あなたは、アメリカ・シリコンバレーに本社を置く「Apple(アップル)」で働きたいと考えていませんか?
MacintoshやiPod、iPhoneなど常に時代の先を行く製品を送り出すApple。
創業者のスティーブ・ジョブズの生涯は、2度に渡って映画化されています。Apple(アップル)は本社をシリコンバレーに置いている他、日本向けに事業を展開するApple Japan合同会社があります。
実はシリコンバレーのApple本社で働くのはアメリカ人ばかりではなく、日本人もいます。またApple JapanにもAppleの文化が強く根付いています。
この記事ではAppleの企業概要から職種・社内制度など、Appleの内部情報を徹底解説していきます。
この記事の目次
Apple(アップル)はどんな会社?
画像出典:Apple
Apple(アップル)のビジョンを示す有名なフレーズに「Think different」があります。実は、この言葉はAppleの広告コピーです。
では、Appleのビジョン・経営理念とはどういうものなのでしょう。
実はAppleには、一般的な企業が掲げるような「経営理念」が存在しません。
しかし、Appleのことを「ビジョンを持たない企業である」とみなす人はほとんどいないでしょう。スティーブ・ジョブズは次の言葉を残しています。
『必要なのは共通のビジョン、それを提供するのがリーダーシップだ。』
-What they need is common vision and that is what leadership is.(1984年)-引用元:vision
経営理念を持たないApple(アップル)が、世界で最もビジョナリーな企業であり続けた秘訣。それはスティーブ・ジョブズという強烈なリーダーの存在にあったと言えるでしょう。
Apple(アップル)の理念を体現し続けたスティーブ・ジョブズ。その思想・哲学は、彼が亡くなった後にもAppleに引き継がれています。
それでは、Appleの詳しい情報を見てみましょう。
企業概要
Appleでは、様々なハードウェア製品が開発されてきました。
iPhone・iPad・iPod・Macなど、だれもが知っている人気製品が次々と発売され、Appleファンは発売日に行列を作ります。一目でApple製品だとわかるロゴも魅力的です。
製品以外は、オペレーティングシステムの数種類あるOSや、クラウドサービスとしてiCloudなどの開発や販売をおこなっています。
Apple StoreとApple Online Storeの直営店を設け、ハードウェアとソフトウェアの販売を行っていたり、テレビや映画、音楽、アプリなど、デジタルコンテンツのダウンロード販売も提供しています。
沿革
1977年…Applecomputerが法人化され、その後AppleⅡを売り出し、爆発的なヒットを見せる。
1980年…Appleは株式公開を果たす。
1983年…スティーブ・ジョブズが新社長に任命される。
1984年…Macintoshを発売する。
1986年…ジョブズ氏がAppleから追放される。
1987年…iPhoneの基となるNewton開発プロジェクトを開始する。
1988年…ジョブズ氏が去ってからの業績は低迷し、Apple売却交渉も行われていた。
1990年…ほぼ合意まで話は進んでいたがAppleがIBMとモトローラとの提携を発表したことで白紙に戻る。
1997年…ジョブズ氏がAppleへ復帰する。
1998年…Worldwide Developers ConferenceでiMacを発表。
2007年…Appleは新製品iPhoneを発表し、スマートフォン市場へ進出した。
2010年…Appleは新製品iPadを発表し、タブレットPC分野に進出した。
2011年…スティーブ・ジョブズ死去。新CEOとしてティム・クックが任命される。
所在地
Apple Japan合同会社 本社所在地
〒106-6140
東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ
全国Apple Store 所在地一覧
画像出典:Apple公式サイト
運営サービス・事業
Appleでは、iPhone・iPad・Macを中心としたハードウェアと、iTunesなどのソフトウェアを開発しています。
2007年に発表された初代iPhoneは「電話の再発明」とも言われるほど、革命的なデバイスでした。2017年11月発売のiPhone XではFace IDが搭載。顔だけでロックが解除できるようになるなど、進化を続けています。世界で使用されているスマートフォンのシェアは、iPhoneとAndroidで二分されています。
全国各地に直営店であるApple Storeが展開されており、その他ネットを利用して買い物をするためのオンラインストアも用意されています。
様々なハードウェアやソフトウェアを販売している他、music・映画・電子書籍などのデジタルコンテンツを販売しています。
売上実績
-製品別売上高-
画像出典:IT media News
2017年第四半期、過去最高の売り上げを記録したApple。
前年度と比べて、それぞれ売り上げは上回っています。
iPadの売り上げ台数は11%、Macは10%、iTunes Storeなどのサービス売上は34%増しという結果を残しました。
事業展開・成長性
Apple製品は、プライベートだけでなく、仕事にも役に立つように設計されています。
どんな方でも使いやすく、効率よくスムーズに使用できるようになっています。目的を共有する機能も新鮮で、Appleはコラボレーションのサポートをしてくれます。
Appleで働く全員の働き方に対応できるように設定されているテクノロジーは、今後ますます進化していくことでしょう。
Appleで働くすべての社員の力を高められるよう、働き方に変化をもたらすアプリケーションも開発されています。
Apple CEO ティム・クックとは?
