「テックキャンプの研修は業界を選ばず大きな価値がある」プログラミング学習が企業のビジネスの視野を広げる
更新: 2021.02.21
イベント会社であるオフィス2384の新規事業部に所属する西川英一(にしかわ・えいいち)さんと渡邉 大地(わたなべ・だいち)さん。
イベント業界の現状に対する危機感から、会社としての新たな方向性を模索しており、新規事業開発とIT化のためのきっかけを求めて、テックキャンプ 法人研修サービスを受講しました。
二人は受講によってプログラミングのスキルだけではなく、今後のオフィス2384の事業につながるビジネスに対する広い視野が得られたと語ります。
今回は、オフィス2384の西川さんと渡邉さんにテックキャンプを受講した目的や感想について聞きました。
この記事の目次
- 1 2020年12月でオフィス2384は潰れる?コロナ禍で売上は9割減少
- 2 減少していくリアルイベントに対する危機意識がテックキャンプ受講のきっかけ
- 3 「IT化は遅れている」イベント業界は変わらざるを得ない状況に直面する必要があった
- 4 「やりきらせてくれるね!」想像を超えたテックキャンプのサポート
- 5 プログラミングの問題解決のアプローチはどのようなことにも通じる
- 6 「それぞれのよさを活かして活躍すればいい」組織づくりのヒントも学べた
- 7 「会社にサプライズを」テックキャンプ受講には大きなインパクトがある
- 8 「ゴールではなくスタート」プログラミング学習の経験を活かして問題解決のパートナーを目指す
- 9 プログラミング学習で得られる新たな視点は業界を選ばず大きな価値がある
2020年12月でオフィス2384は潰れる?コロナ禍で売上は9割減少
— オフィス2384では、どのような事業を行っているのでしょうか?
西川:BtoB向けのイベントの企画・制作・運営が、オフィス2384のメインの事業です。
プロモーションを行いたい企業向けに、展示会に出展してサービスや商品を紹介するといったイベントをおもに手掛けています。
具体的には、お客さまがどのようなイベントを行いたいかイメージを聞き、それを具体的なイベントの内容に落とし込み、集客から当日のオペレーションまで一貫して行っています。
— 新型コロナウイルスの感染拡大によって、オフィス2384の事業に影響はありましたか?
西川:はい。コロナ禍でイベントを開催する企業は本当に減り、緊急事態宣言下の2020年の3月、4月はイベントの開催がほぼなく、売上ベースで考えると9割くらい減ってしまいました。
9月頃から規制が緩和されて、イベントの開催はやや増えたものの、以前から開催が予定されていたものや延期したものが開催されたケースが多いです。また、リアルイベントではなく、オンラインイベントに移行した企業も見られます。
ですので、オフィス2384の事業にプラスの影響は少なく、戻ったと言っても前年と比較すると5割に到達しない程度の売上に留まりました。会社として、厳しい状況は続いています。
— 2020年12月までに状況が改善しないと潰れるとYouTubeで言っていましたが、あれは本当なのでしょうか?
西川:はい、事実です。YouTubeでお伝えした時点で、3,000万の借金と内部留保を合わせて社員の給料が払えるのが12月まででしたので。
ただし、1円でも売り上げが上がれば、その期間は延びるので12月に本当に潰れるわけではありませんでした。その当時「ワニのやつ」が流行っていたので、それにノンフィクションで乗っかるとウケるかなという気持ちは少なからずありました(笑)
※オフィス2384が、2021年6月まで延命できたことを西川さんがYouTubeで報告しています。ぜひ、こちらの動画も併せてご覧ください。
減少していくリアルイベントに対する危機意識がテックキャンプ受講のきっかけ
— コロナ禍における売上減少を解決するために、プログラミングを学ぼうと思ったのですか?
