近年では個人的にブログを作成し、自分の日常や趣味を公開することで仲間を集めたり情報交換をされている方が多く見られます。
それらに触発されてブログ開設などに興味を持ったものの、「サーバーの用意」という最初のステップで躓いてしまう方も居られるのではないでしょうか。本記事では一般的に利用されている「レンタルサーバー」の説明と、目的にあった正しい選び方をご紹介したいと思います。出典:pixabay
この記事の目次
レンタルサーバーの種類とメリット・デメリット
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「レンタルサーバー」とはその名の通りサーバーを貸し出すサービスのことですが、一言で「サーバー」と言ってもいくつかの種類が存在します。
これらを把握せずにレンタルサーバーを利用してしまうと目的によっては必要な機能が足りなかったり、不必要な機能に余計なお金を支払ってしまったりすることになります。
自分の目的と照らし合わせ、どのサーバーを利用すべきなのか事前に学んでおきましょう。
共用サーバー
共用サーバーは1台のサーバーを複数のユーザーで分割して利用する方式のサービスです。限られた領域を複数人で分割するために、1人当たりの領域はとても狭いものとなります。
その代わり比較的安価で利用できるサービスが多いため、閲覧数や転送量の少ない個人のブログ開設などの小規模サイトの作成に向いています。
専用サーバー
専用サーバーは1人のユーザーが1台のサーバーを丸ごと利用できる方式のサービスです。1台のサーバーを占有できるため使用できる領域が多く、他の利用者が居ないため好きなようにカスタマイズできます。
企業のホームページなど団体での利用や、カスタマイズ性を活かせる専門知識を持ち合わせた方に向いているサービスです。
VPS(仮想サーバー)
VPS(仮想サーバー)は1台のサーバーに複数の仮想領域を作成し、それぞれをユーザーに割り振るという方式のサービスです。
安価であるという共用サーバーの利点とカスタマイズ性が高いという専用サーバーの利点を持ち合わせているために、低コストで中・大規模なサイトを作成したい方に向いています。
クラウドサーバー
クラウドサーバーとは複数のサーバーを仮想サーバーとして作成し、ユーザーが必要な分だけ利用できるという方式のサービスです。
リソースの拡張や縮小を簡単に行えるため、突発的にアクセスの増える可能性があるサイトや期間限定のサイトを作成したい場合などに向いています。
レンタルサーバーの選び方のポイント
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現在ではインターネットの普及と共に需要が増加してきたこともあり、様々な企業がレンタルサーバーを提供しています。
レンタルサーバーを選ぶ際に重要となるポイントをいくつかご紹介いたしますので、自分には何が必要なのかを考え、レンタルサーバーを選択しましょう。
初期費用・月額費用
レンタルサーバーの利用には費用がかかり、契約時に支払う代金を「初期費用」、月々の利用代金を「月額費用」と呼びます。
基本的に安価なプランほど小規模、高価なプランほど大規模なものになりますので、使用できる予算や必要としている機能を確認し、自分に合ったプランを選択しましょう。
ディスク容量
レンタルサーバーではプランによってユーザーの使用できるディスク容量が定められています。
大きなサイトほどディスク容量を消費することになるので、大規模なサイトを作成する予定のある場合は確認しておくといいでしょう。
データ転送量の上限
プランによりデータ転送量には上限が定められていることが多く、超えてしまうと通信制限をかけられてしまい、著しい転送速度の低下や、接続障害などが起こります。
個人サイトではあまり気にすることはありませんが、商用サイトなどで多くのアクセス数が予想される場合は特に注意が必要です。
WordPress・MySQLの利用
現在手軽にブログを運営する方法のとしてWordPressを利用されている方が多くなっています。それに伴い、多くのレンタルサーバーではWordPressを自動でインストールするなど、簡単に利用できるサービスを提供しています。
面倒な操作は省きたい、あまりパソコンに詳しくないという方はひとつの判断基準にするといいでしょう。
また、ひとつのサーバーで複数のサイトを運営したいという場合は使用できるMySQL(データベース)の数も重要になります。後々サイトを増やそうと考えている場合などは使用できるデータベースの数を確認しておきましょう。
個人向けおすすめレンタルサーバー
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レンタルサーバーを選ぶポイントを絞っても、数多くあるサービスを全て調べるのは困難です。そこで、特に人気のあるレンタルサーバーをいくつかご紹介いたしますので、それぞれのプランを比較し、参考にしていただきたいと思います。