CEOとは、最高経営責任者の事をいいます。
現在のApple CEO はティム・クック氏。そんな彼の人柄について触れてみましょう。
経歴
アメリカ合衆国のアラバマ州ロバーツデール出身のティム・クック氏は、1982年にオーバーン大学で「生産工学分野の理学士」を取得し、後にデューク大学で「MBA」を取得しています。
Apple computerへ入社したのは1995年。
その後実績を積んで2005年には最高執行責任者(COO)に昇格しています。その際、ジョブズ氏のもとで経営の実務面を担当し、ジョブス氏と共にAppleを支えてきました。
インタビュー記事
独占インタビューで「Appleは未来を語らない」と発言していたクック氏ですが、これからのAppleについてどう考えているのでしょうか。
-参考-
画像出典:NEWSPICKS ティム・クック独占インタビュー
Appleといえば、未だにジョブス氏のイメージを持っている方が多い中、クック氏は必然的にジョブス氏を比べられてしまいます。
この記事ではジョブス氏からトランプ大統領に至るまで様々な質問に回答しています。
画像出典:iPhoneMnia Appleのティム・クックCEO、大いに語るからジョブス氏からトランプ大統領まで
Appleの募集職種・仕事内容は?
実際にAppleで働きたいと思っている方は、どんな業務があるのか?自分に適した仕事はあるのか?など気になるところですよね。
Appleの求人は、本社やAppleStoreだけではなく在宅勤務など幅広い働き方が用意されています。
それでは、詳しい業務内容を見てみましょう。
コーポレート
画像出典: Apple 採用情報
コーポレートとは、日本語で言うと「企業」の事をいいます。コーポレートの仕事はApple Storeなどの店舗勤務ではなく、ハードウェアの製造やマーケティングなど製品企画や販売プランの策定、バックオフィス業務などが中心になります。
Appleで用意されている部署は何があるのか気になるところですよね。
営業や在宅勤務から、技術の問われるエンジニア・デザイナーなど、様々な職種に分けられています。自分に合ったジャンルを探してみましょう。
ハードウェアエンジニアリング
専門的な知識が必要なハードウェアエンジニアリングは、入念に練られた製品企画に基づき、設計・製造を行っていきます。
電気回路設計や全体の構造設計などのスキルが必要です。
Appleで活躍しているプロダクトエンジニアは、多くの製品を生産するように計画を立て、実行していきます。
故障した時は原因を解析し、検証も行っていきます。
電子工学の学士・修士、またはそれ相応の知識が必要になります。
ソフトウェアエンジニアリング
ソフトウェアとはハードウェアの対義語に当たり、何らかの処理を行うコンピュータプログラムを指します。ソフトウェアエンジニアリングの担当者はソフトウェアの開発・保守・運用を行います。プログラミングのスキルは必須です。
例えば、Appleで採用活動を実施中の職種に「Apple Build Engineer」があります。ビルドマネージャーはエンジニアの開発環境の改善やワークフローの効率化、システム最適化が主な仕事です。
Apple Build Engineerに求められるスキルは学士以上のコンピュータサイエンスの専門知識に加え、アップルのプラットフォーム、UNIX、Linux環境での開発経験やシェルスクリプト、スクリプト言語の経験などです。デバッグスキルも必要です。
マーケティング
顧客が求めている商品やサービスを作る為、市場調査・販売・宣伝などするお仕事の事をいいます。
デザイナー、プログラマーなどと協力し、ユーザーが求める商品を作っていきます。
Apple Store内の「おすすめ」と「カテゴリー」に掲載されるようしっかり編成プランを練り、継続的にマネジメントしていきます。
デザイン
オブジェクトやシステムなどを構築するための提案・設計をしていくお仕事です。
画面プロテクターやカメラ用アタッチメントなどでは、スムーズな操作ができるようにデバイスを保護し、Apple製品の魅力を最大限引き出すことを意識されたデザインは、これからも期待されています。
マーチャンダイジング
マーチャンダイジング(MD)とは、顧客が求めている商品を数量・価格・タイミングなどを見極めて適正な判断をしていく活動の事をいいます。
プロダクトマネジメント