西川:いいえ。コロナ禍で一気に仕事がなくなったのは事実ですが、それとは別のリアルイベントが緩やかに減少しているという危機意識から、それを打破するきっかけを求めて今回の受講に踏み切りました。
減少傾向にある理由は明白で、リアルイベントはオンラインでのプロモーションと比べた時に費用対効果が見えづらいからです。
イベントで商品を紹介したとしても、その場で売らないと数値として見えない。また、イベントに参加した人が、その後買ったのか基本的にはわからないですよね。
イベントは広告費の枠組みの中で捉えられるので、リアルイベントよりも費用対効果が見えやすいWeb広告に予算を割く企業が増えているのだと思います。
そのようなリアルからオンラインへの変化が、コロナ禍によって一気に加速しました。
— なるほど。以前からイベント業界に対する危機意識を持っていて、新型コロナウイルスの感染拡大がそのような問題をさらに顕著にしたのですね。
渡邉:そうですね。「リアルイベントだけに頼る経営は難しいだろう」と漠然と考えていましたし、普段の業務やイベントの現場でもIT化の必要性は以前から感じていました。
例えば、効率化を実現するIT化した枠組みが実現できれば、同じようにイベントを手掛ける企業にそれを販売するという方法もあります。
ITスキルを身につければ、知見が溜まっているイベント業界で別の事業に展開ができるのではないかと思っていました。
「IT化は遅れている」イベント業界は変わらざるを得ない状況に直面する必要があった
— イベント業界のIT化の現状について教えてください。
西川:あくまでも個人の体感なのですが、イベント業界はIT化が遅れていると思います。
例えば、よくあるブースを出展して行なう形式のイベントでは、入場者数を数取り器でカチカチやってカウントしていますし。
IT化が遅れていることは感じていますが、イベント会社からそのような新しいシステム導入の依頼を行なうことはあまりありません。あるとすれば、システム会社からの提案です。
それぞれのイベントごとに収益が決まるので、0からシステムを作るために投資を行なうのは、一般的なイベント業界のBtoBのビジネスモデルでは難しい部分がありました。
— システムを導入するのではなく、人力での対応が効率的かつ合理的だったということですね。
渡邉:はい。そのようなビジネスの構造上の難しさだけではなく、多くのイベント会社にはIT化やITサービスを考えられる人はいたとしても、作れる人がいないという技術的な課題もあります。
このままでは、イベント業界内でIT化によるイノベーションを起こすのはとても難しい。なので、僕は業界外から黒船がやってきて、イベント業界が変わらざるを得ない状況に直面する必要があると思っていました。
その黒船の1つが、僕は新型コロナウイルスだったのではないかなと。コロナ禍において社会の状況も大きく変わりましたし、オフィス2384も厳しい状況になり、変化を余儀なくされたました。
コロナ禍でイベントが減って時間はあったので、新規事業部で何度も話し合いを行いました。でも、残念ながらどれだけ話し合っても、現状を打破できることは思い浮かばなかったです。
まずは、一人ひとりが何かしらの形で成長する。その上で話し合えば、新しいアイデアを出させるのではと考えました。その成長のために選んだ方法が、テックキャンプでプログラミングを学ぶことでした。
— 業界外から新しいことを学び、今までに思いつかなかった発想を得るためのきっかけを求めたのですね。
渡邉:そうですね。オフィス2384のこれからのために、僕たちの視野を広げて成長することがテックキャンプを受講した大きな目的でした。
ITの中の1つのツールであるプログラミングを学ぶことは、ITの全体像を理解するための知識になると思います。
そして、現代のビジネスに欠かせないITの全体像が見えてくると「世の中は今どうなっているの?」を理解することにつながります。
テックキャンプを受講したことで、イベント業界に限定された狭い視野ではなく、社会全体を見渡す広い視野が持てたこと。これは、自分たちのアイデアの枠組みの拡張する上で大きく役立ったと感じています。
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「やりきらせてくれるね!」想像を超えたテックキャンプのサポート
— プログラミング学習に取り組む上で、テックキャンプを選んだ理由を教えてください。
西川:テックキャンプを選んだ理由はとてもシンプルで、得られるメリットを明確に提示していて、サービスに自信を持っていることが感じられたからです。
テックキャンプに興味を持ったきっかけは、ホリエモンとマコなり社長の対談の動画。動画内でホリエモンが「プログラミングスクールのライザップ」だと言っていて、マコなり社長は「3ヶ月でプログラミング未経験の人にWebアプリケーションを作らせる」と言い切っていたので「すごいな!」と驚きました。
そのようなプログラミング学習をやりきらせるサービスがあるのなら、利用してみたいと思いました。
独学とプログラミングスクールのどちらがよいかという検討し、結論として時間が限られた切羽詰まった状況で、短期間でスキルが確実に身に付くテックキャンプの受講を選びました。
— テックキャンプを受講してみて、抱いていたイメージとのギャップはありましたか?
