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AIとロボットの違いを解説。AIを活用したロボットの実例17選も紹介

更新: 2019.05.20

AIとロボットにはどのような違いがあるのでしょうか。また、AIとロボットを組み合わせることで、新たなサービスを提供する企業も増えています。

AIとロボットの今がわかれば、未来に対する予想も立てやすくなるでしょう。

今回は、AIとロボットの違いとAIを活用したロボットの実例について紹介します。ビジネスシーンにおけるAIの活用に興味がある方や、癒やされるかわいいロボットを探している方にもおすすめの内容です。

2019年1月18日編集:この記事は、現役エンジニアによって監修済みです。

この記事は現役エンジニアによって監修済みです。

AIとロボットの違いとは

まずは、AIとロボットの違いについて、以下で解説していきます。

AIは自立して精度を高める仕組み

AI(人工知能)は、人の脳の仕組みを人工的に生み出そうとする概念や研究分野。現在のAIは、学習モデルの1つであるニューラルネットワークを利用することで、飛躍的に機械学習の精度が上がりました。

AIと聞いて、一般的にイメージされるのは「汎用人工知能」。これ自体は、まだ世界のどこにおいても実現していません。現在、AIと呼ばれているものは「大量のデータを機械学習を用いて処理しているもの」を指しています。

ディープラーニングなどの学習方法を利用することで、学習するほどに人工知能の精度は高まるのです。特定の分野について過去の大量のデータから学習を行い、類似した新しいものを生成できる処理が行える点がAIとロボットの違いです。

ロボットはプログラムされた動作を行う

ロボットは、プログラムされた動作を忠実に行うことが基本。自分で判断を行うことはできず、決められたことしかできません。

ロボットと聞くとフィジカルなロボットのイメージが強いですが、仕事の効率化に役立つロボットソフトウェアもロボットの一種。この記事では、センサーなどと組み合わせてAIを利用するフィジカルなロボットの実例を後ほど詳しく紹介します。

AI × ロボットにより高品質なサービスの提供が可能

AIとロボットを組み合わせることで、今後はさらに高品質で高機能なサービスの提供が可能になるでしょう。

人材不足の解消や生産性の向上などの観点から、RPAと呼ばれるロボットソフトウェアの導入が話題を集めています。

■TECH::NOTE関連記事

RPAの段階が進むとAIを搭載したロボットを使用。ロボットとAIの双方の機能を生かすインテグレートの実現が、次世代の高品質なサービスの提供の鍵となります。

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AI × ロボットの重要性について

AIとロボットの組み合わせは、双方の発展や人材不足を解消する方法の1つとしてとても重要です。

Webにより成長を続けるAI

AIがデータを学習して規則性を見出すためには、大量のデータが必要。Webは多くの方が利用するため、大量のデータを得ることが簡単にできます。そのようなWeb上の豊富なデータにより、画像認識技術は大きく発展しました。画像認識技術は、ロボットの目の役割をします。

WebでAIが発展できたのは、大容量のサーバーなど通信環境やコンピューターの処理能力が上がったことが大きな要因です。

AI × ロボットはIoTとセンサーによってさらに発展する

AIがさらなる発展を遂げて、現実の世界において活用されるようになるには、Web上のように大量のデータの取得が必要。そのデータの取得に役立つのがセンサーです。そのセンサーに関わってくるのが、すべてのモノをインターネットにつなげるIoT(モノのインターネット)です。

センサーをインターネットにつなげることで、さらに多くのデータ分析が可能になります。オフィスや家庭もその対象となるでしょう。

AIとロボットを組み合わせることで、生活の利便性の向上をはじめ、労働における生産性・品質の向上やコスト削減などさまざまなメリットが期待されています。それぞれの個人にあった顧客体験の提供にも、AIとロボットは利用されるようになるでしょう。

AI × ロボットが人材不足を解消する

AIとロボットによって自動化される仕事は7%にのぼると予想されています。そのような失われる仕事よりも、将来的には人材不足がより深刻な問題と言えるでしょう。日本は少子高齢化により、その労働力の減少が大きな課題となっているからです。

そのため、人材不足の解決をAIとロボットによる自動化で目指す経営者は増えるでしょう。

AI技術を搭載したロボットの実例18選

AI技術を搭載したロボットの具体的な実例を紹介します。AIとロボットの組み合わせがどのように進んでいるか、現状について理解して、未来を予想しましょう。

農業

日本の農業は、労働力の減少や所得の低下などさまざまな問題を抱えています。持続が難しくなる農業において、AIとロボットの活用は注目されている分野と言えるでしょう。

OPTiMのピンポイント農薬散布テクノロジー

「楽しく、かっこよく、稼げる農業」の実現を目指すOPTiM。OPTiMは、AIとロボットを活用したピンポイント農薬散布テクノロジーの開発に成功しました。

ピンポイント農薬散布テクノロジーは、AIやドローン「OPTiM Agri Drone」を利用します。ドローンが撮影した画像をAIが解析。病害虫が検知された箇所にピンポイントで、ドローンが農薬を散布して駆除を実施します。

