「そういえば社会人になってから勉強をしなくなった」
「このまま勉強しないままだとまずい気がする」
「スキルアップのために何か勉強をしたい」
ある程度今の仕事に慣れてくると、このように考える人も多いのではないでしょうか。
そういった気持ちで働いていると、将来が不安になりますよね。あなたの近くに起業した人や、何か新しいことを始めた人がいると、こういった不安は更に大きくなります。
自分も何か勉強を頑張って、充実した生活につなげたいと感じるでしょう。
そこで本記事では、社会人が勉強すべき内容やメリットについてを紹介します。
この記事を読んだあなたが、勉強する際の不安や疑問点を解消し、明日からの行動につながるきっかけになれば幸いです。
この記事の目次
社会人の1日の平均勉強時間は6分
平成28年に行われた総務省の社会生活基本調査によると、社会人が1日のうち勉強にあてている時間は平均で6分という結果が出ています。
もちろんこれはあくまでも平均値ですので、これよりもっと勉強している人もいれば、まったく勉強をしないという人もいるでしょう。
勉強をまったくしない理由として「忙しくて勉強の時間が取れない」「なにを勉強すればいいのかわからない」と言う人も多くいます。
そのような方への対策は別の項目で詳しく解説します。
社会人で勉強している人の割合は約3割弱
リクルートワークス研究所が行っている全国就業実態パネル調査2018によると、会社に雇われている社会人が自らの意思で本を読んだり、スクールに通ったりして勉強をしている人の割合は33.1%と発表しています。
自らの意思ということなので、会社から取得をするように言われた資格の勉強などはこの数字には含まれません。あくまで自己研鑽のための勉強が対象です。
つまり、約7割の人がほとんど自主的な勉強をしていないという状況となっています。
社会人が勉強しているスキルTOP3
民間の調査によると、社会人が勉強しているスキルのTOP3は以下でした。
1位.プログラミング
1位はプログラミングで、32%の人が勉強しています。IT技術の急変化やIT市場の成長から多くの社会人がプログラミング技術の必要性を感じているようです。
プログラミング知識や技術が必要であると考える人がこれからの時代ますます増えていくでしょう。
関連記事:プログラミングとは何か?を世界一わかりやすく解説【初心者向け】
2位.英語
英語は29%の人が勉強しています。英語を話せるようになるとビジネスの幅が広がったり、高収入を得る確率が上がったりするというメリットがあります。
今後ビジネスで世界展開を狙っている人にとって英語の勉強は不可欠でしょう。
3位.会計
9%の人が勉強していたのが会計。会計の知識は会社の事業を把握したり、成長させたりするためには欠かせません。会計を学ぶと会社がどう回っているかを走ることができ、数字で会社を捉えられるようになります。
高い視点で事業を捉えられるようになると将来のキャリアにとっても有利になるでしょう。
参照:「みんなのライフハック@DIME」
社会人が勉強しない原因
勉強ができない・はかどらない原因は沢山あります。
ここでは社会人が勉強しない原因として多いものを6つ紹介します。
さまざまな誘惑に負けてしまう
現代はさまざまな誘惑が多いです。会社帰りに居酒屋さんに寄ってしまったり、家に帰ってすぐテレビを付けたりしてしまうと、勉強に意識が向きません。
特にスマホには要注意です。スマホ1台でゲームや動画など勉強の妨げになることが気軽にできてしまいます。
手元にあると、どうしても集中力がそちらに向いてしまい「勉強は今度でいいや」となってしまいがちです。
勉強しようと決意したのであれば、スマホは机の上など目につくところには置かないようにしましょう。
時間を作るのが苦手
残業が多い会社に勤めている人は、長時間働いているため時間がなく、勉強のために時間を作るのが難しいでしょう。
そういった方は一度自分のタイムスケジュールを見直し、やるべきことの優先順位をつけ、勉強できる時間を見つける工夫が必要です。
時間の見つけ方については別の項目で改めて紹介します。
関連記事:【忙しい社会人必見】スキルアップの時間を作る5つのコツ!
