2020年から必修化になるプログラミング。しかし、実際の教育現場や保護者の間ではまだ十分に「プログラミング教育」に関する認知が広がっているとは言えません。
今回は改めて「小学校で教えるプログラミングとは何か」を解説します。
小学校で教えるプログラミングは、必ずしもコーディングを指しているわけではなく「情報活用能力を高めて、各教科の学習に必要な基盤の力を身につける」ことが重視されているのがポイントです。
1つ1つ見ていきましょう。
この記事の目次
2020年からプログラミングが小学校で必修化
2020年からプログラミングが小学校で必修化されます。このように聞くと「プログラミングという新しい教科ができるんだ」と感じる保護者の方が多いでしょう。
ですが実際には「プログラミング」という科目ができるわけではなく、既存の教科の中にプログラミングを取り入れた学習を組み込んでいく形での必修化がされます。
プログラミング自体の認知度は高い
GMOメディアが実施した調査(有効回答数は2,056名程度)によると、プログラミングについて「ある程度の知識がある」と答えた人の割合は43.9%。プログラミングができると答えた保護者も16.3%存在し、6割の保護者がプログラミングに対して高い認知度を持っていることが明らかになりました。
つまり「プログラミングとは何か」をそもそも知らない保護者は、どちらかといえば少数派です。
「プログラミング教育」についてよく知らない保護者が多数
ですが「プログラミング教育」については、よく知らない保護者が多数です。2020年からのプログラミング必修化を知っている保護者とそう出ない保護者の割合は約半々。プログラミング必修化に肯定的な保護者は、全体の3割と少数派です。
プログラミング自体の認知度は高くとも、プログラミングを「教えること」「学ぶこと」の意義への理解は深まっていないと言えるでしょう。
何のために小学校でプログラミングを学ぶのか
ではそもそも何のために小学校でプログラミングを学ぶのでしょうか。
プログラマー育成は目的ではない
小学校でのプログラミング教育は、そもそもプログラマー育成を目的としたものではありません。小学校でプログラミングを習うからといって、全ての子供がエンジニアになることを強制されているわけではありません。
つまり、プログラミングは職業訓練の一種ではなくあくまで「基礎教養」の一種という扱いです。
プログラミング思考を育むのが目的
小学校でのプログラミング必修化は、「プログラミング思考」を育むことが目的です。
ここでのプログラミング思考とは「情報活用能力を構成する資質・能力」と定義されます。どのような教科を学ぶ上でも、情報活用能力は重要です。そして、高い情報活用能力の基盤となるのがプログラミング思考です。
つまり、プログラミング思考は各教科の学びを深める基盤の能力なのです。
具体的な授業内容、身につくスキルは?
小学校では具体的に、どのような形でプログラミングを学ぶのでしょうか。
「コンピュータができること、できないこと」を体験して理解する
まずはコンピュータとプログラミングに実際に触れてみて、コンピュータが得意なこととそうでないことを肌で体感します。
目的は「コンピュータはプログラムで動いていること」「そのプログラムは人が作成していること」「コンピュータには得意なこととそうでないこととがあること」を、子供が体験を通じて知ることです。
人間とコンピュータの違いを理解し、コンピュータに「してほしいことをしてもらうため」には必要な手順があることを学びます。
プログラミング思考は各教科を横断する形で深める
前述の通り、プログラミング思考は「単一の教科」ではなく各教科を横断する形で学びます。
数学や音楽、理科など各教科の指導の中に、プログラミング体験の機会をを計画的に取り入れていきます。
情報活用能力
学習においてコンピュータを適切に用いて、情報を整理・比較したり、発信したり、保存・共有する力を育みます。
学びに向かう人間性の育成
コンピュータ等を上手に活用して「情報活用能力」を身につけることは、主体的な学びに深く紐付いたものとして期待されています。様々な情報を収集したり、発信したりすることで児童たちが将来的によい社会を築いていこうと能動的に行動していく人物になることが望まれているのです。
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子供にどんなパソコンを買い与えるべき?
プログラミング教育必修化に当たって、子供にパソコンを買い与えることを検討している保護者の方も多いのではないでしょうか。
近年は初めて持つ情報端末がスマートフォンやタブレットという子供も多く、キーボード付きのパソコンをいきなり与えられても手に馴染まず学習がはかどらない子供もいます。
子供でも使いやすく、かつ多少乱暴に扱っても大丈夫なパソコンにはいくつか条件があります。1つ1つ見ていきましょう。
頑丈
まず頑丈であることが条件です。子供はパソコンに飲みものをこぼしたり、思うような操作ができずに画面を叩いてしまうなど乱暴にパソコンを扱うこともあります。
Let’s Noteがおすすめ
例えばPanasonicが発売している「Let’s Note」シリーズは、厳しい落下試験を繰り返して製品化されたノートパソコン。パソコンを持ち歩く機会が多いビジネスパーソン向けのシリーズです。
頑丈さを基準に選ぶならおすすめです。
セキュリティが強固
ハッキングやネットウィルスなどの被害に子供があわないためには、OSの自動アップデートが充実しているなどセキュリティの強さも大事です。
Chromebookがおすすめ
例えば、Googleが開発しているChrome OSを搭載したChromebookは、データはクラウド上への保存が前提。その上でOSは常に自動アップデートする仕様です。
パソコンをなくしてしまってもデータはクラウド上に管理されているため、失われるデータはごく一部。かつOSが自動アップデートされるため、OSの欠陥の修正はすぐに対応されます。
セキュリティ重視なら、Chromebookがおすすめです。
キーボードだけでなくタッチパネル入力も可能
子供が初めて触る情報端末は、先にも書いたようにスマートフォンやタブレットのようにタッチパネル搭載型であることが多いです。
よって「初めて触った情報端末」と同じように、タッチ操作できるパソコンを選ぶのが望ましいです。複雑なキーボード操作やコマンド操作は、子供がパソコンやプログラミングの習得を諦めてしまう最初の関門になるからです。
Surfaceがおすすめ
タッチパネル搭載のパソコンを選ぶなら、Surfaceがおすすめです。
Surfaceはタッチパネル搭載で、2 in 1。パソコンとしてもタブレットとしても使えます。そしてペン入力にも対応しているため、絵を描くこともできます。
お絵描きが好きな女の子向けのパソコンとしてもおすすめです。
さいごに
小学校で行われるプログラミング教育の意義や、パソコンの選び方などについて紹介しました。プログラミング教育に対して「自分の子供をプログラマーにしたいわけではない」と思う保護者の方も多いでしょう。ですが、実際にはプログラミング教育は「コーディングそのもの」を指しているわけではなく、情報活用能力を指しています。
これからの時代に大事になる、プログラミング思考を養う機会として今後のプログラミング教育に注目です。
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