1ヵ月半で未経験からオリジナルアプリを開発!老舗ITサービス企業がテックキャンプ研修を通じ、若手育成に成功
更新: 2020.03.05
1973年に京都で創業した株式会社KYOSOは、システム運用・システム開発を中心に事業を展開する老舗ITサービス企業です。
近年はIoTやクラウドサービスなど新規事業に取り組む中、プログラミング未経験の若手社員育成に課題を抱えていた同社は2017年、社内のプログラミング研修にテックキャンプ研修を導入しました。
研修導入の狙いや成果、またエンジニア採用の際にチェックしているポイントについて株式会社KYOSOの中野杏梨さん、岡田健志さん、そして受講者代表として高倉稜汰さんにお話を伺いました。
※テックキャンプ研修は企業様のITに関する課題解決に取り組めるよう、プログラミングに限らずテクノロジー関連の研修サービスを提供しております。
この記事の目次
採用時にはエンジニア経験以上に人間力を見ている
――御社の事業内容を教えてください。
岡田:株式会社KYOSOは情報システムの開発・保守・運用をお客様から承る形で、手掛けています。多くの案件では顧客の企業に弊社の社員が常駐させていただいて、プロジェクトを進めていますね。
またここ数年はIoTやクラウドサービスに関する新規事業にも取り組んでいます。
株式会社KYOSO 岡田健志さん(企画管理部人事課 主任)
――よく利用されているプログラミング言語は何でしょう?
岡田:お客様によってプロジェクトの要件が違うので一概には言えないですが、受託での業務システムの開発案件ではPHPかJavaを使うことが比較的多いですね。
先に言ったIoTやクラウド系の新規事業では、Node.jsやPythonを使うことがほとんどです。
――エンジニアを採用する際に設けている基準があれば、教えてください。
中野:特に新卒の方の場合、第1に見ているのはコミュニケーション力です。応募者が学生時代にプログラミングをやっていたかどうかや、資格を持っているかどうかというのは必須ではありません。
その人の主体性や周囲との協調性も、仕事を進める上では重要なので面接の際に見ています。
主体性・協調性が重要なのはエンジニアに限ったことではないので、採用時にはエンジニア経験以上に人間力を見ていると言っても良いかもしれません。
株式会社KYOSO 中野杏梨さん(企画管理部人事課 採用担当)
お客様のもとに送り出す前に、未経験者の開発スキルをいかに高めるかが大きな課題だった
――テックキャンプ研修を導入した経緯は、どういったものだったのでしょう?
岡田:エンジニアがお客様先に常駐し、開発・保守・運用を行うというビジネスであるため、プロジェクトに参画するエンジニアは一定以上の開発スキルを持った人間でなくてはいけないです。
もっとも、一昔前まではプログラミング経験が浅い若手であっても社内教育とプロジェクトでの実務を通じて成長し、何とか独り立ちするという事例も多かったそうです。
ただIT業界の競争が激しくなるにつれ「経験の浅い社員をプロジェクトに参画させる」というのは難しくなってきました。
経験が浅い社員にとっては、実務経験を積みづらい状況が生まれつつあるともいえます。経験を積めないままでは、エンジニアとしての成長も遅れるばかりです。
そのため若手を一定のスキルを持ったエンジニアへときちんと育成し、現場に送り出す体制を築くことの重要性は非常に大きいです。ただ教育を社内で行うことのハードルというのは、決して低くないです。
自分でコードを書ける人間が他人にコードの書き方を教えることにも長けているかというと必ずしもそうではないものです。
それにエンジニア教育を行う場合、教育向けのコンテンツが充分でない状況でもありました。そのための人手も時間も足りていなかったです。
結果として「教育の重要性は分かっているものの、実行に移せない」というジレンマを抱える状態が続いていました。この流れを断ち切るため、導入を決めたのがテックキャンプ研修でした。
テックキャンプ研修は、具体的にどう研修が進むのかイメージしやすい
――テックキャンプ研修を導入するうえで、決め手となったことは何でしたか?
