「転職活動中で、最終面接を受けた企業から内定を頂いた」
「しかし、現職の引き継ぎ作業の関係で当初の入社日を遅らせたい」
「転職先に入社日の交渉をしたいが、できるのかどうか不安」
このように、転職先の企業と入社日について交渉したいとお悩みの方は多いかもしれません。
実際、求職者が希望する入社日と転職先の企業が希望する入社日で折り合いがつかず、調整が難航することもあるでしょう。
そこで本記事では、転職の入社日の交渉はできるのかどうか、離職中・在職中別の入社日交渉のポイントなどを紹介します。
入社日交渉に失敗したくない方や円滑に交渉したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
転職での入社日はどうやって決まる?
そもそも、転職の入社日はどうやって決まるのか気になる方も多いでしょう。
入社日の決め方は、大きく分けて「入社日があらかじめ決まっている場合」と「求職者と相談して決める場合」の2パターンです。
以下で、これらの決め方について紹介します。
入社日があらかじめ決まっている場合
入社日の決め方の1つ目は、「入社日があらかじめ決まっている場合」です。
この場合、企業の求人情報に入社時期が掲載されていることがあります。
もし掲載されていない場合、転職面接で伝えられたり、選考過程の中で電話・メールなどで伝えられることもあるでしょう。
入社日があらかじめ決まっているということは、企業の入社時期が明確に決められている、社内調整の都合で入社日が決められているなどの理由が考えられます。
求職者と相談して決める場合
入社日の決め方の2つ目は、「求職者と相談して決める場合」です。
求職者と相談の上で入社日を決める場合、決めるタイミングは内定前の最終面接、あるいは内定後の面談などが多いでしょう。
求職者と相談して決めるということは、採用時期に関して特にルールはなく、通年で中途採用を行う企業だと考えられます。
あるいは、「なるべく早く入社してほしい」という意図を求職者に伝えるために、面談の中で相談するというケースもありそうです。
転職先に入社日の交渉はできる?
現職の引き継ぎ作業や退職手続きなどの関係で、どうしても企業が希望する入社日に入社するのが難しいこともあるでしょう。
この場合、転職先と入社日の交渉をしなければなりません。
基本的に、内定前の面接・内定後の面談などに関わらず、交渉自体は可能です。
ただし、内定後に交渉する場合、転職先では中途採用者の社内承認が完了し、入社準備を進めている段階にあると思います。
柔軟に対応してくれる企業ばかりではありませんから、この状況で入社日を変更したいと伝えても、準備の関係上難しいこともあるでしょう。
そのため、なるべく「内定前」にあらかじめ入社日について人事担当者と相談した方が、希望が通りやすいはずです。
ちなみに、転職エージェントを利用している場合は、エージェントが入社日を含めた労働条件について交渉を代行してくれることも。
交渉事が苦手な方でも、有利な形で入社日を調整できるかもしれません。
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離職中における転職の入社日交渉のポイント
ここでは、離職中の求職者が転職における入社日の交渉を行う際のポイントを2つ紹介します。
- 「すぐに入社可能」と伝えるのがベスト
- 前向きな姿勢を見せる
「すぐに入社可能」と伝えるのがベスト
離職中ならば、特別な理由がない限り「すぐに入社可能」と伝えるのがベストです。
「いつ頃入社できそうですか?」と聞かれたら、「すでに前職を離職しましたので、御社が希望する日付に入社できます」と伝えましょう。
この場合、即日入社が可能だとしても、企業側の受け入れ準備もあるので、入社日はおおよそ1ヶ月後(翌月の月初)となることが多いです。
前向きな姿勢を見せる
離職中とはいえ、家庭の事情などで今すぐの入社が厳しい場合もあるでしょう。
すぐに入社できない場合は、「翌月の月初」など、それでも早めに入社したいという前向きな姿勢を見せるのがポイントです。
「3ヶ月以上先」や「分かりません・未定」などの後ろ向きな姿勢を見せてしまうと、ほかの求職者にチャンスが渡ってしまうかもしれません。
在職中における転職の入社日交渉のポイント
ここでは、在職中の人が転職における入社日の交渉を行う際のポイントを4つ紹介します。
- 転職先の都合に合わせられないか再度確認する
- 交渉に必要な判断材料を用意する
- 入社希望日は具体的に伝える
- 企業側の事情も受け入れる
転職先の都合に合わせられないか再度確認する
在職中の入社日交渉のポイント1つ目は、転職先の都合に合わせられないか再度確認すること。
