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ゼロから開発部隊を立ち上げた張本人が語る、従業員数4,000人の営業組織で新規サービスを次々と生み出す強い事業組織の作り方

更新: 2020.10.05

営業部隊は自社で持ち、開発部分は外部にアウトソースしているという企業も多いのでは無いでしょうか。

創業28年、従業員数4,000人を抱えるインテリジェンス社もその内の1社でした。

そんな人材業界最大手の企業に、初のエンジニアとして採用され、同社の開発部隊をゼロから立ち上げられた大谷さん。

大手企業でゼロから開発部隊を立ち上げるという意義についてお話を伺いました。


※2017年9月27日追記

2017年7月1日、株式会社インテリジェンスは「パーソルキャリア株式会社」に商号変更しています。
当記事は、2016年10月23日公開当時の内容です。予めご了承ください。

 

プロフィール  大谷 祐司さん

株式会社インテリジェンスTechnology Labチーム 技術責任者。大学を卒業後、SEとして働きはじめ2007年に株式会社リクルートエージェントに入社。

事業企画を経験した後、2008年から2013年まで株式会社サイバーエージェントでインターネット広告のシステム部署立ち上げ、子会社の技術責任者に就任。

現在は株式会社インテリジェンスのマーケティングソリューションから新規Webサービスの開発まで幅広く担当している。

きっかけは、開発のアウトソースにおけるデメリットの顕在化

──インテリジェンス社は従業員数4,000人というタイミングで、初めて開発を内製化されました。なぜ、このタイミングだったのでしょうか。

これまでずっと、開発は全て外部にアウトソースしていたのですが、アウトソースすることのデメリットが顕在化してきたことにあります。

例えば、最初に発注した要件の変更を途中ですることが難しかったり、一度リリースしたものの改善をスピーディーに行うことが難しかったり。

また、外注したシステムのクオリティにばらつきがあり、期待したレベルの品質にならないことも多くありました。

そういった上手くいっていなかった部分をどういう風にしていこうか、ということを役員も考えているところにお話を頂きまして。

開発部門の立ち上げに関しては、前職の広告代理店でネット広告部門のチームで経験をしていたので、じゃあ、是非それをうちでやってみて欲しいと言われてジョインをした感じになります。

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組織づくりの鍵は「外部エージェント」と「問題解決」

──ご経験がおありだったのですね。とはいえ、開発部門として1人目ということで、迷いは無かったのでしょうか。

いえ、むしろ凄くワクワクしました。

4,000人の会社が、システム部門を持たずに、つまりテクノロジーを持っていない状態ながら急激に成長していたので、テクノロジーの良さをもっていけば、もっと凄い会社が出来るんじゃないかなと思いました。

── その後、半年ほど1人で開発をされていたそうですね。今までも1人で開発をされたご経験がおありだったのですか。

前職の広告代理店に在職していた際、2年ほど1人で開発していました。ネット広告部門は、当時500人ぐらいいたんですけど、エンジニアが僕しか居なかったんですよね。

BtoCのメディアを運営している部門にはたくさんエンジニアが居たのですが、広告部門のエンジニアは僕だけでした。

まずは広告の業務改善システムを作りあげた後、社員の業務管理システムや広告の運用システムを作りました。途中、エンジニアを増やそうという話があったもののリーマンショックが原因で、採用が全面ストップになりまして。

もう1人でやるしかないということで、結局2年間はずっと1人でしたね。

その当時に比べたら、半年でしたのでむしろ短いくらいに感じました。

── その後、2人目の方の採用はどのように行ったのですか。

基本的には人材紹介ありきでやっていましたが、とても時間はかかりました。やはりインテリジェンス社に技術のイメージが全く無かったので、良い人をあまり紹介してもらえなくて。

