これからIT企業で働こうとしているから、IT企業に就職したいと考えている方。IT企業で行われる研修がどのようなものなのか知りたいと思いませんか?そこで、本記事ではIT企業をはじめとする企業で行われる新入社員研修についてご紹介します。
この記事の目次
新入社員研修の目的
新入社員研修はそもそも何のためにやるかご存知ですか?
新入社員研修は社会人として必要な知識を身につけることと、その会社で仕事をするために必要な知識を身につけることが目的です。
ここではなぜそうした内容の研修をする必要があるのか、その目的についてご紹介します。
社会人として必要な知識を身につける
新入社員研修の目的としてまず挙げられるのは、社会人としての知識を身につけることです。
「社会人」とはそもそもどういう意味か、その必要なマナーや知識、心構えを身につける必要があります。
例えば、服装ひとつとっても様々なルールがあります。
他にも、挨拶の仕方やビジネスメールの書き方など品性のある行動が社会人には求められます。
挨拶やメールをしっかりと書けないとあなたが評価されないだけでなく、会社の評価が下がることも。
そうした状況を避けるためにも、会社はしっかりと新入社員を教育します。
会社の一員であるという意識を持って、社会人として必要な知識を身につけていきましょう。
仕事に必要な最低限の知識を身につける
新入社員研修のもうひとつの目的は仕事に必要な知識を身につけることです。
例えば、自分の会社の製品。自分の会社の製品を紹介するのに、その商品の内容を理解していなければ、訪問先の担当者に自社製品のよさを説明できません。
IT企業でも営業職であれば、自社の商品の知識を身につける必要があります。開発担当であれば、プログラミングの知識を身につける必要があります。
特にエンジニアはIT企業で開発をする以上、プログラミングスキルは身につける必要があるので、そのための研修が用意されています。
ここでしっかりと知識を身につけないと、後々苦労してしまうでしょう。
新入社員研修の内容
新入社員研修の目的についてはご紹介しました。では、具体的にはどのような研修を行うのでしょうか。
ここでは新入社員研修の内容としてビジネスマナーの習得、新入社員の仕事とは何か、プログラミング言語の習得についてご紹介します。
ビジネスマナーの習得や自社についての知識を学ぶ
まず基本的なことは「あいさつ」「身だしなみ」「言葉遣い」です。他にも報・連・相の重要性について学びます。
報・連・相とは、報告・連絡・相談の略称です。
報告とは部下から上司に対して報告することを指します。連絡は仕事の関係者に情報を知らせるということであり、相談は上司や先輩、同僚に意見を聞いてアドバイスをもらうことです。
こうしたことは当たり前のように思えますが、いざ実践するとなるとなかなか難しいものです。ちょっとした連絡ミスで業務が大幅に遅れることもありますし、相談せずに業務をこなすと、すべての業務がやり直しになるということもあります。
とはいえ、すべてにおいて報告や相談をしていてはひとりで仕事ができないと思われても仕方がありません。
つまり、タイミングがとても重要なのです。
また、報告の方法も重要です。口頭のみで報告していると言った言わないという話にもなりかねません。重要な変更などの報告は書面での報告をした方がよいでしょう。
また自社の製品についての知識や企業理念・就業規則を身につける研修も行われます。
自社の製品がどのようなものなのか、その知識がなければ営業もできません。どのような製品を作っているのか分からないのに仕事をするのは社会人としては失格だということです。
企業理念は会社にとっては重要なものであり、会社は理念を軸に発展してきています。この企業理念を理解することで、何を目標に仕事をしているのか理解できますし、今後の会社の方向性も見えてきます。
就業規則についてもしっかりと理解し、有給や残業についての知識も身につけておきましょう。
特に近年、過労死の問題が騒がれていますので、自分が会社でどのように仕事をしていけばよいか、しっかりと学びましょう。
ロールプレイ
ビジネスマナーを一通り学んだ後、ロールプレイで実務的な演習をします。
特に多く実施されているのはあいさつ練習です。声の出し方やお辞儀の仕方を学び、それを実際に行ってみます。
新入社員はまずは大きな声で元気よく挨拶することが求められるので、まずは大きな声を出す練習をします。
他にも名刺交換や電話対応の仕方を、ロールプレイすることがあります。名刺交換はほとんどの席で最初に行われることですから、ここで失礼があるとそれだけで仕事がとれないということもあります。
正しい名刺交換の仕方をしっかりと理解しておきましょう。
また、電話対応も重要です。電話の際にどのように出ればよいのか。どのようにかければよいのか。電話応対によって、相手の印象も大きく変わります。しっかりと身につけるようにしましょう。
プログラミング言語の知識習得
IT企業の場合、プログラミング言語の知識を身につける必要があります。
特に新卒でエンジニアとして入社したものの、まだプログラミングをしたことがない人はこの時期にしっかりと勉強しましょう。
会社での勉強だけではなく、自宅でも勉強する必要が出てくるかもしれません。
少しでも現場で役立つ知識を身につけておくようにしましょう。
合宿をする企業もある?
