本記事は「転職するなら結婚前と後どっちがいい?それぞれのメリット・デメリットを解説」の続きとなる記事です。
結婚をきっかけに転職する際、どのような手続きを踏めばいいのでしょうか。
結婚も転職も人生における大きなライフイベント。両方ともスムーズに行えるよう、本記事の内容を参考にしてください。
この記事の目次
結婚をきっかけに転職する際の流れ
もしあなたが結婚する予定があり、その上で同じ時期に転職を検討しているとします。
この場合、どのような流れで動けば、結婚と転職という二つの大きなイベントをスムーズに乗り切れるのでしょうか。
男性も女性も、以下の流れを踏むことを心がけてください。
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パートナーとの相談
転職エージェントとの面談や退職日の決定の前に、まずはパートナーに相談しましょう。その際には、
・転職をしたい理由
・転職先でやりたい仕事
・転職先に求める条件
・ライフプラン、キャリアプラン
などを説明し、あなたの思い描く将来の姿を相手にも共有してください。
話し合いの結果、転職の時期を遅らせたり、転職ではなく退職という決断に至ることもあるでしょう。
具体的なアクションを取る前に相談することをおすすめします。
転職活動
転職時期や転職先の条件などについてパートナーと話し合った後、転職活動を行います。
転職先を選ぶ基準についてはこの後に解説しますが、重要なのは「どの会社でもいいから転職すること」ではなく、「よりあなたの生活にあった、条件のよい会社に転職すること」です。
転職先が正式に決まるまでは、上司や同僚に転職や退職の話をするのは避けた方が無難でしょう。
上司との相談・引き継ぎ作業
転職先や転職日が無事決定したら、今の会社の上司や同僚などにその旨を伝え退職の準備をします。
後任が決まっている場合にはあなたの仕事の引き継ぎをしっかりと行い、これまで働いてきた会社や同僚に迷惑のないようにしましょう。
転職先を選ぶ基準
先程触れた転職先を選ぶ基準について見ていきます。
結婚後も長く働き続けたい、家庭と両立しながらキャリアもしっかりと積み上げていきたいという方にとって、会社選びは最も重要な作業です。
女性・男性のそれぞれのケースについて転職先を選ぶ際に気をつけるべきポイントを解説します。
女性の場合
女性の場合は、男性に比べてチェックするべきポイントが多いです。
産休・育休が取得できるか
結婚後、子供を出産したいと思う女性は多くいます。
結婚から出産までの期間は人それぞれですが、将来的にその予定があるのであれば、産休・育休の制度が整っているかどうかは必ずチェックしましょう。
制度としては整っていても、実際には機能していない(例:取得率が低い、休暇明けに復帰がしづらい)ケースもあります。
可能な限り、実際にそこで働いている人や産休・育休制度を利用した人の話を聞き、本当に取得が可能であるかを確認しましょう。
女性社員の割合
女性社員の割合と女性の働きやすさはある程度の相関関係があります。
男性ばかりの職場の場合、例えば妊娠時の辛さや出産・育児の大変さについて理解のない社員が居たり、産休・育休制度の利用後、職場復帰をしようとしたらすでに別の人がそのポジションに就いていた、といったことも起こりえます。
キャリアを築いていきたいのであれば女性管理職の割合もチェックしましょう。
また、会社全体で女性の比率が高くても部署によっては数人しかいない、ということもあるため、面接時に応募している職種内での女性の割合を確認しましょう。
リモートワークなどが認められているか
将来、子育てをしながら仕事をしたり、パートナーの転勤によってオフィスから離れた場所に引っ越すことになることに備えて、リモートワークや在宅ワークなどの制度があるかどうかも見ておきましょう。
会社によっては出勤するのは1週間で3日だけでよい、といったように柔軟な働き方を認めている場合もあります。
給料や条件がどれだけ良くても働き続けることが出来なければ意味がありません。
今現在の状況だけでなく、将来の状況などもイメージした企業選びを心がけましょう。
男性の場合
