あなたはITの研修を新入社員に受けさせたいと考えていたり、どのような研修を受けさせたら良いか悩んでいたりしませんか?
ITの分野に特化した研修にもさまざまなサービスが存在します。新入社員に限らず、ベテランの社員が受講可能なサービスも存在し、高度なIT知識やマネジメント能力を高めることも可能です。
本記事では、新入社員やベテラン社員に研修を受けさせたい方に向けて、オススメの研修サービスとその特徴などご紹介します。
この記事の目次
研修の目的
ITの分野における研修の目的は、実務経験の無い新入社員に研修を通じて、社会人としての意識を持たせたり、業務に通用する知識を身につけることを狙いとしています。
技能面の研修内容としては、主にコンピューターの基本的な知識や業務で必要なプログラミング言語を学んで、スキルを身につけることを目的としており、研修後は一定の知識を身につけることが可能です。
しかし、ITの研修制度はさまざまなサービスが存在し、新人の研修に限らず、ベテランのエンジニアや、経営幹部などを対象にした研修制度も数多く存在します。
後述する助成金制度を利用すれば、企業の負担を減らして、会社全体でスキルアップを目指すことも可能です。
IT研修で使える助成金
ITの業界では、業務で通用するスキルを身につけるためには、一定の時間を要してしまいます。
その間は技術研修などの研修期間を設けることが多く、教育費用は企業側で負担する必要があります。
しかし、そんなIT技術を習得する方のために、厚生労働省が定める助成金制度があります。
助成金にはさまざまな制度があり、新入社員や中途採用者などに専門のスキルを身につけるためには、「キャリア形成促進助成金」を利用するのが一般的です。
キャリア形成促進助成金は、「雇用型訓練コース」「重点訓練コース」「一般型訓練コース」「制度導入コース」などコースがあります。
しかし、助成金を受けるにはさまざまな要件がありますので、確認が必要です。
研修期間中は、キャリア形成促進助成金を利用できることが多く、条件を満たしていれば、助成金を受給できることは十分可能です。
キャリア形成促進助成金は、企業の人材育成のために、利用しない手はありません。研修制度が無い中小の発展途上の企業でも、研修を制度化することにより助成金を受けられますし、そのメリットは非常に大きいといえます。
1.雇用型訓練コース
雇用型訓練コースは、特定分野における専門的な知識・技能を習得させる目的で、認定実習併用訓練および、中高年の雇用型訓練に適用されるコースです。
研修・訓練でかかった費用および1人1時間あたり800円の助成金が支給されます。
- (1)特定分野認定実習併用職業訓練(建設業、製造業、情報通信業が実施する厚生労働大臣の認定を受けたOJT付訓練)
- (2)認定実習併用職業訓練(厚生労働大臣の認定を受けたOJT付訓練)
- (3)中高年齢者雇用型訓練(中高年齢新規雇用者等を対象としたOJT付訓練)
引用:厚生労働省
2.重点訓練コース
重点訓練コースは、申し込みにあたり条件はなく、職務に関連した知識及び技能を習得させる目的で訓練・研修を実施した場合に適用されるコースです。
新入社員の研修には「若年人材育成訓練」コースを利用するのが一般的です。研修・訓練でかかった費用および1人1時間あたり800円の助成金が支給されます。
- (1)若年人材育成訓練(雇用締結後5年以内で、35歳未満の若年労働者への訓練)
- (2)熟練技能育成・承継訓練(熟練技能者の指導力強化、技能承継のための訓練、認定職業訓練)
- (3)成長分野等・グローバル人材育成訓練(成長分野や、海外関連業務に従事する者に対する訓練)
- (4)中長期的キャリア形成訓練(厚生労働大臣が専門実践教育訓練として指定した講座)
- (5)育休中・復職後等人材育成訓練
- 引用:厚生労働省
3.一般型訓練コース
一般型訓練コースは、「一般企業型訓練」「一般団体型訓練」の2つが存在し 、一般的な研修実施に対して、助成金を受けられます。
研修・訓練でかかった費用および、一般型企業型訓練は、1人1時間あたり400円の助成金が支給されます。
- (1)一般企業型訓練(雇用型訓練コース・重点訓練コース以外の訓練)
