなる人が多いです。
そんな社会人3〜5年目で転職するメリットは、仕事をある程度続けてきた実績と、社会人の中ではまだまだ若手でありポテンシャルに企業が大きな期待を寄せ積極的に採用されることです。
一方で、新卒と比べて社会人経験を3年経ているという強みもある。
ビジネスマナーが既に身についていることはもちろん、仕事において何かしらの実績を残すには十分な期間だ。つまり、企業にとっては新卒と比べて研修などの教育コストを低く抑えることができ、かつ即戦力としての期待が出来るという点で、採用コストを割く価値があるのだ。
就活の時は諦めていた大手企業でも、この年代を対象に採用を行っていることもあるため、キャリアアップを目指すことも可能です。
キャリアアップを考える方は、同じ年代の転職希望者と比較されることも少ないことから、いかに自分の価値をアピールできるかどうかが重要です。
また新卒三年目以降は未経験歓迎の求人が増えることから、異業種に挑戦してみやすい時期でもあります。
現在の仕事内容に大きなギャップを感じる方は、一度別の職種・業種についても調べてみてはいかがでしょうか。
20代後半(社会人6年目〜)
社会人6年目以降は、経験や実績を元にした即戦力を重視し、どのようなスキルやキャリアを持ち合わせているかに期待が寄せられます。
また、管理者としてマネジメント能力あるかどうかも評価されます。
この年代は、30代のキャリアプランを検討する中で勤務体系やスキルなどの現状に不安を感じていること、未経験転職を行うならぎりぎりのタイミングであることが転職するきっかけになります。
社会人6年目以降で転職活動をするメリットは、前職での豊富な経験や知識を活かしてことで待遇改善につながるキャリアアップがしやすいこと、これまでと異なる業種を狙う場合でも経験を活かしたアピールができることです。
これまでと異なる業種を狙う場合でも、前職で培ったスキルを応用したり知識の専門性をアピールすることで「企業に欲しがられる人材」となれます。
たとえば、「営業職で身につけた社交性を活かしてサービス・販売職でも好成績」など、異ジャンルの企業でも力を発揮できた例があります。
一方、異職種への挑戦は収入がダウンする可能性が大いにあります。
この年代の転職は30代のキャリアプランに直結します。
特に30代は年収格差が生じやすいため、年収を重視して転職活動を行うことをおすすめします。
20代後半では、転職サイトやエージェントを活用し、しっかりと30代のキャリアプランを考え行動することが転職活動を成功させる鍵です。
転職する前に考えたいこと
転職活動をする前に、一度立ち止まって考えてたいことを紹介します。
人間関係が原因の場合
職場の人間関係は転職理由になりえることは多々あります。
それは職場の人間関係を大切にし、仕事を円滑にしたい一方で、そうはならない現実とのギャップがあるのではないでしょうか。
人間関係に悩んだ時にまず行ってほしいのが「身近な人に相談すること」です。
1人で悩んでいるうちは解決方法が見いだせない場合も、他の人に相談してみると自然と解決策が見いだせることがあります。
また、周りには意外と同じように人間関係について悩んでいた人がいます。
その人達がどのように悩みを解消してきたか知ることができれば、辞める以外の手段も見つかるかもしれません。
賃金に不満がある場合
生きていく上で必要不可欠なのがお金。
同世代で同じように働く人と比べてみる人もいると思います。
賃金に不満がある場合、転職でのキャリアアップよりもさきに組織内でのキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。
自らのキャリアを高める中でついた経験は、例え転職するとしても活かすことができる貴重なものになるでしょう。
また積極的に残業を引き受けるのも手です。
ワークライフバランスが叫ばれる中で逆行する考えですが、長時間働くことを評価する人が未だにいるのも事実です。
意味のない残業をだらだら行うのではなく、きちんと仕事を手に入れてから行うのが重要です。
確実にベースアップを目指すのであれば、上司に昇給交渉をしてみてはいかがでしょうか。
往々にして実績がある人は報酬も正当に増える可能性があります
