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【教師からのIT転職座談会】今すぐ転職を決めなくてもまずは学校の外の世界を知ってみて

作成: 2019.07.10 更新: 2020.06.03

誰もが身近に感じたことのある「学校の先生」。教師は定年まで勤め上げる人が多い職業です。そのためか、教師からの異業種への転職についての情報は世の中にあまりないのが現状。そもそも「教師が、別の業界に転職することなんてあるの?」教師の方ですら疑問に思うかもしれません。

プログラミングスクール・テックキャンプ エンジニア転職(旧TECH::EXPERT)を運営する株式会社div(以下、div)には、元教師のメンバーが何人もいます。実はこの記事を書いている私(アカギヒトミ)もその一人。そこで、今回は私を含めた教師の経歴を持つ社員3人で「教師の転職のリアル」について語りました。

参加者プロフィール

金澤紗由里金澤紗由里
かなざわさゆり
元・中学英語科教員。「テックキャンプ エンジニア転職(旧TECH::EXPERT)」ライフコーチ。石川県出身。大学卒業後に関東の公立中学校で勤務し、2019年5月にdivに入社。趣味は海外旅行。特にインドやモロッコなどが好き。根っからの阪神タイガースファン。

岩田あゆむ岩田あゆむ
いわたあゆむ
元・高校家庭科教員。「テックキャンプ エンジニア転職(旧TECH::EXPERT)」ライフコーチ。大学卒業後、関東の公立高校で勤務し2019年4月にdivに入社。趣味は釣り、海を眺めること、おいしいものを食べること、バスケ。栄養士免許を持っている。

アカギヒトミアカギヒトミ
元・中学国語科教員。divのオウンドメディア「TECH::NOTE」編集者。福岡県出身。大学卒業後、関西の公立中学校に勤務。その後、Webメディアの編集者を経て2019年3月にdivに入社。趣味は電車に乗りながらの読書。

教師になったきっかけは「こんな先生がいるなら私がなったほうがいい」

アカギ:まず、二人が教師になった理由を知りたいです。

金澤:私、教師になった理由がけっこうネガティブで。

アカギ:ネガティブっていうと?

金澤:学校生活には苦い思い出があって……。頑張って進学校に入ったら勉強についていけなくなっちゃって。勉強に専念するために部活を辞めたら、友達関係もうまくいかないし、先生たちからも嫌われました。

岩田:それだと逆に教師にならなそうだけど、どうして教師になったんですか?

金澤:高校の担任に言われた「あなたなんて大したことない大学しか行けないんだから、進学しなくていいんじゃないの」っていう言葉がショックで。「こんな人が教師でいるくらいなら私が教師になったほうがマシだ!」と思ったんですよね。

アカギ:ある先生に憧れて、ではないんですね。それでいうと私もあまりポジティブな理由じゃないです。親が公務員だったから「公務員になるのは当たり前」という価値観で育ちました。学生時代長く塾講師をやっていたのと、大学で教職課程を取っていたからそのまま公立校の教師になって。岩田さんはどうですか?

岩田私は学校生活が楽しかったから「学校を職場にしたらもっと楽しいんじゃないか」と思ったのがきっかけです。今考えると、一番身近な職業だったからイメージしやすかったのもあるかも。

楽しかった。やりがいもあった。でも時間がなかった。

アカギ:実際に教育現場に立ってからはどうでしたか?

岩田:楽しかったですね。子どもたちって想像のつかないことを教えてくれて、毎日学びの連続。教える側だけれど、こっちが教わることが多かったですね。

金澤:私は担任になってクラスを持てたときにやりがいを感じました。生徒にも保護者にも「先生、先生」と頼りにしてもらえて。

アカギ:私はメインが特別支援学級で生徒が5人しかいなかったけど、毎日が刺激的で。「今日はこんなことがあったよ」と教えてくれたり、退任の日に絵と手紙をくれたり。私も子どもたちに教わってばかりでした。でもそれが歯がゆくて。

岩田:わかります! 「もっとこの子たちに何かしたい」と思っても、知識もない、技術もない、そして何より時間がない。

アカギ:授業準備の終わらなさに絶望してましたね(笑)

金澤:確かに、授業準備が終わったって感覚は一度もなかった(笑)。実は周りが思っているほど、先生って子どもと接する時間がないんですよね。

岩田:そう、時間があればもっと子どもたちに何かできたのかもって思います。

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「365日働いて当たり前」。先生を演じることに疲れてしまった

アカギ:教師として働いて、大変だなと思った点はありますか?

金澤岩田:業務量の多さ!

アカギ:やっぱり……! 業務が仕組み化できていなくて、教師の頑張りにかなり依存している気がします。

岩田加えて「教師はこれができて当たり前」ということが多かったです。365日働いて当たり前、生徒のためならこれだけして当たり前。もちろん、やりがいのある仕事だし子どもたちも大好き。でも、一人の人間としてあまり尊重されていなかった感じがしました。

金澤:どんなときに尊重されていないと感じましたか?