周りの環境に勉強し続けている人がいない
あなたの周りに、夢を叶えるため必死に勉強している人がいれば、それが良い刺激になり、勉強の際には気が引き締まるものです。
勉強内容が共通のものであれば、お互いに情報を共有できますし、1人で勉強するよりも挫折しにくいというメリットがあります。
しかし、先述したように多くの社会人は勉強していません。
周りが勉強していない人達ばかりだと「周りも勉強してないしな」と、環境に流されてなにも勉強しないままということになります。
なにかを犠牲にする覚悟がない
勉強をする時間を確保するということは、勉強以外に使っていた時間を削ることになります。
そのほか、学習するためにスクールに通う場合は決して安くはないお金を払う必要があるでしょう。
他にもやりたいことがあるから、あるいは欲しい物を買いたいから、などという理由でなかなか勉強に踏み込めない人もいます。
なにから勉強したらいいかわからないので踏み出せない
一口に勉強と言っても、その内容は実にさまざまです。
資格の勉強、営業方法の勉強、株の勉強など、現代では多種多様な情報で溢れかえっているため、何について勉強すべきか困ってしまいますよね。
その結果、調べるのが面倒で勉強へのモチベーションが下がり、行動を起こさない人が多いです。
何を学ぶべきか悩んでいる人は、後述の「何を勉強すべきか迷っている社会人の方におすすめしたい内容」を是非参考にしてください。
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現状にある程度満足してしまっている
そういった人たちは、現状に折り合いをつけ、ある程度満足してしまっています。
勉強をしなくても会社から解雇を言い渡されるわけではありませんし、勉強をする必要性をあまり感じることがありません。
必要性を感じていなければ、モチベーションも上がらないでしょう。そのため時間があっても勉強を始めることができないのです。
社会人が勉強するメリット
これまでは勉強しない原因について説明しました。では、勉強するメリットは何があるのでしょうか。
ここでは社会人が勉強するメリットについて見ていきましょう。
生涯役に立つスキルが身につく
勉強して得られる知識や技術は、場合によっては一生ものの武器になります。
例えば、プログラミングの技術があれば、普段やっている事務作業を自動化して業務の効率化が図れます。
現代でパソコン業務が関わらない仕事というのはほとんどないため、他の業界に行っても役立つスキルです。
お金に代えられる価値のあるスキルがあれば、例え急に会社が倒産しようがAIにより職業がなくなろうがあなたの力で稼げるようになるのです。
こういったスキルはプログラミングに限った話ではありません。
外国語が話せることや、営業力を磨くなど、何かスキルを身につけることで、あなたの力で稼げるようになる確率は非常に高くなります。
給与が上がる可能性がある
今の会社であなたにしかできないスキルを身につけることにより、あなたの市場価値が高くなるからです。
例えばマニュアル通りに定形作業を行う事務職の人がいたとします。マニュアルどおりに作業を行う場合は、その人の技術力はさほど必要ではありません。
もし欠員がでても、誰かしらが代わりをできます。また、誰でもできる仕事なので給与が低い可能性が高いでしょう。
例えば会社でプログラミングができる、あるいは英語を話せるのはあなたしかいないとしましょう。そういった場合、あなたの代わりを見つけるのは大変です。
病気やケガなどで急な休みを余儀なくされた場合など、あなたしかできない仕事を代わりにできる人が社内にいなければ、その間会社にとって大きな損害が出てしまうことも考えられます。
そのような代えが効かない仕事をしてくれる人には高額な給与を支払う価値があるのです。
これは少し極端な例ですが、勉強してこういった代えの効かないスキルを身につければ、給与は高額になる可能性が非常に高くなります。
ただし、どんなに代わりの効かない技術や知識を持っていたとしても、その会社に合わないスキルであったり、業績不振で会社にお金がない場合、給与が上がる可能性は低いので注意しましょう。
関連記事:給料が安いと感じる?職業・業種による違いや収入を上げる方法を解説
仕事自体が楽しくなる
勉強をしてスキルを身につけることで、仕事が楽しくなります。自分にしかできない業務に携われて、自身で創意工夫する事ができますし、裁量も大きくなるからです。