岡田:研修カリキュラムを事前に一部、体験させていただいたので、導入後に研修が具体的にどのように進むのか、イメージしやすかったのは大きかったです。
またカリキュラムがeラーニング形式で、オンラインでも教室でも受講できるというのは研修を受ける側にとっては自由度が高く、やりやすいと思いました。
またテックキャンプ研修の他の企業での導入実績も、導入に当たって背中を押してくれました。
独学で進めるのに比べて、時間のロスが圧倒的に少ない
――実際にテックキャンプ研修を受講してみて、いかがでしたか?
高倉:全く開発経験もプログラミングスキルも無い状態での受講だったのですが、とにかく分からないことがあったら何を聞いてもメンター(※講師)さんが答えてくれるという環境がありがたかったです。
コードを書いているとエラーが頻繁に発生するのですが、はじめのうちはそれぞれのエラーがどういう意味なのかすら分からなかったんですよ。
もし独学でプログラミングをしていたら、発生したエラーがどういう意味なのかを調べ、解決策を調べ・・・とエラーを解消するまでに何日も掛かってしまったと思います。
テックキャンプ研修を受講すると、その場ですぐにエラーが解決できました。独学で進めるのに比べて、時間のロスが圧倒的に少なかったです。
株式会社KYOSO 高倉稜汰さん(システムサービス事業部 GSS センター1 グループ)
――カリキュラムの質はいかがでしたか?
高倉:僕は本当に初心者だったので、正直に言って、最初にカリキュラムを見た時にはそこに何が書かれているのかすら分からなかったですし、難易度が高いと思ってました。
分からないことを、分からないなりに進めていったという感じで・・・。
学んだ知識が頭の中で紐づいてきて「あ、あそこで学んだ内容はこういうことだったのか!」と分かるようになったのは、カリキュラムの終盤でオリジナルアプリケーションの開発を始めたときでした。
どういう機能を作るか、学んだ内容を振り返りながら考えていくと知識が定着していく感じがしましたね。
最終的には、カリキュラムの難易度は自分にとってちょうどいいものだったと思えるようになりました。
1ヵ月半で、オリジナルアプリを人前で発表できるレベルに達した
岡田:研修の終了後、社内で作成したアプリケーションの発表会を行ったんです。
高倉をはじめとするプログラミング未経験者だった新入社員が、自分で作ったアプリを人前で発表できるレベルに達したというのは、研修に対して手ごたえを感じられることでした。
研修からまだ日が浅いので実務レベルでの大きな変化というのはまだ無いのですが、これから成果に結びついてくるでしょうね。
高倉:僕が作ったのは、イベント管理アプリでした。サイト上で登録したイベントを管理するとともに、当日の天気が分かるように、APIで取得した天気予報もサイトで確認できるようにしました。
岡田:高倉の受講期間は1ヵ月半ほどだったのですが、およそ1ヶ月弱でこれだけのサービスが作れるようになるというのはすごいことだと思いますよ。
SQLに関する知識は研修で学んだことと、実務が繋がっている
――研修後、高倉さんは具体的にどのようなお仕事をしているのでしょう?
高倉:システムサービス事業部という部署で、データベースに関する仕事をしています。業務ではSQLを使う機会が多いですね。
研修ではRuby on Railsを学んだのですが、いまの自分の役職ではRails自体を実務で使うことは無いです。ただ、SQLに関する知識は研修で学んだことと、実務が繋がっています。
昔の自分だったら、SQL文を読んでもそこに何が書かれているのか理解できなかったはずです。研修を受けたことで、コードを読み解くのが格段に早くなりました。
研修を通じて、開発の勘所が分かるようになった
――今回のテックキャンプ研修は、御社にとってどのような意義を持つものになったとお考えですか?
岡田:今回の研修はRuby on Railsを直接的に使わない立場の社員でも、実務に繋がる学びを得られる研修だったのではないでしょうか。
研修を通じて、プログラミング未経験から一定のエンジニアスキルを得た新卒社員には、次のステップとして実際の開発現場で活躍してほしいですね。
高倉:研修を受けたことで、開発をする上での勘所のようなものが何となく分かるようになってきました。
プログラミングの知識が何もない状態では、何か1つ画面を作るにも手を動かすことができないです。
Ruby on RailsやSQLを学んだことで、ものを作るときに「何をどのように調べればいいのか」という、調べ方が分かるようになりました。
中野:人事課としても未経験から入社した社員がスムーズに技術者として独り立ちできるように後押ししていきたいですし、テックキャンプ研修はぜひ今後も活用したいですね。
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