「ジョブホッパーの定義はどこからだろう」
「自分もジョブホッパーに当てはまるのか」
現在あなたはこう悩んでいませんか。
ジョブホッパーとは転職を繰り返す人のこと。日本ではマイナスイメージを持たれることが多いです。
この記事では何回目の転職からジョブホッパーと見なされるのか、そしてジョブホッパーになるメリット・デメリットも解説しましょう。
この記事の目次
ジョブホッパーとは?
ジョブホッパーは、英語で書くと「job-hopper」。
一般的に3年以内の転職を5回、6回と転職を繰り返している人のことを指します。
厳密な定義はありませんが、例えば20代で3回以上転職をしている人は、ジョブホッパーと見なされる可能性が高いです。
何が悪い?日本でネガティブイメージがつきやすい理由
ジョブホッパーの本来の意味としては「高待遇・スキル向上を目指して、あるいは人間関係などの不満から、比較的短い期間に転職を繰り返す人」を示しています。
ただ終身雇用や年功序列が根強い日本社会においては、ネガティブイメージがつきまといやすいのが現状。
実際にリクナビネクストが企業の人事担当者に「転職歴を何回目から気にするか」を調査したところ、1〜2回目と回答したのが10%だったのに対し、3回目から40%に急増しています。
日本で有名なジョブホッパー
“副業リーマン”moto氏
現在日本のジョブホッパーで有名人と言えば、メディアでも多く取り上げられている“副業リーマン”moto氏が挙がるでしょう。
彼は5回の転職で年収を240万円から1,500万円まで上げ、その経験を著書「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」でも示しています。
ただ、彼は転職でキャリアアップをはかってきた「キャリアビルダー」とも言えます。キャリアビルダーとジョブホッパーとの違いについては、後ほど詳しく解説します。
「ブランド人になれ!」著者 田端氏
田端信太郎さんは、リクルートでR25を立ち上げ、ホリエモンのライブドア、LINE、前澤社長のZOZOのように、有名企業で活躍してきた“プロサラリーマン”です。
著書「ブランド人になれ!」は知っている人もいるのではないでしょうか。
サラリーマンこそ、会社の名前ではなく個人で勝負できるようになるべきと語っています。
ITエンジニアはジョブホッパーが多い
日本でもジョブホッパーが比較的多い業界もあります。その代表例がIT業界。
厚生労働省が発表した平成27年転職者実態調査の概況によると、IT業界が属する「情報通信業」で転職者がいる事業所の割合は48.7%。つまり約半数の事業所に、転職者がいることを示しています。
ではなぜIT業界に転職者は多いのでしょうか。その理由には業界の「専門性」や「技術進捗の激しさ」があります。
また、エンジニアは手に職をつけられる職種。将来的には起業やフリーランスの道を進むことを視野に入れ「若いうちは会社に属して技術を磨く」という考えを持つ人も少なくありません。
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ジョブホッパーとキャリアビルダーとの違い
転職する人を指す言葉に「キャリアビルダー」もあります。
ではジョブホッパーとキャリアビルダーにはどのような違いがあるのでしょうか。
キャリアビルダーは計画的に転職する人
「ジョブホッパー」は日本で言うと「行き当たりばったり」なイメージが強いです。
一方「キャリアビルダー」は計画的に転職してきた人を指します。具体的には、「資格の取得」「昇進」といった、次につながるステップを経験してから転職をする人。
自らのキャリアを見据え、さらなる高みを目指して転職する印象を持たれるのがキャリアビルダーと言えます。
キャリアビルダーは転職で評価される
キャリア設計できているのが職務経歴書でわかれば、転職の際も評価につながります。
「常に向上心があり、キャリアアップの道として転職を選んだ」とアピールできるからです。
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ジョブホッパーになる人の特徴・性格
ジョブホッパーになろうとしてなる人は少ないでしょう。
しかしジョブホッパーになる人にはいくつかの特徴があります。ここで7つ紹介しましょう。
向上心が高い
「常に自分を向上させたい」という意識があります。
そのため「今の会社ではスキルを向上させられない」と感じると、転職を視野に入れる傾向があります。
自信に溢れている
自分に自信がある人が多いです。
自己アピール能力が高く転職面接でもうまく自分を売り込めるため、比較的早く転職先が見つかるでしょう。
気持ちの切り替えが早い
気持ちの切り替えが早く、何か失敗してもすぐに次のステップに移れます。
物事に執着せず見切りをつけるのが早いでしょう。
顔が広い
基本的に顔が広く、職場以外にも多数のコミュニティに参加する傾向があります。
浅く広いコミュニケーションが得意ですが、深い人間関係を構築するのを嫌う側面もあります。
自分の信念を持っている
「こうあるべき」を強く持つ傾向があります。
自分が信じたことについては、周囲に説得されても曲げられないでしょう。そのため対立を深める可能性もあります。
実行力がある
実行力があるため、課題に対して改善点が見つかればすぐに取り掛かれます。
一方で課題が発生した原因を探るのが苦手な傾向があるでしょう。
興味・趣味の範囲が広い
情報をキャッチする力が高く、興味や趣味も幅広いです。そのため交友関係が多岐にわたることも。
一方で忍耐力が足りず、何かはじめても自分の思い通りにいかなければ次の興味に移りやすい傾向があります。
ジョブホッパーのメリット
ジョブホッパーには以下の3つのメリットがあります。
行動力がある
自分に自信があるため、いいアイディアが思いついたときに行動に移すまでが早いです。
チームリーダーやプロジェクトマネージャーなど、行動力や意思決定力が求められる仕事で力を発揮できるでしょう。
経験値が高い
複数の会社に勤めた経験から、あらゆるナレッジを蓄積しています。
自分がこれまで経験してきたノウハウから、最適な方法を導き出せる可能性が高いでしょう。
一つの考えにとらわれず、臨機応変に対処できるのも魅力です。
一つの成功に執着しない
物事に見切りをつけるのが早いため、成果を出してもそれに執着しません。
成果を出したときの方法だけにとらわれず、他の方法を模索できます。
常に「どのような方法が効率的に成果を上げられるか」を考え、PDCAを回せるでしょう。
ジョブホッパーのデメリット
一方、ジョブホッパーには以下の3つのデメリットがあります。
飽きっぽい
「なんだかうまくいかない」シーンで耐える力が少ない傾向があります。
仕事に関しても、自分が立てた予想通りにことが運ばないと飽きてしまい、根気よく取り組めないことも多いでしょう。
自信過剰
自分の考えに自信があるため、周囲のアイディアを許容できないことも。
自分の意見を否定されると周囲と対立していまい、協調性が低いと思われることも多いでしょう。
また、根拠のない自信過剰は面接でマイナス評価を受けることも。詳しくは「「ジョブホッパーは転職に不利」は本当?有利にするコツも解説(リンク挿入)」で解説していますので、参考にしてください。
上司と対立する
自分の考えに自信があるため上司と対立することも。
たとえ上司からの指示であっても納得できないことがあれば「おかしい」と言うタイプが多く、成果は高くても上司からの評価が低いこともあります。
そのため評価制度に不満を覚え、会社を辞めてしまう人も珍しくありません。
ジョブホッパーが転職を有利に進めるコツも知っておこう
日本ではジョブホッパーにネガティブイメージがつきやすいですが、ジョブホッパー全員が転職に不利とは限りません。
3回以上転職を繰り返していても、転職活動を有利に進めるコツはあります。
「「ジョブホッパーは転職に不利」は本当?有利にするコツも解説」で解説していますので、合わせて参考にしてください。
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