岩田:色んな自分をその場その場のコミュニティーに合わせて、「先生」を演じきらなければならなかったとき。一方で家庭科教員や副担任、部活顧問といった「先生」である前に私は20代の女性でもある。先生を演じているうちに、自分を見失いそうになって。

アカギ:そうですね。いつ何時(なんどき)でも先生であれというのは確かに感じることがあったかも。

岩田根拠のない「こうあるべき」が多くて、少しずつ疲弊していく感じがありました。その「こうあるべき」は保護者や子どもだけでなく、他の先生から期待されることもあって。

アカギ:そうした理想と、現実のままならなさに苦しむ先生も多そうですね。そうした苦しさがきっかけで転職を志したのでしょうか?

金澤:私は正直、心身が持ちませんでした。今思えばもう少し頑張れたかも、と思う場面もあったけれど、当時は限界で。

岩田:教師は安定した職業だしやりがいもあるけれど、この仕事を続ける不安がそれらを超えてしまって転職を決意しました。

アカギ:二人とも、不安や心身の負担が大きくて転職を考えたんですね。

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人事から言われた「公務員(教師)を辞めるなんてもったいない」

アカギ:皆さん、公立校で働いていたんですよね?

金澤岩田:そうです。

アカギ:だったらここにいる全員、元公務員ってことですよね。公務員から民間に転職する際にハードルを感じることはありました?

金澤:私、ありますよ! 面接で「公務員を辞める人ってちょっと……」と。変わっていると言いたかったんだと思いますが。

岩田:私は、公務員を辞めるなんてもったいないと言われました。私はそんな感覚がなかったので驚いて。

金澤:やりたいことを伝える前に、辞めた理由を事細かに伝えなきゃいけないんだって思いました。もちろん、転職時に退職理由を聞かれるのは普通だと思いますが「将来安泰なのにもったいない」とか「公務員を辞める人は変わっている」とか人事に思われてしまうのは、ちょっと残念……。

アカギ私も、元教師って目を引くのか、そこばかり聞かれてなかなか未来の話をさせてもらえなかった記憶があります。

金澤:そうなんですよ。あと、職務経歴書も難しかったですね。担任業務や部活指導について書いても、人事から「それは必要なスキルじゃないよ」と言われてしまう。教師からの転職って大変だなーと。

岩田:履歴書も書いたことがない、就職説明会も行ったことがない、職種もわからない。「子どもに教える身で自分は世の中を何も知らなかったんだ」と愕然として。

金澤:今考えると恐ろしいですよね……。

アカギそういう教師ならではの不利な状況から抜け出すために、私はとにかく面接に企画書を持ち込んで見てもらってました。企画書を使って無理やり未来の話に持っていく。

金澤:主体的! 私は、面接では完璧な自分を演じることをやめて等身大の自分を伝えることを意識しました。やはり、面接官には求職者が本音で語っているのか否か一目瞭然なんだと思います。

岩田:等身大の自分を伝えること、大事ですよね。私もそれは意識していました。そのうえで面接を「自分が何をしたいか伝える場」「自分と会社が合っているか確認する場」と捉えることで、生き生きと働ける会社に就職できたと思っています!

アカギ:自分を大きく立派に見せようとするとかえって失敗してしまうこともありますもんね。そのほかに工夫したことはありますか?

金澤:私は大手転職サイトだけでなく、特定の業界や企業に特化した転職サイトを使っていました。私たちはどうしても正攻法の転職活動では他の転職者と比べて不利だと思うので、戦う場所を変えるのがいいと痛感しました。

岩田:それでいうと、私はWantedlyというビジネスSNSを使っていましたね。自分のプロフィールを充実させておくと企業が声をかけてくれたり、そこからカジュアルに面談できたり。ベンチャー企業が多いからか、自分が教師であった「過去」よりもこれから何をしたいかと「未来」の話を聞いてくれるのはよかったです。

転職して本当によかった。教師の経験は無駄じゃない

アカギ:今、私たちは株式会社divでそれぞれライフコーチ(プログラミング学習をサポートする担任のような職種)、編集者として働いています。実際に働いてみて、どうですか?

金澤:本当によかったと思ってます!

岩田:嘘偽りなく、よかったと言えます!

アカギ:私も皆さんに同意です。二人はライフコーチとして勤務していて、教師の経験が生きているなと思うこと、ありますか?

金澤大勢の前で喋ったり、複数の受講生をファシリテートしたりするときは「経験が生きているなー!」と思いますね。テンションが上がるんですよ(笑)。あと受講生の名前を覚えるのも得意。

岩田:わかる! 「今日は不安そうだな」とか「あ、今日は元気そう」とか、受講生の様子を察知できますよね。

アカギ:二人とも教師の経験、めちゃくちゃ生きてるなあ。教師だと人の心を動かすことが得意なのかなと思いますが、そこはどうですか?

