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リクルートPAAK運営岩本さんが語る!プログラミング言語が、技術スキルではなく当たり前のコミュニケーションスキルとなる時代。

更新: 2020.10.05

「分業してプロジェクトを進めるからこそ、相互理解が必要。エンジニアはプログラミングが分かるリーダーについて行きたいし、リーダーだってマーケティングやその他の分野に知見のあるエンジニアと仕事がしたいもの。」

リクルートの運営するTECH LAB PAAKの運営責任者の岩本亜弓さんにお話を聞きました。

プロフィール 岩本亜弓(いわもと あゆみ)さん

TECH LAB PAAK運営
1985年生まれ、京都出身。新卒で株式会社リクルートへ入社後、美容室検索&予約サイト「ホットペッパービューティ」の営業・戦略・プロモーション等を担当。

2015年4月から現在まで、テクノロジーで世の中を良くするをテーマにしたITクリエイターのための会員制コミュニティスペース「TECH LAB PAAK」の運営担当者を務める。※インタビュー当時

今、社会を変えるなら、ITスキルは必須

ーーPAAKに在籍しているチームのメンバーで、エンジニアはどれくらいいらっしゃるのですか?

だいたい6割くらいがエンジニアですね。現在の世の中にイノベーションを起こすとすると、どうしてもITが絡んでくるんですが、そうすると自ずとコードが書けるエンジニアの存在も欠かせなくなってきます。

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「プログラミングのわかるCEOのもとで働きたい」

ーーエンジニアの方が共通してリーダーに求めるものなどあるのでしょうか?

日頃TECH LAB PAAKで、たくさんのエンジニアと接しながら仕事をしていると、「プログラミングのわかるCEOの元で働きたい」という声をよく聞きます。

「スタートアップの成功には、開発者視点が欠かせない」という風潮は強まってきてはいるものの、まだまだそういった声は聞こえてきますね。

エンジニアはどうしても、チームの中でも作業量が多くなってきてしまうポジションですし、CEOほかディレクターポジションの人たちと、本当に良い関係性を築いていないと、どこかで亀裂が走りますよね。

CEOは彼らエンジニアの価値を最大化するためにも、プログラミングの知識も共通言語として持つ必要があると思います。

例えば先のように、エンジニアは他のメンバーに比べ、単純に集中力の必要な作業量が多い場合がほとんどですよね。でも、他のメンバーがそれを理解した上で仕事をしていないと、エンジニアの不満が少しずつ溜まってしまいます。

「彼らは、僕たちの仕事がどれだけ集中力と精神力が必要な仕事か、わかってくれていない。」というような不満です。「自分たちは、指示通りのものを作らされる開発兵隊と見られている。」という言葉もしばし耳にします。

もちろん実際のところは、エンジニアより作業が多い、他ポジションのメンバーがいる場合だってあります。それに作業量が多ければ多いほど大変だというわけではなく、営業だってディレクターだって大変です。

肝心なのは、「誰の仕事がどれだけ大変なのか」ということではなくて、お互いがお互いを理解し尊重し合えているということなのです。その前提に立ててさえいれば、ポジション間に亀裂が走ることにはならないのだと思います。

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仕事の前提として存在する人間関係

ーーリーダーがプログラミングを理解し関係性が良くなると、具体的にどんな成果があがるのでしょうか?

チームメンバーのエンジニアとの関係性が変わることで、圧倒的に仕事の質が変わってきますよね。仕事成果を最大に出すための重要要素として、「チームメンバーの良好な関係性」というものがあると言われているので。

チームメンバーの関係性が良くないと、最低限のことのみを無難にこなすような志向になり、お互いを触発し面倒なことは避けたいという思想で、本音での議論が活性化しない状態になっていくものです。

しかし、逆にチームメンバーの関係性が良い状態だと、無理難題も「がんばってやってみよう」と取り組むようになりますよね。

ちょっと納期が厳しくても、できるかわからない内容でも。そしてそこでの成功経験が、お互いの関係をより一層良くしていくんです。

ーー実際に岩本さんご自身もプログラミングを勉強されたとのことですが、受講後の働き方は変わりましたか?

圧倒的に変わりましたね。話せる人の幅も増えるし、エンジニアの人が言ってるちょっとしたことも分かるようになったので、スムーズに話ができます。

もともとプログラミングは、エンジニアの人たちと話してみたいという想いがあって始めたので。普段、彼らは何を話しているのかを理解したかった。そして勉強してみたら、話せるようになった。私にとってプログラミングはコミュニケーションツールです。

また、エンジニアの方を見て、その人がどのくらい経験がある人なのか、どんなことをしてきたのか、少しですが分かるようになりました。私は今、エンジニアとして活躍しているわけではないけど、エンジニアの人たちとの関係も変わりましたね。

「あ、あの人1ヶ月だけだけど、挑戦してみたんだ」って。かなり難しかったけど、プログラミングを学べて本当に良かったです。

岩本さま2

ーープログラミングってかなり学習コストが下がってると思うのですが、それでも非エンジニアのメンバーがプログラミングを学習しない理由って何なんでしょうか。

今までプログラミングが一般の人にとって身近じゃなかったのと、環境がなかったっていうのが大きいと思います。探しても学習する環境がなかった。

でも、最近はそれも変わってきてますよね。学習環境はどんどん整備されてるし、10年後には今の英語と同じようにコモディティ化して、知らないでは済まされないツールになってると思います。

昔は英語ができるだけでめちゃくちゃ重宝されたけど、今となっては当たり前になったのと、ちょうど同じような現象が起ころうとしていると思います。

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プログラミングはもはやエンジニアだけのものではなくなる

ーー自分の知らない難しいことを始める障壁を超えるためには何が必要なんでしょうか?

「プログラミング、勉強したほうが良い気がしてるけど、なんか難しそう、自分には必要ない」なんて思っている人には、「より多くの人と話せるようになりたくない?」の一言に尽きますね。

プログラミングを知っていることが、間違いなくこれからのコミュニケーションツールのひとつになるのですから。これからの時代の流れを考えると、自分が作るわけではない人でも、ぜひプログラミングを勉強して欲しいですよね。

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岩本さま、本日は貴重なお話ありがとうございました。 

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