ノートパソコンにUSBハブを使い、さまざまな周辺機器をつないでいる方は多いと思います。あるいはUSBメモリでデータ保存する方も多いでしょう。
しかし、改めて「USBとは?」と聞かれると、答えにくいかもしれません。
そこで本記事では、初心者の方へ向けて以下の内容を解説します。
- USBとは何か
- USBの特徴とは
- USBの便利な使い方とは
1からUSBについて学べる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
USBとは
USBは、「Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)」の頭文字を取った言葉です。
主にパソコン、スマートフォン、家電製品などのデジタル機器に広く使われています。
名前は聞いたことがあるけど、改めて聞かれると分からないという方も多いはずです。そこで、まずはUSBとは何かについて、簡単に解説します。
- USBとは周辺機器を接続するための規格
- 統一された規格として幅広いデバイスで使われている
- 最新のApple製品もUSBに乗り換えている
USBとは周辺機器を接続するための規格
USBは、パソコンなどの端末に周辺機器を接続するための規格のことです。
1996年に「USB1.0」という規格名で、初めて登場しました。
頭文字のU(Universal)が示すように、あらゆる周辺機器に対応できるため、最も普及した規格といわれています。
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統一された規格として幅広いデバイスで使われている
USB規格が存在しなかった時代は、機器ごとに異なるケーブルが必要でした。
つまり、USBがなかった時代には、パソコンにはマウス用・プリンター用・ハードディスク用のように、周辺機器に合わせた規格を搭載しなければなりませんでした。
しかし、USB規格が登場したことで、互換性や利便性が高まり、瞬く間に広がりました。
20年以上経過した現在では、パソコンのみならず、スマートフォン・タブレット・デジタルカメラなどの、あらゆるデジタル機器に幅広く採用されています。
最新のApple製品もUSBに乗り換えている
iPhone・MacBook・iPadなど、Apple製品をお持ちの方は多いでしょう。Apple製品は元々、DockコネクタやLightningといったコネクタを採用してきました。
しかし、これらはApple製品間でしか使えない独自規格だったため、Apple製品自体の人気はある一方で、使い道が狭く改善してほしいという声もありました。
こうした背景もあり、2014にはMacBookに初めてUSB-Cが採用され、2018年にはiPad、そして2023年にはiPhoneにもUSB-Cが採用されています。
現在のデジタル製品はApple製品を始めとして、USBは必要不可欠な存在なのです。
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USBの3つの特徴
USBは、それまでの共通の規格がない時代を180度変える、歴史的な発明でした。USBの特徴は、以下の3つです。
- USB経由でパソコンから電力を供給できる
- ホットプラグ機能で気軽に抜き挿し可能
- USBは完全な互換性がある
それぞれ、中身について解説します。
USB経由でパソコンから電力を供給できる
USBの特徴の1つは、パソコンを電力の供給源として使えることです。
これまでは、ACアダプターを用いてコンセントから電力を供給するのが、一般的でした。
しかし、USBの登場により、USBケーブル1本で簡単に周辺機器を給電できるように進化しました。
このように、パソコンからUSBを介して電力を供給することを、「バスパワー」といいます。
ちなみに、コンセントからACアダプターを介して電力を供給するのは「セルフパワー」。バスパワーでは電力が不足する機器などを、USBで接続したい場合に利用します。
ホットプラグ機能で気軽に抜き挿し可能
2つ目のUSBの特徴は、ホットプラグ機能。
ホットプラグとは、パソコン本体の電源が入った状態でプラグの抜き挿しができる機能のことです。
このような形式を「コールドプラグ」といい、周辺機器の扱いは大変不便でした。
したがって、マウスやキーボードの抜き挿しを当たり前のように行えるのは、USBに備わったホットプラグ機能のおかげなのです。
USBは完全な互換性がある
3つ目のUSBの特徴は、互換性の高さです。