そのため、組織説明や将来のビジョンなどを説明する資料を作って、自分の足で説明して回って行きました。

── 採用後の組織作りについても、大谷さんが手がけられたのでしょうか。

そうですね。入社して下さった方と一緒に組織を作っていったところもありますが、元来その方が持っている能力や長所を活かす組織作りには自分がこだわって行いました。

例えば、社内のサービスで困っている部分や改善したい部分を集約し、適材適所に人材を割り振って問題解決をしていくというようなことを推進しました。

営業組織に受け入れてもらうために「成果」は絶対だった

──ご自身の下にエンジニアがつくという組織の中で、難しかったことはありますか。

技術者は様々な個性の方がいるので、依頼者である社内の開発以外の部門の方との意思疎通をファシリテートする部分にはかなり気を遣いました。

何故ならば、依頼者のやりたいことを実現させるためには、技術者が求めている情報を的確に提示することが必要不可欠だからです。

技術者とのコミュニケーション自体、社内にとって始めての事になりますので。例えば、「これ作りたいんです」と依頼されたら、僕は技術者に対して、もっと上の部分の、そのサービスを通して何を成し遂げたいのか、目的を噛み砕いて伝えることを意識しました。

── 開発部門の立ち上げに関して、社内の方は好意的に受け入れてくれましたか。

人によりますね。

情報システム部門からの抵抗は正直感じました。Macを使うのも初めてだったし、社内で技術者が働くということが初めてだったので、色々な制約が課されそうになりまして。

基本的には全部、出来る理由を説明して納得して頂きながら進めましたね。

なんというか、信念を持っていなかったらすぐ折れてると思います。成果を出して始めて認められますので、やっぱり成果にはこだわりました。

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技術者は皆、人生に一度はベンチャーに身を置け

── 最近インテリジェンス社から様々な新サービスが出ておりますね。

はい。社内に優秀なエンジニアの方がいるので、ガシガシ新しいサービスを作っていけるようになりました。

以前は、何か作ろうと思ったら、会社に「何千万円必要です」という見積もりを出して、それを作っていく中で改修が必要になって、また「改修するのに何千万円必要です」という見積もりを出して。

サービスを良いものにしていくためのサイクルをきちんと回していけないことも多くありました。

外部に頼めば高くなるものであっても、きちんとシステムを理解しているエンジニアが社内にいればすぐ出来るものもあったりします。

新規サービスとして、インテリジェンスが保有する7万人以上の転職者データを駆使したMIIDASを立ち上げました。

その際にも、最初は作るときに何億円必要なんじゃないかみたいなことを言われのですが、結局5~6分の1で作ることができました。エンジニアを内製化することで、サービス開発における費用とスピードの効率化が出来たからこその結果だと思っています。

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──大谷さんはベンチャーも大手も経験されていますが、エンジニアとして経験して良かったと思う経験はありますか。

環境に関して言うと、みんな人生に一度はベンチャーに身を置いた方がいいと思います。事業の立ち上げからリリース、運用までを、お金の流れも含めて全部見ることが出来るからです。大企業の一社員となると、なかなかそういったことは見れません。

また、「仕事というのは基本的にはあるものではなくて作るものだ」という発想にもなりました。逆も然りで、ミッションがなければ作らなければいけないし、あるのが当たり前だと思わなくなりました。

──そのマインドがあってこそゼロから立ち上げができたということですね。今後社内でやっていきたいことはありますか。

もっと、優秀な人材が集まる会社にすることです。会社の制度や報酬の改善もそうですが、会社の事業を変えるぐらいのヒットサービスを作りたいです。

mixiがモンスト(モンスターストライク)で変わったみたいな、そのくらい事業の軸が変わることをやれるくらい、今のインテリジェンスには優秀なエンジニアが集まっていると思います

──最後に、インテリジェンス社と同規模の会社で働いているエンジニアで、「うちではこういったゼロイチは出来ない」と思いながら仕事をしている方に向けてメッセージを頂けますか。

まずPC1台あれば開発できる時代になったので、自分でどんどん実力をつけていかないと置いて行かれる時代になったと思います。

なので、技術者の方にはどんどん上昇志向をもって挑戦していってもらいたいと思います。

技術者はある程度ミッションを与えられる職業ですが、同時に、そこからはみ出していろんな挑戦ができる職業でもあると思っています。だからこそ、まずはどんどん挑戦していっていただきたいです。

また、成功体験や失敗体験を、ぜひ積極的に共有すると良いと思います。

発信することは、それらの体験を何倍も価値あるものにすることができるからです。

例えば自分が失敗して、それを自分の中だけで留めずネットで公開することによって、いろんな人がその失敗をしなくなる。そういう価値発揮が出来る人になるために、発信を怠らずに挑戦していって欲しいと思います。

── 大谷さん、ありがとうございました。

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