高齢者の家を巡る日々で「仕事がなくなる未来」を予感…若手金融マンが未経験からエンジニア転職に成功
更新: 2024.11.14
新卒で信用金庫に入庫(入社)した大曽根さん。
大曽根さんを待ち受けていたのは営業職としてご年配の方のご自宅を巡り、お手続きの手伝いを行う日々でした。「人口減少で、仕事がなくなる未来を予感した」そう。
エンジニア転職を決意し、TECH::EXPERTでプログラミング学習を始めた大曽根さん。1日20時間という驚異的なハイペースで学習を続け、見事エンジニア転職を実現しました。
そんな大曽根さんに話を聞いてみました!
<大曽根祐輝さん プロフィール>
おおそねよしき。
1994年生まれ。新卒で西武信用金庫に入庫。預金や融資に関する業務に携わり、顧客営業なども行う。
2017年10月に退職し、11月よりTECH::EXPERTを受講開始。Ruby on Railsを中心に約3ヶ月間かけてプログラミングを学習。
2018年2月よりMRT株式会社に入社。
この記事の目次
高齢者の自宅を訪ねる営業の日々。人口減少で、仕事がなくなる未来を予感した・・・
−−前職の仕事内容についてお聞かせください
信用金庫で働いていました。銀行と同じように預金・融資に関する仕事が基本です。1年目は融資のオペレーションや担保評価など、お客さんに直接関わらない部分の仕事を担当していました。
2年目からは営業回りもするようになりました。個人のお客様が取引のお相手です。60~70歳前後のご年配の方と取引させていただく機会も多かったですね。
ご年配の方は、なかなか店頭にいけない方も多いです。そうした方のご自宅に職員がお伺いし、お手続きの手伝いをするというような営業をしていました。
−−お金を扱う仕事だと、緊張感がありそうですね
そうですね。
やはり融資などを行う上で、ミスがあればお客様に大きな損失を与えてしまう可能性があります。
ミスが起きないよう、社内のシステム側で対策はされていました。ですが、それに加えて自分でも気を配っていました。例えば契約書を交わすときは、書かれている文章を読み上げることなどをしていましたね。
−−前職を退職した理由は何でしたか?
理由は2つあります。
1つは少子高齢化による人口の減少に伴い、金融機関の需要も減ると感じたためです。金融機関では、職員によるお客様へのサポートやソリューションの提供を強みとしています。しかし人口が減少すれば、金融機関によるサポートを必要とする人・企業も減ることになります。それに併せて金融機関の需要も減っていくだろうと感じました。
もう1つは、自分の行っている業務は今後アプリやAI(人工知能)に取って代わられてしまうと感じたためです。今はまだ人力で行われる仕事でも、AI(人工知能)を活用すれば数十倍のスピードでこなせる可能性があります。そうした未来を見据えると、今の仕事を続けても、将来性が小さいと思い転職を決意しました。
「効率化が好き」な性格が、後のエンジニア転職に繋がった
−−TECH::EXPERTの受講前に、プログラミングを独学した経験などはありましたか?
学生時代に、Excel VBAでアンケート集計システムを作ったことがあります。ゼミの発表会に来た聴講者へのアンケート集計のために作りました。
毎回アンケートの件数が1万件弱ほどあり、集計にかなりの時間がかかっていたんですよ。なんとか効率よく作業ができないかと思い、アンケート結果をExcelのマクロで読み取り、集計システムを作りました。
大学1年生の夏休みには同じくVBAを使い、複式簿記のアプリも作りました。簿記の仕訳をする際の、作業効率化が開発の目的です。
ついつい日常生活でも「もっとこうした方が作業時間が短くなるのでは?」と考えてしまう性格なんです。VBAには高校生の頃から触れていて、当時から作業を効率化することが好きでした。
プログラミングはまさに業務を効率化する作業です。自分の性格からしても、プログラミングの学習はすぐに馴染めるのではないかと感じていました。
VBAを使っての作業効率化はしていたものの、プログラミング学習自体も本格的に始めたのはTECH::EXPERTを受講してからです。実際に学習を始めてみるとVBAとプログラミングは全く別物だなと思いました。
生活がより便利になるアイデアを実現するのがプログラミング「やりたい仕事として最適だと思った」
−−プログラミングを学び、エンジニアに転職しようと思った理由は何でしたか?
高校生の頃から生活している中で「こういうアプリやシステムがあればもっと便利になる」と感じる機会がたくさんありました。その中で思いついたアイデアをアプリ、システムとして実現するためにはプログラミングが必要となります。当時の感覚が未だに残っており、転職を機にプログラミングを学ぼうと思いました。
エンジニアの仕事は、まさにアイデアを実現化するロジックを考えることが仕事です。自分の性格や、やりたい仕事として最適ではないかと思い、次の仕事としてエンジニアを選びました。
−−TECH::EXPERTを受講しようと思った理由は何でしたか?
大きく分けて2つの理由があります。
1つはプログラミング学習専用の教室があることです。
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TECH::EXPERT受講前に他のプログラミング教室とも比較していました。自分の性格を考えると、教室に来ないと勉強すること自体飽きてしまうなと思っていたんです。教室には自分と同じくプログラミングを学習している受講生がたくさんいます。自分と同じように頑張っている人が近くにいると刺激になりますよね。このような理由から、教室を構えているTECH::EXPERTに通おうと決意しました。
もう1つは、3ヶ月でプログラミングが習得できるという学習期間の短さです。他のスクールは受講期間として6ヶ月必要だったんです。もし転職の面接を受けた時に、学習期間といえど半年間ブランクがあることを面接官がどう評価するかわからないじゃないですか?学習期間はなるべく短くしたかったです。3ヶ月で学習が修了して、就職に踏み出せるTECH::EXPERTは魅力的に感じました。
−−1日あたりの勉強時間はどれくらいでしたか?
