2017年10月17日、インフルエンサーでありHowtoTaiwan を運営する田中伶さんとmilieu編集長 塩谷舞さんの講演「最先端メディア論」がTechWaveで行われたので参加してきました。
この記事では塩谷舞さん(@ciotan )が話された内容から「インフルエンサーに仕事を依頼する際に気をつけること」を個人的に学ぶことができたのでそれをまとめます。
この記事の目次
インフルエンサーとは
ではまず、最近よく耳(目)にするインフルエンサーとは何なのか。
インフルエンサー(influencer)は、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。
引用: ウィキペディア
インターネット上に限定していうと、InstagramやTwitterでたくさんのフォロワーがいて(感覚的にですが最低1万人以上)、その人が発言すると多くのいいね(♡)がついたりリツイート(RT)される人のことをインフルエンサーと呼びます。
塩谷さんのTwitter フォロワー数は28.5K・・・つまり28500人です。普通に生きているだけでは無理なフォロワー数ですね。
インフルエンサーマーケティングとは(辞書的な意味)
続いて、ウェブメディアを運営する人やインターネットマーケティングを仕事にしている人にとって重要となるインフルエンサーマーケティングについてです。
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーが発信する情報を企業が活用して宣伝することをいいます。
しかしこれは辞書的な意味です。インフルエンサーである塩谷さんが考える本当の意味とは何でしょうか。
インフルエンサーマーケティングとは(真の意味)
いち個人が長年かかって積み重ねてきた信頼の空間にお邪魔して、
ファンに向けて有益なことを一緒に発信して、ブランドを好きになってもらうマーケティング
お仕事を依頼するときは、インフルエンサーは1日2日で何万人のフォロワー(ファン)を集めたわけではないことを理解しておきましょう。
インフルエンサーにお仕事を依頼する際に気をつける5つのこと
ここからは、講演を聞いて私個人が「もしインフルエンサーにお仕事を依頼するときはここを気をつけよう」と思った点です。
1:インフルエンサーマーケティングじゃないとダメなのかよく考えること
インフルエンサーによって強みが違い、ファン層も違います。その人だからこそできること、書ける記事なのかどうかを検討することが大切です。そもそもインフルエンサーマーケティングじゃなくてもいいのではないか、から真剣に考えると良いでしょう。「流行っているからとりあえずお願いしとこう、バズらせられるんでしょ?」というスタンスはNGです。
2:UI/UXに口出ししてもらうつもりでいること
インフルエンサーのほうが自分たちよりインターネット上での知見があるという認識を持ちましょう。「そこは口出ししなくていいよ」のスタンスな方はインフルエンサーに依頼するメリットを失っていると認識し、柔軟な頭と社内体制を整えておきましょう。
3:数万PVに耐えられるサーバーを準備できているか確認すること
たくさんの人が自社サイトに見に来てくれるのに負荷に耐えられずサーバーがダウンした、となると意味がありません。こうした企業側のデメリットだけではなく、インフルエンサーにとってはファンから「ダウンしてるよ」「見れないよ」「なにこのクソサイト」とツイートやLINEがじゃんじゃん来てしまい、大変なことになります。
4:インフルエンサーはリリース後「24時間営業のカスタマーサポート」になっていると認識すること
サーバーダウン時だけではなく、出したあともインフルエンサーへはファンからのフィードバックが続きます。社内で「微妙・・・」と誰かが思うようなサービスや商品は出さないようにしましょう。そのためには、上司の鶴の一声で企画をつぶさないことが大切です。変なものを出すとインフルエンサーの選手生命の危機となるケースもあります。注意!
5:真の意味でのインフルエンサーマーケティングを理解すること
さきほどご紹介した、真の意味でのインフルエンサーマーケティングをきちんと理解してからお仕事を依頼しましょう!
まとめ
インフルエンサーに対して敬意を持ち、一緒に「いいものをつくる」という姿勢でお仕事を依頼するととても良い結果が生まれると思いました。
当日の講演の様子や内容は Twitter ハッシュタグ #最先端メディア論 もご覧ください。全てのスライドは塩谷さんのこちらのツイートで見ることができます。
- 今回の講演で使われたスライド(@ciotan ツイッター)
追記
公開後、トップ画像やスライドの原本など塩谷さんからいただけましたので編集いたしました(塩谷さんは明日ニューヨークに旅立つそうですが大丈夫なんでしょうかw)。他の人が書いた記事でも「もっと良い記事にしよう」「読者にとって有益な情報を届けたい」というインフルエンサーのプロ魂を感じました。塩谷さん、田中さんありがとうございました!(お二人とも控え目に言って笑顔が最高でした!)
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