あなたはエンジニアにどのようなイメージをお持ちですか?
文系出身の方だと特に、エンジニアは遠い世界に感じるかもしれませんが、意外とそのようでもないようです。
就職や転職をお考えの方、エンジニアに興味を持っている方はこの記事をご覧頂ければ、文系出身者がキャリアチェンジをすることも可能でしょう。
また、エンジニアの周囲から見た印象や気になる年収についても詳細に記載しておりますので、ぜひご参考ください。
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この記事の目次
エンジニアの仕事とは?
エンジニアの仕事内容
システムを開発するには、「上流工程」と「下流工程」の2つがあります。
「上流工程」とはハードウェアやソフトウェア、システムなどの開発・設計における初期の段階のことです。簡単に言うと、顧客と実際に話し合って開発プランを立てていく工程のことです。
システムの基本的な設計をするのが「システムエンジニア」=SEであり、この記事ではエンジニアに当たります。
エンジニアとプログラマーの違いは?
一方、「下流工程」を担うのが「プログラマー」で、実際にプログラムを行う技術者です。
下流工程とは、システムの開発工程において、実装(コーディング)やテスト、導入など、構築・配備をする工程のことです。
エンジニアとプログラマーの仕事内容を比較します。
システム開発には1要求分析 2要件定義 3基本設計 4詳細設計 5プログラミングとテスト 6納品やリリース の6つのステップがあります。
この5つの中で、エンジニアが担うのは
「要求分析」顧客がどんなシステムを求めているのかヒアリングをする
「要件定義」開発に必要な機能を明確にしていく作業である
「基本設計」どのデータを使い、どう組み合わせ、出力するか決める
「詳細設計」開発するシステムを何で構成するか決める開発するシステムを何で構成するか決める
「納品・リリース」納品後のフォローも行うの5つです。
プログラマーは、エンジニアが決めた設計に従ってプログラムし、実際に動くかテストを行います。
お給料は?
では、エンジニアとプログラマーではどちらが給料が高いのでしょうか。
厚生労働省が公開しているデータから、企業規模によって分類されている数字の平均を出してみました。
比較項目 プログラマ システムエンジニア 現金給与額(月収) 307,600円 372,000円 年間賞与(ボーナスetc) 653,575円 1,013,250円 平均勤続年数 6,2年 10,9年 超過労働時間数(月の残業) 16時間 17,3時間 平均年齢 32歳 37,5歳
上記より、お給料はエンジニアの方が高いと分かります。
エンジニアは要求分析・要件定義・基本設計・詳細設計・納品・リリースの5つの工程を行うのですから、エンジニアの方が高いと考えられます。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
職場での印象は?
エンジニアは自己中心的?
エンジニアは職場でどのように思われているのでしょうか?
エンジニアが周囲持たれているイメージについてランキングを見てみましょう。
周囲からはこう思われている
1位 自己中心的な人
2位 職人・専門家
3位 変わり者
詳しいコメントを見てみると、「自分たち本位の生き物」「融通が利かない」「理解不能」といった否定的なイメージを持たれていることが多いようです。
しかし、営業・事務・経理・財務、サービス・販売、企画・宣伝、総務・人事の6職種100人にエンジニアの印象を取ったところ、
「かなり好印象」は0%だったものの、「ほどほどに好印象」が36%、「可もなく不可もない」が36%と、そんなに嫌われているわけではないようです。
エンジニアは残業ばかり?
エンジニアは残業ばかりだというイメージを持っていませんか。
実際にエンジニアの残業時間を見てみましょう。
300人を対象にまず平均退社時間を聞いてみた。多い順に並べると「19時~20時」35.3%、「20時~21時」23.3%、「~19時」18.3%、「21時~22時」14.3%となっている。午後7時前に退社できる人が18%強存在する
出典:TECH総研
午後7時前に退社できる層が18%いるというのは、あなたがエンジニアに抱いていたイメージとかなり異なるのではないでしょうか。
エンジニアすべてが長時間残業をしているわけではないのです。
毎月の残業代の平均は「6万円」でした。
年齢別でみると20代が「5.8万円」、30代が「6.1万円」というデータがあります。
また、残業代がきちんと支払われる企業と支払われない企業によっても差が生じています。
エンジニア向きの性格は?
