ITリテラシーを身につけたい方におすすめの資格が、ITパスポートです。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- ITパスポートの過去問は何年分解けば合格できるか
- ITパスポートの過去問の4つの入手方法
- ITパスポートの過去問だけで合格するための勉強法
ITパスポートの過去問を使って合格を目指す方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事の目次
そもそも「ITパスポート」とは?
出典元:独立行政法人情報処理推進機構
ITパスポート試験(IP)を簡単に説明すると、ITの基礎知識の保有を証明する国家試験です。
ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の1つであり、試験区分の中で最も難易度が低いとされています。
そのため、高校生、大学生、新卒の社会人など、IT初心者の入門資格としておすすめ。
試験は、全国の会場で土日を中心に随時実施されています。
申込み方法は、こちらの公式ページから利用者IDとパスワードを発行し、受験申込みページから申込むだけです。
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ITパスポートの過去問は何年分解けば合格できる?
ITに関する知識は、IT業界の中だけでなく、すべての業界で必須だといえます。
そして、基礎的なITリテラシーを身につけるのにおすすめなのが、ITパスポート試験です。
本章では、ITパスポートの過去問を何年分解けば合格に近づくのかを解説します。
過去問3年分が学習量の目安
過去問を使った学習量の目安は、3年分で600問(1年で春と秋で公開されるのが200問、3年で600問)が基本です。
これは、3ヶ月程度を学習時間として設けて合格を目指す場合、単純計算で1ヶ月あたり200問を解き進めるということ。600問という数字は現実的な数です。
これからITパスポートの勉強を始めようという人でも、決して高い壁とは感じないと思います。
ただし、過去問は一度解けばよいというわけではありませんので注意してください。後ほど、過去問を効果的に活用する勉強法については改めて解説します。
ちなみに、市販の参考書は「4・5年+頻出問題」の内容が多いため、4年分以上を勉強するとさらに安心といえるでしょう。
過去問8割正解で合格できる可能性が高い
ITパスポートの合格基準点は、「600点以上 / 1000点」です。
なおかつ、3つの出題分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)において、「300点以上 / 1000点」の評価点を獲得しなければなりません。
当然ながら、過去問とまったく同じ問題は出題されませんから、合格のボーダーラインとしては、過去問8割正解を安定して出せるレベルが無難だと思われます。
ちなみに、公式ページの『統計情報』では、2023年5月度の合格率は54.4%、2023年4〜5月度の累計の合格率は52.7%でした。
この合格率は、ほかの情報処理技術者試験と比較しても非常に高い割合です。きちんと勉強すれば、無難に取れる資格だといえるでしょう。
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ITパスポートの過去問の4つの入手方法
過去問を3年分解き、なおかつ8割正解を安定して出せれば合格に近づけると説明しました。続いては、過去問の入手できる4つの方法を紹介します。
- IPAの公式サイトでPDFをダウンロード
- ITパスポート対策サイトを利用
- ITパスポートの過去問アプリをインストール
- ITパスポートの参考書を購入
IPAの公式サイトでPDFをダウンロード
ITパスポートの過去問は、公式ページの『過去問題(問題冊子・解答例)』からPDF形式でダウンロードできます。
PDF形式のファイルが開けない場合は、Adobe社のAdobe Readerをインストールしてから入手しましょう。
ただし、各問題に対する解説はありませんので、後述する『ITパスポート試験ドットコム』などの解説サイトと併用して学習するのがおすすめです。
ITパスポート対策サイトを利用
ITパスポートの試験対策ができるサイトから過去問を入手するのもおすすめ。
最もポピュラーなのは、こちらの『ITパスポート試験ドットコム』で、過去数十回分の過去問に対する解説を閲覧できます。
また、ITパスポート試験ドットコム内で提供されている「過去問道場」は、ITパスポート対策の定番サービスです。
約2,400問の過去問の中からランダムで出題された問題を解けるので、試験対策を効率的に進められるでしょう。
ITパスポートの過去問アプリをインストール
