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Bluetoothのコーデックとは?音質への影響や遅延を比較して解説

公開: 2020.11.15 更新: 2021.01.05

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iPhoneからイヤホンジャックがなくなり、急速に普及したワイヤレスイヤホン。

イヤホンのワイヤレス通信にはBluetoothという技術が採用されており、Bluetoothコーデックの違いで音質や音の遅れに影響があります。

本記事ではBluetoothコーデックについて、以下の項目に沿って解説しています。

  • Bluetoothコーデックとは何か
  • おもなBluetoothコーデックとそれぞれの特徴
  • パソコン・スマホのBluetoothコーデックの確認方法

ぜひ参考にしてみて下さい。

Bluetoothコーデックとは音声圧縮の方式

Bluetoothのコーデックとは「音声データを圧縮する方式」のことです。

スマホやPCからワイヤレスイヤホンなどに音声データを送る場合、データ量が大きく時間がかかり遅れが出てしまいます。

それを解消するのが圧縮技術です。

圧縮技術にはさまざまな方式があり、それぞれ遅延・圧縮効率・音質などが異なり、その圧縮方式の総称が「コーデック」です。

コーデックにより遅延・圧縮効率・音質が異なる

Bluetoothコーデックによる違いはおもに以下の3つです。

  • 遅延
  • 圧縮効率
  • 音質

「遅延」は送信側と受信側のタイムラグを表します。

動画を見る場合、遅延が少ないほど映像と音声のズレが少なく自然に鑑賞できます。

「圧縮効率」は音声データをどれだけ効率的に圧縮できるかを表し、圧縮効率が高いほどデータ量を減らせます。

aptX LLやaptX adaptiveなど、高音質・低遅延で接続安定性の高いコーデックが圧縮効率が高いといえます。

「音質」については後述します。

コーデックは音質を決める一要素

「Bluetoothコーデックによって音質が変わる」といわれることがありますが「音質を決める一要素」と捉えたほうが的確です。

例えばワイヤレスイヤホンで音楽を聴く場合の音が伝わる順序を簡略化すると、以下のようになります。

  1. スマホで音楽を再生する(再生機器・ソフト)
  2. 音楽データが圧縮され、イヤホンに伝送される(コーデック)
  3. イヤホンが受信したデータをアナログ信号に復元(DAC)
  4. アナログ信号を増幅(アンプ)
  5. 増幅された信号をスピーカー部に伝える(ドライバー)

以上のように、Bluetoothコーデック以外にも音質を決める要素が多いので「Bluetoothコーデックだけで音質が変わるわけではない」と理解しておくと良いでしょう。

Bluetoothのコーデック一覧

Bluetoothオーディオ機器に採用されている、おもなBluetoothコーデックを紹介します。

Bluetooth コーデック一覧
コーデック名 特徴
SBC Bluetoothオーディオの標準コーデック
AAC おもにiPhoneで採用されている高音質コーデック
aptX SBCやAACより高音質・低遅延
aptX LL aptXと同等の音質かつ一番遅延が少ない
aptX HD 24bit / 48kHzに対応した高音質コーデック
aptX Adaptive 高音質・低遅延・接続安定性を実現したコーデック
LDAC SONYが開発した最大24bit / 96kHzに対応した高音質コーデック
Samsung Scalable Codec サムスン独自のコーデックで、高音質・接続安定性を実現
HWA Huaweiが開発した高音質・低遅延コーデック
UAT Hiby Music独自のコーデックで24bit / 192kHzの超高音質

SBC

SBC(Sub Band Codec)はBluetoothオーディオの標準コーデック。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は16bit / 48kHz、レイテンシ(遅延)は220ms(±50ms)で、原則全てのBluetoothオーディオ機器で再生可能。

登場初期は「音質が悪い」とも言われていましたが、技術の進歩とともに改善され、機器によっては他のコーデックとも遜色ない水準に達しているといわれています。

AAC


出典元:AirPods(第2世代)- Apple(日本)

AAC(Advanced Audio Coding)はSBCよりも低遅延・高音質なコーデック。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は16bit / 48kHz、レイテンシ(遅延)は128kbps時で120ms(±30ms)で、おもにApple製品(iPhone・iPad)で採用されています。

aptX


出典元:Qualcomm® aptX™ Audio

aptXはCSR(現在はクアルコムが買収)が開発した低遅延・高音質なコーデック。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は16bit / 48kHz、レイテンシ(遅延)は70ms(±10ms)で、Androidスマートフォンの標準コーデックに採用されています。

aptX LL


出典元:Qualcomm® aptX™ Low Latency Synchronised Audio

aptX LL(aptX Low Latency)はその名の通り低遅延なコーデック。

量子化ビット数 / サンプリング周波数はaptXと同じ16bit / 48kHzでありながらレイテンシ(遅延)は40ms未満と非常に少ないです。

映像と音声のズレが少ないことから、動画鑑賞やゲームに最適なコーデックといえるでしょう。

aptX HD


出典元:Qualcomm® aptX™ HD Audio

aptX HDはaptXの音質面を改善したコーデック。

レイテンシ(遅延)は約130msとaptXより劣るものの、量子化ビット数 / サンプリング周波数は24bit / 48kHzに拡大されており、より表現の幅が広まりました。

aptX Adaptive


出典元:Qualcomm® aptX™ Adaptive Audio Codec Technology

aptX Adaptive高音質と低遅延を実現した次世代コーデック。

電波の混雑状況・データ量に応じて転送ビットレートを可変させ、接続安定性と低遅延を実現しました。

レイテンシは50〜80msとaptXと同等を維持しながら、量子化ビット数 / サンプリング周波数は24bit / 48kHz(現在は24bit / 96kHzに拡張)と、低遅延・高音質・接続安定性を実現したバランスの良いコーデックといえるでしょう。

