多くの人が30歳を前に転職をしようか悩んでいます。この記事を見ているあなたもその1人ではないでしょうか?
特に女性にとって30歳というのは、結婚や出産適齢期を考えると「転職すべきなのだろうか」と悩む時期でもあります。
企業側もそこを懸念するので30代女性の転職は厳しいと言われますが、本当にそうでしょうか?この記事では、30代女性が結婚や出産などのライフイベントを諦めずに済むキャリアプランの描き方を提案し、ワークライフバランスを実現させる手助けになる情報を提供していきます。
この記事の目次
なぜ30代女性未経験からの転職は難しいのか
女性の転職適齢期とは
多くの社会人の方にとって、オススメの転職時期は28〜33歳前後です。なぜかと言うと、この年代は社会人として6年程度の経験があるので一定のビジネススキルが評価され、さらには未経験の仕事にもまだ挑戦できる、最も融通が利く時期と言えるからです。そのため、20代後半から30代前半の転職活動の可能性は大きく広がります。ただし、この年齢の時期では結婚や出産などのライフイベントがあり、企業側の立場に立つと採用に影響することが想像できます。
働く女性のワークライフバランスと 「結婚・出産・育児」
ワークライフバランスとは、下記のような意味です。
個人が仕事上の責任を果たしつつ、結婚や育児をはじめとする家族形成のほか、介護やキャリア形成、地域活動への参加等、個人や多様なライフスタイルの家族がライフステージに応じた希望を実現できるようにすることである。引用:内閣府 仕事と生活の調和の実現に向けて
女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」のアンケートによると、転職活動でワークライフバランスを考慮する方がなんと94%もいるという結果が出ました。
出典:94%の女性が転職活動でもワークライフバランスを考慮すると回答。女性の意識調査 ~「ワークライフバランス」を発表~
この結果から、女性の転職活動とワークライフバランスは密接に関係があることがわかります。30代女性の転職活動では結婚や出産などのライフイベントを考慮する必要がありますが、いざ転職活動をするとなるといつがベストタイミングなのでしょうか?
リクルートが発行している女性に特化した求人情報を掲載している「とらばーゆ」によると、Q.「結婚・出産の前後に転職をしましたか?」という問いに対して、64%の女性が『転職をした』と回答した上で
出典:先輩女性たちのホンネに迫る!転職するなら、「結婚後」よりも「結婚前」!?
Q.「仕事と家庭が両立できる職場に転職をしたいと考えた場合、どのようなタイミングで転職をするのがよいと思いますか?」という問に対しては、『結婚する前(結婚が決まる前~決まってから)』が30%で最も多い回答でした。
出典:上記と同じ
上記の回答の理由として、
「結婚前に職場に慣れておく方が、結婚後の生活がスムーズにいくと思うので」(39歳・北海道)
「結婚してからだと、産休・育児休暇取得までの会社への貢献期間が短く、周りに負担ばかりかけてしまう事になりかねないため」(35歳・滋賀県)
「独身のほうが、転職などにおいても身動きがとりやすいため」(39歳・東京都)(出典:上記と同じ)
というように、実態としては「結婚をした後に転職した」人が多にも関わらず、理想としては「結婚をする前に転職する」方が良いと思う人が多いというのが現実のようです。
またこの調査では結婚前後の意識の変化やギャップについても集計しており、「結婚前は仕事を最優先していたが、結婚後は家庭を最優先するようになった」人が60%、「結婚生活と仕事を両立するのは想像以上に大変だと感じた」人が64%など、結婚前の想定と現実にはギャップを感じた人の割合は多いです。
このような経験者の声から、30代ともなると結婚や出産の前にその先のキャリアを描いて転職を決断する方が必要であることがわかるでしょう。
30代女性が転職で正社員として就職するには
結婚や出産をする前に転職をするのが良いというのは上記で明らかになりましたが、30代で転職するためには何が必要でしょうか?
資格やスキルは必要か?