新入社員研修を合宿で行う企業もあります。
全国に支店があるような企業の場合、新入社員を全員集めて研修をするには、合宿を行うのが効率的です。
そのため、合宿形式の研修には根強い支持があります。
合宿形式の研修には、合宿ならではよさもあります。ここでは、なぜ新入社員研修を合宿で行うのか。また、どのような研修を合宿で行うのかについてご紹介します。
なぜ合宿をするの?
新入社員研修でわざわざ合宿をするのはなぜか、疑問に思う方も多いはずです。新入社員研修を合宿で行えば、それだけ企業の負担が増えます。
それではなぜ新入社員研修を合宿で行うのでしょうか。
その理由は規則正しい生活と連帯意識の形成のためです。これまで学生時代であれば、自分の都合で時間を管理できましたが、社会人になるとそうはいきません。会社の時間に合わせて仕事を行う必要があります。
毎日決まった時間に出勤するという生活は意外と大変です。
合宿生活で規則正しい生活をすることで、社会人生活をスムーズにスタートできるようになります。そのために合宿は有効だと言えます。
また、合宿で研修をすることで、余計な娯楽をする時間がなくなり、研修で修得した知識も定着します。そうした効果も合宿に期待されています。
もうひとつは連帯意識の形成です。
これから同じ会社で同期として働く仲間と一緒に寝食をともにすることで、自然と連帯感が生まれます。それは会社にとっても本人にとっても必ずプラスに働くでしょう。
「この会社を一緒に盛り上げていこう」「一緒に頑張って働こう」という連帯意識が生まれれば、その社員が会社のために働いてくれるのは間違いありません。そうした意識を形成するためにも合宿があるのです。
合宿の内容
新入社員研修の合宿はユニークな内容で行っているところも多くありますが、企業理念に直結するような内容の研修をしているところが多くあります。
例えば電気機器メーカーのTDKでは、竹とんぼを作る研修が行われています。合宿期間は約1か月です。
もちろん竹とんぼだけを合宿で作っているわけではありませんが、製作を通してその工程を体験するだけでなく、自ら考えて行動できる人材育成を目的としています。
この製作は書類作りもしなければならず。実際の製造工程と全く同じ形で新製品を開発しているのです。こうしたやり方は合宿でしかできないことでしょう。
他にも無人島で生活する研修や50キロほど歩く研修、自衛隊研修などユニークな合宿研修があります。
こうした研修は意味のないことのようにも見えますが、実際には大きな意味を持つことがありますし、上司は合宿時のあなたの態度を見ているかもしれません。
役に立たないと思わず、一生懸命研修を受けるようにしましょう。
研修後にレポートを書くって本当?
研修も仕事の一環です。つまり仕事が終わった報告としてレポートを書く必要があります。
社会人として書くレポートはあなたが研修で何を学び、今後どのように生かしていくのかを書かなければなりません。
ここではレポートを書かせる目的と研修レポートのポイントについてご紹介します。
レポートを書かせる目的は?
新入社員研修は、社会人としての知識や仕事に必要な知識を身につける場所です。そのためレポートは「あなた自身が何を身につけたか」総括することが目的です。
あなたが身につけたことを知るために、会社はあなたにレポートを書かせていると言えます。
正直にあなたが身につけたことを書くようにしましょう。
研修レポートのポイント
目的にしっかりと答える形で、分かりやすい言葉で書く必要があります。まず今回の研修の目的が何であったのか、その目的を自分は達成できたのか書かなければならないでしょう。
重要なのは、文章の簡潔さです。ただ文字を羅列しているだけでは、読みづらく、評価されないレポートになってしまいます。
長く書いた方が評価が高いと思われがちですが、実際には簡潔にA4用紙1枚程度にまとめられたレポートの方が読みやすく評価が高いと言えます。
研修の内容について長々と書いても、そこは評価のポイントではありません。ポイントを押さえ、分かりやすい言葉で書くようにしましょう。
まとめ
新入社員研修は、学生から社会人へしっかり変化を遂げるという大きな目的があります。
そのためには企業理念や製品知識を身につけるのはもちろんのこと、社会人としてのマナーを身につける必要もあります。企業によっては合宿を行うなど、新入社員研修に特に力を入れている企業もあります。
これから行われる新入社員研修に向けて、しっかりと準備しておきましょう。
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