その際は事務系職務であっても実績が計りやすいように、仕事を見える化しプレゼンできるようにしましょう。
仕事内容が合っていないと感じた場合
仕事に求められる適正がないなと感じたり、今の仕事をやっていて成長を感じない、他にもっと自分に合う仕事があるはずと思う方はたくさんいます。
そういった場合は、まずは自分の求めている環境や仕事内容はどういう内容かを明確にしましょう。
そして、一旦冷静に客観的に今の仕事の状況を把握してみてはいかがでしょうか。こんな仕事は合わない」という思い込みから、今の仕事や周りの環境を決めつけてしまい、物事が一面的にしか見えていない可能性があるからです。
「仕事が合わない」と思いながらも深く考えず、悶々と過ごしてしまえば、今の仕事を発展させる可能性や、今の職場の環境をもっとよくする可能性、または、もっとイキイキと働く環境に移るタイミングを逃してしまいます。
「仕事が合わない」と感じる自分の気持ちにしっかり向き合えば、今を成長の機会にすることも、人生の転機にすることもできます。
仕事が自分に合っていると感じ、イキイキと働ける環境を作れるかどうかは自分次第なのです。
いずれの理由であったとしても自分から行動することで、周りの環境も改善することがあります。
それでも変化がない場合や、諦めができない場合は、ぜひ次に紹介する20代で採用される方法を見てください。
20代で採用されるためには
20代で転職を考えたときに、どのような点に気をつけるべきかについて紹介します。
転職の理由を明確にする
なぜ転職活動を始めようと思ったかは、どんな採用面接の場でも聞かれることです。そこでまずは、転職の理由・目的を明確にしてみましょう。
その際、現状の不満な点に目を向けるのではなく、まずは「将来こんな姿になっていたい」と言う社会人としての将来像を考えてみましょう。
そして次に、理想の将来像のための転職の目標を考えてみましょう。
転職の目的は100人いれば100通りあります。
「なぜ自分は転職したいのか」を明確にし、自分なりの転職目的を見つけましょう。
転職回数が多い場合
転職回数が何回まで良いかは、企業や採用担当者、業種、職種によっても異なります。
一般的に20代の場合、3回以上だと転職回数が多いと捉えられがちです。
特に20代では、3回を超えると1社あたりの在籍年数も少なくなり、長く働く意欲がないのではと考えられてしまう場合もあります。
では転職回数が多くても採用されるためにはどうしたら良いでしょうか?
それは、経験やスキルなどを客観的に示すのと同時に、今度こそ長く働くという意欲を見せることです。
また、転職の理由をはっきり伝えることができれば、マイナスに捉えられることもありません。これからどうしたいかと言う転職の目的を伝えることが重要です。
異業種・未経験の職種に応募する場合
異業種・未経験の職種に応募する場合は注意が必要です。同業種への転職は、経験やスキルを示せば理解してもらう場合が多いですが、異業種・未経験の職種に転職する場合はその理由を述べなくてはなりません。
企業は即戦力になりうる人材から優先的に採用します。20代は比較的異業種・異職種への転職はしやすいですが、どうしていまの業界・職種を離れたのか、どのように考え希望する分野を決めたのかを具体的に伝えないと、説得力に欠けると判断される場合もあります。
また経理、法務、労務やエンジニアなどの職種に転職を希望する場合、まずは資格や学校に通い知識を身に着けて見るのもオススメです。
おすすめの転職サイト
いよいよ転職をするぞという時に役立つサイトについてまとめました。
ぜひ転職活動の際は活用してください。
転職エージェント
転職エージェントは、登録した人に対し無料で転職の相談や履歴書の添削、求人紹介、面接のセッテング等を行ってくれます。
エージェントによっては、転職サイト上では検索してもでてこない企業を優先的に紹介してくれることがあります。
転職エージェントは大小様々あります。
代表的なのは転職者満足度NO.1のDODA、20代や第二新卒向けにサービスを展開しているマイナビエージェント、求人の約90%が非公開であるリクルートエージェントなどです。
