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AIがライターの仕事を奪う?人工知能が100万本の記事を書く未来

作成: 2017.07.24 更新: 2020.04.01

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近年、文章執筆を行うAI(人工知能)が注目されています。

「文章は人間が書くものだ」と、無意識のうちに思い込んでいる方は、多いのではないでしょうか?

現代ではAIがライターの仕事を脅かす存在になりつつあります。今後ライター業はAIに代替されるかもしれません。

今回は、ライターの仕事とは何かということも踏まえつつ、人工知能による記事執筆・ライティング・小説制作の事例をご紹介しましょう。

また、実際にAIをライターとして導入している企業についても取り上げます。

この記事を読めば、あなたはAIによる記事制作や小説執筆の事例などについて、理解を深めることが出来るでしょう。

そもそもライターの仕事とは

そもそもライターの仕事とは何でしょうか?


ライターの仕事は一般的には取材で聞き込みをしたり、資料を読み込んだりして情報を収集して新聞、雑誌やWEB、フリーペーパーなどに掲載する記事を書くというものです。

編集者やクライアントなどからの執筆依頼をもらい仕事をこなすことが多いです。

ライターの種類

ライターと言っても様々なジャンルがあります。ここでは4種類のライターを紹介します。

コピーライター

商品や企業などを宣伝するための広告に使用する文言を書く仕事をするのがコピーライターです。

新聞・雑誌やテレビCM、Webサイトやバナー広告などでの発表がメインになります。

Webライター

Webライターはwebサイト上で文章を書くのが仕事です。

企業のwebサイトに載せるコラムや記事を執筆したり、ECサイトの商品説明文章を書いたり書くジャンルは幅広いです。読者に役立つ情報が求められます。

Googleなどの検索サイトで上位に入ることが必要なので、SEO対策を知った上で記事を書く必要があるでしょう。

取材ライター

現地に足を運び、自分自身で体験したことのレポートを書いたり、訪れた店舗を紹介する記事を書いたりするのが取材タイターです。

実際に足を運んでの取材になるのでフットワークの軽さやコミュニケーション能力が求められます。主な発表先は新聞、雑誌やWeb媒体などです。

テクニカルライター

専門的な技術に関する文章を書く仕事です。私達が目にするもので言うと、取扱説明書や仕様書などです。

技術的なことや商品についてしっかりと理解し、噛み砕いて分かりやすく書くということが求められます。

文章に個人の感想や感情などは必要ありません。利用者目線になって書けることが必須条件です。

AIは文章を書けるのか?

株式会社ビットエーは、米Articoolo.Incと提携し、人工知能ライティングツール『Articoolo』を用いたAIによる自動生成コンテンツを公式ウェブサイトで公開しています。

Articoolo

出典:Articoolo

Articoolo』はキーワードから文章を自動生成するライティングツールです。

対応言語は英語と日本語があります。日本語のみβ版です。

英語の原文に目を通すと、キーワードからAIが自動生成したとは思えないほどの文章の緻密さ、正確さに驚かされます。

『BITA デジマラボ』にて公開中の、AIによって生成された記事

VRによる進化はどこから進む?医療・人命救助の現場における現状と期待
AI、ロボットは雇用を奪い、ヒトに取って代わる存在か否か
人工知能が可能にする(かも知れない)ほんの少しだけ未来の話

今回の提携では、AIが英語による情報収集と草稿作成を担当しており、日本語版の記事の発表の際には人の手による編集が加わっています。

そのため、人工知能が作成した原稿がそのまま配信されているわけではありません。

とはいえ、人工知能を用いることがスピーディーかつ大量の情報発信に有用であることを示すには、『Articoolo』のケースは非常に興味深いものであると言えるでしょう。

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人工知能が記事を書くことのメリットとは何か?

