あなたにはこんな経験がありませんか?
「普段の会話には問題がないのに、スピーチやプレゼンなどの人前に出る場面でだけあがって上手く話せなくなってしまう」
そんなことが重なると、ついつい「上手いスピーチの仕方やプレゼンなどのテクニックが足りないからだ」と考えがちに。けれど、まずは自分が一番のパフォーマンス力を引き出せる状態にしてあげることが大切です。
この記事では、緊張をコントロールしリラックスした状態でのぞむためのマインドセットの方法をお伝えします。
この記事の目次
人前で堂々と話せるようになるためには?
「いつもあの人は堂々と振る舞えていて羨ましいな」
とあなたがと思う人は、そもそもどういう人間なのでしょうか。もちろん、話し方が上手だったり、話の組み立て方が上手だったりすることも要因でしょう。
でもそれらは、プレゼンを成功させるためのテクニックであり、一番の成功要因ではありません。
なぜなら、どんなに素晴らしいテクニックや能力をもっていても、それを披露したり発揮したりできないと意味がないからです。
実は、堂々と振る舞える人は優れたテクニックを持っているからではなく、自分がどんな場面でも自然にいられる方法を知っているからなのです。
無理やり緊張をほぐそうとすることは逆効果
それを聞いて、あなたは「緊張しなければ上手くいくんだな!よし、リラックスするぞ」と思うかもしれません。
そして、プレゼンやスピーチなど、なにか緊張する場面が訪れたときに、深呼吸したり、人という字を書いて飲みこんだりして、リラックス状態になるために、手をつくすだろうと思います。
しかしながら、そのような方法は効果がないどころかむしろ逆効果だとハーバード大学の研究で明らかになっています。
実は「緊張してはいけない」と強く思えば思うほど、スムーズに話すことができなくなるんです。(参考は文末で紹介しています)
緊張をコントロールするためのマインドセット法
「不安や緊張をかかえたとき、結局どうすればいいの?」
もしくは、「生まれつきあがり症の自分はどうしようもないのかもしれない……」といった悩みを抱えるあなたに向けて。
ここでは、緊張したときに最適な緊張をコントロールするため方法をお伝えします。それはズバリ、リフレーミングという方法です。
リフレーミングとは、ある事象に対して自分の捉え方を改めることです。今回の場合であれば、プレゼン前の緊張を感じている状態を「プレゼンが不安だからだ」と捉えるのではなく、「やる気がでているんだ」や「気持ちの最終調整してくれているんだ」と捉え直すこと。
自分で今の状態を改めて認識し直すことが、これに当たるでしょう。
リフレーミングにはスピーチ力アップの効果あり
このようなリフレーミングを行ったときは、緊張を無理やり落ち着けようとしたときよりも、スピーチの出来栄えが向上したと実験結果がでたのです。
人間誰しも、大事な局面において不安を感じたとき、「いつもどおりやれば大丈夫」と思いこもうとしたり、「緊張しないでいこう」と思おうとしたりしても、なかなかそうできないもの。
しかし、不安を感じるということは、それだけ準備してきたり、このできごとに対して自分が「頑張りたい」と感じているからこそ。
だから、緊張状態のせいでパニックになってしまうのではなく、その状態を真摯に受け止めて、自分を捉え直して認めてあげることが一番効果的な方法なのです。
スカイダイバーは緊張を力に変えている
リフレーミングの効果に疑心暗鬼の方に、ぜひこの話を聞いてもらいたいです。
「極度の緊張を感じる場面でも、自分の力を最大限発揮している人たちはだれが思い浮かびますか?」と聞かれたとき、あなたはスポーツ選手を思い浮かべるのではないでしょうか。
そんな彼らも、実はまったく緊張していないわけではなく、緊張状態にいながらもその状態を力に変えて、最高のパフォーマンスを披露しているんです。
よくスポーツ選手たちが「ゾーン状態にはいっていて周りが止まって見えた」と話していることがあります。あのような発言が出るのも、彼らは一般の人よりも数段以上緊張状態との向き合い方が上手いからだと言えるでしょう。
たとえば、大空を舞うスカイダイバー。彼らを調べた研究で(※参考文献は文末に記載しています)面白いことがわかりました。
それは、スカイダイバーの人たちのほうが、一般人がスカイダイビングをするときよりも、心拍数が高かったということ。
つまり、かなりの緊張状態であるといえます。でも彼らはそれを利用して全身の隅々まで血液を巡らせて最大限の力を発揮していたんです。
このことから、不安というのは自分がどうその状態をとたえるかによって、良くも悪くもそのとおり作用すると言うことができるでしょう。
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不安を感じやすい繊細な人だけが持つメリットとは
さきほどのスカイダイバーの例から、不安は活かせるものだと理解できたと思います。
しかしながら「彼らが不安を活かせるのは、強靭なメンタルをもっているからで、心配症で不安症の自分には絶対に無理だ」と感じるかもしれません。
「たとえリフレーミングを行ったとしても、ベストのパフォーマンスを引き出せるまでには到達できなさそうだ」とも。
そのように感じるあなたは、プレゼンやスピーチで緊張するのは当たり前。常日頃から、不安やストレスを感じやすい人なのかもしれません。そうだとしれば「ドキドキしてるのは、今が頑張りどころだからだ」なんて毎回思い直すのも難しいもの。
だからといって「自分は本当にだめなやつなんだ……」と自分を責めたり、自己否定をしりしないでください。実は緊張や不安を抱えやすい人にもメリットがあることが研究で明らかになっているのです。
緊張や不安を抱えやすい人は健康で長生き
ロチェスター大学の博士によると、不安を抱えやすい人がある条件をもつ場合、老化しづらく病気にもなりにくいというデータがでています。(参考は文末で紹介しています)
その条件とは、誠実であること。この条件を持つ人は、ストレスを抱えやすいにもかかわらず、健康で長生きできる傾向があるとされています。
その理由は、過度な不安を感じやすい人は、もしものときを想定するリスクヘッジ能力が高い人が多いためです。
たとえば、人一倍準備を行なったり、常に待ち合わせの1時間前に集合場所に着いていたりなど。その中の一つの性質として、不健康になるリスクがあるものに手を出さない人も多いです。
その結果、健康的で長生きしやすいのです。
つまり、繊細な不安症で誠実な人は、不安を抱えやすいからこそ健康面でのメリットを一番享受していると言えます。
さいごに
この記事を通しいて緊張してしまって上手く話せないのは、スピーチやプレゼンに対するテクニックが足りないのではなく、不安との付き合い方が間違っていたからだと理解して頂けたかと思います。
緊張する局面が訪れたら、まずはその緊張の状態を前向きに捉え直すことが重要。リフレーミングを使って、あなたのベストパフォーマンスを披露していきましょう!
そして、日常的に不安を感じやすい人は一見、人生において損をしていると考えがちです。しかし、健康面において一番のメリットを享受しているのです。悪いことばかりではないの安心してください。
参考:https://adobe99u.files.wordpress.com/2015/06/xge-a0035325.pdf
参考:https://www.cambridge.org/core/journals/the-british-journal-of-psychiatry
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