Future of WORK JAPAN 2018というフォーラムで、スカイマークの再生に導いた佐山代表のプレゼンテーションを聴く機会をいただきました。
凄い業績を達成した方でも、日本人、特に50代60代の方って、失礼ですが「プレゼンテーションが下手」というイメージがありませんか?理由としては、欧米人のようなジェスチャーをしない、大げさな話し方をしない、ということが考えられるかもしれません。
しかし、そんなことは関係がなかった、と今回痛感しました。佐山氏のプレゼンテーションは、大きなジェスチャーや大げさな話し方はありません。淡々と進み、終始自然な動き。
しかし、感動で人の心を動かすものでした。
その要素を今回考察してみたのでご紹介いたします。
なぜ、スカイマークCEO佐山氏のプレゼンは人の心を動かしたのか?
この記事の目次
ドラマを見ているかのような錯覚を起こす
まず圧倒されたのは、スカイマーク再生に向けての出来事を細かい日時と共に詳細を暗記して話していたところです。スライドをほぼ全く見ずに、ずっと観客の方に視線を向けて話すスタイルが衝撃でした。
起きた月、日、曜日、時間、その場にいた人まで、とにかく細かい情報がどんどん出てきます。
するとどうなるか?
私たち聴衆は頭の中でリアルに回想することができるのです。話を聞いているだけなのに、まるでドラマを見ているようでした。ここまでわくわくしたプレゼンテーションは初めてです。
↑この長さをスライド見ずに曜日と時間も追加され話しておられました・・・!
数字の説得力が凄まじい
2つ目は数字。プレゼン中「そこまで出す?!」と思うほど、ありとあらゆる数字が出てきます。「○月◎日△曜日の時点では○%だったのが、□月□日▽曜日の時点で○○%に上昇」というふうに、とにかく細かい数字に圧倒されます。
スカイマークに一切関係ないわたしが、まるで関係者のようになったかのような情報量。
サラリと購買につなげるパワー
数字で凄まじい情報量を浴びた後にやってくるのは「だからこそ安くできるんです」「一番正確な時間に着く、一番安い。なぜ乗らない理由がありますか?Why not?」という流れ。
「なんで乗ったことなかったんだろう・・・マイルに目がくらんだ消費者になっていた・・・」とわたしが心底後悔したことは言うまでもありません。
↑本当に乗らない理由がない
数字だけじゃない!「中で働く人たち」も紹介
続いてはわたしたちの感情面を満たしてくれた部分。数字の結果だけじゃない。中でどんな人が働いているのか、どんな想いを持っているのか。それを知らせてくれました。
制服はポロシャツだけだったのが、スタッフのモチベーションをあげるためにかっこいい制服にした話。キットカットとコラボした話。「ユナイテッドアローズの代表と友人だったので電話で依頼した」「ネスレ日本代表とはゴルフ友達だから提携してみたよ」そんなこと聞いたら「ついていきます!」ってなりますよね。真似できない圧倒的なネットワーク。
スタッフの方々も紹介いただけたことで、わたしのスカイマークへの親近感が半端ないものになっていました。乗ったことないのに。
もちろん笑いの要素もあり!
良いプレゼンテーションには必ず笑いの要素があります。今回もさすが、しっかり笑いがありました!阪神タイガースとのコラボジェット「タイガースジェット」の紹介時です。
「お客様が全員阪神タイガースファンとは限りません。当初機内では六甲おろしを大音量で流していたんですが、気分を害さないために今ではオルゴールの六甲おろしが流れています」→控えめにはなったけど、やっぱり六甲おろしなんかーい!笑
「ユニフォームの中に着てるポロシャツがオレンジなので “それは巨人の色や!”とお叱りを受けることがあります」→阪神ファンが言いそう!笑
大阪出身のわたしは思わず声に出してつっこみそうになりました。
↑スタッフが阪神ファンだったことがきっかけで実現したそうです。実現させるのがすごい。
最後は人生論
仕事への取り組み方と人生の過ごし方は切っても切れないもの。佐山氏のこれまでの人生を振り返りながら、何を大事にしてきたのか、どう考えてキャリアを選んできたのか。経験豊かな佐山氏から発せられる言葉ひとつひとつに重みを感じ、心が非常に動きました。
スライドの一部をご紹介します。
以下は佐山氏のプレゼンテーションを聞いた直後、わたしがツイートした内容です。
スカイマーク佐山さん(64歳)の方から「10年前と比較したら、あれもこれもできなかった、と思っちゃう。10年先と比較してみたら、今の可能性がどれほど多いかわかる」と言われてなんか泣きそうになった。まだまだ若い世代の人が多いIT業界ではなかなか聞けない重みがあった。 #fow2018
— asami81 (@asami81) September 7, 2018
本当にすべてが素晴らしいプレゼンテーションでした。感動と、言いようのないやる気が湧いてきてとても前向きになれました。
さいごに
佐山氏のプレゼンテーションをわたしが真似しようと思っても、経験値が違いすぎて真似できない部分もたくさんあります。しかし要素を取り入れることはできると思うので、人前で話す機会があるときは積極的に真似したいと思います!
(記事中の写真は全て公開許可を得ております)
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