男性の場合も注意するべきポイントがあります。
何も基準を設けずに転職すると失敗するリスクもあるため、最低限、以下の点は事前にチェックしておきましょう。
年収アップが見込めるか
もし結婚相手が結婚を機に退職し家庭に入る場合、男性はこの先家族を養っていく必要があります。
将来的に子供を持つことも視野に入れている場合には、その子供が大きくなるまでの費用についても考えなければいけません。
・評価制度は整っているか(昇進・昇格の可能性があるか)
・その会社での明確なキャリアパスが描けるか
・若手の人材登用が積極的に行われているか
・管理職の平均年齢
などを確認し、転職先で将来的に十分な収入を得られるかについて検討しましょう。
また、家族手当・扶養手当・配偶者手当などが支給されるのかも確認したいところです。これらの手当が支給されれば結果として年収の底上げにつながります。
そして、このような制度が設けられている企業は、ライフステージの変化があっても働きやすい会社である可能性が高いです。
男性でも育休が取得できるか
本来、育休は女性・男性に関わらず子供の年齢など一定の条件に当てはまる従業員が取得できる「権利」です。
その一方、男性の育休取得率は2017年の発表で約5%と極めて低く、その期間も、取得した人の8割以上は1ヶ月未満と男性の育休取得が普及しているとは言いづらい状況です。
育休の取得は、我が子の成長を間近でみる貴重な機会でもあり、出産という過酷なイベントを乗り越えたパートナーを助けるという意味でも重要な意味を持ちます。
実際に取得する・しないは将来決めればいいことなので、「取りたい」と思った時に気軽に取れるように制度・環境の整った企業を選んでおいて損はないでしょう。
出張や転勤はあるか
「結婚を機にマンションや戸建てを購入したが、その直後(数年後)に転勤が決まった…」といったことにならないよう、転職先での転勤の可能性には注意が必要です。
出張についても、年に数回ある程度であれば特に問題はないでしょうが、1ヶ月間などの長期出張が頻繁に発生する、となれば残されたパートナーの生活にも影響します。
「ずっと出張で家にいなくて育児を手伝ってくれない」といったパートナーの不満に繋がらないよう、転職前に出張の期間、頻度についても確認しておきましょう。
その他「結婚と転職」にまつわるQ&A
ここまで結婚と転職について様々な視点で解説してきました。
しかし、その他にも小さな疑問を含めて気になる点が多くあることでしょう。
最後にそれらについてQ&A方式で解説をします。
Q.転職の理由が「結婚のため」はあり?
むしろ、特に男性の場合は結婚のため転職し、家族を支えていくことが「長く働いてくれそう」というアピールになることもあるため、正直に伝えましょう。
Q.上司に伝える退職理由も「結婚」で大丈夫?
むしろ「仕事がつらい」「別のことにチャレンジしたい」といった仕事関連の理由であれば、異動など別の選択肢を提案されてしまう可能性もあります。
「結婚」はおめでたいことであるので、変に嘘をつくことはせず、正直に伝えましょう。
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Q.男性も育休は取れる?
ただし、企業文化や職種によっては取得が「しづらい」ということもあるため、取得率などについて転職先の企業に確認しておくと安心です。
転職した後すぐに家庭の事情で退職できる?
明確な理由が求められる上に、次の転職活動の際にも「またすぐに辞めてしまうのでは」といったイメージを持たれてしまう可能性があります。
転職後すぐに退職することにならないよう、スケジュールや転職先の条件などを十分に考慮して進めましょう。
さいごに
生活が大きく変わる結婚を機に転職をすることで、新しい家族のために頑張ろうというモチベーションが強くなったり、結婚後にも長く勤められるよい企業に出会える可能性があります。
パートナーとよく話し合い、あなただけでなく二人とって最適なタイミングで、最適な企業に転職できるように進めていきましょう。
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