30代前後の女性は今後のライフイベントを見据えて転職活動するべきだと説明しました。
しかし、結婚ならまだしも妊娠や出産は必ずしも計画通りに行くものではありません。予期せぬタイミングで仕事を離れなければいけなくなる日が来るかもしれません。
女性だからこそ「手に職」を
今はまだ結婚も出産も育児も予定がなく、資格取得は必要ではないとお考えの方も多いと思います。しかし30代女性の転職では3年後、5年後、10年後を見据えて転職活動する必要があります。出産や子育てで一時的に仕事を離れることになっても復職しやすい環境を整えておくには「手に職」をつけることをオススメします。
では、どんな資格を取れば良いのか。「自分には何もアピールできる武器がない!スキルが足りない!」と思って闇雲にスキルを習得しようとしてはいけません。
まず資格としては選ぶのなら、「あれば有利になる」よりは「ある必要がある」資格を選んだ方がいいです。というのも必須の資格の方がその分選択の幅を広げることができるからです。
というよりもあれば有利という資格は、有利に働くかどうかは企業次第でもあるので、企業によっては役に立たないということもあります。むしろ最近の傾向としてはどちらかというと経験が重視されてきているため、あれば有利な資格はそこまで役に立たない場合が多いです。 引用:女性が仕事で転職を「考えた」際に取るべき資格
女性がキャリアアップも狙える職種とは?
プログラマー・Webエンジニア
【難易度★★☆】
近年注目の転職先であるIT業界。プログラマー・エンジニア市場は日本だけでなく、世界的に人材が不足しており常に売り手市場です。
IT業界というと理系出身者が多い印象ですが、文系出身者でも十分に転職可能です。また、プログラマーやエンジニアというと男性の職種では…?と少し躊躇する方も多いかもしれませんが、専門的な知識さえ身に付ければ女性でも男性と同じように活躍できる世界です。
▼業務内容
社内外の要望に応じて、webサービスや基幹システムなどを作成します。仕様どおりに作業をするだけではなく、サービスをより良くするために意見を挙げるなど主体的に働くことが求められます。
▼必要なスキル・資格
エンジニアやプログラマーになるための必須資格は特にありませんが、Ruby、JavaScript、Python、Javaなどプログラミングスキルは必要不可欠です。
プログラミングを学ぶだけでなく、資格も習得したいという方は情報処理技術者、システムアドミニストレーターなどを検討してみてはいかがでしょうか。
技術の進歩により、IT業界は変化が激しい世界です。そこに柔軟に対応するために常にキャッチアップする学ぶ姿勢が非常に大切になります。
▼平均給与:20.2万円
未経験からエンジニア転職を成功させた女性のインタビュー記事です。
テックキャンプ エンジニア転職はプログラミング未経験から最短10週間でエンジニア転職を目指す、短期集中プログラム。主婦からエンジニア、事務からエンジニアなど、全く違う職種からのキャリアチェンジを実現しています。
インテリアコーディネーター・デザイナー
【難易度★★☆】
女性から人気の高い職業の1つであるインテリアコーディネーター。インテリアに関する幅広い知識を持って、お客様の要望に沿いながら提案していく仕事です。
お客様以外にも建築士や住宅メーカーの担当者など数多くの人と接しながら働くので、人とコミュニケーションを取るのが好きな方にオススメ。
また、結婚・出産・育児などのライフイベントを通して、女性ならではの生活感覚やセンスを発揮することが可能でしょう。
▼業務内容
お客様の希望や生活スタイルに応じて、家具や照明器具はもちろん、室内を彩るすべてがコーディネート対象となります。また、個人住宅のアドバイスだけでなくオフィス、ホテル・レストランなどの商業施設、学校や病院などの公共施設の内装を企画・提案する業務です。
▼必要なスキル・資格
インテリアコーディネーターになるために資格取得は絶対ではありませんが、多くのインテリアコーディネーターがインテリアコーディネーター資格を取っています。お客様へ提案の際のプレゼンテーション資料作成のためにCADのスキルがあると尚良い。外部との打ち合わせや対応がとても多いので高いコミュニケーション能力が必要です。また、資格以外にも建築やデザインなど、美術的な知識はあった方が良いでしょう。
▼平均給与:20.1万円
CADオペレーター
【難易度★★☆】
最近耳にする「CAD (キャド)」とはComputer Aided Designの略で、パソコン上で設計図などを書くためのソフトやシステムのことです。CADを使用すれば複雑な図面も手軽に短時間で作ることができます。そのためCADは建築、機械、電気、アパレル、広告など様々な分野で利用されています。
▼業務内容
CADオペレーターとは、CADソフトを使用し設計者の指示に従って図面を調整・修正をするのが仕事です。CADオペレーターはあくまでも設計者のアシスタントなので、設計を考えるのは建築士などの設計のプロが担当しますが、設計変更があった際に修正をしていくのがCADオペレーターの仕事です。設計者と密にコミュニケーションを取りながら見落としがないか修正していく正確さが必要となります。
▼必要なスキル・資格
全くの未経験からCADオペレーターになるのは無理ですが、CADについて知識があれば経験がなくても仕事は探せます。しかし、CAD関連の資格を持っていたほうがより転職活動はしやすいでしょう。CAD利用技術者試験という試験は複数あるCAD資格の中でも最も認知度が高いのでオススメです。CADオペレーターの活躍の場は多岐に渡るので、どの分野で働きたいのか、そのためにどのようなスキル・資格が必要になるのかを考慮して勉強をしていくと良いでしょう。
▼平均給与:17.2万円
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エージェントを使うのも有効!女性におすすめの転職サイト
出典:Unsplash
転職活動に不安はつきものです。特に初めての転職を検討している方、また自分をアピールするのが得意でない方、誰かに相談したい方は是非転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか?今回こちらの記事では、女性の転職活動に特化したものをご紹介いたします。下記の3つの転職エージェントは、結婚・出産・育児など女性ならではの悩みと仕事のライフワークバランスを考慮したオススメの転職エージェントなので積極的に利用し、多くの転職のチャンスを掴みましょう!
