優秀なエンジニアと、そうではない人の間にはどのような違いがあるのでしょうか。優秀なエンジニアは、必ずしも最初から「優秀」だったわけではありません。地道にスキルを伸ばし、結果として高いスキルを獲得しています。
この記事では優秀なエンジニアの特徴を解説します。
優秀なエンジニアの共通の特徴
専門的な知識がある
優秀なエンジニアとして成果を上げるためには、まず専門的な知識が必要です。新しいシステムを作ったり、現在のシステムをより良くしていくためには、深い知識が重要です。
知識が豊富なエンジニアには雇い主やクライアントも、安心して仕事を任せることができます。
専門以外の知識も豊富
優れたエンジニアは「専門分野だけに詳しい」わけではありません。ソフトウェア・ネットワーク・サーバー・データベースといった要素が複雑に絡み合うITシステム。ITシステムの開発には様々な知識が必要です。
また専門知識が豊富なことも大切ですが、関連する他の分野について精通しているとプロジェクトで重宝されることでしょう。クライアントが流通系、金融系、医療系といった異業種の場合もあります。
その際、クライアントの業界知識に通じているなら、エンジニアにとって強みとなる場合もあります。
向上心がある
IT業界は日進月歩で進化していると言われています。
今最新の技術、流行しているプログラミング言語があっても、数年後に廃れてしまっているという場合もあるかもしれません。
そのため、優れたエンジニアは常に学ぶ精神を持ち、新しい情報を取り入れ続けています。
全部の情報を網羅することは難しいですが、将来どのような技術が求められるようになるのかを見極める力を持ち、スキルを磨き続ける向上心を持つことは大切と言えます。
コミュニケーション能力がある
プロジェクトを進めていくのは、一人のエンジニアだけではありません。クライアントがいて、プロジェクトチームの中には複数のエンジニアがいる場合があります。
クライアントとの打ち合わせの際には、クライアントの要望を確認し、自分の意見をわかりやすく伝えることが求められます。
技術的な仕様書や、作業報告書の提出の際には、わかりやすい文書を作成することも求められます。さらに、チーム内でプロジェクトについて論議する場合もあるため、やはり意思の疎通は大切になります。
円滑にプロジェクトを進めることのできるエンジニアは相手の意見を受け止め、自分の意見もわかりやすく伝えるコミュニケーション力に優れるという特徴があります。
優秀なエンジニアになるには
高度なプログラミングの知識を身につけよう
高度なプログラミングを行うには少しずつプログラミングについての知識を取り入れ、スキルを磨いていく必要があります。
そのためには「資格取得」を目標にするのがおすすめです。
エンジニアにとって資格取得は必須ではありませんが、資格取得のためには勉強が必要になってきます。その結果、エンジニアの仕事に活かせる知識や技術を自分のものにすることができるようになります。
また、資格取得は自分の強みをアピールする機会にもなります。
例えば、情報処理技術者試験のレベル3以上では、高度IT人材として高い専門知識と技術力が求められます。取得すれば、エンジニアとして即戦力であることを示すことができるでしょう。
開発者として視野を広げる
開発者の中には、「以前はこの方法で成功したから、今回もこの方法が良いはずだ」とか、「こうやるのが常識だ」という考えを抱いてプロジェクトを進めてしまう場合があるかもしれません。
しかしクライアントの意見を考慮せずに進めてしまうなら、クライアントから「勝手な思い込み」や「自己都合の押しつけ」と思われてしまう可能性があります。
クライアントの要望、自社の技術レベル、開発経費といった諸要素をバランスよく見るなら、こうした事態を避けることができるでしょう。
また、プロジェクトメンバーには、異なる分野のエンジニアたちが含まれる場合があります。
他のエンジニアの技術についても興味をもち、理解しようとするなら、チーム内でも互いの事情を理解し、円滑に業務を進めていく助けになることでしょう。
新しいことにもチャレンジする
優秀な人は最初から優秀だったわけではありません。エンジニアとして一歩先へ行くためには、向上心を持って新しい知識を取り入れ、スキルを磨くことが大切です。
今ある技術やプログラミング言語が数年後には古くなっているという場合もあるかもしれません。今の自分の実力がどの程度かに関わりなく、勉強し続ける姿勢を持つと良いでしょう。
本を読んだり、勉強会に参加したりと最新情報を取り入れるようにしてみるのはいかがでしょうか。
コミュニケーション能力を伸ばす
コミュニケーション能力というと、自分の意見をわかりやすく伝えることに目が向きがちになることがあるかもしれません。しかし、意思の疎通は一方通行ではなく、双方向に行うものです。
それで、良いコミュニケーションのためには、まず相手を知れるようによく話を聴き、気持ちを引き出すことが第一歩になります。
その際、質問を上手に用いることを意識するとよいかもしれません。
「つまり、○○ということでよろしいでしょうか」や「それは○○ということでしょうか」等、相手の意見を引き出し、自分の認識とのずれがないかを確認することができます。
それから、自分の意見を簡潔にわかりやすい言葉遣いで伝えるようにします。話している相手の専門分野が、自分と違ったり、そもそもIT知識がほとんどないという場合に、自分の知っている専門用語を使って長々と話しても伝わらないことでしょう。