プロダクトマネ―ジャーは、何を作るのか?なぜつくるのか?を意識しながら顧客の目線に立ってプロジェクトを提案していきます。更に技術的に実現可能なのか追求し、経済性も視野に入れながら企画していきます。
カスタマーサービス&サポート
こちらのサービスは、Apple製品を使用していれば一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
料金について、製品・技術についてなど、お客様の抱えている問題を解決し、サポートしていくお仕事です。
電話連絡・メールでのお問い合わせに対応していきます。
営業
Appleの製品の良さを伝え、一人でも多くのお客様に使って頂く事を目的としています。
お客様へ最高のサービスを提供すると共に、優れたコミュニケーション能力が必要になります。
その他
Apple Japanでは、情熱と努力を仕事に込めれば達成できない事はないという観点から障碍者の採用を積極的に行っています。
また、Appleでアルバイトをご希望のかたは、Apple Storeでの勤務になります。学生・フリーター・主婦・留学生など、様々な方が活躍しています。
App Store
セールス職
App Storeにきたお客様に対し、驚くような顧客体験を独自の方法で提供することに注力しているため、他のどことも違うリテーテル環境を体験することができます。
人々をAppleと結びつけることの価値を高めるユニークな人材を求めています。
カスタマーサポート職
問題を解決し、知識を共有することが得意な方に向いています。
やり取りをした全てのお客様に喜んで頂く事を目標に、お客様一人一人に寄り添ったサポートを行っています。
リーダーシップ職
Apple Storeに在籍するスタッフとお客様の両方に、満足と刺激を与えられる環境作りを心がけて取り組んでいます。
Apple Storeリーダープログラムでは、大学を卒業した方であればチャンスを掴むことが可能です。
刺激的かつエキサイティングな環境で学ぶ機会を掴むことができます。
在宅勤務アドバイザー
お客様の問い合わせに答えるのは、この在宅勤務アドバイザーになります。簡単に言えばコールセンターのお仕事です。自宅からお客様対応をすることでワールドクラスのサービスを提供することができます。
また、在宅勤務なのにAppleに勤めるだけで「有給休暇」「製品割引」が適用され、「キャリア育成」をも身に付けることができるメリットがあります。
Appleの社内制度は?
画像出典:Apple 採用情報
どんな社内制度があるの?
・六本木ヒルズにあるオフィスからの眺めが良い。
・社員食堂の種類が豊富
・在宅勤務をしている方も年棒で計算されるため、他のコールセンターより待遇が良い。
・Apple製品は社割が利く。
・有給休暇が取りやすい。
・有給休暇の他に、年に1回使用できる「病欠休」がある。
福利厚生は整っているの?
Apple Japanの福利厚生は充実しています。
妊娠中の従業員は出産前の4週間から産後14週目まで有給休暇を取得することができます。パートナーも産後6週間の有給休暇を取ることができます。家族を支える側としても嬉しい制度ですよね。
シックリーブという病欠休暇も1カ月で1日有給休暇とは別に適用されるため、急な通院などで欠勤してしまう際には非常に助かります。その他、家族の健康診断料の負担もしてくれます。
またAppleの正社員・契約社員には社員向けの購入プログラムが提供され、自社製品の割引価格での購入が可能です。Mac、iPad、iPhone、Apple Watch、iPodが社員割の対象となります。
Appleの平均年収は?
転職サイトでリサーチした結果、Apple Japanの平均年収は約557万円~665万円。平均給与は38万円~50万円となっています。
最大年収は6000万円以上ですが、こちらは最高事業責任者の年収額になります。
電話やメールでサポート業務を行うテクニカルアドバイザーだと、契約社員で年収は約300万~400万円ぐらいが多いようです。
Appleの評判・口コミは?
・世界的に有名な会社で業績も良く、安定した企業という印象がある。
・残業もすくなく働きやすい
・有給もしっかり取れ、福利厚生の充実にも満足している。
・Apple製品に期待と注目が集まっているので、自分もその製品に携わっていることに誇りを感じている。
・社会的信頼が得られる。
・パートタイム採用の方は繁忙期以外には勤務時間を短縮されるというデメリットはある。
Appleの中途採用試験の難易度は?