まずは比較的小規模で、主に個人サイト向けのレンタルサーバーをご紹介いたします。
エックスサーバー
200GB~という大容量のディスク容量や独自SSLの無料使用可能など、共用サーバーの中では最高品質のサービスを提供しています。
サブドメインやメールアカウントも無制限に利用可能なため、個人サイトだけでなく小規模のビジネスサイト運営などにも向いています。
・初期費用/月額費用 公式サイト参照
・ディスク容量 200GB~
・データ転送量の上限 70GB/日~
・WordPress 自動インストール有り
・MySQL 50個~
・公式HP エックスサーバー
さくらインターネット
低価格で利用できる代わりにディスク容量もやや少なく、最安値のプランではWordPressが使用できないなどの機能制限がありますので、作成したいサイトに必要な機能が申し込むプランに不足していないかを確かめておく必要があります。
スタンダードプランなどは特に人気も高く、サイト作成に必要な機能などを低価格で使用できるため、初心者の方や小規模な個人サイトの作成におすすめです。
・初期費用/月額費用 公式サイト参照
・ディスク容量 10GB~
・データ転送量の上限 40GB/日~
・WordPress ライトプランのみ使用不可
・MySQL ライトプランのみ使用不可
・公式HP さくらインターネット
ロリポップ
中でもスタンダードプランは月額550円という安さながら機能性、スペック共に充分なものとなっており、低価格帯には備わっていないことの多い電話サポートにも対応しています。
マニュアルなどもしっかりと備わっているため、初心者の方や小規模な個人サイトの作成に向いています。
・初期費用/月額費用 公式サイト参照
・ディスク容量 10GB~
・データ転送量の上限 40GB/日~
・WordPress エコノミープランのみ使用不可
・MySQL エコノミープランのみ使用不可
・公式HP ロリポップ
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法人・団体向けおすすめレンタルサーバー
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会社などの団体で作成するサイトでは、個人サイトよりも膨大なアクセス数が見込まれることや扱う情報量が多くなることから転送量の上限や使用できるディスク容量が重要になってきます。
それらのサイト作成におすすめの中・大規模向けのレンタルサーバーをご紹介いたします。
CPI
共用サーバーでありながら、ディスク容量・転送量・マルチドメイン無制限、稼働率100%保証など、ビジネス用途の大規模サイトや複数サイトの展開に向いているレンタルサーバーです。
お名前.comレンタルサーバー
比較的安価で個人利用の小・中規模サイト運用に向いたSD-11プランと、中規模のビジネスサイト運用の際に便利なウィルス除去機能などを追加したSD-12プランを提供しているレンタルサーバーです。
アルファメール
ドメイン取得・管理・更新などの費用が全て無料になっており、無料で独自ドメインを利用したい小規模なビジネスサイト作成などに向いているレンタルサーバーです。
無料で使えるおすすめレンタルサーバー
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初めてサイトを作るからお試しで使ってみたいというように、レンタルサーバーにお金を掛けたくないという方も居られるかと思います。
そんな方へおすすめの、機能性の高い無料レンタルサーバーをご紹介いたします。
Xdomain
無料でありながらWordPressが利用可能で、条件により広告の表示もありません。同社の有料プランも優れたものが多いため、規模の拡大などを考えた際にプラン変更を検討しやすいレンタルサーバーです。
XREA
WordPressやSSHが使用可能で少し凝ったサイトの作成を行うことができます。データ転送量も1GB/日と無料サーバーにしては大きく、商用利用も可能なので小規模な販売サイトやアフィリエイト目的のブログなども作成可能です。
Webcrow
機能拡張オプションを利用すると広告が表示されますが追加料金などは一切必要なく、これらが必要無い方にとっては広告表示無しの無料レンタルサーバーとして利用することができます。
さいごに
レンタルサーバーを選ぶ際にはまず、サイト作成の目的から重視するポイントを決めることが重要です。適切なレンタルサーバーを利用することで無駄なコストの削減やトラブルの防止に繋がり、サイトの運用や管理を的確に行うことができます。
サイト作成の第一歩ということで失敗しやすいところではありますが、ポイントを押さえ各サービスを比較することで自分に合ったレンタルサーバーが必ず見つかります。
今回ご紹介したレンタルサーバー選びのポイントやおすすめのサービスなどが皆様の手助けになれば嬉しく思います。
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