「最近『ChatGPT』に関する記事や特集をよく見かける」
「話題についていきたいので、ChatGPTについて知りたい」
「ChatGPTとは一体どんなサービスなのか、始め方や活用法を教えて!」
2022年11月、対話型AIサービス「ChatGPT」がリリースされ、一気に注目が集まりました。そして現在に至るまで、その勢いは加速するばかりです。
こうしたAI市場の高まりを受けて、ChatGPTについて理解を深めてビジネスや生活に役立てたいと考えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、今まさにホットな話題であるChatGPTとは一体どんなサービスなのか初心者向けに分かりやすく解説します。
ChatGPTの始め方・活用テクニック・使用する際の注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※記事内の情報は2023年7月末執筆時の内容です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
ChatGPTとは?
出典元:OpenAI
「ChatGPT(Chat Generative Pre-trained Transformer)」とは、米OpenAI社が2022年11月に公開した、生成AI・人工知能チャットボットです。
簡単にいえば、テキストベースで自分が知りたいことをChatGPTに質問すると、即座に答えを返してくれるサービスです。
これまでのチャットボットは、あくまでプログラミングされた範囲内でしか回答ができず、定型的な質問に対して定型的な回答を提供するだけでした。
しかしChatGPTは、OpenAI社が開発した大規模言語モデル「GPT」により、幅広い分野の質問に対して柔軟な回答を自然な言い回しで提供します。
非常にパフォーマンスの高い技術が評価されたことで、公開から1週間でユーザー数は100万人、2カ月で1億人を突破しました。
ChatGPTの生みの親であるサム・アルトマン氏は、「極めて強力なAI(AGI)は、2030年までに実現する」といった発言をしています。
ChatGPTの登場で、AI市場はさらに加熱。2023年以降もその動向には目を離せません。
▶️公式サイト:Introducing ChatGPT
ChatGPTを活用している人はまだまだ少ない
ChatGPTの勢いが増す一方、実際に活用している人の割合はまだまだ少ない印象。
ここで、ナイルのマーケティング相談室による全国の男女2,204名を対象としたアンケート調査(2023年5月)を見てみましょう。
すると、検索を目的に「ChatGPT」を利用したことがある人の割合は、約2割(16.6%)という結果でした。
また、ChatGPTの回答に対し「検索エンジンで調べ直した」人は約8割(79.7%)。
このように、ChatGPTの利用者は調査時点の段階では依然として少なく、利用後も事実確認や整合性の確認などで検索エンジンで調べ直す人が多いようです。
ChatGPTの日本語版は?
2023年7月現在、ChatGPTの日本語版はありません。しかし、ChatGPTは英語や日本語を含む、100カ国以上の言語に対応しています。
また、ChatGPTの操作画面はシンプルなレイアウトなので、英語でも特に使い方に困るようなことはありません。
日本語版でなくとも問題なく使えるでしょう。
有料版「ChatGPT Plus」とは?
「ChatGPT Plus」とは、さまざまな機能が追加された有料版のChatGPTで、2023年2月11日からは日本でも申し込めるようになりました。
料金は月額20米ドル。具体的な機能としては、需要が多いときでも利用可能、応答速度の向上、プラグインの追加、新機能(GPT-4)への優先アクセスなど。
ChatGPTをビジネス上の課題解決に活用したり、クリエイティブな作業をサポートするツールとして活用したい人は検討してみるとよいでしょう。
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ChatGPTの始め方
ここでは、ChatGPTの始め方として、PC版(ブラウザ版)の導入方法について紹介します。以下の手順に沿って準備してください。
- 公式サイトにアクセス
- ログインまたはサインアップ
- メールアドレスとパスワードを入力
- 名前と電話番号の登録
- 認証コードの入力
- 登録完了
公式サイトにアクセス
Webブラウザで「chatgpt」と検索すると一番上に出てくる「ChatGPT」のページを開いてください。以下のリンクからも公式サイトにアクセスできます。
▶️公式サイト:Introducing ChatGPT
人気にあやかって偽サイト・偽アプリによる被害情報もあるようです。誤って別のサイトを開くことがないように注意しましょう。
アプリ版をインストールしたい方は、以下からダウンロードしてください(ダウンロード先のサイトに遷移します)。
ログインまたはサインアップ
ログイン方法はメールアドレスか、Google アカウント/Microsoft アカウント/Apple IDのいずれかです。お好みの方法を選択してください。
これより先は、サインアップ方法でメールアドレスを選択した際の手順です。
メールアドレスとパスワードを入力
パスワードは8文字以上で入力します。生年月日や自分の名前など、分かりやすいパスワードは避けましょう。
パスワード生成ツールなどを利用して、ランダムな文字列を使うのがベスト。
名前と電話番号の登録
その後、登録したメールアドレス宛にメールが届くので、メール内のリンク(Verify email address)を開きます。
すると、名前と電話番号の登録を要求されるので、入力してください。
