インド留学中の女子高生がベンチャーキャピタルから奨学金を受けてテックキャンプでプログラミング学習
更新: 2020.07.06
インドのインターナショナルスクールに通う女子高生・圓子(※まるこ)ちとせさんは、17歳の夏休みに日本に帰国。
渋谷にコワーキングスペースを構えるベンチャーキャピタル・Skyland Venturesが大学1年生・高校3年生を主な対象に募集した「プログラミング奨学金」を受け、テックキャンプ渋谷校にて初めて本格的にプログラミングを学びました。
圓子さんに、プログラミングを学び、留学情報投稿サイトを開発したひと夏の経験についてお話を伺いました。
<圓子ちとせさん プロフィール>
東京学芸大学附属高等学校(休学中)→United World College インド校在籍中
この記事の目次
インドに決めた理由「若いうちに”おかしな”経験をなるだけしたい」
――いまはインドに留学されているそうですね。
インドに全寮制のインターナショナルスクールがあるのですが、そちらに通っています。
私が通っているインターナショナルスクールには日本の高校2年、高校3年に相当する2年制のクラスがあるんですけど、55ヶ国くらいから生徒が集まっています。ですので、日本人は全員、一度普通の高校に入って休学状態でそのインターナショナルスクールに入学します。
スクールではカリキュラムとして言語が2ヶ国語・社会科学・人文科学・理科があり、加えて選択制で芸術科目が履修でき、その中から自分で授業を選ぶんです。
でも実はインドに渡航した時点で、これといった専攻科目を決めていたわけでは無くて。
「この学問をインドで突き詰めたい」という気持ちよりは「面白い文化体験をしたい」というモチベーションの方が強かったです。
大学に入学すると、自分の専攻を決める必要があるので、同じ専攻の友人同士で行動する時間がどうしても増えてしまう気がしていて。
まだ専攻が定まっていない高校時代だからこそ、大学時代に海外に行くよりも、学問的にも文化体験としても、より多様性のある経験ができるはずだと思ってました。
インドのキャンパスから見える景色
――インターナショナルスクールでは、他の国の学生と遊ぶ機会も多いのではないでしょうか。
学校ではいろんな国から集まったクラスメイトと、サッカーをしたりして遊んでます。
また、私は中学校までは野球をしていたので、何とかインドで野球チームを立ち上げようと働きかけているのですが、力が及ばず4人しかメンバーが集まりませんでした。インドでは野球より、クリケットの方が人気があるようで……。
インドの学校は夏休みが3か月近くあることも、特徴です。
長期休暇の際には一旦学校を離れて、サマースクールに通ったり、母国に戻ってのんびりと過ごす人も多いですね。
――インドで受けたカルチャーショックや、強く感じた「日本との違い」があれば教えてください。
インドには街中に、ごく普通に乞食の人がいます。
車に乗っていると、信号待ちのちょっとした時間の間にも乞食の人が近づいてきて、とんとんと窓を叩いて「何かくれ」と物乞いをしてきて。
そういう人たちが大勢いる一方で、私は街の中心部から少し離れた場所の学校で恵まれた生活をしているわけです。
「目の前に貧しい人がいるのに、私ばかりが恵まれた生活を送っているのは良くないのではないか」と乞食の人たちを目にするたびに、辛い気持ちになります。
衛生観念も日本とは違います。
学校の寮ですら日本の建物に比べるととても汚くて、正直に言ってインドに着いた直後は「ここで2年間も暮らすのか・・・」と気が重くなりました。
いまでは汚さが気にならなくなり、私も裸足で外を出歩いたりするようになりましたが。「いちいち靴を脱いだり、履いたりするのって面倒くさいなあ」と思うようになってきて(笑)
汚れた靴を洗うよりも、汚れた足を洗う方が楽なので、裸足で歩くのはお勧めです。ただ、砂利があるところは危ないので、靴を履いた方がいいです。
さまざまな国から集まった学校の友人たち
奨学金を受けテックキャンプを受講「プログラミングを学んでみたかった」
――なぜプログラミングを学ばれようと思われたのでしょうか?