採用までのフローは?
中途採用試験(※)の流れの一例は以下です。
1.Appleに履歴書を提出
2.15人~20人のグループインタビューを受ける。電話でインタビューを受けるケースも有り。
3.試験は4次まであったと言う方も
4.オファーレターを貰う
なお、人によって内容や順番が異なる場合があります。
(※)新卒で入社したい場合は、Apple本社でインターンとして勉強する必要があります。
面接では何をアピールすればいい?
スキルがある方は、しっかりアピールすることが必要です。スキルや経験がない方は仕事にどう取り組んでいくのかを積極的である事を強調して伝えることが大切です。
また、入社したらAppleにどんなメリットがあるのかを伝えましょう。しっかり力になる事を、細かく具体的に伝えることが大切です。
どんなことを聞かれる?
実際に、Apple Japanの面接を受けた方がどんな質問をされたか記載したページがあります。
参考までにいくつかご紹介します。
Q1:8歳の子供に対して、モデムとルーターが何なのか、またその機能を説明して下さい。(在宅勤務アドバイザー)
Q2:あなたが携帯電話に入れている中で、最も恥ずかしい曲は何ですか?(スペシャリスト)
Q3:あなたは大きな岩と一緒にボートに乗っています。その岩を湖に沈めたとき、湖の水位はどう変わりますか?(メカニカル・デザインエンジニア)
Q4:「同情(sympathy)」と「共感(empathy)」の違いは何ですか?(在宅勤務アドバイザー)
Q5:今聞かれて困る質問は何ですか? またその理由は?(スペシャリスト)
倍率は高い?
Appleの採用倍率は公表されていないものの、世界的な知名度を誇る上、手厚い福利厚生で知られる同社への応募数は非常に多いと考えられます。
求められるスキル、能力も非常にハードルが高いそうです。
Apple本社では新人エンジニアに9か月に渡り実在しないプロダクトを開発させ、信用できる人材か見定めるテストを行ったことがあります。その間、新人はずっと面接を受け続けていたそうです。
学歴は関係ある?
経験やスキルが重視されており、学歴は必ずしも重視されていません。
例えば、Apple Japanには、エディターという職種があります。エディターには、6年以上のオンラインまたは紙媒体の編集経験が必要になります。
また、英語力(ビジネスから母国語レベル)も求められており、ハードルの高いスキルが求められています。ただ、学歴に関しては特に明記がありません。
重要なのは実務経験です。学歴が足りずに不安を抱えている方も、活躍できる場所がAppleにある可能性は十分にあります。
英語を話せなければならない?
本社がアメリカの会社なので、英語のスキルは必須と言っても良いでしょう。
ビジネスから母国語レベルの英語力は必要になってきます。人事担当は外国人が多いため、英語が話せないと昇進も難しくなっています。
TOEICは最低でも850点必要と言えます。
英語でのコミュニケーション能力やプレゼン能力も必要です。
Appleに未経験からエンジニアとして採用されるには?
実務経験や資格は必要?
Appleは即戦力採用が主で、ほぼすべての職種で実務経験が求められます。未経験からAppleに採用される可能性はゼロと言っても、過言ではありません。
例えばエディターであれば「6年以上のオンライン・神媒体での編集経験」「コンテンツマネジメントシステムの使用経験」「海外チームと作業をした経験」が求められます。検索エンジニアであれば、Python・Java・C++いずれかのプログラミング経験が必須です。
未経験からAppleでエンジニアとして働きたい方は、将来的な入社を目指し、まずは他社で実務経験を積みましょう。志望する職種に合ったスキルを伸ばすのがおすすめです。並行して英語の学習も行うのがベストです。
プログラミング未経験者、初心者の方は転職保証付きのプログラミングスクールで、実践的な開発スキルを身に付けた上で転職するのがおすすめです。
エンジニアとして採用されるには?
Appleにはたくさんの刺激的な開発案件があります
例えば、Cupertino本社勤務の検索エンジニアはSiriやOS X / iOS SDK、Spotlight検索などの開発に携わります。求められる要件はPython、Java、C++いずれかの言語でのプログラミング経験となっています。
AppleではSiriの日本語能力を高めるため、日本語力が高く、かつ機械学習や自然言語処理のスキルを持つエンジニアの採用も活発化しています。人工知能を学んだ日本人エンジニアであれば、Appleで仕事ができる可能性は十分高いでしょう。
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