2020年3月3日、第4の携帯キャリアとなる楽天がついに料金プランを発表。
この記事では、楽天が発表した料金プランに加えて衝撃の価格の裏側を解説します。
※記事内の価格は執筆時の内容です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次
楽天が発表した料金プランとは
まずは、楽天が発表した料金プランを紹介します。
衝撃の料金プラン
出典:engadget
楽天が発表した料金プランですが、国内電話かけ放題・データ使用量無制限で、なんと1年間無料(300万人限定)。
※一部地域を除く(auローミングエリアでは月2GBまで使用可能)
また、2年目以降も3,278円/月(税込)で提供とのことで、大変衝撃的な料金プランとなっています。
engadgetの調査によると、大手3キャリアを利用しているユーザーの2019年における携帯料金は平均8023円/月とされているので、いかに楽天の料金プランが凄いものなのか実感できますね。
正式なサービス開始は4月8日になります。
世間の声
Twitter上で世間の声を見てみましょう。
楽天モバイルが完全に業界壊しにきたww
・プランはたった1つ
・月額3,278円(税込)
・通話=かけ放題
・データ通信=使い放題(自社回線なら)しかも、先着300万人については契約から1年間無料!w
自社回線は最初は弱いだろうけど、これは業界がざわつくぞ…!https://t.co/99Irg17pxg— 大河内薫@税理士 (@k_art_u) March 3, 2020
楽天、凄いな!!
ドコモ、au、ソフトバンクはどうでるのだろう。格安に切り替える気はないし、とりあえず安くなると嬉しい笑楽天モバイルの料金は、自社回線はデータ使い放題で1年無料 – https://t.co/75fmoaL1gL https://t.co/NaZVa6V8AS
— たーしー@カレー芸人🍛(リハビリ中) (@takeshi19860216) March 3, 2020
料金に関しては、ポジティブな意見が多かったです。
破格の安さを実現できる理由
なぜ、楽天はここまで安い価格を実現できるのでしょうか。
その理由を解説します。
ネットワークの仮想化
楽天モバイルが破格の安さを実現している最も大きな要因は「世界初の完全仮想化ネットワーク」にあります。
モバイルネットワークは以下の2つで構成されています。
- 基地局などのエッジ部分である「無線アクセスネットワーク」
- 交換機などの基幹部分である「コアネットワーク」
従来の携帯3キャリアは、上記のどちらにも専用のハードウェアを用いていました。そのため、機器の設置コストや故障時の交換コストなど、様々な面で費用がかかっていました。
そこで、楽天はこれらのネットワークを仮想化することに着目したのです。
これらのネットワークをハードウェアではなく、ソフトウェアにすることで、費用を削減することに成功しました。
また、完全仮想化ネットワークによって実現するのは「安さ」だけではありません。
- 安定性
→専用のハードウェアへの依存を無くすことで、故障時にもすぐに復旧することが可能となります。 - 柔軟性
→新たな機能を追加する際に、専用機器をわざわざ交換や追加をするのではなく、アップデートのようなかたちで導入することが可能となります。そのため、5Gへの移行も容易にできると言われています。
最新の技術によって、上記のような強みを持ったネットワークを構築しています。
気になる通信速度は?
価格面で魅力がある楽天ですが、実際の通信速度には問題はないのでしょうか。
無料サポータープログラムに参加した人の声
既に楽天は「無料サポータープログラム」というかたちで限定的にサービスを開始しています。
そこで、Twitter上から無料サポータープログラムに参加した人の声を集めました。
楽天モバイル無料サポータープログラム 始めました。
予想以上に通信良いですね☺#楽天モバイル無料サポータープログラム pic.twitter.com/5DfbmOuCYT— 🇯🇵Ke🏟nji🇰🇷 楽天モバイル無料サポーター (@kenjitokyo0225) February 23, 2020
楽天モバイルの無料サポーターやってますが、屋内でのキャッシュレス決済が上手く行かないことがある。電波のせいかな
— Laiyan (@ngohgiulaiyan) February 22, 2020
問題なく使えるという声もある一方で、2月時点でも一部の場所では使いづらく感じるところもあるようです。
鍵を握るのは基地局か
出典:株式会社 環境設計国建
普段何気なく使っているスマートフォンですが、それが利用できるのは「携帯基地局があるから」ということをご存知だったでしょうか。
基地局の多くは建物の屋上に設置されており、いわばアンテナの役割をしています。
つまり、これがないとスマートフォンが使い物にならなくなるのです。
また、1つの基地局で利用できるアクセス数は限られているため、人口が多い場所では相応の数の基地局が必要となります。
現状、今回の会見でも述べられたように、東京/神奈川/千葉/埼玉/愛知/大阪/京都/兵庫などの一部では楽天の自社回線の整備が進んでいます。他の地域ではauの回線を借りるかたちで対応しています。
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楽天が掲げる2つの特徴
2019年9月に行われた会見でも述べられたように、携帯電話の民主化を掲げる楽天では2つの縛りがないことが特徴となっています。
契約期間の縛りなし
1年ほど前までは携帯電話を2年契約した場合、期間内の解約には約1万円の違約金が発生していました。
2019年10月の電気通信事業法改正によって、違約金の上限額が1000円以下に設定されたものの、まだまだ違約金を払わなければ解約できないところもあります。
そのような中でも、楽天は「最低利用期間なし」「違約金なし」を掲げています。
全機種SIMロックフリー
従来の携帯キャリアでは「通信プラン」と「端末」を結びつけて契約することが当たり前となっていました。
そのため、SIMロック解除という手続きを行わないと他の携帯キャリアに移行することができない状況にあったのです。
しかし今回、楽天は国内の携帯キャリアで初めて「全機種SIMロックフリー」を実現させて、このような縛りをなくす動きをしています。
楽天が目指すところ
第4の携帯キャリアとして本格始動する楽天。
じつはただ国内で携帯サービスを始めるだけではありません。
ネットワーク技術の世界展開
楽天は2020年2月21日に、次世代通信規格「5G」でシンガポールの通信会社、TPGテレコムに技術を提供することで基本合意したと発表しました。
参照:日本経済新聞
TPGテレコムは、シンガポールに第4の通信キャリアとして参入した企業。楽天は、本記事の前半で紹介した「完全仮想化ネットワーク」の提供をするとのことです。
このように楽天は今後、世界初のネットワーク技術を世界的に展開することでしょう。
独自の携帯端末も開発
昨年9月にも発表されましたが、楽天は「Rakuten mini」という独自の携帯端末も販売します。
Rakuten miniは世界最小・最軽量のスマートフォンで、その大きさはなんとクレジットカードサイズ。
無料サポータープログラムの参加者のなかには、既に使用している人もいます。以下のようなレビュー動画も出ているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
楽天の携帯サービスは4月から本格的に開始されます。
世界規模でも割高と言われている日本の携帯料金ですが、楽天の料金発表を受けて、各社がどのような対応をとるか注目ですね。
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