1997年に登場し大ヒットした音楽再生ソフト「Winamp」が16年振りに大型アップデートを経て復活することがわかりました。
インターネット黎明期、パソコンから好きな音楽を再生された思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、大きな注目を集めている「Winampの復活」についてのニュースを詳しくまとめています。
この記事の目次
音楽再生ソフト「Winamp」が復活
かつて隆盛を誇ったWindows向け音楽再生ソフト「Winap」がストリーミング対応など大幅なバージョンアップを経て復活することが報道されました。
バージョンアップでは、クラウドに対応。さらにはポッドキャストやストリーミングサービスなど既存のサービスを一カ所に統合するプラットフォームとして機能する音楽プレイヤーとなるようです。
Winamp バージョン6の機能は?
クラウド化
Winampバージョン6は、従来の端末へインストールするタイプではなく、クラウドで利用できるようになります。
iOSアプリ版のリリース
バージョン6では、Windows/Mac版に加えてiOS向けのアプリがリリースされる予定となっています。(Android向けアプリは現時点でリリースされています)
様々なサービスを1カ所に統合する「プラットフォーム」としての機能する可能性
RadionomyのCEOのAlexandre Saboundjian氏は、「音楽ファイルだけでなくポッドキャストやプレイリスト、インターネットラジオ、クラウドなどをすべて単一の検索可能なプラットフォームに統合する」と述べています。
Alexandre Saboundjian氏は以下のようにも発言しています。
・「全く新しいエクスペリエンスがもたらされるでしょう」
・「自宅においてあるMP3のほか、クラウド、ポッドキャスト、ストリーミングラジオ局、自分で作ったプレイリストなどさまざまな音楽をWinampで聴くことが可能になります」
・「人々は1カ所ですべてが体験できることを望んでいます。Winampはそれをかなえる完全なプレーヤーになるでしょう」
現在、音楽再生・ストリーミングサービスは多岐に渡っています。スマートフォンにたくさんのアプリがインストールされているという方も多いのではないでしょうか。
「1カ所ですべてが体験できる」という点についての具体的な発表はされていませんが、SpotifyやApple Musicなどとの連携が行われれば、新型Winampは新たな音楽再生プラットフォームとして機能するようになるかもしれません。
新機能の続報は公式サイトへ登録
Winamp公式サイトへメールアドレスを登録すると、新機能などの最新情報が受け取れるようになるようです。
気になる方は登録し、続報を待ちましょう。
Winampとは
1997年の登場し、世界的なヒットを遂げた音楽再生ソフトです。mp3などの再生だけでなく動画再生にも対応しています。他にもプラグインを導入することによって、外部ツールと連携し、ネットラジオ配信が可能なツールとなっています。
Winampは音楽CDをパソコンに取り込み、mp3ファイルとして管理することができるというもの。1990年代に主流だったカセットテープやMDのような感覚であり、多くの人に受け入れられました。
この度、Winampは機能を大幅にアップデートし、再び音楽市場に復活することが明らかになりました。ツイッターでは、当時ソフトを使っていた元ユーザーなどから大きな注目を集めているようです。
winamp復活すんのか!
一時期めっちゃ使ってたからうれしい。
インターネット老人会— yakin (@yakin_178) 2018年10月16日
課金して泥で使ってたのでぜひ泥でいい感じのきてくれ… / “世界的人気を誇った音楽プレーヤー「Winamp」がクラウド再生やストリーミング対応して2019年に復活予定 – GIGAZINE” https://t.co/Px2tst2ffA
— mongrelP@もんぐれ (@mongrelP) 2018年10月16日
Winampめちゃくちゃ重宝してたから、復活楽しみだしスマホで使えたらめっちゃ嬉しい
— 月村 (@tunafly) 2018年10月16日
Winampの特徴
Winampの大きな特徴はスキン(アプリケーションソフトの外見の仕様を変更する機能)を用いて、自分好みの見た目にすることができる点です。
公式には10000種類以上のスキンが用意され、さらにスキンは自作することも可能となっていました。
拙者がWinampで使用していたスキンは… pic.twitter.com/6ZHB2zCQZ7
— ばこちん (@bakochin) 2018年10月16日
Winamp復活で草
ぼくのつかっていたスキンはこれです
インターネット老人会始まったな pic.twitter.com/tSWGa6bAKT— 果汁101% (@eidolongear) 2018年10月16日
Winampの歴史
Winampはソフトウェア企業Nullsoftによって開発され、1997年の初期バージョンの登場から多くのユーザーからの支持を集めました。
その後Nullsoftは1999年にAOLによって買収されましたが、AOLを含めた迷走が続き、2013年には公式サイトが閉鎖する事態になっていたようです。
現在の運営会社はベルギーのRadionomy
2014年1月14日、ベルギーのオンラインラジオ局向けプラットフォーム「Radionomy」がWinampの買収を発表しました。
バージョン2をベースに開発された「バージョン5」が2003年に登場しました。
その後マイナーアップデートを続けていたWinampでしたが、この度RadionomyのCEOのAlexandre Saboundjian氏によって「Winampに大型アップデートを施した”バージョン6″が2019年にリリースされる」ことが判明しました。
Winampはなぜ勢いをなくしたのか
2012年に掲載されたWinamp開発者へのインタビュー(Winampの災難:偉大はMP3プレイヤーはなぜ自分自身を元に戻したのか)によると、AOLにより買収された後の企業文化の違いにより開発がうまく進まなかったと言われています。
Winamp開発者は課金システムを使った有料配信サービスを2020年に提案したのですが、AOL側に拒否され、結局大幅に遅れた2003年にサービス開始となっています。
その直前、2001年にはApple「iPod」が誕生しました。それに伴う「音楽配信サービス iTunes」の普及もWinampが勢いをなくした要因のひとつと考えられます。
また幾度も行われたバージョンアップでは、メモリ消費が増える、プラグインの互換性がない、旧バージョンで料金を支払った登録ユーザーが再度使用料を払うなどの改変が行われたことにより、徐々にユーザーが離れていったようです。
「ソフトウェアやハードウェアによってはうまく機能しない」ということもあったようです。
Winampが近代改修されて戻ってくる…!これでiMac5kに入れたときにプレイヤー画面が小さすぎて途方に暮れることもないな! pic.twitter.com/qTvQ2DrpqN
— さらしる (@sarasiru) 2018年10月16日
根強いファンを持つWinamp 現在も使用しているユーザーも
iPodの誕生や、その後のストリーミングサービスの登場により勢いをなくしたWinampですが、現在も音楽再生ソフトとして利用しているユーザーも多く存在するようです。
Winampまだ現役で使ってる勢です
— だいじん????M3秋 G-05 (@daijin) 2018年10月16日
winamp普通に使わせてもらっております pic.twitter.com/bcbIMLYGxa
— sagozyo9 (@sagozyo9) 2018年10月16日
Winampのダウンロード方法
現在リリースされているWinampは公式サイトからダウンロードすることができます。
ダウンロードはこちら
さいごに
2019年に大幅アップデートを経て「Winamp」が復活。当時ユーザーだった方には驚きのニュースだったのではないでしょうか。
今回のアップデートでは、クラウド化やポッドキャストの視聴、更には既存サービスとの連携の可能性など、様々な新機能が期待されます。
一度は使ったことがある方だけでなく、「Winampって何?」という世代にも幅広く使われるようになれば、Winampは再び、音楽再生ソフトの代名詞的な存在になるかもしれません。
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