「単語は頻繁に聞くが、パソコンとハードウェアとは何が違うのだろう」
「上司がハードウェアの刷新が必要と言っていたが、何を話しているのか分からなかった」
「ソフトウェアという用語もあるが、違いが分からない」
このような疑問を持ったことのある人は、多いと思います。
一見分かりにくいハードウェアですが、じつは私たちが生活するあらゆる場所で活躍しているのです。
そこで今回は、ITの基礎知識として、パソコンの概要、ソフトウェアとの違い、ハードウェアの種類などを解説します。
本記事を読めば、パソコンにおけるハードウェアの知識が広がり、ITリテラシーの土台を築けるでしょう。
IT初心者の人でも十分に理解できる内容ですから、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
パソコンとは
会社や自宅でパソコンを使って仕事をする人も多いと思います。しかし、そもそもパソコンとは何かと聞かれたら、説明するのは意外と難しいものです。
そこで、ハードウェアを知る第一歩として、パソコンの概要を解説します。
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パーソナルコンピューターの略語
パソコンとは、パーソナルコンピューター(個人用コンピューター)を略した言葉で、PCとも略されます。
ちなみに、パーソナルコンピューターの名付け親はアメリカの計算機科学者であるアラン・ケイという人物です。
彼は、理想のコンピューター像を提唱した「ダイナブック構想」やコンピューターの原型といわれる「Alto」を開発しました。
パソコンの起源は諸説ありますが、一般的には1975年に発売されたMITSのAltair 8800という説が有力です。多くの類似製品が生まれるときっかけとなりました。
スティーブ・ウォズニアックが設計、スティーブ・ジョブズが企画を担当した「Apple Ⅱ」というモデルは、入出力装置・記憶装置が搭載されたオールインワンの一般家庭用のパソコンとしてヒット。
パソコンの普及に貢献し、今ではIT業界を牽引する存在となったAppleの基礎を築いたと言われています。
パソコンの種類
パソコンはサイズや形状の違いから、以下の種類に分けられます。
- ノートパソコン
- デスクトップパソコン
- 液晶一体型パソコン
- 2 in 1パソコン
ノートパソコンは、折り畳んで持ち運べるコンパクトなタイプです。膝の上に乗せて使えることから、ラップトップ(lap top)と呼ぶこともあります。
デスクトップパソコンは、本体とモニターが分離しているタイプです。主に、据え置き型としてオフィスや各家庭のデスクに置いて使います。
液晶一体型パソコンは、本体とモニターが一体化したデスクトップパソコンです。
2in1パソコンは、モニターとキーボードを分離できるノートパソコンです。タッチパネルに対応しており、タブレットとしても使えます。
パソコンはたくさんのパーツの集合体
パソコンの性能を考える際に、「パソコン=部品(パーツ)の集合体」と捉えることが重要です。
一例として、Apple社のMacBookを購入するケースで考えてみます。MacBookを購入する場合は、まずディスプレイの大きさを選択します。
その後、ストレージ・プロセッサ・メモリなどをカスタマイズします。
ストレージが大きければデータを大量に保存できますし、メモリの容量が大きければ、CPU負荷の高いアプリケーションを実行しても、快適に使用できるでしょう。
このように、同じMacBookでもパーツの選択によって性能は大きく変わります。
ハードウェアとソフトウェアの違いについて
それでは、パソコンの概要を踏まえて、ハードウェアとソフトウェアの違いについて見ていきましょう。
ハードウェアとは目に見える形があるもの
パソコンにおけるハードウェアとは、本体そのものやキーボード・マウス・ハードディスクなどの物理的なパーツの総称です。
大ざっぱにいうと、目に見える形のあるものです。人間に例えるならば、体全体や頭・胴体・手足を指します。
もともとはコンピューターに関連する専門用語ですが、場合によっては都市や国家、施設のことをハードウェアと捉えることもあるようです。
ソフトウェアとは目に見えない形がないもの
パソコンにも、人間で言うところの体だけではなく、それを動かす脳や神経に該当する機能が必要です。そこで重要なのが、ソフトウェア。
上述のように、ハードウェアはいわば「箱」のようなものです。手足があっても、指令を出す脳があって、神経が通っていなければ動きません。
ソフトウェアは、パソコンを動かすデータやプログラムのことで、目に見えない形がないものです。
また、ソフトウェアは2種類に分類され、WindowsやLinuxサーバーなどのOS(オペレーティングシステム)を基本ソフト、ExcelやWordなどの具体的な処理を担当するものを応用ソフトといいます。
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BIOSがハードウェアとソフトウェアをつなぐ
ちなみに、ハードウェアとソフトウェアの間には、BIOS(Basic Input Output System)というコンピュータープログラムが存在します。
BIOSは、パソコンを起動して最初に実行されるもので、OSの読み込みやキーボード・マウス・ディスプレイの入出力制御などを担います。
つまり、ハードウェアとソフトウェアをつなぐ存在なのです。人間に例えるなら、脳幹や意識に相当する存在であり、意識がなければ、人間は生命活動を維持できません。
パソコンの仕組みと5大装置について
- 制御装置
- 演算装置
- 記憶装置
- 入力装置
- 出力装置
制御装置とは、各装置のコントロールを担うもので、ハードウェアでいうCPU(Central Processing Unit)に該当します。人間の脳に相当する重要な存在です。
演算装置は、四則演算、論理演算、データの判断を担い、同じくCPUに組み込まれている装置です。
記憶装置とは、入力されたデータを記憶するためのもので、主記憶装置(メモリ)と補助記憶装置(HDD・SSD)に分類されます。
主記憶装置は、主にCPUと補助記憶装置の中間でデータの受け渡しを担うものです。補助記憶装置は、主記憶装置から渡ってきたデータを保存するものです。
入力装置は、コンピューターの外部から入力された情報を内部に取り込むためのもの。ハードウェアでいう、キーボードやマウスなどが該当します。
出力装置は入力装置の逆で、コンピューター内部の情報を外部に送り出すもので、ディスプレイやプリンターなどが該当します。
おもなハードウェアの種類について知ろう
ハードウェアに関する概要を紹介しました。要点をまとめると、以下です。
- パソコンはパーソナルコンピューターの略語で、パーツの集合体である
- ハードウェアは形のあるもの、ソフトウェアは形のないもの
- パソコンは5つの主要な装置から構成されている
上記の通り、ハードウェアを知るための第一歩につながる内容を解説しました。
記事の後半「【初心者向け】ハードウェアの構成・種類・具体例を解説!」では、パソコンにおけるハードウェアの構成や種類を説明していきます。
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