- (2)一般団体型訓練(事業主団体等が行う訓練)
- 引用:厚生労働省
4.制度導入コース
制度導入コースは、事業主が人材育成制度を導入し、その制度を被保険者に適用した場合に、助成金を受けることができます。
中小企業は50万円、中小企業以外は25万円の助成金が支給されます。
- (1)教育訓練・職業能力評価制度(従業員に対する教育訓練か職業能力評価を、ジョブ・カードを活用し計画的に行う制度)
- (2)セルフ・キャリアドック制度(一定の要件を満たしたセルフ・キャリアドック制度を導入し実施した場合に助成)
- (3)技能検定合格報奨金制度(技能検定に合格した従業員に報奨金を支給する制度を導入し、適用した場合に助成)
- (4)教育訓練休暇等制度(教育訓練休暇制度又は教育訓練短時間勤務制度を導入し、適用した場合に助成)
- (5)社内検定制度(社内検定制度を導入し、実施した場合に助成)
- (6)事業主団体助成制度(従業員に対し、教育訓練か職業能力評価を行う構成事業主の支援及び業界検定・教育訓練プログラムの開発を実施した場合に助成)
- 引用:厚生労働省
どのようなサービスがある?
IT研修のサービスは、さまざまなコースが存在します。ITの基礎からプログラミングの技能を身につけたり、すでにエンジニアとして働いている方や経営幹部向けの研修サービスまで存在しています。
社員の研修を検討している方は、先述したようにキャリア形成促進助成金を受けられる研修サービスを、利用することをオススメします。
以下に主な研修サービスの内容を紹介します。
新入社員向け | ・基本的なビジネスマナーや、社会人としての意識・教養を身につけさせます。
・新入社員が現場で働くために、コンピュータやネットワークの基礎知識を習得させて、一般業務を遂行可能にします。 ・現場で働くために、必要不可欠なプログラミング言語の習得を図ります。 |
ベテラン・中途採用向け | ・新たに業務で必要となるプログラミング言語の習得を図ります。
・キャリアアップのために国家資格・ベンダー資格を取得します。 ・よりレベルの高い業務を任せるために、データ解析・セキュリティ・ネットワークなどの高度なIT技術の習得を図ります。 ・システム開発における上流工程の知識を身につけ、要件定義や設計などの業務を遂行可能なレベルに押し上げます。 ・特定のHWやネットワーク機器の習得を図ります。 ・工程管理やマネジメント能力などを身につけて、プロジェクトのリーダーとして業務が遂行可能なレベルに押し上げます。 |
経営幹部者向け | ・経営方針の基本理念に従って運営、戦略を遂行するための知識を身につけます。
・企画経営の立案などを行うために、有効な知識を身につけます。 |
オススメの研修サービス
以下でオススメの研修サービスを紹介します。
テックキャンプ 法人研修サービス
テックキャンプ 法人研修サービスは企業様のITに関する課題解決に取り組めるよう、プログラミングに限らずテクノロジー関連の研修サービスを提供しております。
エンジニア向けの内容から、システムやプログラミングの仕組みを解説する非エンジニア向けの内容まで取り扱っています。
研修期間も短期間のものや数週間に渡って行われるものもあり、自社に合った研修プランを組み立てられます。
最新情報は公式サイトをご確認ください。
テックキャンプ 法人研修サービス
i-Learning
出典:i-Learning
「i-Learning(アイ・ラーニング)」は、さまざまな研修を行っている研修サービスです。
ITの分野に特化した研修制度も充実しており、新入社員に止まらず中堅のエンジニアや経営幹部向けの研修も各種取り揃えています。
高度なITスキルやコミュニケーション能力・ネゴシエーション能力、アイディア創出のヒントになるような情報提供を含めた、これからITの分野で活躍していくために必要なスキルを育成するためのサービスです。
研修は、IBM System 製品やIBM製ソフトウェアの使い方、ITのスキルの育成・強化といったさまざまなコースがあります。
富士通ラーニングメディア
出典:富士通ラーニングメディア