また、目標とするスキルを身につけることで自分の働きたかった業界に転職することも可能です。
ただし、自分で考えるのが面倒でルーティンワークが好きという人はこれには当てはまらないでしょう。
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何を勉強すべきか迷っている社会人の方におすすめしたい内容
あなたの業務にどのように活かせるか、またあなたが携わりたい仕事はなにか当てはめながら、読んでみてください。
プログラミング
まず1つ目はプログラミングです。
プログラミングはエンジニアの需要増加やテクノロジーの発展に伴って必要とされているスキルです。小学校でもプログラミングが必修化されるほど、プログラミングスキルは重要視されています。
そんななか、未だにエンジニアは人手不足です。「難しい」「大変」というイメージが先行して、なかなか勉強しようという気にならない人もいるでしょう。
もちろん努力は必要ですが、それは他の勉強にもまったく同じことが言えます。一朝一夕で習得できるわけではありませんが、習得すれば一生ものの大きな武器になるでしょう。
スマホでも簡単に勉強できるアプリなどがあるので、まずは気楽にプログラミング言語にふれてみてはいかがでしょうか。
英語や中国語などの語学
2つ目は英語、中国語などの語学です。さまざまな企業でグローバル化が進む現代では、外国語を習得しているだけで仕事にもつながります。
中には外国語が話せなくても今まで問題なかったよ、という人もいるでしょう。しかし、その考えはもったいないです。
もしあなたが外国語を話せたら、話せない他の社員より頭一つ飛び抜けた存在になれますし、新しい事業を任される機会も増えるでしょう。
特に外資系、グローバル系の経営・戦略コンサルタント企業や販売企画・マーケティング企業で働く場合などは語学を習得しておくべきです。
英語だけでなく、アジア圏とのやり取りが多い企業ですと、中国語の習得をおすすめします。
現職に役立つスキル
営業マンであれば、ビジネス書を読んで営業方法を研究したり、事務職であればExcel(エクセル)、Word(ワード)の勉強などがこれに当たります。
特にExcelは、マクロやVBA、ピポットテーブルなどが使えるようになれば、パソコンを使うどの職場でも役に立つスキルです。
タイピングが早くなったり、ショートカットキーが使用できたりするだけで、使用しない場合に比べ遥かに業務スピードが上がります。
すぐに実践できるスキルの勉強なので、仕事ができるようになった実感があれば、モチベーションも高まります。
教養力
社会人として教養力を身につけることはとても大切です。経済、歴史、政治、哲学、文学、一般期常識などは勉強するべき教養でしょう。
自分の仕事に関わる分野以外は関係ないと思っていませんか?教養を身につけることは自分の人生の幅を広げることにつながります。教養があると比べる知識を持てるので独りよがりの考え方に陥ることが減ります。
すぐに役に立つということはありませんが、教養の勉強を続けていくとあなた自身の思考力を深められます。
なぜ「教養としてのテクノロジー」が必要なのか自分の興味がある分野
5個目は自分の興味のある分野について勉強することです。この興味のある分野というのはどんなものでも構いません。
あなたが好きなこと興味のあること、何でも良いのです。書店に行って興味が惹かれた本を読むなどでも結構です。
私は心理学が好きなので、心理学について勉強しています。好きなことなら抵抗がありませんし、モチベーションも上がりますよね。
デザインや手芸などの趣味から、オリジナルグッズの販売をするのも良いでしょう。どんな知識でも、考え方次第でそれが仕事になるのです。
しかし、最初から稼ぐことを考えて勉強するよりも、勉強をする習慣を身につけて学ぶ楽しさを知りましょう。
そうすれば、別の勉強を始めたときの抵抗が軽くなるでしょう。
社会人でも勉強する時間は確保できる
ここまで勉強することのメリットや、おすすめの内容について重点的にお話してきました。
しかし、この記事を読んでいるあなたには、以下のような不安が残っているかもしれません。
「仕事が忙しくて勉強の時間が取れない」
しかしご安心ください。工夫すれば毎日少しでも勉強する時間は作れます。以下の記事では勉強するタイミングや勉強を続けるためのポイントを紹介します。
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