「気がつけば雑務に追われてばかりいる」
そんな悩みはありませんか?
もちろん、雑務は雑務で重要です。しかし雑務ばかりをこなして、より重要な仕事に集中できないようでは問題です。雑務や、細々とした管理の仕事は工夫次第で減らせます。
今回は悩み別に、問題解決の一助になる効率化ツールを紹介します。
この記事の目次
悩み:プロジェクトの管理が面倒臭い
システム開発の現場でありがちな悩みが、プロジェクト管理の面倒くささ。
ソースコードに問題が見つかったとします。
すると「コードの問題点は、いつどのように発生したのか」を検証する必要が出てきます。ミスを修正するよりも、問題が発生する前のコードまで遡り、開発をやり直した方が早いケースもあるからです。
しかしこうした修正対応をするには、後からでも「何月何日時点のコード」を振り返られるよう、こまめにコードを保管していかなくてはいけません。非常に面倒臭い作業です。
この問題を解決するには、どうしたらいいのでしょう。
解決策:GitHubを使おう
上の問題は、バージョン管理にGitHubを導入することで解決します。
git とは?
Gitとは、分散型バージョン管理システムの一つ。
多くの人が同時に同じプロジェクトを編集しても、その二つを合わせることができます。よって最新版のファイルが複数あるという状態をなくすことができます。
多くのIT企業が導入しているバージョン管理システムです。
プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡することが可能。自分が決めた保存ポイントまで簡単に戻すことも可能です。
また巨大プロジェクトにも対応できるように、動作速度に重点が置かれて開発されています。
GitHubを使おう
GitHubは、gitで管理しているプロジェクトをネット上で管理することが可能なサービス。基本的には無料で利用できます。
GitHubでは自分の開発しているプロジェクト等を、ネット上にアップできます。多くのプロジェクトやオープンソースのコードが公開されているので他人のコードを読むことも可能です。
大規模なプロジェクトや社内で利用する場合は、非公開設定が可能な有料プランもあります。社内のコードに関する管理や、デプロイ時のデータの置き場としても利用されるので、多くの会社で利用されています。
悩み:社内のビッグデータを活用できる社員が、全然いない
自社でWEBサービスを一つでも運営している企業であれば、ページ別の訪問者数など様々なデータを抽出。効果検証をしていきたいと考えるのは当然です。
しかし、そこで大きな壁となるのがデータベースの扱いです。企画力に優れた社員が、SQL文を書けるとは限りません。営業力にも優れ、データベースの扱いにも優れた人材というのは中々いないものです。
すると、結局のところSQLが使えるエンジニアにデータ抽出を依頼することになります。
「あのデータを抽出して」
「あのデータとこのデータを紐付けたデータが欲しいんだけど」
こうした依頼を、エンジニアは山のように受けることになるのです。非エンジニアでも気軽にデータベースを扱える仕組みがあれば、少ないエンジニアに業務が集中することはなくなります。
では、どうしたらいいのでしょう。
解決策:Sequel Proを使おう
こうした問題の解決にはSequel Proの導入が効果的です。
Sequel Pro とは?
Sequel ProはMySQLのデータベースを視覚的に変更することが可能です。コマンド操作に慣れていない非エンジニアでも、直感的にdエータベースが扱えるソフトです
データベースを簡単に書き換え
本来なら、基本的にデータベースを変更するにはSQL文やコマンドを利用しなければいけません。つまり、データベースを扱おうと思ったらまずはSQL文を覚える・・・ということが必要。この学習コストの高さが、非エンジニアをデータベースの処理から遠ざける原因になっています。
Sequel Proを使うことで、GUIで簡単にデータベースを操作することが可能です。
難しいコマンド入力いらずでデータの確認はもちろん、データベースのカラムの追加やデータの編集を行うことができます。またSSLを利用してサーバーへの接続もできるので、サーバー上のデータの書き換えも行うことができます。
非エンジニア社員でも、視覚的にデータベースの構成が理解できるのも非常に大きな長所です。テーブルがどのように設計されているのかがわかるので「どのデータとどのデータを紐付けして、抽出できるのか」ということが理解できます。
悩み:社内の開発環境を統一したい
創業間もない企業や、小さな会社では「エンジニアの開発環境を統一できていない」というケースもあるのではないでしょうか。
一般的にプロジェクトの規模が大きくなればなるほど、エンジニアのコーディング規約や開発環境に関する厳しいルール作りが行われます。開発に携わるエンジニアの数が増えるほど、スキルにばらつきが生じるためです。皆がバラバラにコードを書き、それを組み合わせるだけではアプリケーション開発が成り立たないのです。
しかし人的資源に限りがあるスタートアップでは、こうした管理を徹底するのが難しい面もあるでしょう。管理サイドからすれば「エンジニア採用をするだけで精一杯。あとはエンジニア任せ・・・」になっている企業も少なくないです。
とはいえ、開発環境を統一しなくては、大きなエラーなどが発生した際に問題点の検証が一気に難しくなります。
こうした問題はどのように解決すべきでしょうか。