「富士通ラーニングメディア」は、ヒューマンスキルからIT分野における業務で役立つスキルを身につけるための研修サービスです。
さまざまな研修サービスがあり、約860コースを扱っています。セキュリティやデータ分析を扱うコースから、ITの技術・基礎や上流工程に関わるSE・プロマネを対象にした研修まであります。
また、資格取得に対応したコースも提供されており、オラクル製の資格やCisco・LPICといったネットワーク関連まで、さまざまな資格に対応しています。
NECマネジメントパートナー
「NECマネジメントパートナー」は、ITの分野で必要な・データベース・ネットワーク・セキュリティといった必要な技術の研修を提供しているサービスです。
豊富で幅広い技術メニューが選択可能で、初級のアプリケーション開発の基礎から上級のシステム要件定義まで人材を育成するためのプランがあります。
公的資格である「情報処理技術者試験」や各社の製品の知識を図る認定資格である、ベンダー資格のコースも受講可能です。
インターネット・アカデミー
「インターネット・アカデミー」はWeb専門のスクールを運営していますが、Web系の即戦力の人材を育成するための研修サービスもあります。
研修サービスは、プログラミングの初心者から現役で働いているエンジニア・ディレクターまで幅広く対応しています。
研修コースは、ITの基本的な知識を習得するための「ITリテラシー研修」や「HTML5」「Java」などの言語を習得することを目的とした、プログラマーを育成するコースなどがあります。
TechFun.jp
出典:TechFun.jp
「TechFun.jp」は、プログラミング言語「Java」に特化した研修サービスです。
座学と実習を融合した独自の指導法で行い、開発実務経験が豊富なベテラン講師が指導を行います。
模擬プロジェクト研修で、要件定義からテストまでを実務レベルで経験できる「新卒Java研修」をはじめ、「Java研修」「Javaスキルチェンジ研修」「法人向けカスタマイズ研修」などがあります。
リナックスアカデミー
出典:リナックスアカデミー
「リナックスアカデミー」は、効率的に学習できることを第一に考えたオリジナル研修制度を用意しています。高い実績と柔軟な研修スタイルで評価されています。
新入社員・中途採用者向けの研修制度を始め、リナックス・サーバーの研修やJava・PHPなどのプログラミング言語の研修や、CCNA・LPICといった、ネットワーク関連の資格取得に向けての研修があります。
トレノケート
出典:トレノケート
「トレノケート」は、ベンダー認定のトレーニングやブローバルナレッジが開発したIT技術関連コースが、多数用意されています。
ITの基礎からWebデザインや、さまざまなプログラミング言語を習得できるコースを提供しています。
また、IT分野における高度なデータ解析・クラウド・セキュリティ・ネットワーク・データベースなど、高度なIT技術を専門に受講できるコースも用意されています。
入門者から実務経験者まで、目的やスキルに合わせて受講することが可能です。
エディフィストラーニング
出典:エディフィストラーニング
「エディフィストラーニング」は、ITの分野における基礎知識からシステム開発、上流工程トレーニングまで、必要なスキルを一通り兼ね備えた研修サービスです。
経営幹部や事業者に向けての「企業経営」「事業運営」などの、マネジメント/ビジネススキル研修も提供されています。
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まとめ
社員が研修を受けるための研修サービスは、さまざまな種類・コースがあることが分かりました。
ITの研修を受けさせることにより、コミュニケーション能力や、ITの基礎知識、一般的な技能を身につけることが可能です。
また、新人ばかりが対象ではなく、ベテランのエンジニアやスキルアップを目指している方に向けた研修サービスもたくさん提供されています。
助成金の制度を利用して、企業の負担を抑えることもできますので、この機会にぜひ利用してみましょう。
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