これまで、USBは何度かバージョンアップが行われ、その都度データの転送速度が上がりました。
それと同時に、互換性を持たせたことで、転送速度の違う規格同士でも接続できるのです。
例えば、USB3.0に対応したパソコンは、従来のUSB2.0/1.1と完全な互換性があります。
これにより、今まで使用していたUSB2.0のマウスとUSB1.1のキーボードを挿しても、今まで通り使えるです。
USBの便利な使い方
USBの概要と特徴について解説しました。続いて、前章の内容を踏まえて、USBの便利な使い方を4つご紹介します。
- 別のパソコンへデータを転送する
- USB端子のみのパソコンにヘッドホンなどを接続
- スマホやタブレットでマウスなどを使う
- 端子が異なるデバイスを接続する
それぞれの内容をご覧いただき、USBを賢く活用しましょう。
別のパソコンへデータを転送する
USBは、パソコン間のファイル転送の利便性を大幅に向上させます。手順は簡単で、「USBリンクケーブル」を使ってパソコン同士をつなぐだけです。
これにより、ファイルをドラッグアンドドロップするだけで、簡単に転送できます。
また、データの転送以外にも、マウスやコピーアンドペーストの共有も可能です。
したがって、複数のパソコンを同時に操作できてしまうのも、USBの強みといえるでしょう。
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USB端子のみのパソコンにヘッドホンなどを接続
ヘッドホンやイヤホンを使い、パソコンで音楽を聞いたり音漏れを防ぎたいことがあると思います。
ただ、近年発売されるApple製品などは、本体にイヤホンジャックがないため、有線のヘッドホンが使えないと思っている人も多いでしょう。
しかし、LightningやUSB-Cなどのポートに「USBオーディオ変換アダプタ」を挿せば、使っているオーディオ機器を接続できます。
高価なワイヤレスヘッドホンを購入しなくても済みますから非常におすすめです。
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スマホやタブレットでマウスなどを使う
「USBホストケーブル」を使うと、スマホやタブレットをマウスで操作できるのも強みです。
例えば、スマートフォンの画面が割れてしまい、タッチ操作が一切効かなくなったとします。
このときに、お手持ちのマウスをUSBホストケーブルでつなぐと、画面上にカーソルが表れます。
これにより、マウスで画面を操作して、重要なデータをクラウドに避難させるなどの対処が可能になるでしょう。
もしもの事故の際に便利ですから、1本持っておいて損はありません。
端子が異なるデバイスを接続する
端子が異なるデバイスを接続したい場合に、専用アダプターを使うことでUSB変換して使えます。
例えば、古いパソコンをお使いの場合、端子がPS/2コネクタ(6つのピンで接続するコネクタ)のマウスやキーボードをお使いかもしれません。
この場合、「USB – PS/2コンバータケーブル」を用意すれば、USBポート専用の新しいパソコンで、従来のキーボードやマウスが使えます。
新しい周辺機器を用意する必要がありませんから、ぜひ活用してみてください。
USBのコネクタ形状の種類
USBのコネクタ形状には、以下のような種類があります。
- USB Type-C(USB-C):現在の主流、楕円形の形状で上下の向きを気にせず差し込める
- USB Type-A(USB-A):長方形の形状で上下の区別あり
- USB Type-B(USB-B):大きさの異なる四角形を2つ合わせたような形状でプリンターやHDDなどのPC周辺機器で採用
- USB Micro-B:横に薄い四角形のような形状でスマホなどで採用
現在は、利便性や機能性を含めてUSB-Cを採用するデバイスが増えています。
USBは規格の違いで性能が変わるので注意
USBは、あらゆるデジタル機器に搭載されており、現代のテクノロジーを支える技術といえるでしょう。
ただし、規格の違いで性能が変わる点に注意が必要。
例えば、USB3.0に対応するパソコンにUSB2.0のUSBメモリを接続すると、転送速度はUSB2.0が適用されてしまいます。
したがって、転送速度を意識するなら、パソコンと周辺機器の規格を合わせましょう。
USB 2.0とUSB 3.0の見分け方、転送速度、コネクターの形状の違いなどを理解すると、さらにUSBが使いこなせます。
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