18歳、進学校。大学受験勉強中に起業へシフト。その後なぜテックキャンプを受講したのか?
更新: 2024.11.14
偏差値64の進学校に通い、大学進学を志すも受験直前で起業を選択。現在はTECH::EXPERTに通いプログラミングを学ぶ18歳の齊藤公哉(さいとうたかや)さん。
一見型破りな経歴ですが、その裏には齊藤さんならではのまっすぐな信念がありました。
なぜ、大学進学をしなかったのか? 起業を志したのになぜ、エンジニアを養成するTECH::EXPERTを受講するのか?
齊藤さんを突き動かす思いに迫ります。
この記事の目次
3年間の受験勉強を無駄にしていい。起業という新しい挑戦が最高にワクワクした
ーーー大学進学をやめて起業する決意をしたそうですが、起業は早い段階で決めていたんですか?
それが実は受験直前までがっつりと勉強していました。高校3年生の11月までですね。
ーーー急展開だったんですね……!ギリギリまで起業か進学か悩みましたか?
起業か進学かで悩んでいたわけではありませんでした。
それよりもずっと「なぜ自分は大学に行くんだろう?」という問いが胸につっかえていて。結局、受験直前まで考え続けても答えは見つからなかったんです。でもそのときに「進学」ではなく「起業」の選択を想像したらすごくワクワクして!
「自分は固定観念に縛られて見えてないものが沢山あるんじゃないか」と思いました。だから余計に今の自分が想像もつかない世界に飛び込みたい、新しい環境にどんどん挑戦したいという思いが強くなって。そこから起業する決意を固めたので、ギリギリになった感じです。
ーーーなるほど。起業を選択する不安はありませんでしたか?
「できないから諦めるんじゃなくて、とりあえず挑戦してみよう!」という姿勢で挑んだので、そこまで大きな不安はありませんでした。
高校のとき短期海外留学に行ったら現地でなにも言葉が通じない経験をして。必死にボディランゲージで過ごしたんですけど意外となんとかなるもんなんです。そこからチャレンジを恐れないガッツのようなものが身についたと思います。
あと、高校の同級生の影響も大きいかと思います。大学受験を突然辞めた同級生がスペインの農家に働きに出て行って、そのまま向こうで起業活動をしたのを目の当たりにしたことがあって……!
自分は中学校まで”いい大学に入って大企業に就職する”テンプレ的な将来を想像していた、いわゆる普通の生徒だったので、そんな発想が全くありませんでした。
だから「そんな生き方の選択があるんだ」と衝撃的で……!それ以来、価値観が広がったと思います。
ーーー「起業する」と言ったときは周りから反対されましたか?
もちろん、当時はまだ高校生。「ここまで勉強したんだからもったいない」と先生たちから言われました。「起業はいまじゃなくてもできる」とも。
でも自分にしてみたら目の前に心が躍るような挑戦したいことがあるのに、世の中の常識に従って大学に行く時間のほうがもったいないと思いました。
人間、いつ死ぬかわからないのだから、逆に挑戦しない理由が見つかりませんでした。
アイデアだけの人間に僕はついていきたくない。だからプログラミングを学ぶと決めた
ーーー具体的にどのようなサービスで起業しようとされたんですか?
当初は若者と退職者をつなぐプラットフォームを作ろうと思っていました。
それは起業しようと決めたとき、自分のアイデアを形にできるスキルを持つ人と簡単に繋がれたらいいのになって思ったから。だったら、若者の新しい発想と退職者の持つスキルを掛け合わせられるサービスを自分で作ろうと考えていたんです。
そこからベンチャーキャピタルに事業相談に行ったり経営者の方に話を聞きに行ったりと奔走する日々が始まりました。その中である投資家の方に起業アドバイスをいただく機会がありました。そこででた「アイデアがあればエンジニアは自然と集まってくる」という言葉に強烈な違和感を覚えたんです。
「あれ?自分だったらアイデアだけで何もできない人には付いていきたくないぞ」と。
その気持ちは以前働いていたアルバイト先での経験から生まれたものでした。当時の上司は話上手で肩書もいい人。でも、一緒に働いていくうちに仕事をこなす能力はないことがだんだんと露呈してきて「ここで働き続けても成長できない」と感じるようになりました。結果、僕を含めアルバイト仲間たちは辞めていってしまったんです。
だから、今の起業アイデアや起業に対する姿勢を抜本的に見つめ直す必要があると感じました。このままだと自分も同じ状態を引き起こしてしまうと。
ーーーそこで起業を諦めたということでしょうか?