LDAC


出典元:Sony Japan | LDAC™で高音質ワイヤレスリスニング

LDAC(エルダック)はソニーが開発した高音質コーデック。

遅延はあるものの、量子化ビット数 / サンプリング周波数は最大24bit / 96kHzに対応しており、いわゆるハイレゾオーディオの再生が可能。

周囲の状況に合わせて音質優先・標準・接続優先の3つのモードから選択できます。

Samsung Scalable Codec


出典元:What is scalable codec? | Samsung India

Samsung Scalable Codecはサムスン独自のBluetoothコーデックで「Galaxy7」以降のサムスン製スマートフォンや「Galaxy Buds+」などのイヤホンで採用されています。

周囲のWi-Fi干渉を分析・最適化し、安定した接続を提供します。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は最大24bit / 96kHzに対応し、遅延の少ない「ゲームモード」も搭載しているのも特徴です。

また、Android7.0以降をサポートするサムスン製モバイル機器では、ストリーミング再生中の損失を補完して元の音質に近づけるUHQオーディオにも対応しています。

HWA


出典元:What is LHDC | hwa-audio

HWA(High-Res Wireless Audio)はファーウェイが発表したコーデックで、Savitechが開発したLHDC(Low latency and High-Definition audio Codec)をベースにしています。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は最大24bit / 96kHzに対応し、低遅延モード(音質制限あり)もそなえていますが、対応したイヤホン・ヘッドホンは少ない状態です。

UAT


出典元:HiBy W5

UAT(Ultra Audio Transmission)は、Hiby Music(ハイビィミュージック)が開発した超高音質コーデック。

量子化ビット数 / サンプリング周波数は最大24bit / 192kHz、ビットレートは最大1.2Mbpsまで対応し、多くのハイレゾ音源を低圧縮で伝送可能です。

現在、送信・受信機器ともにHibyMusic製品に限られています。

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スマホ・PCのBluetoothのコーデック対応情報と確認方法

スマホやPCのBluetoothコーデック対応情報・確認方法を解説します。

基本的に全ての機器がSBCに対応しているためSBCでの接続は可能ですが、SBC以外のコーデックで接続したい場合は送信・受信側ともに同じコーデックに対応している必要があります。

Androidスマホでの対応したBluetoothのコーデックの確認方法

Android端末でのBluetoothコーデックの確認方法は以下のとおりです。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「開発者向けオプション」をタップ
  3. 「Bluetoothオーディオコーデック」をタップすると表示されます

※開発者向けオプションは「設定」→「端末情報」→「ビルド番号を7回タップ」で表示されます。

iPhone・iPadでの対応したBluetoothのコーデックの確認方法

iPhone・iPadではBluetoothのコーデックを確認する方法がありません。

iPhone・iPadはSBCとAACに対応しており、イヤホン側がAACに対応していればAACで送信されます。

Windows PCが対応しているBluetoothのコーデック

Windows PCでのBluetoothコーデックは以下のとおりです。

  • Windows 10:OS標準でaptXに対応
  • Windows 8.1まで:おもにSBC

MacのBluetoothコーデック

MacのデフォルトBluetoothコーデックはSBC/AACですが、Mac OS Catalina/v10.15.2以降であれば設定でaptXを有効にできます。

MacでaptXを有効にする手順は以下のとおりです。

  1. MacのBluetoothをオフにします
  2. ターミナルを起動し次の「」内のコマンドをコピー&ペーストしてEnterキーを押します「sudo defaults write bluetoothaudiod “Enable AptX codec” -bool true」
  3. パスワード入力画面になるので、現在ログインしているユーザのパスワードを入力しEnterを押します
  4.  Bluetoothをオンにして、aptXに対応したBluetoothイヤホンとペアリング・接続します
  5. optionキーを押しながらメニューバーのBluetoothアイコンをクリックし、接続したイヤホンを選択すると「有効なコーデック」欄にaptXが表示されます

目的に合わせてBluetoothコーデックを選ぼう

本記事はBluetoothコーデックについて解説しました。

Bluetoothは利用するコーデックの種類によって、遅延や音質などに違いが出ます。

音楽鑑賞・動画鑑賞・ゲームなどそれぞれの目的に合わせてBluetooth機器を選ぶ際の参考になれば幸いです。

Bluetooth全般については以下の記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

Watanabe
新しいものが好きなミーハーです。個人ではガジェット紹介ブログを運営しています。好きな食べ物は近所の焼き肉屋の牛タン。

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