インターネットの普及により、情報流通量は増加し続けています。

日本国内の情報流通量は2001年から2004年まで横ばいの状態が続いていたものの、2005年を境に急激に増加をはじめ、2009年には2001年の倍の数値を記録しています。
人工知能記事執筆

出典:http://www.soumu.go.jp/main_content/000124276.pdf

人々がニュースに触れる媒体がテレビや新聞に限られていた時代には、一つ一つの記事にたっぷりと時間を掛けて、編集を行うことが可能でした。

しかし情報の総量が増えるに伴い、媒体が増加しているいまの時代には、書き手には速報性が高い情報を、大量に配信することが求められます。

つまり、多くの記事を早く作り上げることの需要が、日増しに高まっているのです。

こうした背景を受け、脚光を浴びているのが文章を自動生成する人工知能です。

AP通信では、Automated Insights社のコンテンツ生成ツール「Wordsmith」を導入し「100万のページヴュー(PV)がある1本の記事ではなく、たったの1PVしかない100万本の記事をつくる」という方針に基づき、ロボット記者による記事制作を進めています。

Automated Insights社は2014年だけで10億本以上のコンテンツを生成したが、その多くは多数の人に読まれることをはじめから想定していない。
Wordsmithは、一種のパーソナルなデータサイエンティストとして機能し、ツールを利用しなければ分析されないままかもしれないデータを選り分け、ひとりの読者に読んでもらえるオリジナルの記事をつくるのだ。
出典:https://wired.jp/2015/03/12/future-news-robots-writing-audiences-one/

AIが文学賞の選考を通過するケースもある

AIが手掛けるのは、速報性が求められる記事ばかりではありません。

公立はこだて未来大学では、『きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ』と題し、ショートショート作家・星新一の作品を解析し、人工知能に面白いショートショート小説を書かせるプロジェクトを推進しています。
人工知能記事執筆

出典:https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/

公式サイトには人工知能に星新一の作品を読ませることで生まれた、2015年の成果作品が公開されています。
■ 第三回星新一賞応募作品 『コンピュータが小説を書く日』https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/results/stories/617.pdf
■ 第三回星新一賞応募作品 『私の仕事は』
https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/results/stories/1137.pdf

文学賞である『星新一賞』は、AIにも応募資格を与えています。
『作家ですのよ』の成果作品は、一部は一次審査を通過したものの、受賞には至らなかったそうです。

AIライターの導入例

今後、ライターがAIに代替される日は近いのでしょうか?


現在ではAIをライターとして導入する企業も出てきています。実際にどんな企業がAIライターを導入しているのか紹介しましょう。

AP通信のロボット記者

英語圏では、報道機関のAP通信が2014年にロボット記者『Wordsmith』を導入しました。

企業の決済情報やスポーツ結果などを一定のテンプレートに落とし込むことで自動的に記事にすることが可能に。

AIロボットの導入は数字の書き間違いも減らし、記事の出稿量のが12倍に増えることにも繋がったそうです。

参照:DG Lab House

日本経済新聞の「決済サマリー」

日本では日経新聞が2017年からAI記者「決済サマリー」を導入しました。

「決済サマリー」は、企業が発表した決算資料を分析し、業績データなどを抽出して記事を作成します。

その記事は日経電子版などに掲載。1日30本記事を手掛けることが可能です。

参照:Tech Crunch

RettyのAI Webライター

実名型グルメサービスのRettyは口コミまとめ記事を作るAI「まとめ記事自動生成ソリューション」を開発、導入しました。

多くのユーザーの支持を得て拡散された口コミを学習させ、人気のキーワードを抽出し、検索上位に上がりそうなまとめ記事を作ってくれます。

AIの作成記事数は1年間で2万ページ以上。アパレル、化粧、人材などの様々な企業が「まとめ記事自動生成ソリューション」の導入を進めています。

参照:BUSINESS INSIDER

まとめ・展望

『Wordsmith』導入事例に代表されるように、人工知能を使い、実用レベルでスピーディーかつ大量の情報発信を行う企業が今後さらに増加していくでしょう。

日本でも『Articoolo』を使って、作成した記事を日本語に翻訳するといった形で人工知能による記事制作の効率化が進んでいます。日経新聞や、Rettyのような例もあります。

大量かつ速報性の高い記事は、質の高い文章を生成するAIに任せ、人間は空いた時間で新たな仕事を作り出す。将来的にはそうなるかもしれません。

しかし、AIは文学賞の選考を通過したとは言え、読解力などまだ苦手な点もあるようです。ライターの仕事は当面はAIに完全に代替されることはないでしょう。

実は、AIによってホワイトカラーの仕事も代替されると言われています。以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひ一読してみてください。

ブルーカラー・ホワイトカラーとは?ホワイトカラー職はAIで消えるのか

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。