スキル(提案力)の高いエージェントを見定めるためには、複数の転職エージェント会社に登録し、比較検討すれば良いのです。
具体的には3〜4社に登録し、そこからスキルが高いと感じたエージェントに出会えた1〜2社に絞っていくのが賢い使い方です。
転職ノウハウ
転職活動をしている人が多くなっているとは言え、周りに転職者がいない方もいると思います。
その場合は、みんなの転職体験談や、エン転職のわたしの転職体験記を見て転職活動のイメージを掴んでみてはいかがでしょうか。
また転職活動をすすめるうちに出た不安や疑問などは、転職サイトのガイドを参考にすることもおすすめです
DODA転職の転職成功ガイドやマイナビ転職の転職ノウハウは履歴書や面接など転職活動の段階に応じてコンテンツが用意されているので参考にしやすいのではないでしょうか。
そして転職活動をする際には、自己分析を行い客観的に自分のPRポイントを把握することが重要です。リクナビNEXTのグッドポイント診断では、無料で自分の強みを診断できるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
資格・スキル取得応援サイト
特に異職種に挑戦したい方は、転職活動を始める前に資格やスキルの習得をすると転職が有利に進むことがあります。
法務関連の資格を目指す人は法律資格合格応援サイトで自分の取得したい資格について勉強法などを確認するのがオススメです。
また、IT関係のスキルを短期間に身につけたい人はテックキャンプ エンジニア転職を利用してみてはいかがでしょうか。
特に転職活動では、資格はもちろんのこと制作物を出してスキルを示すのも重要です。
テックキャンプ エンジニア転職はプログラムに沿って学習をした後、既存サービスのクローンサイトを実際に作成。開発過程でチーム開発を実施することから、短期間でも現場で通じる実践的なスキルを身につけることができます。
20代にお勧めできる業界・職業
ここでは特におすすめの業界・職種を紹介します。
IT業界
IT業界の仕事は、スキルが会社ではなく人に依存する傾向があるため、同じ業界・職種内での転職がしやすくなっています。
現在IT業界にいる方は、今あるスキルを明確に示すことで、キャリアアップを目指すことも可能です。
また、労働環境が業界内でも大きく差があるため、今の環境に不満がある場合は、同じIT業界内でより自分にあった職場を探すのが手です。
一方、中途採用では即戦力に期待をする企業が多く、未経験からIT業界への転職は比較的困難です。未経験者の場合は、テックキャンプ プログラミング教養等を利用して、一定のスキルを獲得してから応募するのをおすすめします。
その他
営業職でおすすめなのは流通業界やサービス業界で、未経験では医療・福祉業界がおすすめです。
流通業界やサービス業界の場合は、異業種でも積極的に採用活動を行う会社が多く、場合によっては異業種であってもキャリアアップを目指すことが可能です。
ただし、流通業界といっても、商社は採用枠が狭いことが多いので注意が必要です。
またスキルや経験がないけれど異業種・異職種を目指す場合は、医療・福祉業界がおすすめです。
慢性的に人材不足であることや、高齢化社会で今後も需要が伸びることから、転職する機会も多くあります。
どのような業界でも、なぜその業界や職種を選んだかを面接の場で聞かれることが多いので、理由を考えておくと良いでしょう。
まとめ
20代で転職を考える人は少なくありません。それは新卒採用された企業や仕事で実際働いたときに大きなギャップを感じることが多いからです。
転職活動で入社してからも同じようにギャップを感じないためには、しっかり自己分析を行い自分の転職の目的を明確にし、転職先を見つけることが重要です。
忙しい毎日の中で「時間を見つけてから」と転職を遅らせてしまうと、年齢的に望むような求人が見つけられなくなることもあります。
少しでも転職する気持ちがあるのであれば、今日から転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
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