もともと機械や知らないソフトウェアをいじったり、動かしてみたりするのがとても好きで。
そのため、機械やそのソフトウェアを動かす指令のためのプログラミングには前からとても興味があり、いつか勉強しようと決めていました。
――テックキャンプをお選びいただいた理由をお教えください。
「プログラミングを学んでみたい」と思っていた中、友人からベンチャーキャピタルの Skyland Ventures さんがプログラミング奨学金と言うものを提供していると聞き「応募しよう!」と決めました。
その時はまだ学校が休暇に入る前だったので、応募自体はインドでやって。
応募後、インドの学校が夏休みに入ったタイミングで日本に戻って、Skyland Ventures の代表の方とお会いし奨学金に応募した理由や、あとインドの話をしました(笑)
奨学金を受けることが決まった後、Skyland Venturesの担当者の方からテックキャンプを紹介していただいたという流れです。
Skyland Ventures代表・木下氏による「プログラミング奨学金」制度実施に関するツイート
――テックキャンプの受講前、プログラミングを独学した経験はありましたか?
オンラインでプログラミングが学べるWEBサービスの「Progate」を友人に薦められ、HTMLとCSSのカリキュラムを無料版で体験できる範囲だけ、インドに渡ってすぐの頃にやりました。元々有料サービスなので、無料で公開されている範囲はすごく狭いですけど。
プログラミングを本格的に学んだのは、テックキャンプがほぼ初でしたね。
――受講期間中、学習はどのように進めていましたか?
受講期間の前半は家に居ながら、オンラインでカリキュラムを進め、後半は教室に通うようにしました。
オンラインで学習するのも良いですが、やっぱり教室で受講する方が進みは早いです。
教室で、休憩時間に色んな人と話もしました。
インドの学校とは違って周りにいるのは全員大人ですし、仕事を辞めて教室に来ている方も大勢いたので話を聞いてるだけでも面白いです。無職になるまでの話をしてくれた人には、私からは代わりにインドの話をしました(笑)
「より早く教室に行っていれば、もっと沢山、他の方と話が出来たのになあ」と正直、ちょっと心残りです。
――TECH::MASTER(カリキュラム)の感想を教えてください。
非常に見やすくわかりやすいです。
「どのように段階を踏み、どのように知識・技術を身につけていくのか」という道筋がとてもはっきりしているという点も魅力的で。
本を読むように知識を詰め込んでいくだけではなく、実際に作業を行いながら学ぶというスタイルが、知識を定着させる上でとても良かったです。
留学先の国の様子や経験に関するレビュー投稿サービスを作成
――作ったオリジナルアプリや成果物があれば教えてください。
ユーザーが留学先の国の様子や経験について投稿できる、WEBサービスを作りました。
私自身が留学先を探していた時、留学のあっせん会社による国の紹介やレビューは簡単に見つかるのですが「実際にその国に行った人」のレビューが全然見つからなかったんです。
だから、実際にその国に行った人のレビューを投稿してもらえたら、これから留学に行こうとしている人にとっては便利なんじゃないかなあと思い、サイトを作りました。
サービスは完成したのですが、なかなか思うようにはレビューが集まらないです。
友人に「留学経験について、文章を書いて投稿して!」とお願いしているのですが、なかなか皆、書いてくれません・・・(笑)
WEBサービスにとってユーザー集めがどれだけ重要か、知りました。
ただオリジナルアプリを作ると決めたことで、受講のモチベーションが上がりました。サービスを完成させたいからこそ、純粋にプログラミングに割く時間が自然と長くなるんです。
――プログラミングを勉強してみた感想をお願いします。
コードを書いては、発生したエラーを解消し、またコードを書いてはエラーを解消するという繰り返しなので、プログラミングは疲れます・・・(笑)
その分エラーが解決され、サービスを作り上げた時の達成感は最高で、非常に魅力的な学問だなと感じました。
初めのうちはくじけそうになりましたが、コーディングを続けているうちに段々と力が付いているのが感じられます。
――受講で身につけたスキルを、今後どのように使っていきたいですか?
まずは趣味のような形で、周りの人が必要としているようなアプリケーションをちょっとずつ作っていきたいです。
――最後にテックキャンプ受講検討中の方へメッセージをお願いします。
プログラミングは一見とても敷居の高い学問に見えますが、実際は学問というよりゲームに近いと思います。
初めのうちは慣れないことや失敗の繰り返しで、苦しいと思う時期もあるんですけど、どんどんコードを書くうちに慣れてきて成長を感じることができます。
そして、そのための手厚いサポートとカリキュラムを備えた、素晴らしい環境・条件を持っているのがテックキャンプです。
――圓子さん、ありがとうございました!
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