最初の頃は勉強を進めるコツがつかめていなくて、集中して取り組めていませんでした。1日8時間くらい勉強すれば長い方だったと思います。
ただ、学習期間が後半にさし掛かるに連れてプログラミングの理解も深まって楽しくなってきました。最終課題は1日20時間くらいかけて作業して、徹夜した日もありましたね(笑)教室までの行き帰りの時間もQiitaを見て、時間を無駄にしないようにしてました。のめり込むように勉強してましたね。
−−20時間学習は凄まじいです!それだけのモチベーションをどのように保っていましたか?
むしろ作業時間を短くすることにモチベーションを持っていました。
私は性格的に、「自分がやらなければならない仕事や作業が残っている」状態が嫌なんです。全部片付けておきたいんですよね。でも学習内容はたくさんありました。ですので、一通り全ての作業を終えようと思うと長時間かかっていたんです。
学習が進む中でコードを早く、正確に書けるようになってきました。すると短い時間の中でもたくさんの作業ができるようになりました。そこに自分の成長も感じ、モチベーションにもなっていました。
−−最終課題では何を作成しましたか?
Amazonのコピーサイトを作りました。これほど徹夜して作業したものはなかったですね(笑)クレジットカードで決済できる機能の実装とSSL対応を行ったことが大変でしたね。ただでさえコード量の多いサービスでしたので、完成までに時間がかかってしまいました。
大変だった分、未だに役に立っているなと感じる経験もあります。
例えば、コードを書く前に、頭の中でプログラムの構造を考えるという経験です。何のデータが必要か、どういうロジックが必要かなどを想像しやすくなりました。
さらに、見やすくて、動作の速いコードを書くために、自分以外の人が書いたコードをたくさん読んだことも役立っています。自分では思いつかないコードの書き方があり、非常に参考になりました。
3ヶ月で身につけたRuby on Railsをさらに磨き上げたい!その願いが叶う企業を選んだ
−−企業選びの軸は何でしたか?
その企業の開発で、どんなプログラミング言語を使っているかが軸でしたね。開発にRuby on Railsを使っている企業を選んでいました。
TECH::EXPERTでRailsをみっちり学んだとはいえ、学習期間は3ヶ月と短いことには変わりません。まずは自分がいま持っているRailsの技術を活かせて、さらに磨き上げられる環境で仕事がしたいと思っていました。
他の言語を取得するのはRailsでの開発経験を積んでからでも遅くはないはずです。まずは、Railsが活かせる職場がいいと考えていました。
−−キャリアアドバイザーとはどのような相談をされてましたか?
面接の練習などをしてもらいました。
最初に練習した時、キャリアアドバイザーの方から「話が長い」と言われてしまいました(笑)。私は相手が何も知らないものだと考え、1〜10まで全部喋ろうとしてしまうようです。その結果、話が長くなっていたみたいです。相手もある程度知識があるんだと考えれば、もっと端的に話しても伝わるとアドバイスをもらいました。
−−エンジニア転職において、成功の決め手は何でしたか?
思い切って転職を考えて、TECH::EXPERTに通ったことそのものだったかもしれません。極端な話、私は「死ぬこと以外リスクではない」と思ってるんですね(笑)TECH::EXPERTの受講生は20代の方が多いですので、まだ人生いくらでもやり直しがきく年齢です。それ以上の方でも、大胆な行動をするのが年齢的に遅いなんてことはないと思っています。
ズルズルと今の仕事を続けて気がつけば1年以上経ってしまった、というのはもったいないです。思い切って行動することが大切だと思っています。
−−大曽根さんがMRT株式会社様に入社を決めた理由は何でしたか?
画像出典:MRT株式会社
やはり開発にRailsを使っていることが大きな理由ですね。面接で、MRT株式会社では今後、これまでJavaで作っていた社内のシステムをRailsで再構成していくと聞きました。大きく変えられない制約がある中でプログラムを作っていくことにもやりがいを感じ、入社を決めました。
「やらない後悔よりやった後悔」今はエンジニア転職のチャンス
−−エンジニアにはどんな人が向いていると思いますか?
新しいことや、物を作り出すことが好きな人は向いていると思います。
新しい技術に触れることで、今まで思いつかなかったアイデアが生まれることが多いです。また、物作りが好きな人は、思い浮かんだアイデアを具体化させる能力に長けていると思います。
エンジニアに求められるものも、こういった発想力や実現力などのクリエイティブな能力だと思っています。
私自身もクリエイティブなものに触れるのは好きです。前職でイベントに参加した時、「マットの上を歩くと電気が発生し、電球が光る」という装置を見つけました。その時にクリエイティブの魅力を強く感じたことがあります。
−−将来どんなエンジニアになりたいですか?
プログラミングを人に教えられるエンジニアになりたいです。
TECH::EXPERTで学習する中で、私は「人に教えることが好きなのではないか」と思うようになりました。
他の受講生と共同で作業していた時のことです。わからない部分を質問されて教えた際に、楽しいなと感じました。Qiitaにも誰かの参考になればと自分で書き込みをしたこともあります。
これからはエンジニアとして働きながら、プログラミングがわからない人に教える機会を増やしていきたいなと思っています。プログラミングに関する書籍を出すのもひとつの夢です。
−−これからエンジニアを目指す人たちに一言お願いします
今はエンジニアの需要が高い時期ですので、転職が上手くいく可能性も高いです。もしエンジニア転職をしたいと思っているのであれば、思い切って行動することが大切だと思います。必ず得られるものがあるはずです。
私は、やらない後悔よりやった後悔をする方がいいのではないかと考えています。
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