西川:いい意味でのギャップは、想像していた以上に面倒見がよかったことです。
学習の進捗だけではなくて、モチベーションまで管理してくれる仕組みがあり、「徹底的にプログラミング学習をやりきらせてくれるね!」と思いました。
学習に取り組んだ3ヶ月間、ゴールまで一緒に走ろうとしてくれていることが感じられて頼もしかったです。
その中でも、私たちのライフコーチを担当してくれた片渕さんの存在が大きかったです。
渡邉:僕も同じ意見です。テックキャンプで過ごした3ヶ月の中で、1番大きかったのはライフコーチの片渕さんの存在。
僕はプログラミング学習自体は問題なく進められたので、モチベーションに対するサポートは必要ありませんでした。プログラミング自体が向いていたのかなと思っています。
プログラミングの問題解決のアプローチはどのようなことにも通じる
オフィス2384・新規事業部の西川さん(左)と渡邉さん(右)
— 渡邉さんにとって、どのようなサポートが役立ったのでしょうか?
渡邉:片渕さんには「どのように学んだスキルを会社の事業に役立てればよいか」という悩みなど、プログラミング学習に留まらない幅広い領域でコーチングしてもらいました。
僕たちは、エンジニア転職を受講する人たちとはゴールが異なります。転職ではなく、会社の事業にどのように活かすかが求められます。
ですので、プログラミングを学んでいくほどに、プログラミング自体がお金を生むわけではないことがわかっていって、「これ、どうやって会社のお金にすればいいのだろう。価値を生み出すにはどうしたらいいのだろう」と悩んでしまいました。
そのような悩みを片渕さんに相談したところ、「渡邉さんは一ヶ月前と比べて成長していますよね。受講を終えて会社に戻っても、同じように成長を続けていけばいいんですよ」と言ってもらったことがすごく大きくて。
片渕さんの言葉でそのような焦りや悩みが、プログラミング学習で学んだ本質を生かしていこうという前向きな気持ちに変わりました。
— 渡邉さんが考えるプログラミングの本質について教えてください。
自分の知らないことを考えたり、調べたりしながらなんとか実装していくという問題解決のアプローチがプログラミング学習で学べた本質だと思っています。
この問題解決のアプローチはどのようなことにも通じると思うので、極端な言い方をすればそれを知っていれば何でもできるってことですよね。
今回学んだスキルを生かしてサービスを提供したとしても、オフィス2384を選んでもらえる理由はまだありません。それでも、調べたり、時間をかけたりすれば新しいサービスの提供は不可能ではないなと。
どうやって会社のお金に学んだことを変えていくかが見えなかったとしても、できることをやって実績を積み、できる領域を拡げていく。それしかないですが、でもそれはできるという自信がつきました。
片渕さんに相談したことで思考の整理ができ、プログラミングを学んでどのようにオフィス2384の仕事につなげるかというこれからのビジョンが見えました。
「それぞれのよさを活かして活躍すればいい」組織づくりのヒントも学べた
— 西川さんは、受講中に苦労したり、悩んだりしたことはありましたか?
西川:私も渡邉と同じでプログラミング学習自体では、苦労したことはあまりなかったです。
テックキャンプは自分の力で取り組んで、わかなかったらすぐに質問できます。その質問の対応も答えを教えるというより、議論をして一緒に仮説を立てながら課題を解決していくのでどんどん理解が深まりました。
なので、受講中につらいと感じたのは、学習以外の部分です。
— 学習は問題なく進められたのですね。西川さんはどのようなことがつらいと感じたのでしょうか?