相手に合わせた会話を心掛けられたなら、スムーズに意思を通わせ、プロジェクトを進めていくことができます。
今後も役立つ!おすすめのプログラミング言語
JavaScript
主にWebブラウザ上で動作し、フロントエンド/サーバーサイド両方で利用できる言語です。
Webページ上にある複数枚の画像をスライドさせたり、メニューを操作したりと、動きのあるWebサイト制作することができます。
また、SNSやチャットなど、Webアプリの開発で使用する場合もあります。Web系のエンジニアに利用される言語ですが、スマホアプリの開発やゲーム開発等で用いられる場合もあります。
Ruby
国産のWeb系プログラミング言語で、短い記述で多くの機能を実現できるのが特徴です。SNS開発など、Webアプリ開発で利用される機会が多いです。
Ruby on Railsと呼ばれるフレームワークを利用することで、Webアプリを効率よく開発することができるようなっています。
PHP
WEB系で使われている言語で、サーバーサイドのコーディングに主に用いる言語です。ECサイトやSNS、グループウェアといったWebサービスの構築に利用されています。
CMSとして世界No.1のシェアを誇るWordPressにもPHPが採用されています。PHPのコーディングを身につけるとWordPressのカスタマイズやプラグイン作成ができるようになります。
Python
特に海外のWebサービスで広く使用されている言語です。ソーシャルニュースサイトや、画像共有サービス、ファイル共有サービス等の構築で利用されています。
さらに、最近では「人工知能」が注目されています。Pythonは演算速度や開発効率に優れた言語のため、多くのデータ量を扱う人工知能の一分野である機械学習に適しているため、人気が出てきています。日本でも急速に人気が拡大しています。
Swift
Apple社から2014年に発表され、主にMac・iPhone・iPad・AppleWatch向けのアプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。
これまで、Apple社製品のアプリケーションを開発するためには、Objective-Cを使う必要がありましたが、長い歴史をもつObjective-Cは複雑な仕様となっている部分もありました。Swiftは言語使用がシンプルで、習得も容易だと言われています。
またiPad向けには「Swift playgrounds」というアプリケーションが用意されています。
Swift PlaygroundsはiPad上のSwift開発環境です。コードを記述するとリアルタイムに動作を確認することが来ます。タブレットだけでも学習と開発を始められる手軽さが魅力。こうした特徴から、習得しやすく、効率良く開発を行うことのできる言語と言われています。
日本において、iOSが占める割合は約50%(2016年12月現在)ですので、今後Swiftを利用した開発の需要は高まっていく可能性が見込まれます。
優秀なエンジニアによく読まれている本
リーダブルコード
良いソースコードを書くとはどういうことかについて扱われた本です。
ソフトウェアを開発する際には、膨大な量のソースコードを書く場合があります。あるいは、ソースコードを読むことも求められるかもしれません。
この本ではチームでプロジェクトを進めていくにあたり、短時間でソースコードを理解し、バグを見つけ、変更するためにはどのようにすれば良いかが取り上げられています。
Team Geek
ソフトウェア開発には複数のエンジニアがチームとして動く場合があります。プロジェクトを成功させるには人間関係を良い状態に保ち、チームが一つになる必要があります。
どうすればそうできるのかがこの本の中で扱われています。
システム×デザイン思考で世界を変える
イノベーションを起こせるようになるために必要な考え方とは何でしょうか。
この本では、イノベーションを起こすために、物事をシステムとしてとらえる「システム思考」と、観察、発見、試作を繰り返してチームで共創する「デザイン思考」とを融合した「システム×デザイン思考」をどのように活用できるかが取り上げられています。
サーバ/インフラを支える技術
サーバーを運用しているエンジニアの中には、いかにサービスを停止させず24時間365日稼働させるかに注意を払っている方もいるかもしれません。
この本では、サーバー、インフラの管理や監視のテクニックが解説されています。
また、良く知られているサービスが実際にどのように構成され、運用されているか舞台裏も扱われています。
まとめ
優秀なエンジニアは、自己満足で終わるのではなく、常に前へ向かって進む意欲を持っています。ぜひ、本を読んだり、勉強会に参加するなどして新しい技術を習得し続けましょう。
優秀かどうかは自分の基準で判断することはできません、優秀だと周りから知られる必要があります。専門技術の分野だけでなく、他の専門分野や、良いチームのマネジメントといった分野を広げて情報を得るようにしましょう。
そうした知識をもとに、広い視野を持つようにするなら、一エンジニアとして、他のエンジニアとの違いが出てくることでしょう。
また、プロジェクトに関わる方々の話をよく聴き、意見を理解し受け止めるようにしてみましょう。
こうした事柄を積み重ねていくなら、チームをまとめ、プロジェクトを成功させるためになくてはならない存在であることをアピールできるようになるかもしれません。
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