あなたが勤めている企業は社会に十分な貢献をしているでしょうか？あるいは、社員として自信を持って「貢献している」と答えられますか？
消費者や社会からの信頼があってこそ企業活動は行えます。
この記事では社会貢献活動に取り組む企業のランキングと企業が社会貢献をする意義を紹介していきます。
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この記事の目次
企業における社会貢献活動とは
多くの企業が、ただ自社の利益を追い求めるのではなく、社会貢献を含めた目的や使命をもって企業活動を行っています。
企業が社会貢献活動に力を入れるのには、国連で採択されたSDGsが大きく影響しています。
ビジネスにおける持続可能な開発目標の達成
2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals：SDGs）」では、貧困や環境問題など地球全体の問題を2030年までに解消するための行動指針です。
経団連は行動企業憲章で、このSDGsに取り組むことを宣言しています。一部上場企業の7割が加盟している経団連の指針は、多くの企業がより社会貢献をするための後押しになっています。
参照：イマココラボ
社会貢献活動に取り組む企業ランキング
社会貢献活動に熱心に取り組んでいる企業をランキングで紹介します。
- 1位：トヨタ
- 2位：ホンダ
- 3位：NTTドコモ
- 4位：日本電信電話
- 5位：JT
- 6位：三井不動産
- 7位：サントリーホールディングス
- 8位：武田薬品工業
- 9位：日本生命保険
- 10位：パナソニック
一般消費者としての目線からなかなか見えづらい企業の社会貢献活動。
やりがいを求めて転職を考えている方やこれから就活を考えている方は企業選びの参考にしてみてください。
なお、このランキングは東洋経済の2019年版「CSR企業総覧（ESG編）」の社会貢献活動支出額のデータを元にしています。
参照：東洋経済
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1位：トヨタ
6年連続のトップになったのはトヨタ自動車の243.7億円です。
「環境」「社会」を重要な課題と考え、お客様に信頼され続ける会社でありたいという思いからガバナンス・コンプライアンス・リスクマネジメントに取り組んでいる同社。
車を題材にした小学校への出前授業「トヨタ原体験プログラム」や自動車文化・ものづくり文化を伝承する記念館・博物館の運営、環境保護活動など、その取り組みは多岐にわたります。
「トヨタ鞍ヶ池記念館」「トヨタ博物館」「トヨタ産業技術記念館」などが有名です。
2位：ホンダ
2位はホンダの74.2億円。
素足で歩ける砂浜を目指す「Hondaビーチクリーン活動」やHondaの交通教育センターによる運転教室、未来に”あったらいいな”をテーマにした小学生向けのアイデアコンテストなど、幅広い安全・環境・社会活動に取り組んでいます。
3位：NTTドコモ
64.8億円で3位のNTTドコモは”Innovative”と”Responsible”をキーワードに環境や社会、健康促進、働き方改革などの活動を行っています。
スマートフォン・携帯電話のマナーやトラブルへの対処方法などをテーマとした「スマホ・ケータイ安全教室」やモバイルICTやIoTを活用した社会課題解決など、通信という社会インフラを支える企業として様々な事業に日々取り組んでいます。
4位：日本電信電話
4位の日本電信電話（64.0億円）は、国連の「持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals：SDGs）」に賛同しています。
SDGsで掲げられている17の目標と自社の事業の関連づけを行い、グループ全体で目標達成に向けて取り組んでいます。
5位：JT
5位のJT（60.9億円）は、「人権の尊重」「良質なカバナンスと事業規範の実行」「環境負荷の軽減と社会的責任の発揮」をサステナビリティ戦略の3つの基盤としています。
喫煙リスクを低減させる製品の開発や持続可能なサプライチェーンの構築、不法取引防止への取り組みなどを通して社会への貢献を目指しています。
6位：三井不動産
6位の三井不動産（60.3億円）では、E（環境）・S（社会）・G（ガバナンス）を重要な経営課題と位置づけ、地球環境や地域社会への取り組みを通して持続可能な社会と継続的な利益成長の実現を目指しています。
7位：サントリーホールディングス
7位のサントリーホールディングス（58.4億円）は、企業理念「人と自然と響きあう」の実現に向け、日本や世界の社会問題と向き合っています。
SDGs（Sustainable Development Goals：持続可能な開発目標）の中の目標6「水・衛生」を最重要課題と設定し、水環境の保全や地域社会との共生に向けた取り組みを行っています。
8位：武田薬品工業
8位の武田薬品工業（55.9億円）は様々な活動を通した地域社会の医療と健康増進に取り組んでいます。
途上国・新興国における健康増進のための支援プログラムなど世界中の患者さんの健康と医療の発展への貢献に注力しています。
これらの活動により、カナダの出版社Corporate Knights社による2020年版「世界で最も持続可能な100社（2020 Global 100 Most Sustainable Corporations in the World Index）に5年連続で選出されています。
9位：日本生命保険
9位の日本生命保険（53.6億円）は、気候変動問題への取り組みや多様な人材の採用、商品・サービス提供を通じた社会的課題への対応など、18のサステナビリティ重要課題に重点を置いた企業活動に取り組んでいます。
10位：パナソニック
10位のパナソニック（46億円）は、「企業は社会の公器」という創業以来の考えのもと、公害対策などの環境問題、製品のセキュリティ、人権の尊重など様々な分野で本業を通した社会への貢献に取り組んでいます。
企業が社会貢献する意義
企業の社会貢献活動にかける額が増加している中、企業が環境問題や地方の活性化などの社会貢献をする意義や目的にはどのようなものがあるのでしょうか。
企業価値の向上
一つには、企業価値・イメージの向上があります。多くの物やサービスが溢れている現代で、自社の製品・サービスを他社のものと差別化することが難しくなっています。
そのような状況の中で、製品・サービスそのもので勝負するのではなく、会社全体の取り組みをアピールすることで商品のイメージアップや企業価値を向上させようとしているのです。
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社員のやる気向上
働いている従業員にとっても、自分たちのやっていることが社会的に意義のあるものであるかを認識していることは重要です。
「自分の仕事が社会貢献につながっている」と思えることができ、働くモチベーションを高めることができます。また、採用の場面においても企業の社会的意義を強調することで、優秀な人材を確保するという狙いもあります。
社会貢献している企業 まとめ
企業の社会的貢献活動には、企業価値の向上などの目的がある一方、持続的な社会を作り上げていくためには必要不可欠です。
今後、就職先を選んだり、商品・サービスを選択する際には、企業の社会貢献活動の内容や実績も考慮してみてはいかがでしょうか。
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