あなたはどのような性格がエンジニアに向いていると考えますか。
エンジニアに向いているのは「几帳面」「神経質」「真面目」「温厚」「慎重」「勇敢」である人物と言われています。
エンジニアはプログラマーと違い、実際に顧客と会い、設計をするため、実はコミュニケーション能力が必要なのです。
顧客やチームとうまくやっていくためにも、温厚である方が上手くいきやすいのです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
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エンジニアは好印象?
続いて、女性が男性エンジニアに抱くイメージを見てみましょう。
エンジニアの大半を占める男性に対して、婚活している女性はどのように感じているのでしょうか?
NIKKEI TRENDY NETでは以下のように説明されています。
(1)真面目な人が多い印象
「比較的真面目な人が多く、浮気の心配がなさそう」というのが人気の理由の一つです。
もちろん個人差はあると思われますが、他の職種と比べて真面目な人が多いイメージがあります。
これは結婚相手として人気が高い公務員と同じ理由です。
(2)手に職があるので、仕事に困らない
システムエンジニアはスキルを身に付けることができるため、「仕事に困らない」と女性からは見られているようです。
確かにシステムエンジニアは世の中で不足しており、概して需要が高いです。
(3)転勤が少ない
転勤が比較的少ないことも、結婚相手として魅力がある理由の一つのようです。
大手IT企業は本社を東京に構え、国内にいるシステムエンジニアの多くは首都圏で働いています。
将来結婚して子供を育てる場合、夫の仕事に転勤が少ない点は魅力にみえるようです。
上記3つのように、女性からは男性エンジニアはかなり好印象を持たれているようです。
結婚願望がある男性エンジニアの方は是非参考にしてみてください。
文系ではエンジニアになれない?
出典:Photo AC
文系からでもエンジニアになれる!
エンジニアは理系出身者がなる職業と考えていませんか。そんなことはありません。
未経験であっても文系出身であっても、エンジニアになった方は沢山います。
エンジニアは
文系・理系の隔て・男女の隔てがない。
プログラミングなど技術面では理系的志向を要しますが、キャリアを重ね管理系の仕事が増えるほど、むしろコミュニケーション力、語学など文系的素養を求められる場面が多いのです。
出典:転職Hacks
このように、エンジニアはクライアントやプロジェクトメンバーと話し合う事が多く、交渉力、マネジメント能力、コミュニケーション能力も求められます。
また、商談の際に、クライアントの方が文系の場合もあるでしょう。
そのような時は文系出身のエンジニアの方が、クライアントに寄り添うことができることもあり、文系であることがメリットとなることもあります。
他にも文系エンジニアのメリットはあります。
文系SEに多い認識として、技術面は低くて当たり前、という傾向があります。
そのため、気負わずに勉強ができ、先輩や上司のスキルを素直に吸収できる方が多いようです。また文系の強みは言葉によるコミュニケーション力にあります。
社内での上司・同僚とのコミュニケーション、また英語でのやり取りにおいて、すんなり現場に溶け込める事ができた、と感じるSEが多い傾向にあります。理系SEが入社後に感じる「社内でのコミュニケーションがうまくいかない」「英語力が足りない」といった悩みとは対照的であることが分かります。
このように、一見理系出身者しかなれないように思いがちなエンジニアですが、文系の方が仕事がしやすいといった場面も多々あるようです。
文系からエンジニアへ転職を成功させるには
では、文系からエンジニアになるためにはどうしたらよいのでしょうか。
いきなり技術力が求められるわけではありません。
未経験でも、身近なことから始められます。
・その1:何らかのプログラミング知識を学ぶ
・その2:派遣から経験を積んで正社員を目指す
・その3:就職支援プログラムに参加する
・その4:IT系資格を取る