認証コードの入力
電話番号を登録後、その電話番号宛に6桁の認証コードがショートメールで届きます。確認し認証コードを入力してください。
登録完了
ここまで入力すると、ChatGPTの操作画面に遷移します。
試しに簡単な質問をしてみて、動作を確認しましょう。これにて登録完了です。
ChatGPTの活用テクニック
ここでは、ChatGPTを使いこなすための活用テクニックを4つ紹介。
- 条件を詳細に設定する
- やり取りを続けると精度が上がる
- 音声入力を活用する
- プラグインを追加するとできることが増える
条件を詳細に設定する
1つ目の活用テクニックは、条件を詳細に設定すること。
質問をする際、条件設定と回答者(ChatGPT)の属性を定義した上で質問すると、狙った回答を得やすいです。
例えば、「プログラミングとは何かを教えてください」というプロンプト(文章)を入力すると、以下のような回答が返ってきます。
確かにお手本のような回答です。しかし、これでは初心者には分かりにくいかもしれません。そこで、以下のようなプロンプトに修正して再度聞いてみましょう。
すると、より初心者にも分かりやすい答えが得られました。それでは、別の条件設定に変えてみて再度聞いてみます。
すると、小学生でも分かりやすい回答を得られました。
このように、質問する際は自分がどんな回答を望んでいるのかを明らかにして、回答から逆算した条件設定と回答者の属性を定義することがコツです。
またビジネス向けのプロンプト作成では、ハヤシ シュンスケ氏の「シュンスケ式プロンプト」も非常に有効。
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やり取りを続けると精度が上がる
2つ目は、対話のやり取りを続けること。
前述した「条件設定と回答者の属性の定義」を実践したとしても、必ずしも明確な回答が得られるわけではありません。
この場合は、質問の仕方を変えたり条件設定と回答者の属性の定義を修正しながら、根気よく対話を繰り返しましょう。
また同じスレッド内でやり取りを続けるのもポイント。ChatGPTは、これまでのやり取りも学習するので、同じ内容を繰り返す必要はありません。
例えば以下の通りです。
このように、前回の内容を踏まえているので、「上記の回答を一覧表にして示してください」と入力するだけでOK。
ChatGPTとの対話では、単なるテキスト入力ではなく、人間と会話してコミュニケーションを取る感覚で使うのが望ましいでしょう。
音声入力を活用する
3つ目は、音声入力を活用することです。
音声入力はアプリ版には標準搭載されています。Webブラウザ版の場合は、Google Chromeの拡張機能「Voice In」かMacの音声入力機能などで可能。
簡単なプロンプトならば、音声入力の方が効率的に使えるでしょう。
プラグインを追加するとできることが増える
4つ目は、プラグインを使いこなすことです。
前提として、プラグインの追加には有料版への加入が条件。
例えば旅行予約サイトとの連携・画像生成・テキストをもとにしたWebアプリケーションの作成などが可能です。
導入できるプラグインはこれからも増えていくはずなので、ChatGPTを最大限のパフォーマンスで使いこなすなら有料版も検討してみてください。
ChatGPTを利用する際の注意点
ここでは、ChatGPTを利用する際の注意点を3つ紹介します。
- 2021年9月までの情報しか持っていない
- 誤った情報や嘘を教える可能性がある
- 個人情報や機密情報の入力は避ける
2021年9月までの情報しか持っていない
1つ目の注意点は、現時点でのChatGPTは「2021年9月までの情報しか持っていない」こと。
これは、無料版のバージョンである「GPT-3.5」の制約によるもの。現状では、最新情報の取得は有料版のみ可能です。
例えば、以下の通り。
このように、2022年以降の出来事などは回答できません。
誤った情報や嘘を教える可能性がある
2つ目は、誤った情報や嘘を教える可能性があることです。
ChatGPTは当然ながら人間ではありません。自分で考えて回答を提供しているわけではなく、「確率的にそれらしい回答を生成している」に過ぎません。
そのため、得られた回答を鵜呑みにするのは多少リスクがあります。
ChatGPTを利用する場合は、その回答が正しいかどうかを検索エンジンなどで事実確認したり、正誤判定することも重要。
全くゼロの知識を聞くというよりは、多少理解している事柄に対して補足してくれるツールとして活用するのがよいでしょう。
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個人情報や機密情報の入力は避ける
3つ目は、個人情報や機密情報の入力は避けることです。
ChatGPTも数あるインターネットサービスの1つ。そのため、不用意に個人情報や機密情報を入力すると、それが流出する危険性もあります。
情報の取り扱いには十分注意しましょう。
ChatGPTはAI時代の必須ツールになり得る存在
ChatGPTとはどんなサービスなのか、ChatGPTの始め方・活用テクニック・使用する際の注意点などを紹介しました。
ChatGPTの登場により、生成AIの存在感は一気に増しました。すでにビジネスに応用して生産性の高い仕事をする人もいます。
こうした中で時代の波に乗り遅れないように、ビジネスパーソンとしてChatGPTの使い方は押さえておきたいところ。
ChatGPTはAI時代の必須ツールになり得る存在なので、まずは気軽にChatGPTを利用することから始めてみてください。
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