これにより、OPTiMは農薬の使用量を抑えたスマート米の栽培を実現しました。

エコロボティクス(ecoRobotix)

エコロボティクスは、太陽電池式のAI除草機です。カメラで撮影した画像を解析して、雑草と農作物を識別して除草剤を噴射。

このような機械の登場により、除草剤に強いの遺伝子組み換え作物の必要性の低下や、除草剤の市場規模の縮小の可能性があるとされています。

Switch to smartweeding with Ecorobotix

製造

製造の分野において、AIとロボットの活用は生産性の向上や人材不足の解消という観点から注目されています。

ゼンロボティクスリサイクラー

世界ではじめての廃棄物選別ロボットシステム「センロボティクスリサイクラー」。産業ロボットとAIの機械学習を組み合わせることで、廃棄物からの資源の回収を実現しました。

24時間体制で可動する自動化されたリサイクル処理は、コストを抑えた高い収益力を生み出しています。

ゼンロボティクスリサイクラー – ZenRobotics

OKIデータのロボット自動生産システム

OKIはロボット自動生産システムによって、LEDモジュールのパーツ組み立て・検査における一連の工程の無人化を実現しました。

形成・組み立て・固着・特性検査における自動装置と、カワダロボティクスのロボット「NEXTAGE」を組み合わせ、AIによる最適な判断が行わる無人化したラインを構築。

これによりロボット導入の負担は1/10になり、ロボットの24時間可動が可能になりました。

建設

建設の分野において、AIとロボットは人手不足解消・コスト削減・3Kのイメージの払拭などの目的で導入が進められています。

DOXELの施工管理システム

工事の進捗状況をリアルタイムで知ることができるAIとロボットを活用した施工管理システムをアメリカのDOXELが開発しました。

3Dレーザースキャナーを搭載したクローラー付きの台車やドローンが、現場を行き交いデータを収集。進捗状況だけでなく、施工のミスや遅れについて指摘する機能も備わっています。

DOXELの施工管理ステムにより、労働生産性の向上やコスト削減の効果が期待できるでしょう。

Doxel AI – Artificial Intelligence for Construction Productivity

シミズスマートサイトの建設ロボット

清水建設は、ロボキャリア・ロボウェルダー・ロボバディーの3種類のロボットの建設現場への導入における実証実験をはじめています。

建設ロボットは、清水建設の新時代建築生産システム「シミズスマートサイト」の根幹技術として位置づけられるほどです。

建設現場には数多くのプロセスがあるため、3つのロボットが実現する省人化の割合は1.1%に留まります。しかし、ロボットが得る情報によってさらなる学習が進むという利点がありますので、今後の発展が期待できるでしょう。

飲食・サービス

自動でカクテルを作るロボットやロボットシェフなど、飲食・サービス業界にもAIを搭載したロボットは登場しはじめています。

Moley Roboticsのロボットシェフ

自動で調理を行うロボットシェフ。ソース作り・材料のカットなど、料理に関わる幅広い作業を行えます。ロボットシェフは、AIによって一流シェフのレシピを学習し、その味を再現するというから驚きです。

ロボットシェフが一般の過程に普及すれば、低価格で高品質な食事が取れるようになるでしょう。飲食業界に大きな影響を与えることが予想されます。

Moley – The world’s first robotic kitchen

relay(Savioke)

ホテルなどのサービス業において、荷物を運んでくれる自動走行デリバリーロボットです。最適ルートを選択し、障害物を自動で回避する安全性の高さも特徴。

サービス業における人件費の削減が見込まれています。

医療・介護

外科手術や介護を行うAIを搭載したロボットについて紹介します。

Smart Tissue Autonomous Robot (STAR)

3D画像システムと繊細な糸を縫う力を感知する縫合機器を搭載した「Smart Tissue Autonomous Robot(STAR)」。ブタの腸の縫合において、人間の外科医を上回る技術を実現しました。

ロボットによって人間よりも正確な手術が可能になれば、患者への負担を減らすことができるでしょう。不測の事態に備えて、人間の医師は必要です。しかし、人間とロボットが協力して手術を行う日も遠くないのではないでしょうか。

Unibo

ロボットと人のコミュニケーションを実現する富士通の「ロボットAIプラットフォーム」と、ユニロボットの「Unibo」を組み合わせた商品は、さまざまな分野での活用が期待されています。

受付・病院・観光など、コミュニケーションが求められる幅広い場面がUniboは活躍できるでしょう。現在は、介護の分野における実証検証が、名古屋市が主催する「医療介護ものづくり研究会」において行われています。

物流

Eコマースの発展と共に、重要性が増している物流の分野。物流ではピッキングなどを自動化するロボットの導入を行い、業務効率化を実現しています。

EVE

倉庫物流の自動化をAI技術とロボットでリードするGeeK+。そのGeeK+が開発したAI物流ロボットがEVEです。

ピッキング・棚入れ作業を自動で行い、効率化を実現しました。データの蓄積により人気の高い商品を認識して、棚を出荷場に近づけるなど、倉庫レイアウトの最適化も可能です。