解決策:コーディング規約の整備を一刻も早く行おう
一刻も早く対処すべきなのは、コーディング規約の整備です。
特に注意すべきは、変数の命名規則です。命名規則が統一されていないまま、複数人のエンジニアが「自分のつけたいように、変数に名前をつけている」状態は非常に危険です。重大なエラーを生み出す原因です。
仮に現時点で開発しているソフトウェアに問題点がなく、コードも綺麗に管理されているとします。ですが、この状態はあくまで「現時点ではコードが綺麗に保たれている」に過ぎないと考えるのがベターです。
エンジニアを増員したとします。新しく入ったエンジニアにとって、コーディング規約が整備されていないというのは「わかりづらい」です。コードの理解を難しくします。新しいエンジニアが、ミスを犯す危険性も高まります。
よって、少しでも早く規約の整備をしましょう。
解決策:エディタなど導入が比較的簡単なものから、少しずつ統一していくのも手
規約の整備が完了したら、続いて行うべきは開発環境の統一です。
同じプロジェクトに参加しているエンジニアは同じ規約に基づいて、同じ開発環境でコーディングを行うのが効率的です。不明点などが発生した際に、エンジニア同士で質問し合うことができるからです。
違う環境で発生したエラーの原因を、別のエンジニアが検証するのは意外なほど骨が折れる作業です。
Windowsで開発したものをMacで検証すると、コードに差異が出る。同じフレームワークでも、エンジニアによって採用するバージョンが違う。結果、エラーが出る・・・。こうした事態が頻発することになります。
とはいえもしそれまで開発環境の見直しをしてこなかったのならば「環境統一」は、それはそれで労力が大きな作業です。この場合、まずは導入しやすいものから少しずつ統一していくというのも悪くない手段です。
導入しやすいものの代表例が、プログラミングに使うエディタです。オススメのエディタを3つ紹介します。
Atom
Atom(アトム)はGitHubが開発・公開しているオープンソースのエディタです。
特徴としてはGUIを利用したプラグイン追加が可能になっています。詳しいインストール方法や日本語化の手順、機能は以下の記事を参照してください。
・【徹底解説】「Atom」のインストール・日本語化 ・便利機能
Sublime Text
Jon Skinner氏が開発するクロスプラットフォームテキストエディタです。
こちらのソフトもプラグインをインストールすることが可能です。
特徴としては動作が安定していることやメモリーの利用率が少なく軽いことです。詳しいインストール方法などは、以下の記事をお読みください。
・ダウンロードから設定まで詳細解説!読めばわかるSublime Textの使い方
Vim
Bram Moolenaar氏によって開発されたエディタです。
特徴としては、キーボードのみで操作されることを前提とした設計です。キーボードのみですべての操作が可能。コマンドを利用することで様々な操作を高速に実施することができます。導入方法は、以下の記事を参考にしてください。
・最強のテキストエディタ・Vim入門!導入から活用法まで紹介
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悩み:社内のコミュニケーションコストが高すぎる
打ち合わせに次ぐ、打ち合わせ。
引っ切り無しに届くメールや電話。ようやく本来の作業ができると思ったら、同僚から声をかけられ、また情報共有に時間を取られる・・・。
そんな悩みはありませんか?
こうした問題の根源は、社内のコミュニケーションコストの高さです。本当にその打ち合わせやメール確認は、必要なことなのでしょうか?代わりのツールを使えば、一気にコミュニケーション効率が上がる可能性があります。
解決策:Slackを導入しよう
こうした課題の解決に有効なのは、チャットツールの導入です。特にビジネス向けのチャットツールとして、おすすめなのがSlackです。
Slack とは?
Slackはアメリカ発のビジネス向けチャットツール。最初に「チーム」を登録し、その中でチャットでやり取りを行います。
チームの中には、特定のメンバーを集めた「チャンネル」を作成可能です。例えば「マーケティング部門」チャンネルを作り、部門のメンバーだけを集めたチャンネルを作成。すると、他部署のメンバーには見えない形でチャンネル上でやり取りができます。
Slackのメリット
Slackを導入するメリットを、紹介します。
・パソコンからでも、スマートフォンからでもチャットを確認可能。場所を選ばず、コミュニケーションが取れる。
・特定のチャンネルだけを閲覧可能な「ゲスト」もチームに招待可能。契約社員、インターン、クライアントなどとも柔軟にSlack上でコミュニケーションが取れる。
・チーム全体、複数人、1対1など様々な形でやり取りができる
・過去のやり取りは後から検索可能
・形式を問わず、様々なファイルの送受信に対応している。
Slackの始め方
Slackの詳しい始め方や使い方は、下の記事をご覧ください。
・【slack使用方法完全ガイド】〜始め方から連携機能まで徹底解説〜
まとめ
業務効率化に役立つツールを、4つの悩み別に紹介しました!
普段悩まされている雑務や、非効率な仕事。それらはツールの導入で解決可能なことかもしれません。役立ちそうなツールがあれば、まずは試してみてください。
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