交渉する前に、まずは転職先が希望する入社日で調整できるかどうか、もう一度引き継ぎ作業や退職手続きなどを確認してください。
スケジュールを確認した上で、やはり難しいと確信したら交渉に移りましょう。
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交渉に必要な判断材料を用意する
在職中の入社日交渉のポイント2つ目は、交渉に必要な判断材料を用意することです。
前述した「転職先の都合に合わせられないか再度確認する」の段階を踏んでいれば、交渉材料は揃っているはずです。
「有給消化:〇〇日間」「引き継ぎ作業:〇〇週間」「退職手続き:〇〇週間」など、入社日交渉に必要な要素をなるべく具体的に洗い出してください。
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入社希望日は具体的に伝える
在職中の入社日交渉のポイント3つ目は、入社希望日を具体的に伝えることです。
前述した判断材料の用意が済んでいれば、入社希望日の交渉に必要な要素がそろっていて、明確な入社希望日を伝えられるでしょう。
ちなみに、一般的な転職の入社日は、月初(翌月の1日)や各月の締め日の翌営業日などです。
転職先の企業の締め日や営業日もあらかじめ把握しておくと、よりスムーズに交渉できるかもしれません。
企業側の事情も受け入れる
在職中の入社日交渉のポイント4つ目は、企業側の事情も受け入れることです。
いくら自分の希望を明確に伝えたとしても、企業側にも都合があります。自分の意見をただ一方的に伝えるのはNG。
企業側の事情も踏まえて、お互いが納得行く形で入社日を探るのが交渉です。その場ですぐに決まらないこともあるでしょう。
人事担当者と円滑にコミュニケーションを取り、もし希望が通った場合は、感謝の言葉を必ず伝えてください。
転職の入社日交渉に関するよくある質問
ここでは、転職の入社日交渉に関するよくある質問を4つまとめました。
- 交渉後に再度入社日の変更が必要になった場合は?
- 有給消化してから転職したい時はどうすればいい?
- ボーナスをもらってから転職したい時はどうすればいい?
- 内定取り消しのリスクはある?
交渉後に再度入社日の変更が必要になった場合は?
再度入社日の変更が必要になった場合、速やかに電話またはメールで伝えてください。
入社日が決定した時点で、企業は入社に向けた準備を進めています。そのため、決定事項を再度覆すのは印象が良くありません。
企業の都合を最優先して、相談の上で決めましょう。
有給消化してから転職したい時はどうすればいい?
在職中の場合、残りの有給を消化してから転職したいという方も多いでしょう。
素直に「有給消化したい」と伝えると印象が悪いので、引き継ぎ作業や退職手続きにかかる期間として交渉するのがセオリーです。
しかし、有給消化にこだわりすぎると、転職タイミングを逃してしまうことも。転職先の都合を優先しつつ、早めに有給の申請をしてください。
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ボーナスをもらってから転職したい時はどうすればいい?
現職で夏または冬のボーナスをもらってから転職したいという方も多いと思います。
その場合は、ボーナス支給後に退職届を出せるタイミングでスケジューリングしてください。
あるいは、入社日交渉の際に、ボーナスをもらいたい正当な理由(住宅ローンや奨学金の返済など)を元に素直に相談するのもありです。
内定取り消しのリスクはある?
企業が希望する入社日に入社できないことから、内定取り消しの可能性があるのではと不安な方も多いでしょう。
基本的に、入社日の後ろ倒しによる内定取り消しが起こる可能性は低いです。
なぜなら、内定をもらった時点で「始期付解約権留保付労働契約」という労働契約を結んだことになるので、企業側にとってはリスクだから。
とはいえ、内定取り消しが100%ないとは言い切れません。入社日の交渉がうまくいかない場合、取り消しになる可能性も。
内定取り消しを防ぐには、内定前の面接の段階で交渉しましょう。
転職の入社日交渉では事前準備が大切
転職の入社日の交渉はできるのかどうか、離職中・在職中別の入社日交渉のポイントなどを紹介しました。
転職の入社日交渉では、自分の希望を一方的に伝えるのはNG。企業側の都合も汲んだ上で、お互いが納得いく形での入社日を探りましょう。
「入社日交渉のポイント」で説明した通り、交渉では事前準備が大切です。できる限りの準備をして伝え方も意識しながら交渉してください。
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