・その5:過去の職歴から「コミュニケーション能力・交渉力」をアピールする出典:転職Hacks
文系からエンジニアになりたい方は、まずはこういった方法でエンジニアを目指しましょう。
他に、文系がなれるエンジニアには「生産管理」「品質管理」「サービスエンジニア」という仕事があります。
この3つは、文系の方が持つコミュニケーション能力が生かせる職業でもあるので、詳しく説明します。
生産管理
生産管理とは、決められた納期の中で一定の量・品質・コストで製品をつくり出すための管理活動です。
例えば生産ラインでは、バーコードで原材料調達からライン投入、工数確認、数量確認、出荷、在庫などの管理を一元的に行い、
そのデータを蓄積し、経営のためのリソースとして利用できるようになっています。
単に開発をするのではなく、経営者の視点から生産を管理する必要があります。
文系の方であれば、人をまとめ上げる経験が望ましいといえます。
品質管理
あまり馴染みのない職業かもしれませんが、企業にとってなくてはならない存在です。
品質管理とは、基本的な品質管理は、製造工程を誰の目にも分かりやすくするといった方向とともに、
サンプル検査を行い、その結果から現状を判定し、次への処方箋を描くことです。
品質管理も、周りとの調整力を必要とする職業です。
クレーム処理、顧客への説明、売るときに誤解を減らすなど、コミュニケーション能力が問われます。
サービスエンジニア
サービスエンジニアは、実はあなたの日常生活を支えている重要な職業でもあります。
サービスエンジニアとは、機械製品の保守・メンテナンスを行なう職業です。
要望に応じて客先に出向き、導入時の機材の設置や配線、その後の保守・点検や部品の交換、修理、障害発生時の原因究明や復旧作業などを行ないます。
出典:エン転職
サービスエンジニアも、クライアントと良好な関係をつくるためのコミュニケーション能力、顧客の要望を理解し専門的な内容をわかりやすく伝えるプレゼンテーション能力が必要とされるため、文系の方は有利といえます。
以上の3つの職種は、設計・開発職に比べて文系・理系卒を問わず採用を行っていることが多いです。
クライアントや社内の各部署との調整能力・交渉力が求められるので、営業職についていた文系の方でも戦力になれます。
文系エンジニアに求められている能力とは?
出典:Photo AC
しかし、文系出身の方でもエンジニアになれるとはいっても、やはり難しいですよね。
では、文系エンジニアが、周囲に求められている能力は何でしょうか?
プログラミング能力以外に、文系エンジニアに求められているスキルを見てみましょう。
【営業スキル】
IT業界は、上流工程にいくほど高いヒューマンスキルが求められます。
これまで営業の仕事についていた方はもちろん、営業未経験の方も積極的に営業のコンペティションに同行し、他社情報を積極的に取り入れることです。
場合によっては英語や中国語など外国語も必要とされます。この辺りは文系のコミュケーション力の見せ所といえる部分です。
【コンサルタントスキル】
SEの存在意義は、クライアントに必要とされるシステムを提供することです。
そのため、技術力はもちろんクライアントへの具体的かつ優れた提案力が求められます。
そのためには日頃から提案書を書く、社内プレゼンを行うなど、魅力ある提案のためのスキルアップが欠かせません。
文系SEは、理系が持っている技術力を取り入れつつ、最終的には文系と理系、両方の要素を兼ね備えることで優秀なSEへ成長することができると言えます。
このように現在、営業職についている方でも、培ったコミュニケーション能力や語学力をエンジニアになる際に生かすことができます。
また、こちらの記事もぜひご参考にてみてください。
まとめ
エンジニアに対するイメージは変わりましたか?
エンジニアは文系でもなることが可能ですし、転職・就職活動の際に視野に入れてもいい職種と言えそうです。
興味がある方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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