通勤・通学中やお昼休みなどのスキマ時間を活用するなら、スマートフォンで手軽に学習できる過去問アプリがおすすめ。
アプリは、iOS版とAndroid版でそれぞれリリースされており、タブレット端末にも対応。
進捗管理や問題のマーク機能など、アプリならではの便利な機能がついているのも特徴です。
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ITパスポートの参考書を購入
ITパスポート試験は、試験対策用の参考書も販売されています。
参考書で学習するメリットとしては、過去問を使った学習のほか、出題傾向に合わせた問題を解けることなどです。
また、専門用語は図やイラストを用いて分かりやすく解説しているため、丁寧な解説がほしい方にもおすすめ。
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ITパスポートの過去問だけで合格するための勉強法
ITパスポートの過去問は、公式サイトやアプリを使えば無料で入手できます。上手く活用して、合格につなげたいところです。
ここでは、過去問だけで試験に合格するための勉強法の5つのポイントを紹介します。
- 学習用・模擬試験用で解く過去問を分ける
- 分野を絞ってまとめて学習する
- 間違えた問題の解説を読む
- 過去問を繰り返し解いて穴を埋める
- 一気に覚えようとせず地道に進める
学習用・模擬試験用で解く過去問を分ける
過去問だけで合格するための勉強法の1つ目のポイントは、「学習用・模擬試験用で解く過去問を分ける」です。
過去問を分ける理由は、学習の負担を軽減することと、ウィークポイントを明確にして効率よく勉強することの2つ。
実際に分けるときは、前章でご説明したように、過去問3年分(計6回分)を目安としましょう。
この場合、学習用は2年分(4回分)を使い、模擬試験用は1年分(2回分)を使うのが基本です。
分野を絞ってまとめて学習する
過去問だけで合格するための勉強法の2つ目のポイントは、「ITパスポートの出題分野の1つに絞ってまとめて学習する」です。
分野を絞る理由は、似たような問題をまとめて解いた方が記憶や知識が定着しやすいから。
前章で説明したように、ITパスポート試験はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野で構成されています。
『ITパスポート試験ドットコム』の過去道場は、分野を絞って過去問が解けるので、ぜひ活用してみてください。
間違えた問題の解説を読む
過去問だけで合格するための勉強法の3つ目のポイントは、「間違えた問題の解説を読む」です。
答えだけを見て終わりにせずに、解説をしっかり読むことが大切。当然、似た問題であっても同じ答えではないので、文脈を理解して解答できる力をつける必要があります。
また、解説を読むことで知識が定着しやすくなり、解答以外の周辺知識も得られるというメリットがあります。
解説を入手する際は、Webサービス・過去問アプリ・参考書など複数の選択肢があるので、自分に合うものから選んでください。
過去問を繰り返し解いて穴を埋める
過去問だけで合格するための勉強法の4つ目のポイントは、「過去問を繰り返し解いて穴を埋める」です。
過去問を一度解いただけでは、過去問3年分・計600問のすべてを理解するのは困難。
最低でも4周くらいは繰り返し問題を解いて、記憶を定着させましょう。
一気に覚えようとせず地道に進める
過去問だけで合格するための勉強法の5つ目のポイントは、「一気に覚えようとせず地道に進める」です。
始めの頃はモチベーションが高いため、一気に進めようとします。しかし、日を追うごとにモチベーションが下がり、学習に身が入らなくなる可能性もあります。
スケジューリングをせずに気分で進めていると、このような状態に陥る可能性が高いです。
3ヶ月、4ヶ月などの期間を決めて、逆算して1日の学習量を設定しましょう。学習する時間を決めて、コツコツと無理せず進めるのが、ITパスポート合格への近道です。
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ITパスポートの過去問を解くだけでも合格は可能
ITパスポートの過去問の入手方法や、過去問だけで合格するための勉強方法を解説しました。
ITパスポートは、情報処理技術者試験の中で難易度が低いとはいえ、試験対策は確実に行わなければなりません。
過去問を解くだけでも十分に合格できますから、学習時間を確保してITリテラシーの基礎を身につけましょう。
以下の記事では、当ブログ編集部メンバーがほぼ過去問だけを使ってITパスポートに合格したときの学習方法を紹介しています。
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