いえ、完全に諦めたわけではありません。今、自分に足りないものを獲得していくために一時中断することにしたんです。
起業するなら周囲の人々を成長させることができて、部下に一生ついていきたいと思ってもらえる人にならないといけない。そのためには実務能力を身につける必要があると感じました。
具体的に自分に何が足りなくて、何が必要なのかと考えると「プログラミング」が出てきました。複雑で難しいサービスをつくれるレベルじゃなくても、少なくともサービスがどのようにできているのかがわかるレベルにはなりたい。プログラミングができれば自分のアイデアをプロトタイプにすることもできる。
自分でプロトタイプを作ることができれば一緒にサービスを作るエンジニアと認識をすり合わせやすくなるし、アイデアを形にするスピードも大幅に上げることができますよね。
だからまずはプログラミングを学ぼうと決意したんです。
数あるプログラミングスクールからTECH::EXPERTを選んだ理由は人間的にレベルアップできるから
ーーーどうしてプログラミングはスクールに通うことにされたのでしょうか?
プログラミングはお金をかけてスクールに通うべきだと最初から思っていました。
なぜなら自分がまったく未知の技術を身につけるには、きちんと基礎を固めることが重要だからです。基礎を固めるには、誰かにしっかりと教わったほうが確実で、早く身につく。基礎が身につけば今後自ら学んでいくことも可能です。
ーーープログラミングを独学しようとは思いませんでしたか?
独学しようとは思わなかったです。
実は受験勉強を独学していた時、勉強する時間よりも勉強の仕方を探すのに一番時間がかかってしまっていて。例えば、何を勉強すべきか、何を重点的にやるべきか、などです。そこがわかれば実際の勉強に力をいれれて、短期間で高い効果を得ることができただろうなと思うんです。
だから、プログラミングスクールに通うことに迷いはありませんでした。
起業活動を一旦停止したあとすぐに、インターネットでプログラミングスクールを検索。一番上にでてきたテックキャンプとTECH::EXPERTのHPを見てみると内容が興味深くて!他のスクールのHPも見ましたが、説明会まで足を運びたいと思うような胸の高鳴りはここだけ。もっとこのスクールのことを詳しく知りたいと思いました。
そこでテックキャンプとTECH::EXPERTの説明会に参加しました。
そのときに「高校生ならエンジニアを育成するTECH::EXPERTよりも、複数のプログラミング言語の基礎を学べるテックキャンプから始めてみたらどうか」とスタッフにアドバイスを頂いたこともありテックキャンプに通うことにしました。
学べる言語の種類が多いことはもちろん魅力的でしたが、決め手は親身に寄りそおうとしてくれたメンターの方の姿勢。ここなら信頼できる熱心なサポートが受けられそうだと感じました。
テックキャンプではプログラミングを遊び感覚で学ぶことができ、形にするまでの経験をつめました。あとは定期的にスクールで開催されるイベントで色々な人と話せたことが楽しかったです。
その後、高校卒業と同時にテックキャンプを卒業し、次はもっと専門的なプログラミングスキルを身に着けたいと思うようになりました。テックキャンプはいろんな言語を学べる分、浅く広い知識になっている気がして。自分の武器と言えるほどのプログラミング力を手に入れたい、と考えて再びTECH::EXPERTの説明を受けに行きました。
話を聞いてみると自分の求めていたことの想像通りで受講を即決。テックキャンプの学習を通してここの環境が自分に合っている実感があったし、カリキュラムの質の高さにも安心感があったので、他のスクールを検討することはありませんでした。
ーーーテックキャンプとTECH::EXPERTの双方を受講して、違いはありましたか?
TECH::EXPERTでは、人間としてレベルアップできた実感があります。プログラミングスクールなのに、プログラミングスキルだけでなく社会性が身についたんです。
TECH::EXPERTの特徴として、チーム開発があります。
チームメンバーがいることで、自分のわからないことを言葉で伝え、教えてもらったり、逆に相手のわからないことを自分が教えることでアウトプットにつながり、知識や技術がしっかりと定着したり。うまく開発が進まないときにはお互いに励まし合ったりと、メンバーと深く関わり合う環境があったことで、コミュニケーション能力が向上しました。
プログラミングを学び始めた当初は、人についてきてもらうためには技術が必要だ、自分にはまだ技術が足りないと思っていましたが、人を巻き込むには社会性も大切なんだと実感することができました。
またチームメンバーの存在はモチベーションの維持にもつながりました。朝から晩までプログラミング漬けの毎日。多発するエラー。ひとりでやっていたら挫折していたところも、仲間の存在があったから乗り越えられました。
もちろんプログラミングについてもRuby on Railsをしっかり学ぶことができています。最近はAIにも興味がでてきたのでPythonを自分でも勉強しています。
プログラミングは一見難しそうですが、実際にやってみると全く苦痛じゃなくて。今では趣味の感覚で楽しく学べています。
※テックキャンプ エンジニア転職のチーム開発は80期(2020年6月20日開催)をもって終了となりました。今後も受講生にとって最適な学習スタイルの提供を目指していきます。
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大学に行かなくて後悔はない!実際に行動して見えた専門職大学という新たな選択
ーーーTECH::EXPERTを卒業されたあとは他の卒業生と同様にエンジニアとして就職する予定ですか?