Geek+ | ピッキングシステム

Butler(バトラー)

インドのGreyOrangeが開発した物流倉庫用のロボット「Butler」は、Eコマース向けの物流ベンチャー企業であるGROUNDが日本国内で展開を行っています。

Butlerはピックアップや棚入れ、出荷上までの荷物運びを行う自動搬送ロボットです。Butlerを取り入れたシステムはニトリに2017年に導入され、国内での展開が続いています。

警察・警備

ロボットはケガを負うことや、疲労が貯まることがありません。そのため、危険が伴う警察や警備の分野でも注目を集めています。

ロボット警察官「Robocop」

2017年にドバイ警察は、ロボット警察官「Robocop」を採用すると発表。胸部のディスプレイでの地図の表示や、顔認識機能を搭載。カメラを利用して不審物の発見や不審者を特定するなど、警察と同じ操作も可能です。

ドバイ警察では、2030年までに警察官全体の25%までRobocopを増やす予定であると発表しています。

ロボットは、「Dull(単調)・Dirty(汚い)・Dangerous(危険)」の3D業務に適しているとされており、警察や軍事への導入が検討されています。

Perseusbot(ペルセウスボット)

Perseusbotは、駅構内の警備・監視を行う自律移動型警備ロボットです。アースアイズ・日本ユニシーズ・西武鉄道が共同研究開発を行い、西武鉄道新宿駅で実証実験が行われています。

教育

英語学習やプログラミング教育において、これまでとは異なるアプローチを行うAIロボットがすでに登場しています。

Musio(ミュージオ)

Musioは自然な英会話ができる英語学習用のAIロボットです。語学教育において、「読む・聴く・話す・書く」の4つをバランス良く学ぶことが大切だとされています。

Musioは、今までの学校の授業で不足しがちだった「話す」機会を増やすとして、教育の分野において注目を集めているロボットです。

Musio(ミュージオ), your curious new friend

Pepper 学校(教育)向け

感情を持ったロボット「Pepper」は、拡張性の高さと家庭やビジネスシーンなど幅広いシーンで利用できることが特徴です。

学校向けに、Pepper本体とロボット・プログラミングツール「Robo Blocks」などのプログラミング教育に必要な準備が整ったサービスも提供されています。

学習(教育)向け | ロボット | ソフトバンク

自動運転

トヨタ・ホンダ・日産といった日本の企業をはじめ、BMW・メルセデスベンツ・テスラといった海外の企業も自動運転技術の開発に取り組んでいます。
自動運転には、その自動化のレベルに応じて0〜5の6段階定められているのです。決められたエリア内で運転手が不要となる自動運転レベル4の車両を、トヨタは東京オリンピックが行われる2020年に披露する予定。

AIを搭載したかわいいロボットも増えている

コミュニケーションが取れたり、リラクゼーション効果が期待できたりといった魅力を持つ、AIを搭載したかわいいロボットについて紹介します。

「ペットが買えない」「一人暮らしがつらい」などの悩みを抱える方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

aibo

ソニーが販売している犬型のペットロボット「aibo」。aiboは好奇心を持って自分の意思で行動。それぞれのaiboにしかできない学習方法で成長していきます。

aiboは顔認識ができますので、よく会う人の顔を覚えます。やさしくかまってくれる人を好きになって近寄る様子は、本当の犬のように感じるでしょう。クラウドと連携することで、aiboが撮影した写真の保存や「ふるまい」の追加が可能です。

公式Webサイト:aibo

LOVOT(らぼっと)

LOVOTは、人々の「ちいさなLOVE」を育む家族型ロボットです。愛くるしい見た目やかわいらしい動きであなたを癒やしてくれるでしょう。

LOVOTには、まるで本物の生き物のようなふるまいを実現するEmotional Roboticsという技術を搭載。50を超えるセンサーからの情報を機械学習で処理して、その場にあったふるまいを行います。

触り心地が考えられた繊細なボディ・自然な瞳・鳴き声など、LOVOTは細部にまでこだわりが感じられるロボットです。

公式Webサイト:LOVOT[らぼっと]

ATOM(アトム)

日本ではじめてのキャラクター型コミュニケーション・ロボット「ATOM」。AIによって会話の能力は成長を続け、クラウドを利用することで機能がプラスされます。

ATOMは、富士ソフトが設計開発を行ったフロントエンドAIとドコモによるクラウドAIの2種類を搭載。

手塚治虫ファンには、たまらないコミュニケーション・ロボットと言えるでしょう。ATOMは歌ったり、踊ったりできますが、残念ながらまだ空は飛べないので注意してください。今後のさらなる技術の発展に期待しましょう。

公式Webサイト:コミュニケーションロボットATOM 公式サイト│講談社

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この記事を書いた人

Kimura Hiroto
音楽・ITをはじめとするさまざまなジャンルのライティングを行っています。ITエンジニアの経験を生かし、テックキャンプ ブログでの執筆・編集を担当。好きな食べ物は豆腐。

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