西川:渡邉のプログラミングに対する適性がとにかく高く、どんどんカリキュラムを進めていくので焦ってしまって。「めちゃめちゃ先行くやん!」と思って、会社内では先輩なので立場がないと悩みました(笑)
片渕さんに相談したところ「プログラミングに関しては、適性の高い渡邉さん主導で考えていくのはどうですか?」とアドバイスをもらえて、「なるほど!」と思いました。
自分の能力がアピールできる場所は渡邉とは違うなと。それぞれがよさを活かせる場所で活躍すればいいと頭を切り替えられましたし、新しいことをやろうとしているオフィス2384の組織づくりにもこれは活かせる考え方を学べたと思いました。
渡邉:僕もそう思います。チーム作りの視点が学べたことはとても大きかったです。
学習に取り組む中で、僕はプログラミングが向いているという自分の特性が見え、そのような自分のよさが生きる部分で活躍すればいいと思えました。そのように思えてからは「他の人のいいところはどこだろう」と目を向けられるようにもなりました。
今までのオフィス2384の仕事は、個人の能力によってよくも悪くも差が出なかったです。クライアントを担当して、1から10まで対応する個別の営業がいる組織でした。そのため、売上にコミットする文化ではなかったです。
そのような仕組みを変えるために、今後はオフィス2384の仕事も役割分担を考えて体制づくりをしていこうと考えています。
「会社にサプライズを」テックキャンプ受講には大きなインパクトがある
— プログラミング以外の部分でも学びや気付きが多かったのですね。
渡邉:そうですね。テックキャンプは、僕たちにとって本当に「キャンプ」でした。西川さんとプログラミングについて討論をしたり、終わったら一緒に酒を飲んだり。
3ヶ月も人と一緒に何かに取り組むことは今まではなかったので、とてもよい機会が得られました。
西川:私は独自アプリを開発したら「業界で流行るんちゃうか」という甘い考えが少しありました。
でも、渡邉はゼロベースで考える。なので、私の意見と渡邉の意見がぶつかることもありました。最終的には、先輩の顔を立てて譲ってくれることが多かったのですが(笑)
渡邉:お互いの意見をぶつけ合えて、とても有意義な時間でしたね。他社では当たり前かもしれませんが、オフィス2384のビジネスモデルでは共同プロジェクトがなかったのでとても新鮮な体験でした。
傍から見ると言い合いに見えたかもしれませんが、僕たちにとっては真剣な議論。話し合いの中で出てくるアイデアもあることがよくわかりました。
西川:テックキャンプは「人生にサプライズを」どころじゃないです。私にとっては、プログラミングのスキルだけでなく、それぞれの特性を活かすという組織づくりの視点も学べたので「会社にサプライズを」くらいのインパクトがありました。
「ゴールではなくスタート」プログラミング学習の経験を活かして問題解決のパートナーを目指す
— 今回のテックキャンプでの研修について、社長にはどのように報告しましたか?
西川:社長には「プログラミングを学んできたわけで、儲ける術を学んだわけではない」とはっきり伝えました。
実際にプログラミングを学んだことで、モノが作れることと売れるものを考られることはまったく別だと実感しました。
新規事業の発想方法を学んだのではなく、2人が学んだのはあくまでも手段の部分。今回の成果について報告したことで、社長自身も何を作ればよいか、改めて考えるきっかけになったのかなと思っています。
— これからのオフィス2384の事業に、どのようにプログラミングの技術を生かそうと考えていますか?
渡邉:事業領域を拡大していることが伝わるように、地道に小さなことをこなしていくイメージを持っています。
テックキャンプで学んだ重要なことはスキルというよりも視点であり、「こうすればできるかもしれない」という考え方です。
これからは、オフィス2384を選んでくれるクライアントの問題解決にフォーカスして、プログラミングを含めたさまざまな手段の中から最適な提案を行なえればと考えています。
相談ベースのレベルの仕事が大事だと思っていて、「一緒に問題解決してくれない?」とクライアントから言ってもらえる立場になりたいですね。
— 具体的なビジネスのビジョンは、地道な積み重ねから確立していこうとしているのですね。
渡邉:そうですね。テックキャンプの受講は完了しましたが、これはゴールではなくスタートに立っただけ。もっというと、ビジネスとしてのスタートは切れていません。
自分たちがどう動くかで会社の姿が変わっていくと思うので、責任は感じています。でも、やるべきことは見えてきましたし、やるしかないという覚悟もあります。
プログラミング学習で得られる新たな視点は業界を選ばず大きな価値がある
— テックキャンプ 法人研修サービスの利用を検討している担当者の方へ、アドバイスをお願いします
渡邉:3ヶ月でエンジニアと同じレベルのスキルを習得するのは、当然ですが難しいです。
そのような直接的なスキル以上に、ビジネスパーソンとしてプログラミングという新しいことにチャレンジして新たな視点が得られることに意味があります。
テックキャンプの利用を検討している教育担当者は、それをしっかりと理解しましょう。そのような理解がなければ、実際にテックキャンプを受講した人たちは会社が求める成果とのギャップにプレッシャーを感じるかもしれません。
あとは、学んできたスキル・知識・視点を活かせる環境づくりができると、さらにテックキャンプは有用だと思います。僕たちは、そのような活かせる環境を自分たちで模索している最中です。
西川:業界・職種に限らず、価値のある仕事とは相手の困りごとを解決することだと思います。
そのような困りごとの解決を目指す上で、さまざまな視点のバリエーションを増やすという目的を持ってテックキャンプを利用すると、大きな成果が得られます。
プログラミングで実際に手を動かしたことで、3ヶ月分の技術が身につくことももちろんメリットです。ですが、それ以上にお客さまへの提案の幅が広がったことが、テックキャンプで得られた大きな価値だと思っています。
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