実は来年の春から大学に進学する予定なんです。
若いうちは経験をたくさん積みたい、人生100年時代といわれる中で学ぶ時間はこれからもたくさんあると思って、起業に踏み出したんですが……。
ーーーやはり大学に行かなくて起業したことを後悔しているのですか?
いえ、全く後悔はしていません。むしろ新たな選択を見いだしたと感じています。
アメリカでは高校卒業から大学入学までの期間を自由に使える「ギャップイヤー」と呼ばれる制度があります。そこでボランティアや留学、旅行などを経験して「何のためにどのように学生生活を過ごすか」を各個人が見出すことが目的です。
僕自身もこの制度に賛成で、大学は自分が学びたい方向性がきちんと決まってから行くからこそ意味があると思っていました。
自分も行動を起こしてから約半年。起業に動きだしたり、プログラミングを学んだりした経験を経たからこそ、専門性と学位の両方が必要だと実感しました。そこで来年からはその両方を得られる専門職大学への進学を目指しています。
世界で活躍するエンジニアの多くは専門性と学位の両方を持っています。将来起業家として活躍したいなら、僕も仕事を共にするエンジニアたちと同じフィールドに立って肩を並べられる存在でなければならないと考えた結果です。
高校生のときに抱いた「なぜ自分は大学に行くんだろう?」という疑問に対して、明確な答えを見つけたことで、心から納得して大学進学という道を新たに選択できました。
ーーー他の多くの同級生と同じような選択に見えても、気概や重みが全然違うんですね。TECH::EXPERTを卒業されてから大学入学まで半年ほど期間が空きますが、その間の展望はありますか?
TECH::EXPERTで学んだことを生かしつつ、自分の手でアイデアを形にする経験を積みたいので、「自動おでかけ提案サービス」を作りたいと考えています。
僕は、出会いたての友達とかに「今度遊ぼうね」とよく言うのですが、そこから実際に遊ぶことは稀で……。お互いのことをよく分からない状況で何して遊ぶかを考えるのが面倒くさいくなっちゃうんですよね。
なので、「質問に答えるだけで遊びを提案してくれるサービスがあれば絶対に流行るのに!」って思ったんです。でも、ないなら自分で作ればいいんですよね。
TECH::EXPERT卒業までまだ時間があるので、それが実現できるよう一生懸命勉強したいと思います。
誰かを動かすエネルギーになりたい。起業はその手段だと気づいた
ーーー齊藤さんの経験を通して、なにか進路に悩む10代にアドバイスはありますか?
自分の心に従って行動し、後悔のない選択をしてほしいなと思います。
どんな選択肢を選んだとしても失敗なんてありません。すべてが未来の自分を新しい世界に導く経験になるはずだと思うので。
ーーーまさに齊藤さんが体現されていることですね。でも、なかなか行動する勇気がでない人もいるのでは?
そんな人も「死ぬときに後悔したくない」と思えば、勇気なんかなくても行動できるはずです。
『明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい』。
僕はこの言葉を常に意識して生きています。だからこそ、未来の自分に期待を先送りすることは絶対にしない。今の自分に希望を託す選択をするんです。人生を楽しむために行動するんだから恐れる必要はないし、そう思うと逆にワクワクしてきませんか?
ーーー確かにワクワクしてきますね!でも、そもそも「自分のやりたいことがわからない」といった悩みを抱える場合はどうすれば……?
とりあえず気になることをやってみる。気になることがなければいつもの自分なら選ばないことをやってみると、新しい選択肢が見えてくると思います。
自分も「起業したい!」と思ったときは起業が目的で、起業してどうしたいのか正直よくわかってませんでした。
でも実際に起業するために行動してみたら、小学生や中学生で起業している子たちがゴロゴロいて。その姿をみたら、刺激を受けたと同時にすごく悔しかったんです。
その時になぜ起業したいかはっきり自覚できたんです。「僕は誰かを動かすエネルギーになりたいんだ」って!
意外となんでもとりあえずやってみれば、当時の自分だと予想もしなかったやりたいことが見えて、新しい選択肢が見つかるものなんだと自分でも驚いています。
ーーー最後に、これからの抱負はありますか?
起業を通して、誰かに目の前にあること以外の選択肢を与えたり、行動を起こすためのきっかけを与えられるような人間になりたいと思っています。
自分が挑戦することで、人の挑戦も後押しできる存在になりたい。
そのためにも、今は目の前のことをコツコツと着実にこなしていきたいです。
ーーー本日はお忙しい中ありがとうございました。
Interviewer 桜口 アサミ
Writer 北川 佳奈
Editor 桜口 アサミ
Photographer 堀井 拓也
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