岩田思いを乗せた言葉を伝えられるというのは、教師として場数を踏んできたからこそ今できているのかなと感じますね。「この人はどう生きたいんだろう」を一緒に考えて引き出すのがライフコーチ。でも、実際は「もっとこの人を知りたい」気持ちで接しているだけなんですよね。

金澤:その感覚って、教師時代に子どもに対して感じていたものと同じですよね。

岩田:そうなんです。子どもだけじゃない、大人も同じなんだって。教師もライフコーチも、そうした人間の魅力に寄り添える素敵な仕事だと思います。

後悔ない転職には、好きなことができるか、自分の働くイメージが持てる会社かどうかが大事

アカギ:この記事を読んでくれている方の中には実際に教師で、転職を考えている方もいると思うんです。後悔ない転職のために二人が大事だと思うことって何でしょう?

岩田:私は2つあって。まずは子どもたちにしっかりと教師を辞める理由を伝えること。そして、自分が働いているイメージを持てる会社を選ぶこと。

アカギ:その理由は?

岩田:前者の理由は、私が辞めることを子どもにネガティブに捉えてほしくなかったから。実際、ちゃんと理由を伝えたら「岩田先生、頑張れー!」って応援してくれて。教師を辞めることに対して「子どもを見捨てることになるのでは」と思うのかもしれないけど、それは勝手に自分がそう思っているだけ。理由をしっかりと伝えられたら大丈夫と思います。

金澤:確かに、ちゃんと辞める理由を伝えるのは大事ですね。

岩田:そうなんです。2つ目の自分が働いているイメージを持てる会社を選ぶことは、そのほうが辛いことがあっても乗り越えられるから。自分がこうありたいイメージを持ったうえで会社を見ると、自分にどんなスキルが必要なのか、そのスキルを身につけられる環境かも見えてきます。

金澤:岩田さん、すごくしっかりしてる!

アカギ:私、初めての転職のときはそこまで考えてなかったかも……。金澤さんは転職時、何を大事にしましたか?

金澤私は自分の「好き」の気持ちを大事にしました。教師時代は仕事に追われて自己研鑽できていないと思っていて。好きな気持ちがあれば自己研鑽も頑張れる。そう考えたら、前から興味があったITに行き着いた感じです。

アカギ:私も金澤さんと似ていて、ワクワクできるかを重視しました。長い人生の中でつまらなく生きるのってすごくもったいないし、自分がつまらなく生きていると周りにも悪い影響が出てきそうで。

金澤:不安を抱えながら仕事をしていても、それが大きくなっていずれ隠せなくなりますもんね。

岩田:本当、やりたいことをやれるのが一番ですよね。もちろん、家庭の事情などで一筋縄ではいかないこともあるけれど、みんなが最善の選択をできるようになれれば、と思います。

教師からの転職は悪いことじゃない。どんな経験も必ず生きる

アカギ:最後に、転職を考えている方に伝えたいことはありますか?

金澤まずは勇気を持って踏み出してほしいです。実は転職を考えているときは、こうした記事を見ている時点で本音では答えが決まってると思うんです。自分もそうでした。さまざまなしがらみがあると思うけれど、時間は有限だから今やったほうがいい。私は自分で決断したから頑張れました。

岩田:確かに金澤さんのように決断できるのがベストだけど、私はやっぱり迷ってました。だから転職すると決めなくても、まずは気になる企業で働いている人に会うなど、外の世界に話を聞きに行くだけでもいいと思います。話を聞くだけでも一気に視野が広がって、決断する勇気が出ました。

金澤:まずは外の世界を見に行くだけでも変わりますよね。それで「まだ教師を続けたい」と思ったら続けたらいいし。

アカギ:そうなんですよね。私の場合は自分が本当にどうしたいか、を考え抜きました。忙しすぎて考える時間なんてないと思うけれど、余裕がないときこそどこかで自分と向き合って理解する必要があると思います。

金澤:転職は悪いことじゃない。ちょっと研修に行く気持ちで転職してもいいと思う。

アカギ:そして教育現場に戻りたくなったら戻ってくればいい。そんな柔軟性が本人にも、教育現場にも必要ですね。

岩田:うんうん。教師の経験も、学校の外の経験もどこかで生きる。その経験をいつか子どもたちに伝えていきたいです。

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この記事を書いた人

アカギヒトミ
Web編集者・ライター。大学卒業後、中学校教師になるもののインターネットと書くことを諦めきれずにIT業界へ転職。ヘルステックベンチャーで編集者・ライターをしていました。 「誰かの人生の選択肢を増やし、よりよい人生を送るお手伝いをすること」がモットーです。趣味は移動。