WomanWill (マイナビエージェント)
出典:女性におすすめの転職エージェント18社を20・30・40代年齢別に比較
- キャリアコンサルタントがすべて女性なので、女性ならではの悩みを相談しやすい
- 転職サイト大手の「マイナビグループ」が運営している転職エージェントサイトなので、求人数が圧倒的に多い
- 結婚出産を経験してもキャリアは諦めたくない!バリバリ働きたいというキャリア志向のある女性向き
- 初めての転職でしたが女性のコンサルタントということで安心感があった。私のビジョンが明確ではなかったということもあり、厳しく突っ込まれたりもしたがそれもありがたかった。(27才・女・企画)出典:転職相談.jpより
パソナキャリア
出典:女性におすすめの転職エージェント18社を20・30・40代年齢別に比較
- 応募者の年収に関わらず、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など手厚いサポートで初めての転職に不安を感じている方には特にオススメ
- 非公開求人率は約80%で一般には公開されていない求人も多数掲載
- 利用者の60%が年収アップを実現
- 初めての転職でしたが対応はすごく丁寧で好感が持てました。私の担当の方はIT業界出身の方であまり多く話す方ではなかったのですが、とてもじっくり話を聞いてくれて、話の腰を折らず、ポイントを押さえて話をする方だったので、転職活動を通じてイライラすることもなく、信頼してお願いすることができました。パソナキャリア以外にも2社登録しましたが、ここが一番相性がよく、利用して良かったと思っています。(25才・女・広告代理店)出典:転職活動の歩き方より引用
Woman Career (DODA)
出典:女性におすすめの転職エージェント18社を20・30・40代年齢別に比較
- 転職支援サービス大手「DODA」が運営する女性向け転職サイト
- キャリアアップ志向の女性をターゲットに企業インタビューや業界分析データ、イベントを多く提供
- Woman Careerの転職成功ガイド『「○○女子」ってこんな人』では、DODAの「キャリアタイプ診断」を受けた約77,000人の女性たちのデータを職種別に分析した結果を見る事ができ、職種ごとの女性たちの特徴を比べることができます。(自分の特徴が気になる方は「キャリアタイプ診断」に挑戦してみましょう)
- 単純に転職したいという訳ではなく、意味のある転職がしたいと思っていた時に、DODAの女性向けの転職サイトを見つけ、正直とても役に立ちました。キャリアのある女性たちがみんな悩みながら道を切り開いているというの心強かったですし、時運も悩んで良いんだと思えました。男性と比較すると女性の転職はまだ壁にぶつかることもありますが、自分の人生は1回しかないので、その人生に満足するためにも、希望を満たす転職先をしっかり見つけたいと思っています。(31才・女・営業)転職相談.jpより引用
まとめ
いかがでしたでしょうか?
多くの社会人にとって28〜30代前半というのは一般的には転職活動に適した時期ですが、女性の場合は結婚・出産・育児などのライフイベントがあることから企業側は採用することに一定のリスクがあります。
そういった中でワークライフバランスを考慮しつつ、転職や復職を目指すにはスキルや資格と習得することがオススメです。
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